富士ソフト FS040W レビュー|最強のSIMフリーモバイルルーター!ホームキットを使い自宅の固定回線としても利用してみた

FS040Wとホームキット

SIMフリールーターは、一つ持っておくと好きな格安SIMを入れ、外出先でPCやスマホからお安くインターネットをすることが可能なのが便利。

最近では、リモートワークの流れや、Wi-Fiにつながるスマート家電が増えてきたので、さらに重宝するものに。

SIMフリールーターは、発売されているものが中々ないのですが、その中でも一つ決定版とも言える製品があります。

それが、今回紹介する富士ソフトの「FS040W」

長く人気のあった「FS030W」の後継製品で、2020年6月に新発売となりさらに充実した内容に。

早速購入して利用してみましたので、レビューをしていきたいと思います。

FS040Wの同梱品
▲FS040W 同梱品
▲FS040W クレードル(別売)

FS040WMB1 スペック

項目仕様
通信速度4G:受信時最大 300Mbps / 送信時最大 50Mbps
3G:受信時最大42.2Mbps / 送信時最大5.76Mbps
通信方式IEEE802.11a/b/g/n/ac 最大433Mbps(クレードル利用時最大867Mbps)
周波数(4G)Docomo:バンド1/バンド3/バンド19/バンド21
au:バンド1/バンド3/バンド11/バンド18/バンド26/41
SoftBank:バンド1/バンド3/バンド8/バンド11/41
周波数(3G)docomo:バンド1/バンド6/バンド19
au:非対応
SoftBank:バンド1
無線LAN2.4GHz/5GHz(クレードル利用時有線LANポート×1)
連続通信時間最大1,200分(20時間)
同時接続数15台(クレードル利用時32台)
セキュリティWEP,WPA-PSK,WPA2-PSK
バッテリー3060mAh(3.7V)、USB-C給電(充電時間:最大3時間)
サイズと重量高さ 約76.0mm×幅 約76.0mm×厚さ 約19.6mm(約142g)
参考:富士ソフト
レビュー要約:+F FS040WMB1
総合評価:4.0
FS040Wとホームキット

4G接続最大300Mbpsの通信速度の誇るモバイルルーター。対応バンドも豊富で一台持っておくと、様々な格安SIMで利用できて便利。クレードルは高額ではあるものの、宅内の通信範囲を広げるのと、同時接続台数を増やすのに役立った。個人的にはバッテリー持ちが良い点がお気に入り!

メリット

  • 対応バンド数が豊富
  • バッテリー持ちが良い
  • クレードルで宅内利用が難なく可能に
  • スマホやPCだけでなく、スマート家電でも問題なく利用できた

デメリット

  • クレードルが高すぎる
  • 管理画面での調整箇所が多い(周波数切替、最大接続台数など)
  • SIM入れ替えが若干しにくい(フタの開閉がしにくい)
 管理人:Kou

管理人:Kou

大容量格安SIMを挿して、自宅内の固定回線としても利用できます!

富士ソフト FS040WMB1 +F FS040W
富士ソフト

外出先で利用してみた

カフェで利用しているシーン
▲カフェで利用した際の写真

初期設定を完了し、早速利用してみました。

主な利用用途としては、外出先からのテレワーク・ブログ作業としてPCから接続。

それ以外には主に映像系。スマホやタブレットからYouTubeやAmazonプライムビデオ、Xit Airbox経由のリモートテレビを見るのに利用しています。

SIM(回線)は、「Nomad SIM(Softbank系SIM):4G LTE」を利用しています。

通信速度

カフェや屋外、サテライトオフィスで利用していますが、だいたい下り30Mbpsくらいの速度で利用できます。

外の回線利用では、上り下り共に10Mbpsほど出れば動画やリモートワーク・ブログ作業時のPC利用も難なく可能なので、これで十分です。

外出先でこれほどの速度が出ていれば、正直問題なくインターネットができますね。

バッテリー持ち

FS040Wは、公称値では3060mAh、最大20時間の連続通信が可能となっています。

前作FS030Wから倍のバッテリー持ちとなっており、他社のモバイルルーターと比べても最高峰レベルです。

試しにリモートワークで使用しているパソコンから業務用の仮想環境に接続し利用。休憩中にYouTube視聴、夜にブログ作業で利用。

FS040W バッテリー表示
▲100%満充電から計測。

リモートワークしている最中は、バッテリーは1時間で8%ほど減っていました。

利用環境に大いに左右されると思いますが、実測10-12時間ほどは、持つ計算です。

この点が、FS040Wを購入した上で最も良かった点。モバイルルーターにしては随分長持ちですね。

Kou

Kou

一日は余裕で持つのがお気に入り!

