【レビュー】sRemo-R(エスリモアール)の設定方法と他社スマートリモコンとの実機比較

スマートリモコン:sRemoの後継機、sRemo-R(エスリモアール)を購入して1週間経ちましたので、ファーストインプレッション的にレビューします。

sRemo-Rは告知内容を見るに、スマートリモコンとして重要な機能をすべて備えつつ、かつ価格が割りと安いという点にかなり惹かれていて、スマートリモコンマニア(笑)な私としては非常に楽しみにしていました。

1月30日午前0:00からの発売ということで即入手できるよう張り付いていましたが、メーカーとAmazonとのトラブルにより発売されず、実際には午前2:20あたりから発売開始、人気なのか初回在庫が少なかったのか午前2:50あたりにはもう在庫切れとかなり厳しい戦いに。

自分も粘りに粘って入手しましたが、平日遅くまで起きていたので翌日の仕事は大変でした(笑)

そんな注目のsRemo-Rですが、気になるのがやはり使用感。そんなわけで今回はsRemo-Rの初期設定から、他社スマートリモコンの実機比較、できること、メリデメなど総合的に捉えて実際のところどうなのか?というところを掲載していきます。

後継機:sRemo-R2のレビュー記事も作成しました。本記事のレビューで指摘された事項がかなり改善されています。こちらも合わせてご確認頂けますと幸いです。

sRemo-Rとは何か

sRemo-Rとはスマートリモコンという製品のジャンルの一種で、あらゆる赤外線リモコンの信号を端末に覚え込ませ、それをネットワーク経由で発信できる設置型の学習リモコンの一つです。あらゆるリモコンをこの装置1台にまとめてくれます。

スマートフォンから操作できるのが特徴で、各家電ごとにリモコンを探す手間が省けたり、インターネット経由で外出先からもスマートリモコンにアクセスし、スマートリモコンから赤外線信号を飛ばす(リモコン操作)することができます。

これにより、例えば寒い日に家に帰る前にエアコンを外出先からつけておき、部屋を温めておくことや、テレビを切り忘れたりしても外出先から操作することが可能になったりもします。

普通こういった遠隔対応をさせたりするとなると、ハイテク家電の購入や開発が必要になってくると思われるかもしれませんが、スマートリモコンであればこれ1台だけ買って、設置するだけ。

今ある古いテレビやエアコンでも赤外線リモコンのものであれば、わざわざハイテクなものに買い替えたりする必要なく、スマートリモコンだけを購入すればよいのです。

そして、sRemo-Rの特徴を列挙すると以下。

  • プリセット機能あり
  • マクロ機能あり
  • 温度、湿度、照度センサーあり
  • IFTTT対応
  • Amazon Echo,Google Home(IFTTT経由)対応

スマートリモコンとして重要な機能がほぼ全て揃って、価格が7,344円(税込)とコスパが良いのが利点。

特にIFTTTに対応しているのがGood。現状市販されているものでは、IFTTTに正式対応しているのはNature Remo(14,040円(税込)とsRemo-Rの倍のお値段)のみでした。

これにより、未だ対応の少ないGoogle Homeとの接続や他のIFTTT対応製品・サービスと連携させることまで可能です。

開封の儀

さて、早速sRemo-Rの開封の儀をやっていきましょう。

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▲到着した箱はsRemo-R本体と同じ赤色。布箱っぽい手触り。

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▲蓋を開けてみると、早速sRemo-Rとご対面。

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▲早速取り出してみましょう。

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▲取り出してみると、下にセットアップマニュアルがあります。

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▲sRemo-R底面にあるセットトップマニュアルです。

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▲本体を取り出してみました。

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▲ペリペリを剥がした感じ。

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▲側面から見た感じ。

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▲続いて底面。

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▲底面上部には画鋲に引っ掛けられる穴があります。壁に設置する場合、Nature Remoは両面テープで貼り付けでしたが、これは画鋲でもOKなので気が利いてていいですね。配置を変える時には画鋲の方がよさそう。

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▲こんな感じで手のひらサイズです。また、見た目以上に重量感がありません。

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▲箱の中身を取り出してみました。本体とセットアップマニュアルのみ。電源アダプタが別売なのはネック。まぁMicroUSB給電なので、スマホ等の充電器で代用可能ではあります。

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▲電源は底面左下から挿します。

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▲早速電源を投入してみました。本体のLEDランプが黄緑色に光り始めます。

