MANOMAの中核であるAIホームゲートウェイは、Amazon Alexaが内蔵されているため、Amazon Echoシリーズと同様、様々なことが可能です。
ここでは、公式ページではあまりフォーカスされていない、AIホームゲートウエイでできることの詳細を解説していきます。
もくじ
AIホームゲートウェイでできること(全10項目)
早速できることについて述べていきますが、MANOMAのAIホームゲートウェイに内蔵されている「Alexa(アレクサ)」は、機能が多岐に渡ります。
そこで大分類として、まずは全10項目に分けてその詳細を述べていきます。
1.Wi-Fiルーターとして利用する
AIホームゲートウェイの大きな特徴は、これ自体をWi-Fiルータ(SIMフリー)として利用できることです。これが、Amazon Echoとの最も大きな違いです。
通常このようなAlexa内蔵デバイスを利用する場合、自宅に光回線を引くなりWi-Fi設定をする必要がありますが、AIホームゲートウェイは、SIMを挿すことでサクッとインターネット×スマートホームを楽しむことができるのが、第一の特徴です。


基本的にはSIMフリーとなっていますが、おすすめはMANOMAのオプションである「NuroモバイルホームWi-Fi」です。
これは、MANOMAと同時加入できますが、通常3,000円/月〜4,000円/月かかるホームルーター相当の回線を2,000円/月で導入できるコスパの優れた回線です。
違約金もかからないことや、MANOMA導入工事の際に取り付け作業もしてくれるなど、基本的にはこれの利用でおすすめします。
回線速度は一般的なホームルーターと同等レベルといったところです。光回線に劣るが、比較的通信量のかかるYouTubeやAmazonプライムビデオの再生程度の利用では問題ないといったレベルです。
それ以外にもMANOMAは通信デバイスとしてMANOMAは「Bluetooth4.2」や「Z-WAVE」といったインターフェースを利用することができ、将来的に様々なIoTデバイスとの連携にも期待が持てますね。
2.音楽を再生する
AIホームゲートウェイでおそらく最も利用頻度が高くなるのは、この音楽再生かなと思います。
単純に「音楽をかけて」だけでなく、「歌手名」「曲名指定」や、「気分」に応じて以下の話しかけ方でもそれに合った音楽再生もしてくれます。
なお、AIホームゲートウェイで音楽再生をするには、以下の対応サービスのどれかと契約している必要があります。スキルで拡張できたりもしますが、Alexaのデフォルトミュージックに入っている以下の5つを紹介します。
音楽再生でできることは多岐に渡り、代表的なコマンドを以下にまとめます。
話しかけ方 | できること |
---|---|
「音楽を再生して」 「(タイトル)という曲を再生して」 | 楽曲を再生する |
「(タイトル)というアルバムを再生して」 | アルバムを再生する |
「(アーティスト名)の曲を再生して」 | アーティスト名で楽曲を再生する |
「(ジャンル)系の曲を再生して」 「(ジャンル)系の曲をPrime Musicから再生して」 | ジャンルで楽曲を再生する |
「(プレイリスト名)というプレイリストが聞きたい」 「(プレイリスト名)というプレイリストをシャッフルして」 | プレイリストを再生する |
AIホームゲートウエイとしての機能は以下の通りです。
帰宅時に音楽を自動再生
これはMANOMAのサービスにある「室内コミュニケーションカメラ」と連携して利用します。これに内蔵されている人感センサーが、不在時に最初に帰宅した家族を感知したら、音楽が自動再生という仕組みです。

これによって、帰宅した際の寂しい雰囲気を賑やかにしたりすることができます。
音量設定
AIホームゲートウェイ本体にタッチセンサーがあり、これに触れることでボリューム調節ができます。

他にも、AIホームゲートウェイでは、内蔵されているALEXAに話しかけて、音量調節をすることができます。以下のコマンドです。
話しかけ方 | できること |
---|---|
止めて | 一時停止 |
再開 | 一時停止の再開 |
巻き戻して | 巻き戻し |
早送りして | 早送り |
◯秒(分/時間)戻って | ◯秒(分/時間/)戻る |
◯秒(分/時間)スキップして | ◯秒(分/時間)スキップする |
次の章にして | 次の章に飛ぶ |
3.天気・ニュースを聞く
AIホームゲートウェイに搭載されているAlexaでは、天気やニュースを再生することができます。
天気を聞く
出かけにバタバタしている時や、なんとなく気になった時にAIホームゲートウェイにパッと話しかけるだけで、天気予報がわかるようになります。
これは、「週末の天気は?」や「来週の天気は?」と聞くことによって、ある一定期間の天気予報も確認できたりします。
また、「今日洗濯物干せる?」といった天気に関連する質問を投げかけても、天気を回答したりもしてくれます。中々賢いですね。
なお、この機能を使うためには、自宅の住所をAIホームゲートウェイに設定しておけばその地域の天気予報を聞くことができます。これはMANOMAアプリではなく、Alexaアプリから設定することに注意です。