加えて、本体から端末へ給電することもでき、モバイルバッテリーのようにも扱えるのも嬉しい点。

FS040WでiPhoneを充電してみた
▲きちんと給電されています。

この設定をする場合、管理画面の「システム設定→充電設定」にある、「バッテリー給電モード」を有効化しておきましょう。

持ち運びのしやすさ

FS040Wは、コンパクトで持ち運びがしやすいです。

FS040は片手でつまむようにして持つことが可能。コンパクト。
▲高さ 約76.0mm×幅 約76.0mm×厚さ 約19.6mm(約142g)

モバイル充電器を一つ持っていくような感覚。

給電タイプはUSB-C。モバイルルーターはMicro-USBが主流ですが、最近ではスマホがこちらのほうが多くなっています。

USB-Cで充電する
▲リバーシブルでケーブルを挿しやすいのもポイント。

そのため、充電ケーブルが統一しやすく、充電器の持ち運びもしやすいです。

さらにこれの大きな特徴は、バッテリーを抜いても別途AC給電すれば駆動する点にあります。

これで持ち運びもしやすくなりますし、バッテリーのヘタリ問題を気にする必要はありません。

ただ欠点として、裏の蓋がかなり固く、開けづらい点があります。

FS040Wは、フタがかなり固くて開けづらい
▲この蓋を開けるのが、かなり固いです。
フタを開け、電池パックを外すとその裏にSIMトレイがある
▲SIMは電池パックを取った裏側に挿入する。

節約のために複数の格安SIMを契約して頻繁に入れ替えるといった運用をしている方は要注意です。

自宅の固定回線として利用してみた

ホームキット(クレードル)に接続して自宅のホームルーターのように利用してみた
▲宅内でクレードルに挿して利用。

自宅のものを含め、以下のスマート家電(Wi-Fi対応家電・ゲーム機)、計20台強を接続し利用してみました。

Wi-Fiルーターの互換性確認という意味も兼ね、以下に掲載しておきます。

項番スマート家電Wi-Fiルーター
1Fire TV Cube
2AQUOS 4K
3ニンテンドースイッチ
4PS4 Pro
5Echo Studio(片系)
6Echo Studio(片系)
7エアコン(SHARP AY-L40X2-W)
8Google Nest mini
9ホットクック
10+styleコーヒーメーカー△(互換モードで接続可)
11Fire HD 8 Plus
12ルンバi7+
13SHARP加湿器(KI-HS70)
14Switch Bot Hub mini
15Qrio Lock
16Dyson Pure Hot&Cool Link(HS04)
17iPhone SE
18業務用のPC
19Macbook Pro
20+Styleのスマート電球(6個接続)

設定はスムーズに完了(接続できない場合の注意事項も掲載)

上記の通り、20台のスマート家電と設定しましたが、どれも普通の光回線×Wi-Fiルーターの組み合わせと変わらず、問題なく設定をすることが可能です。

また、外に持ち出したときでも、ホームキットに置いてそれに接続完了した際には、ほぼすべてのスマート家電のネット接続が復帰し、家電の操作ができるようになっています。

ただし、持ち出した場合は、スマート家電の外出先からの遠隔操作が利用できなくなる点に注意してください。

PCやスマホ以外にも、これらの売れ筋系スマート家電・ゲーム機と接続できたので、Wi-Fiルーターとの互換性問題は起きにくいものと想定されます。

ただし、設定にあたり以下2つの注意点があります。

以下、管理画面のLAN設定を確認してください。

最大ユーザー接続数を変更しておく

FS040Wは、交渉値で単体で最大16台、クレードルに接続すると最大32台の機器と同時に接続することが可能です。

ところが、当初の設定では、7台を超えた後に、設定をすることができなくなりました。

これは、デフォルトでは以下の設定において、接続台数に制限(7台までが設けられているためです。

最初私はこれに気づかず少しハマってしまったため、以下の管理画面「LAN設定」のパラメーターを最初に確認してみてください。

外出先なら7台でも問題ありませんが、自宅内だとより多くのWi-Fiと接続することになると思いますので、この設定は見直しておくと良いです。

2.4GHz固定で利用する

FS040Wは、2.4GHz帯と5GHz帯のどちらか一方でしか利用できません。

通常の通り使うのであれば、より高速かつ電波干渉の少ない5GHz帯を利用すれば良いのですが、スマート家電やスマートホーム(IoT)デバイスは、2.4GHzにしか対応していないモノが非常に多いです。