さて、開封も済んだ所で初期設定を見ていきましょう。

初期設定

基本、公式サイトに説明がありますが、初期設定の難易度も含めてレビューしたいため、ここでは私が実施してきたことを一気通貫で掲載していきます。

初期設定詳細

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▲まず開くと、sRemo-Rのクラウドサービス:「sCloud」へのログイン画面が出てきます。右中にある「新規ユーザ登録」をタップし次の画面に遷移。sCloudへ新規ユーザ登録をします。ここの「ニックネーム」は、プリセット機能のクラウド保存時に公開されます。そして、任意のID(メールアドレス)とパスワードを入力して「新規登録」をタップ。

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▲続いて、sRemo本体をWi-Fiに接続するための設定をします。①WPS(自動設定のこと)機能、または②個別に設定を選ぶことができます。まずは簡単に設定できるWPSボタンでやってみました。対応しているルータ側でWPSボタン(Aterm機器で言う所のらくらくスタートボタンのこと)を押し、sRemo本体の電源を投入。右下の「次へ」をタップ。

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▲設定前のご確認というメッセージが出てきます。しかし、このメッセージの通り本体LEDが点滅状態(高速でチカチカ光る)になり、sRemo-Rを探せず。本体再起動して5回やり直してもダメだった。WPSのチェックボタンを点けても外してもダメ。ルーターとの相性問題だろうか。。。

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▲ちなみに本体再起動はこのようにやりますハマってしまった際にはこれを実施しましょう。本体右側のボタンを爪楊枝などで押しながら電源を投入。電源を入れたらすぐボタンを離します。ただ、押しながら電源を入れるのが非常にやりづらい。。。しかも樹脂部分(黒い部分)は壊れやすいようなのでここに力を入れられないのがネック。

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▲結局①ではできなかったので、②個別に設定を実施。左下の「sRemo-R登録」から②個別にIPアドレス等を設定をタップ。

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▲電源投入後、「ランプが付く→ランプがゆっくり点滅→(約15秒後)「ランプが高速で点滅」の順にランプがつくので、最後の「高速で点滅」したら、スマホのWi-Fi設定から「sRemoSet」というのを選びます。

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▲パスワード(初期値の12345678)を入力して、「sRemoSet」へのWi-Fiに接続。

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▲sRemo-Rアプリに戻り、メッセージのOKボタンをタップします。すると、次に本体への設定画面が出てきます。

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▲「ネットワーク設定」は自動で入力されているため、上部のルーターのパスワードを入力しましょう。(SSIDは5GHz帯は利用不可。)最後に一番下の「設定」をタップ。これで、sRemo-R本体の設定が完了します。なお、設定情報であるIPアドレスやPort番号は外出先からのアクセスやAmazon Echo、Google Homeとの連携設定にも利用しますので、控えておいて下さい。(後から参照可能。)その後、アプリへsRemo-Rの登録をします。画像のように注意書きが出てきますが、スマホのWi-Fiと上記で設定したsRemo-RのWi-FiのSSIDは同一(2.4GHz,5GHzも揃える)である点に注意して下さい。

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▲sRemo-Rに名称をつけて「登録」します。すると、最初はなかったsRemo-Rとネットワーク情報の表示があります。右下の「sRemoへ接続」をタップしてみましょう。

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▲リモコン設定画面に遷移します。これで登録完了です!

上記の流れから、初期設定の手順自体はスマホでWi-Fi設定できる人であれば、難なく可能と思います。私は最初のWPS自動接続でつまづいてしまいましたが、これがなければ5分前後で完了できていたと思います。

ちょっとアプリのUIがよろしくなく、導線がわかりにくい部分もありますので、不明点があれば上述したことや公式サイトを確認してみて下さい。

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▲ちなみにこの設定で登録すると、5GHz帯のWi-Fiではアプリにログインすることができません。右上部の「MENU」→「装置(Wi-Fi)」から上の画像の画面に行けますので、ここで5GHzのSSID(またはその他利用するSSID)を登録しておきましょう。

リモコンの登録について

続いて、リモコンの登録ボタンについて解説していきます。

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▲まずは、ボックスNo.1を登録してみましょう。

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▲右上のMENUタブからリモコン設定をタップ。今回はNo.1のボックスを登録するので、「メニュー1(No.1〜15)」をタップします。

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▲1のボタンの名称、ボタンの色をここで入力。その後「設定」をタップ。次の画面で、どのように設定するかを選択できます。まずは「手動で学習」をタップ。

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▲次の画面で、sRemo-Rがリモコン信号の待受状態となります。ここで、sRemo-Rの黒い部分に向かって、登録したいリモコンボタンを押して下さい。ここでは電源ボタンを試しに登録。

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▲すると「1番設定完了。本体反映中(約10秒)」と出てきます。10秒経つと、登録したリモコンボタンが使えるようになります。

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▲No.1が登録されてる!これを押すと、sRemo-R本体から学習した赤外線信号が送信され、テレビがつくという仕組み。