ニュースを聞く
AIホームゲートウェイに話しかけてサクッとニュースを確認することが可能です。
この問いかけをすると、内蔵のAlexaのフラッシュニュース機能で、NHKを流すのが基本的な機能です。

これは後述するスキルを導入することで、さらに自分の好きな情報を確認することができます。例えば以下のようなものです。
政治経済からエンタメ、果ては専門メディアまで多岐に渡るため、一度チェックしてみてください。
4.スケジュールを聞く
AIホームゲートウエイに話しかけて、スケジュール登録や予定確認を行うこともできます。
それ以外にも、リストやリマインダーとして活用することができます。以下に紹介します。
アラーム・タイマーをかける
地味に重宝するのが、このアラーム・タイマーをかける機能。iPhoneのSiriでも利用している人は多いかと思いますが、AIホームゲートウエイでも話しかけるだけでアラーム設定が可能です。
「指定時刻」「日時」で目覚まし設定やタイマー設定がサクッとできるので重宝します。
予定を確認する
連携できるカレンダーは次の4つであり、主要サービスを網羅しています。
- Googleカレンダー
- Microsoft Office365
- Apple iCloud
- Microsoft Exchange
予定の追加や確認をすることができます。話しかけるだけでぱっと予定を確認することができるのがいいですね。
「◯月◯日◯時に〇〇があります。」という感じで返答もしてくれます。
Todo/リマインダーを確認する
Alホームゲートウエイに話しかけて、その内容をメモ的に覚えておいてもらうことも可能です。
思い浮かんだこと、やること、アイデアは何かに残しておかないとすぐに忘れたりするのが常なので、話しかけて即時に記憶してくれる音声操作ではかなり有効的に活用できる機能の一つです。
これは、リマインダー設定をすることも可能であり、「いつリマインダーしますか?」とAlexaから提案され、その回答した日時にAIホームゲートウエイが呼びかけてくれます。
ちなみにこのリマインダーは、スマートフォンのAlexaアプリにチェックリストとして残してくれます。Todoリストとしての活用もできそうですね。
それ以外にも、「Any.do」というスキルを利用すれば、Alexaアプリを利用せずともAlexaのTodoリストの同期を図ってくれるものもあります。
Alexaアプリはスケジュール管理に特化しているわけではないため、予定管理としては若干使いにくいですが、このAny.doはTodo/カレンダーといったスケジュール・タスク管理専用のアプリであり、使い勝手が非常に良いです。
ぜひ試していただきたいスキルです。
5.調べ物をする
ちょっとした調べ物をしたいときにも、AIホームゲートウエイは役立ちます。
これは、特に勉強時や作業時に利用できるのが良い点です。
人物検索
特に人物検索に便利ですね。「あの人って誰だっけ?」というシーンでAlexaが回答してくれます。
基本的にはWikipediaにある情報を回答してくれるようになっています。
計算する
地味に便利なのが、この計算機能。Alexaに話しかけて計算することが可能です。
勉強時や作業時に手が空かない時でも、Alexaに話しかけて計算してくれたりします。
これは例えば「4+8+6÷4×2ー6+4」というと、自動的に括弧をつけ、「(4+8)+6÷4×2」という計算にしてくれたりもしますので、中々活用できます。
翻訳する
ふと、これなんて言うんだろうと思った時にも、Amazon Echoが役立ちます。ちょっとした語学学習にも使えますね。
これは現在44ヶ国語に対応しており、内英語、ドイツ語などの18ヶ国語は音声で回答、ギリシア語などの26言語はテキストでスマホアプリに文字で回答してくれるといった形です。
ただし、和英辞書的には利用できますが、英和辞書としては実質非対応のような挙動でここだけ注意が必要です。
6.コミュニケーションに利用する
AIホームゲートウエイは室内との連携にも利用できます。
元々、MANOMAには「室内コミュニケーションカメラ」で室内-スマホアプリ間でビデオ通話ができたりしますが、実はこのAIホームゲートウエイに内蔵されているAlexaを利用することでも通話ができるようになっています。
AIホームゲートウエイを複数台持つことで利用できますが、これを使う場合、基本的にはAmazon Echoシリーズとのやりとりとなるでしょう。
以下にコミュニケーション関連機能を紹介します。
メッセージ送受信