そのため、このような環境で利用する場合は、2.4GHzで利用するようにしましょう。

FS040Wの場合、この周波数は上記の専用管理画面でしか変更することができないのが欠点です。

同SIMフリールーターの「NEC MR05LN」の場合、本体から変更することができます。

また、WiMAXでよく採用されている「WX06」では、この設定が本体でできるだけでなく、2.4GHzと5GHzを自動で最適なものに設定できる機能(バンドステアリング)まで搭載されています。

そのため、これはデメリットの一つですが、2.4GHz帯固定で利用するには、特段問題ないです。

宅内での通信速度

これは、搭載しているSIMの種類や、時間帯・自宅の場所にもよりますが、私の環境では下り平均20Mbps/上り平均10Mbps前後は出ており、問題なく利用できています。

光回線のVDSL並の速度より若干遅い程度。

自宅内での回線速度
▲だいたいこのくらいは常時出ています。(SIMや場所によります)

まず、メイン利用の業務用仮想環境への接続ですが、こちらもレスポンスは良くサクサクと動きます。

ゲーム機だと、例えば「スプラトゥーン2」を3時間続けてプレイした場合でも、通信エラーになったりすることはありませんでした。

またスマート家電でも、Amazon Echoからの各家電の音声操作や、外出先からの遠隔操作でもレスポンス良く操作することができ、利用に何ら不自由はありません。

動画配信サービスの4K動画は多少停止しますが、許せるレベルで問題なく視聴できています。

PC作業をする際に、アップロードが少し遅いかなといったくらいですが、これはSIMにもよりますし、よほどの大容量ファイル転送をするなどといった利用用途でなければ特に問題ないです。

クレードル(ホームキット)は速度よりも「通信範囲の拡大」に価値がある

FS040Wは、専用のクレードルがあります。

これは単に充電台に利用することができるだけでなく、「通信速度の向上」「最大接続台数の拡張」にも役立ちます。

クレードル背面。有線LANポートやリセットボタンがある
▲背面は画像のようになっていて、有線LANポートも利用できるようになるのが嬉しい点。

このようなコンパクトなポケットWi-Fiは、搭載できるアンテナ数が限られていますが、クレードルにもアンテナが搭載されていることにより、FS040Wの性能を拡張ができるのですね。

クレードル無しの場合、約7m先の場所でWi-Fiマークが「2本(MAX3本)」となりました。

クレードル有りの場合、鉄筋コンクリートの壁や木製のドア(遮蔽物)を挟んで、11m先の地点でWi-Fiマークが2本となっており、少なくても自宅ではその効果が出ています。

ただ、このクレードル。正直高すぎですよね。。。笑 自分はたまたま余裕があったのでセット買いしましたけど。。。

Kou

Kou

他社のクレードルは、アンテナ数の増加までとは行きませんが、有線LANポートがついて2,000円から3,000円ほどなので。。。

通信速度は、私が試した限りではさほど変わりませんでした。(結局、SIM側の速度がボトルネックとなっている様子の)

そのため、一旦クレードル無しで利用してみて、繋がりにくかったら購入を検討されてください。

以下のポイントで必要になったら購入するで良いかと思います。

クレードルが必要な場合
  • 自宅で利用する場合、いまいち電波が入りにくい場合
  • 有線LANポートが欲しくなった時
  • 自宅にWi-Fi対応の家電やデバイス、ゲーム機が増えてきた場合

SIMはどれが良い?

最後に、FS040Wと相性の良さそうなSIMについて掲載しておきます。

おすすめSIM

おすすめの格安SIM選び方主な理由実施中の新規契約キャンペーン申し込み先

ahamo
・たまに電話をする
・海外でも利用したい
・1回5分かけ放題が無料で使える
・海外で月間20GBまで無料で使える
なしこちら

LINEMO
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楽天モバイル
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・毎月のデータ利用量を把握してない
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・データ使い放題
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HISモバイル
月3GB~7GBまでの低・中容量で十分月3GB~7GBまでの利用だと最安なしこちら

povo
いつでもオプションを付け外ししたいアプリから簡単にオプションの追加・変更ができるなしこちら
表:格安SIMのおすすめ早見表

これら格安SIMと組み合わせれば、スマホのデータ通信容量を圧縮しつつ、利用用途によっては上記の通り自宅の固定回線も兼ねられる(光回線を契約しなくて良い)ので、おトクにインターネットができるのでおすすめです。

Kou

Kou

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