こんな感じで学習を繰り返すことで、リモコンのボタンすべてをsRemo-Rにインプットさせることが可能です。

ちなみにいちいち登録するのが面倒くさい方にはプリセット機能というものもあります。

これは、他のユーザーが登録した設定を流し込むことが可能です。

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▲プリセット機能はリモコン登録画面の左上部にある「クラウドから設定」から検索できます。他の人が登録した情報が保管されており、同じ機種のものであれば、その設定を一気に流し込むことができるので、いちいち手動で学習するより楽ちんです。また、自分が設定したリモコン情報も他の人にシェアすることができます。

その他機能詳細については、この記事の下の方でレビューしています。

外出先、スマートスピーカーから利用する場合の設定(ポート開放)

この製品は外出先からもGoogle HomeやAmazon Echoからも利用することが可能なのですが、他のスマートリモコンと違い、外部ネットワークからアクセスするためには「ポート開放」が必須となります。

これは簡単に言うと、外部からアクセスできるように、通常ブロックされている部分に穴を開けるということです。

ちょっと危ない行為に見えますが、公式サポートサイトに掲載の通り、端末認証やワンタイムトークンによる認証により外部からの不正アクセス防止のためのセキュリティ上の担保は厳重にされているようです。

さて、早速ポート開放について見ていきます。

といっても、これはルータ側でsRemo-RのIPアドレスやポート番号を設定することで実施します。よって、詳細については家にあるWi-Fiルーターごとに異なりますので、マニュアルやググってご確認下さい。

やることのポイントはどのメーカーも同じと思いますので、以下に私のルーター(ソフトバンクの光BBユニット:J18V150)の設定方法を簡単に記載します。ご参考まで。

設定詳細

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▲ルータにアクセス。たいていの場合、ルータ本体にアクセスの仕方やログイン用のアドレスが記載されていると思います。

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▲「ルーター機能の設定」>「詳しい設定」>「ポート転送設定」の順に辿る。初期設定の際に控えたsRemo-Rのポート番号とIPアドレスを転送先IPアドレスに指定。プロトコルはTCP。

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▲この設定を保存し、最後にルーター再起動で完了。

これで終わりです。予めsRemo-R側でポート番号と固定IPアドレスが払い出されていることから、それをただ入力するだけで簡単に設定できました。

ポート開放時の注意点

注意点として、個別にインターネット回線が契約されておらずマンションの設備として契約されている場合(プライベートIPしかない)場合はサポートサイトの以下記事を参照にしてください。ハードルが上がるので購入前に確認しておきましょう。

初期設定を終えての感想

基本的にはそこまで難しいものではないのですが、他社スマートリモコンと違い、「ポート開放」をしなければならないのがネックですね。

この手のものに慣れていない方にはちょっと難しいと感じるかもしれません。建物によって制限が出てしまいます。

また、アプリのUIがチープで流れるように進められない感じもしました。

まぁそんな複雑な手順を実施するわけではなく、一度設定したら本記事に掲載の通り相当に便利であることは間違いないので、少しだけ頑張って進めてみましょう。

スマートスピーカーとの連携について

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この製品の大きな特徴の一つとして、スマートスピーカーを使って操作できることが多いのが挙げられます。スマートリモコンを6台所持している私からしても、開発なしでの設定の柔軟性が最も高いのは、sRemo-Rと感じました。

ここでは、その機能性をレビューしつつ、実際の設定について見ていきましょう。

Amazon Echoの場合

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Amazon Echoの場合、Alexaの持つ「スマートホームスキル」が利用できます。直接連携が可能です。

Amazon Echoとの連携にあたっては、先にアプリ側でどのボタンをAmazon Echoで利用するかを指定しなければなりません。

設定方法詳細

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▲MENU>Alexaデバイス設定[Amazon用]から任意の呼称と電源ON,OFFの番号が設定できます。まずはこれを設定してAlexaから呼び出せるようにしておきましょう。

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▲次にAmazon Alexaアプリのホーム画面から左上の三本線(メニュー)をタップ。「スキル」をタップします。

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▲スキルのストアで、「sRemo」を検索して下さい。

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▲sRemoスキルを有効にします。すると、内蔵ブラウザに遷移します。

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▲ここで、初期設定の最初で登録したsCloudのログイン設定画面が出てきます。このsCloudを介することにより、外出先からの操作や、外部サービスとの連携を実現します。今回はAmazon Echo(Alexaサービス)と接続するためにsCloudへのログインが必要になります。これは、初期設定で最初に登録した、ログインIDとパスワードを入力します。次の画面で「許可します」をタップ。