「アレクサ、メッセージを送って」と話しかけると、「誰に送りますか?」とAIホームゲートウエイから返ってきて、送り先を指定します。
その後、録音がスタートし、ここで録音したボイスメッセージを、指定した相手先のEchoデバイス及びAlexaアプリに送信することができます。
通話だけでなくちょっとしたメッセージも残せたりします。
このような形で、Alexaをちょっとした内線電話のように使うことも可能です。
固定電話やスマートフォンと違い、Amazon Echoでこれができるメリットは、先述しましたが、ハンズフリーによりその場ですぐに連絡を取ることが可能なことです。
これは中々うまく表現できませんが、一度使いこなせるようになれば、「スマートフォンのロック解除して相手を探してタップして」という操作すらめんどくさく感じてしまいます。
今後、AlexaアプリだけでなくMANOMAアプリからも利用できるようになると嬉しいところ。
呼びかけ機能
Amazon EchoやAlexa対応のFIREタブレットを持っている場合、他の部屋にあるEcho/FIREタブレットに音声メッセージを送信することができます。
これは、わざわざ部屋に呼びにいかずともその場でAIホームゲートウエイに話しかければ良いのがメリットですね。
「ごはんできたよー」といった呼び出しとかに役立ちそうです。
音声通話
Echoデバイスを持っている相手やスマートフォンにAlexaアプリが入っていれば、話しかけて会話することができます。
ただし、この機能はあくまでAlexaのサービス(Alexaコール)を介したものなので、SMSの送受信や携帯電話・固定電話など、通常の電話回線を用いて通話することができないので注意しましょう。
7.本を聴く
実は、AIホームゲートウエイに話しかけて本を朗読してもらうことも可能です。方法としては、以下の2点。
- Kindle読み上げ機能
- Amazonのオーディオブックサービス「Audible」と連携する
KindleはAmazon会員であれば利用できるため取っつきやすいですが、基本的にはテキスト読み上げ機能(TTS)対応のものに限られ、Alexaによる機械音声ということもあり、不自然なイントネーションが多々見受けられます。
Audibleは有料サービスですが、オーディオブックとして、プロのナレーターが読み上げてくれるので非常に快適に聴くことができます。
なお、音声操作でコントロール関連機能も利用することができます。
- 止めて/再開して
- 20秒巻き戻しして/20秒先送りして
- 次の章に進んで/前の章に戻って
- Kindleを再生して(前回の続きから再生)
特に話しかけて巻き戻しができるのがありがたい点ですね。本は、文脈をある程度追わないと途中で意味がわからなくなってくるので。
これは私は夜寝る前とかに本を朗読してもらうのに重宝します。AIホームゲートウエイは壁掛けもできるので、ベッドサイドに取り付けられたりできることも便利な点です。
AIホームゲートウエイはAlexa対応ということもあって、このようなAmazonのもつ豊富なエンタメコンテンツを利用できるというのも大きなメリットです。
8.買い物する
AIホームゲートウェイは、Amazonの音声アシスタント:Alexaを内蔵していることからAmazonでの買い物もできたりします。
ちなみに、買い物をするだけでなく、以下のようなことも可能です。
- 配送状況確認
- カートに追加
- 買い物リストに追加
すぐに買う必要があるかわからない、後でスマホやPCでじっくりレビューを読みつつ選定したいといった場合でもとりあえずカートや買い物リストに追加しておくことができます。
よほど決まったものでない限り、お金を払うものにはしっかり検討してから買いたいところです。よってAmazon Echoから直接買うよりも、とりあえず買い物カゴにいれておく。この機能の方がメイン利用することになるかもしれません。
9.スマートホームに活用する
MANOMAは元々スマートホームのサービスですが、音声アシスタントであるAlexaと連携させることで、家電を音声操作などといったスマートホーム的な動作を実現することができます。
これは、基本的に「スマートホームデバイス」が必要となりますが、オススメの使い方は以下の通りです。
戸締りを確認する
MANOMAのスキルを導入すれば、AIホームゲートウェイに話しかけるだけで、窓の開閉状況を確認することができます。
戸締り確認は外出時などにそれぞれの窓を確認しなければならないので面倒ですが、それを一発で確認することができます。
これを実現するには、MANOMAの開閉センサーを導入していることが必須となります。