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▲すると、sRemoとAlexaが正常にリンクされました。右上の「×」で終了すると、sRemo-Rの端末を登録する画面が出てきます。端末の検出をタップ。

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▲デバイスを検出中…数十秒待ちましょう。

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▲すると、「エアコン」というデバイスが見つかりました、という青の帯が出てきます。下を見てみると、一つだけ青いアイコンがあります。これが、今回検出できたsRemo-Rのボタンです。

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▲中身を見ると、確かにSOCINNO社のsRemoとなっていますね。これで設定が完了です。

これでAmazon Echoに「エアコンをつけて/消して」と話しかけるだけで、エアコンの電源ON/OFFが可能となります。

Amazon Echoとの連携におけるsRemo-Rのメリット

ということで、Alexa連携の設定を見ていきましたが、このスマートホームスキルによる連携は、「カスタムスキル」での連携である、Nature RemoやRS-WFIREX3と違い、冒頭に「リモで〜」「家電リモコンで〜」といった言葉を入れることなく、自然な言葉で命令できるのがメリットです。

  • 例:RS-WFIREX3の場合:「Alexa,家電リモコンでエアコンをつけて」

さらにsRemo-Rの特徴から、以下の2点もメリットとして挙げられます。

  • マクロ機能も登録することができるため、マクロ機能もAlexaから任意の話し言葉で命令〜発信可能。
  • リモコン番号が個別に分離されていることで、電源ON/OFFだけに留まらず、あらゆるボタンを簡単かつ柔軟に外部サービス(IFTTTやAmazon Echo)と連携・操作させることが可能。

これまでのスマートリモコンと比較すると、特に工夫なしに登録した番号を指定すればよいだけなので、簡単かつ柔軟に設定が可能です。

ただし、1点問題があります。この「スマートホームスキル」は、Alexa側の現状の仕様により、スマートリモコンとしては、電源ON/OFF(PowerController)のみしか利用ができません。

上述したNature RemoやRS-WFIREX3のような「カスタムスキル」対応の場合、チャンネル切り替えや温度調節も予め登録済み・操作可能で、命令しにくいものの、出来ることの範囲が広いです。

また、電源ON/OFFが前提となっているため、操作する際に**「〜をつけて・消して」などと言わなければ反応しません。

これを回避するために私は、Alexaの「定型アクション」を利用しました。任意のワードで命令することが可能となります。

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▲定型アクションで「エアコンの温度をつけて/消して」を任意のワードで呼び出すというやり方。実行条件の開始フレーズに自分の好きな言い方を登録すれば、あらゆる言い方でその操作が可能。

Amazon Echoの設定はこんな感じです。全体としては他社スマートリモコンと比較して、自然な命令言葉で任意のボタンを登録できる、その自由度に優れていると言えます。

Google Homeの場合

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sRemo-RをGoogle Homeで利用する場合、Amazon Echoのように直接スキル連携には対応していません。IFTTTというサービスを経由して連携可能です。

ちなみにIFTTTとはサービスとサービスをつなぎ合わせて「もし〇〇したら、XXする」をノンプログラミングで実現するサービス。今回の場合、〇〇はGoogle Homeの頭脳たるGoogle Assistant、XXはsRemoを設定します。

ここでは、Google Homeとの連携を、IFTTTによる設定方法を含めて手順を見ていきましょう。

設定方法詳細

今回は例として、「Google Homeにエアコンをつけてと言ったら、sRemo-Rがエアコンの電源をONにする」というのを設定してみます。

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▲まずsCloud上で、sRemo-Rの情報を登録してください。そうしないと、IFTTT上で404エラーが発生し使えません。新規登録の場合、sRemo-Rアプリの「MENU」→「[sRemo-R]」情報表示にsRemo-R端末URLというのがありますので、それをsRemo識別子として入力します。ポート番号は初期設定で入力したものです。設定したら、上記のIFTTTアプリを開きます。

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▲IFTTTアプリを開いて、フッタメニュー右下の「New Applet」を選択。+thisをタップしてGoogle Assistantを検索して選択します。

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▲出てきたメニューは4つのパターンが可能ですが、今回はシンプルなフレーズで命令したいため、「Say a simple phrase」をタップ。次の画面で、何をGoogle Homeに言うか、Google Homeからどんな返答をしてもらうかを設定します。LanguageはもちろんJapaneseで設定。

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▲次にGoogle Homeに「エアコンをつけて」と言ったら、sRemoにどんな操作をさせるかを設定します。+thatをタップして「sRemo」と検索してみましょう。出てきた「sRemo」を選択。

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▲3つのメニューがありますが、ここでは単に赤外線を飛ばしたいため、「Send set number to sRemo」をタップ。

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▲初回利用の場合、ここでsCloudへのログイン画面が出てきます。ログインID、パスワードを求められる場合、初期設定の最初の方で登録したものを入れて下さい。sCloudのIFTTT連携をここで「許可します」。

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▲ここで一度アプリ側に戻ってみると、私が学習させた「エアコンの電源をONにするボタン」は「49番」でした。よって、signal numberには「49」を設定します。

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▲次の画面で最終確認です。問題なければ、「Finish」をタップ。Successというメッセージが出れば、設定完了です!

これでGoogle Homeに「エアコンをつけて」といえば、sRemo-Rから指定の赤外線が送信され、エアコンがつきます。

ちなみにIFTTTでは、sRemo-Rアプリで学習させたすべてのリモコン信号を設定することが可能です。マクロボタンも設定可能。

これにより、設定の仕方次第であらゆることができますので、上記を参考に色々試してみて下さい。

メリットとデメリット

IFTTTによるGoogle Homeとの連携については以下2点のメリットがあります。

  • 任意のワードが指定可能

上記の設定の通り、IFTTTの命令言葉は自在に変更可能なので、自分好みのあらゆるワードで命令することができます。

  • 他のIFTTT対応家電とも連携可能

赤外線式リモコンに対応していない家電やサービスも設定することで、柔軟に連携することが可能です。例えば、Google Homeに話しかけるだけで、上述のエアコンを操作すると同時に、加湿器(例えばIFTTTに対応しているOittmスマート加湿器)をつけるといったことも可能です。

しかしながら、これらはNature Remoでも設定可能ではあります。

さらにNature Remoの場合、Google Homeのスキル(Actions on Google)はチャンネル変更やエアコンの温度調節にも追加登録なしで対応しているため、IFTTTでいちいちボタンを一つずつ設定しなくてもよいのです。

通常、これは「Nature Remoと話したい」「Nature Remoを使って〜して」と宣言をし、スキルを呼び出してから利用となるため面倒ですが、Google Homeにはショートカット機能という任意のワードで登録したスキルを呼び出せる便利な機能があります。

これにより、Nature Remoを呼び出すためのショートカット機能さえ登録してしまえば、上述したような枕詞無しに操作が可能となるのです。

この点で、Google HomeスキルのないsRemo-RはIFTTT設定のみで、1つ1つ設定するのが面倒くさいということがデメリットです。

サポートブログによると、次のような解説が書かれていますが、ショートカット機能について言及されていないため、Google Homeのスキル(Actions on Google)を提供してほしいなぁと思っています。

また、Googleアシスタント対応アプリ(Actions on Google)で直接接続する方法もありますが、特に呼び出し起動(「OK Google, エスリモ(仮)と話す」で起動)が実利用には向かないとして採用しておりません。

(補足)IFTTTについて

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上述の通り、この製品はIFTTTに対応しています。IFTTTは自由な仕組みをノンプログラミングで作ることができます。

例えば、以下のような仕組みができます。

  • エリアから離れたら(入ったら)、エアコンと照明とテレビを同時オフ(オン)
  • 任意の日時に家電を動作(タイマー機能)、定期的にも可能。
  • もしGoogle Homeに〇〇と話しかけたら、sRemo-Rでエアコンをつけ、IFTTT対応家電を合わせて動作させる。

こんな感じでやれることはたくさんあります。

それ以外にも、IFTTTはWebhooksもあり、sRemo-Rであれば音湿照度の環境情報により、トリガー(this)を動作することができたりもします。

ちょっとここには書ききれないくらいたくさんやれることがありますので、これの活用方法については今後、別記事で掲載していきます。

筐体の性能・デザインについて

ここから先は実機比較を交えてレビューをしていきます。

私は、sRemo-R以外にもNature Remo、iRKit、RS-WFIREX3、eRemote、Magic Cubeといった計6台のスマートリモコンを所持しており、せっかくなので他社スマートリモコンと比較して、sRemo-Rはどうなのかという点を見ていきましょう。

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▲こんな感じで検証。もちろん定位置は交換しながら全く同一の場所で測定。(今回、iRKitはNature Remoという実質的な後継機が出ているため、比較対象外としました。)

赤外線信号の範囲

sRemo-Rは機能性の割に価格も安いので、性能面でどうなのかというところは不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、今回は最も重要と思われる赤外線はどこまで届くのか?という点についてTVを使って実測してみました。

結論から言うと、この点においてsRemo-Rは最も優れたスマートリモコンの一つです。

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▲ざっと検証した結果はこちら。満点(8点)はsRemo-RとRS-WFIREX3のみだった。