それ以外にも、以下の操作が可能です。
- 窓の戸締まり確認(先述の通り)
- ドア(Qrio Lock)の解錠・施錠確認
- 家族の呼び出し(アレクサからMANOMAアプリへの呼び出し通知を送信)
スマートリモコンと連携させる(家電の音声操作)
MANOMAには、「スマート家電リモコン:RS-WFIREX4」という製品がラインナップされています。
これは、いわゆる学習リモコンの一つで、(赤外線リモコンのある)「エアコン・テレビ・シーリングライト」をこれ一つでまるっと操作できるようになるデバイスです。
RS-WFIREX4は、学習リモコンでもWi-Fi対応している「スマートリモコン」として、老舗&人気の製品の一つです。
Wi-Fi対応していることによって、「スマホからの操作」「アレクサからの操作」に対応しています。
特にアレクサの操作は、ハンズフリーで家電操作できるので、家事をしながら・ゴロゴロしながらでも操作できとっても便利!
操作用例は、以下のとおりです。
会話方法

アレクサ!エアコンを24度にして
エアコンを暖房24度にしました

操作詳細
家電 | 操作 | 発話例 |
テレビ | 電源 | アレクサ、テレビをつけて/消して |
チャンネル | アレクサ、4チャンネルにして | |
ボリューム | アレクサ、ボリュームを3上げて/下げて | |
エアコン | 電源 | アレクサ、エアコンをつけて/消して |
温度設定 | アレクサ、24度にして | |
モード設定 | アレクサ、暖房にして/暖房24度にして | |
モード確認 | アレクサ、エアコンの”モード/設定温度”は何 | |
照明 | 電源 | アレクサ、電気をつけて/消して |
照度 | アレクサ、明るくして/暗くして | |
その他 | 電源 | アレクサ、〇〇をつけて/消して |
製品の詳細
その他のデバイスは?
基本的に、Alexa対応しているスマートホームデバイスを選んでいきましょう。
用途に応じて非常に多岐にわたるため、詳細はこちらの記事にまとめています。
10.ゲームを楽しむ
AIホームゲートウェイでゲームを楽しむといったことも可能です。これもAlexaスキルで利用します。
音声メインのもので、ガッツリやりこむというよりもちょっとした友人との集まりやホームパーティとかで活躍します。
個人的には特にクイズ系がおすすめです。
付録:さらに便利になる設定
さて、AIホームゲートウエイでできることをざっと示していきましたが、これらをさらに便利に活用するために、代表的な設定・追加機能を4つ紹介します。
これらはMANOMAアプリではなく、Alexaアプリで制御するもので合わせて確認しておきましょう。
会話継続モード
通常の使い方では、AIホームゲートウエイに何かを命令・聞く際には都度、冒頭に「アレクサ」と呼びかけてから命令をする必要があります。
これは連続的に何かをさせる際にはちょっと面倒です。
そこで、Alexaには「会話継続モード」というものがあります。この設定をすると、2回目以降の命令を、最初に「アレクサ」と話しかけることなく、実行することが可能です。
実際の動作は、以下のような流れになります。2回目以降は冒頭にアレクサと言っていないことに注目してください。

これは命令に対する処理が終わった後、7秒ほどAlexaが命令待機状態になるといった形となります。
定型アクション機能
定型アクションとは、自分の好みの「ルール」を設定して、Alexaに任意のセリフを話しかけてあらゆる操作を実行できる機能のことです。
MANOMAにも「レシピ」というものがありますが、これのAlexaバージョンと捉えていただければと思います。
この定型アクション機能で主にできることは、以下の2つに大別されます。
- 自分の好きなセリフで任意の操作が可能
- 複数の操作を一声でまとめて実行できる
詳細については、以下の記事にまとめていますのでご参考ください。
スキルを導入する
上記でも一部紹介していますが、Alexaには様々なスキル(スマホでいうアプリのようなもの)があり、用途に応じてAIホームゲートウエイに様々なことがさせられます。
これについては、以下の公式ホームページやアプリをご参照ください。気になるカテゴリから見ていって、導入していきましょう。
おわりに
AIホームゲートウエイに搭載されているAlexaは、上記の通り様々なことができます。
まずはMANOMAの仕組みを生活に慣れさせたら、AIホームゲートウエイもどんどん活用していきましょう!