※上記表の注意点
・スマートリモコンは赤外線モジュールが複数内蔵されていることが多いことから、正確な照射角を測定できなかったため、本体表面・側面・底面という曖昧表現をしています。
・TV(SHARP)を使って測定。
・水平、直下、直上:TV受信部位から見た各リモコン本体の配置場所
・表面、側面:赤外線を発信する本体の向き(ロゴや内部モジュールから正方向を個人的に判断。なお側面は任意の軸から0°,90°,180°,270°の4つの方位から測定した結果である。)

この検証をして驚いたのは、sRemo-Rは、本体が底面以外のどの方向に向いていても、10m先の対象物の操作が可能だったということです。

私が持っている中でこれができたのは、ラトックシステムのRS-WFIREX3のみでした。さらにTVの真上(距離1m)に配置してもTVの操作が可能でした。

もちろんあくまで私の家、かつテレビなので環境やメーカー、機器によって多少変わると思いますが、少なくとも主要スマートリモコンの中でsRemo-Rの赤外線信号到達範囲はかなり優れているといえます。

あくまでご参考ですが、ここまでの範囲で赤外線が届くのであれば、設置場所もあまり気にしなくて済みそうですね。

正直5mも届けば普通の家では問題ないかと思いますが、広い部屋で複数の家電を操作させる場合、この範囲は重要になってくるかと思います。

筐体(ハードウエア)のデザイン・特性について

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sRemo-Rの外観は開封の儀で見た通りです。

Nature RemoやMagic Cubeのように高い質感で洗練されているとまでは行きませんが、 悪いデザインというわけでもありません。少なくとも前作のsRemoの外観とは違い、「ゴテゴテの装置」感はありません。

開封の儀で見たとおり、裏側には壁掛け用のフックもついていて気が利いています。壁掛け仕様にもできるスマートリモコンは他にNature Remo(両面テープ)がありますが、こちらは画鋲で取り付けられる形となっています。

また、赤外線信号を発する際にほとんど光を発さずチカチカと目立たないのも良い点ですね。(iRKitのように眩しい青白い光はほとんど発さない。)

ただ、初期設定でも述べた、初期設定モードSWが右サイドにあることで、これを押しながら電源を投入するというのが非常にやりづらかったです。

まぁ再起動は初期設定くらいの時しか使わないので、ここは妥協ですかね。
(10回ほどテストとして電源抜き差しをしていますが、いずれも電源再投入後は問題なく動作しています。)

温度・湿度・照度センサーの精度

この製品には、温度・湿度・照度センサーも内蔵されています。他にも細かく機能がある中、これで7,380円(税込)とはかなりお得です。

このセンサーはその時点での温・湿・照度だけでなくグラフによって、その推移が確認可能です。

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▲右の画像のようにグラフで推移が見れる。※グラフは現状、何故か「戻る」を押しても前の画面に戻れない不具合がある。

スマートリモコンとして、アプリ上でこの機能を有しているのはsRemo-RとiRemoconくらいです。

このセンサー機能を各機種と照らし合わせることで、精度はどうなのか比較確認してみました。

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▲RS-WFIREX3との比較。同様に温度・湿度・照度センサーを内蔵。RS-WFIREX3は取得時点のものしか確認ができず、上記sRemo-Rのようなグラフによる推移が確認できない。これにより、家庭内の状況やペットがいる家庭・家庭菜園などで有効活用できるのではないかと思います。

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▲Nature Remoとの比較。こちらも取得時点のもののみで推移は確認できない。(先日APIが公開されたのでそこからログを取ってグラフ化することはできると思われるが、アプリ標準の機能として存在していない。)

やはりグラフで推移を見たり、可視化できるのは大きいですね。

しかし、私の環境では、上記にも示されている通り、他の製品とのズレが結構ありました。特に湿度の誤差は大きかったです。これを空気質の専用機「Netatmoウェザーステーション」で見てみましょう。

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▲「Netatmoウェザーステーション」との比較。上記画像の通り、他の製品群はこれとほぼ同等の数字を出しているが、sRemo-Rのみズレがあり、特に湿度は10%以上の誤差があることがわかる。3時間毎に計4回確認してみたが、同様の誤差。

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▲ただ、このような誤差は、アプリ側で調節することができますのでご安心下さい。(予めこの調節が前提となっているようにも見える。)

推移としては、Netatmoウェザーステーションと同様で、照度についても、部屋を暗くした数分後に反映されていました。つまり、ここでちゃんと誤差を設定しておけば精度の良し悪しに困ることはありません。

ちなみにこのセンサーはIFTTT(Webhook)のトリガー機能として利用することができ、この空気質によって様々なサービスや家電と連携して操作することも可能と思います。(時間切れにより未検証。)

アプリの機能・デザイン性について

さて続いてアプリ面についてレビューしていきます。

アプリの機能について

このアプリ、非常に多機能で設定できる項目は多いです。単にリモコン登録できるだけでなく、例えば以下があります。

アプリの機能について
  • タイマー機能(リモコンボタン長押し)
  • 通知制御
  • ルーティン設定(IFTTT)
  • Webhooks(IFTTT)
  • マクロ機能(最大16個)
  • Alexa連携設定
  • 温度・湿度・照度のグラフ表示
  • センサーの温度・湿度誤差調節

これがsRemo-Rのメリットではあるのですが、実際の使用感はどうなのか?というのを見ていきたいと思います。

リモコンの操作性(UI)

一言で言うと、直感的ではありません。デザインや構造も洗練されておらず、これが他社スマートリモコンと比較して、sRemo-R最大の欠点と考えます。

私がそのように考える理由を以下に列挙していきます。

リモコンボタンがすべて同じ形状

この製品は、他社スマートリモコンと違って、一つ一つのボタンが四角のアイコンによって構成されています。

形状がすべてのボタンで全く一緒のため、中身のテキスト文を見るまで、そのボタンが何をするものなのか認識することが難しいです。

sRemo-Rはこのボタンを色分けできるため、まだマシになるのですが、それでも他社のUIと比較すると見劣りします。特にエアコンでそれが顕著です。

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▲ORVIBO Magic Cubeとの比較。温度がインジゲーターのようになっていて、バーをスライドするだけで温度調節が可能。デフォルトのエアコン画面も絵で直感的にわかりやすい。

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▲Nature Remoとの比較。エアコンを左のバーをスワイプすることで温度調節可能。また、冷暖房は背景が「水色」、暖房は「橙色」になるため、直感的にどちらの設定になっているのかすぐわかる。

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▲eRemoteの比較。アイコンベースで配置も従来のリモコン通りでわかりやすい。個人的には最も好き。

sRemo-Rはプリセット機能で登録していないので、ちょっと不公平かもしれませんが、ボタンのアイコンを選ぶことができません。(上記画像ではすべて同じ色ですが、この色を変えることはできます。)

このようにUIが直感的にわかりにくいのが操作性が悪いと認識する原因と考えます。

このボックスは、最低でも他社のようにアイコンを選べるようにすれば、絵で直感的にわかりやすくなるのではと考えています。

次に何をやれば良いのか、導線がわかりづらい

初期設定でも見ていきましたが、基本的に全ての情報が画面上に出ています。自動的に遷移したり、アニメーションが出るものではなく、完了したら完了とだけ出て、「次へ」や「戻る」というテキスト文を押して戻ることになります。

また、リモコン登録などの各種設定画面はトップページの上バーを右にスライドしていくことで初めてコレが目に写ります。

このへんはハンバーガーメニュー(横線3本のやつ)にするなどしてメニュー部分を独立させたほうがわかりやすく、アクセスしやすいのではないでしょうか。

全体的にすべての情報や機能がすべて並列で配置されていることによって、ゴチャゴチャした印象を受けます。

このへんは濃淡をつけたりした方が、わかりやすく、画面もスッキリするのではないかと思っています。

リモコン登録がしづらい

他のスマートリモコンと比較してリモコンの手動登録がしずらいです。

sRemo-Rは現状プリセット登録できるものがかなり少ないので、手動登録がほぼ必須なのですが、この登録がしづらいと面倒です。

このように考える理由は以下の2点です。

未設定のボタンから直接学習させることができない

未設定のボタンがあると直感的に登録したくなると思います。しかし、登録させるためには、「上部をスライドさせる」→「MENU」→「リモコン設定」で初めて登録に移ることができます。

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▲左:sRemo-R、右:eRemote。sRemo-Rの場合、未設定から直接登録ができない。

これにより、リモコンを登録する際には、指定したい場所の番号を覚えてから、設定画面に移るという手間が発生します。

登録がサクサク進められない

初期設定でも述べたとおり、リモコンを登録してそれが反映されるまでに約10秒かかります。

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▲他のリモコンボタンを設定しようとすると、待たされる。

他のスマートリモコンでは、リモコン学習後にアイコンなどを設定したりするので、体感的にサクサク進められず、登録していくのにちょっとストレスが溜まります。

画面上に「テキスト」が多い

上述しましたが、「戻る」や「次へ」までも簡素なテキストリンクになっており、他のテキスト情報と混ざることで、パっと見てどうすればよいのかわかりづらいです。

これもゴチャゴチャした印象を受けます。ホーム画面への遷移も同様に、右端にある部分をタップしてようやくアクセスできるといった感じです。

このへんはスワイプによる操作への対応や、この戻る進む、ホーム画面に戻る、はアイコンにするだけでもかなりわかりやすくなるかと思います。

特にタップ前提のスマートフォンでの操作において、この小さいテキストを認識し、タップするのは非常にやりづらいです。

このように、せっかくたくさんの機能を有していても、それらを設定・操作・表示する肝心のアプリのUIが良くなく、あまり使う気が起きなくなってしまいます。

エアコンの温度管理が難しい(ほぼできない)

アプリの仕様がすべてというわけではないかもしれませんが、この製品の特徴として、リモコン番号が個別に1番〜141番まで分離されていることが挙げられます。

これは、特にスマートスピーカーでボタン指定する際に柔軟にできることがメリットなのですが、通常のリモコン側にあるようなエアコンの温度調節といったインターフェースを持ち合わせていません。

例えば私の家にあるエアコンでは、温度調節ボタンとして登録したものを押すことで設定情報がズレることにより、シャットダウンしてしまうものがあります。

他社スマートリモコンでは、これをたいていプリセット機能で専用の設定を流し込んだり、手動学習時に個別に温度調節用インターフェースを登録させることで補っています。

sRemo-Rアプリはこの温度調節用のインターフェースを持ち合わせていないことから、完全な温度調節ができません。

電源ON/OFF時に予め適温を登録しておく(温度設定情報も一括送信される)や、自動設定のエアコンを登録することである程度回避することができますが、結構致命的な欠点です。

プリセット機能について

この製品は初期設定でも紹介したとおり、クラウド(sCloud)にユーザーが登録したデータを送信し、それらを皆で共有することができます。クラウドを有効活用した便利な仕組みです。

これは他社製スマートリモコンで言う所の、プリセット機能に近いです。

ただしこれは、ある種ユーザー任せな仕組みのため、sRemo-R自体の供給が追いついていないと見られる現時点では、プリセットできるものがほとんどありません。

ちなみにMagic CubeやRS-WFIREX3では予めこのプリセットが多く内蔵されており、簡単に登録することができていました。

まぁ手動学習させれば良いのですが、上述の通り1つのボタンを登録するのに10秒近くかかるため、登録するには結構ストレスがかかります。

時間が経てば多くのユーザーが登録することになり、しかもそれは日本国内のみで発売されている製品であることも考えると、他社製品と比較し、いずれ質の高いリモコン情報が多く登録されることのメリットもあるかと思います。(他のスマートリモコンは海外製の家電が多くプリセットされており、ややゴチャゴチャしている。)

しかし、現時点ではプリセットで登録できるデータがほぼ無いに等しいこと、重複登録がこれから増えることを想定すると、もう少しメーカー側で予めプリセットを増やしてくれると嬉しかったところです。

マクロ機能の使い勝手

この製品はリモコン信号のマクロ機能も有しています。これは非常に嬉しいポイント。

ちなみにマクロ機能とは、複数の手順・ルールをスマートリモコンに記録し、自動的に実行させる仕組みのことを言います。

例えば、一つの操作で、エアコンとテレビと照明(赤外線リモコン式)を順番につけたいときなどに便利です。私は外出時に便利に利用しています。

このマクロ機能は他のスマートリモコンでも利用することが可能なのですが、このマクロ機能自体がIFTTTに登録できることで、赤外線リモコンで操作できる家電とセットで、他のIFTTT対応家電も合わせて動作させることが非常によいです。

▲例えばIFTTT対応のOittmスマート加湿器、スマートコンセントとの連携。エアコンとテレビを点けつつ、加湿器とホットカーペットを同時に点けるなんて芸当が可能です。

それ以外にも、マクロボタンをAmazon Echoに登録して、声でこのボタンを操作するなんてことも可能です。

このマクロ機能は、メーカー純正のリモコンではできず、スマートリモコンを利用する大きなメリットの一つです。

まだ利用して間もないレビューであるため、ウォッチしていき何か気づいた点があれば、追記したいと思います。

レビューまとめ

コスパについては、これまでのスマートリモコンと比較しても相当に良いです。

あとは、アプリの使い勝手をどれくらい許容できるかだと思います。

そのために設定系の画面を多めに載せておいたので購入の際のお役立てになればと思います。いずれアップデートで改善されれば、この記事に再掲しておきますね。

これまで述べてきたsRemo-Rの性質から言えることは、スマートスピーカーで音声操作やホームオートメーションな仕組みづくりをメインとしたい方にはかなりオススメの製品、リモコンをスマホにまとめることや、外出先から家電操作が主目的(アプリを多用する)の方には他社スマートリモコンを購入したほうがよい、として結論付けることとします。

冒頭に述べた通り、後継機のsRemo-R2についてもレビューを掲載しています。合わせてご参考ください。

Kou

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