Amazon Echoは、AIアシスタント:アレクサを搭載するスマートスピーカーです。
発売から数年経ち、いまやすっかり世間に馴染むガジェットとなっています。
ただ、そのラインナップを入れ替わりを繰り返し、種類もどんどん増えてきて、どれを選ぶのが最適なのか、悩む方も多いのではないでしょうか。
私はAmazon Echoシリーズを、発売初期から買い続けほぼ全台利用してきましたので、その知識と経験を活かし、実際どれがいいの?ということを見ていきたいと思います。

Kou
上の画像の通り、今では完全にコレクション化…w 実際に利用してきた中で、おすすめのエコーを解説します!
特におすすめ
もくじ
Amazon Echoのラインナップ
まずは現在発売中の製品を見ていきましょう。
スピーカータイプのEchoデバイス
まずはベーシックなスピーカータイプのモデルです。
項目\製品 | Echo Pop | Echo Dot (第5世代) | Echo (第4世代) | Echo Studio |
---|---|---|---|---|
商品画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
スピーカーサイズ | 1.95インチ | 1.73インチ | 3.0インチウーファー 0.8ツイーター x 2 | 5.25インチウーファー 2.0インチミッドレンジスピーカー 1.0インチツイーター |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac (2.4/5GHz) | 802.11a/b/g/n/ac (2.4/5GHz) | 802.11a/b/g/n/ac (2.4/5GHz) | 802.11a/b/g/n/ac (2.4/5GHz) |
接続 | ・wifi ・Bluetooth Low Energy Mesh ・Matter | ・wifi ・Bluetooth Low Energy Mesh ・Matter | ・wifi ・Bluetooth Low Energy Mesh ・Matter | ・wifi ・Bluetooth Low Energy Mesh ・Matter |
Ultra HD/空間オーディオ対応 | – | – | – | ◯ |
Dolby | – | – | Dolby Atmos | Dolby Atmos |
ライン入出力 | – | – | 3.5 mm ライン入出力 (Alexaアプリで切り替え) | 3.5 mm ミニジャック / mini-opticalライン入力 |
音声・ビデオ通話 | 音声通話 | 音声通話 | 音声通話 | 音声通話 |
家電の操作 ※別売 対応機器が必要 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Zigbeeスマートホームハブ内蔵 | – | – | ◯ | ◯ |
モーション検知 | – | ◯ | ◯ | – |
温度センサー | – | ◯ | ◯ | – |
サイズ | 99 x 83 x 91 mm | 100 x 100 x 89 mm | 144 x 144 x 133 mm | 206 x 175 x 175 mm |
重さ | 196g | 304g | 940g | 3.5kg |
カラー | ・グレーシャーホワイト ・チャコール ・ティールグリーン ・ラベンダー | ・グレーシャーホワイト ・チャコール ・ディープシーブルー | ・グレーシャーホワイト ・チャコール ・トワイライトブルー | ・グレーシャーホワイト ・チャコール |
価格 | ¥5,980 から | ¥7,480 から | ¥11,980 から | ¥29,980 から |
スピーカータイプのEchoは、最新型のモデルで、球体型・360度全放射型のスピーカーとなっています。



画面付きのEchoデバイス
画面付きのタイプは、「Echo Show」という品目で、以下の4つのラインナップがあります。
項目 | Echo Show 5 (第2世代) | Echo Show 8 (第2世代) | Echo Show 10 (第3世代) | Echo Show 15 |
---|---|---|---|---|
商品画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
画面 (解像度) | 5.0インチ (960×480) | 8.0インチ (1280×800) | 10.1インチスクリーン (1280 x 800) | 15.6インチ (1980 x 1080) |
サイズ | 幅148mm x 高さ86mm x 奥行73mm | 幅200mm x 高さ130mm x 奥行99mm | 幅251 mm x 高さ230 mm x 奥行172 mm | 幅402mm x 高さ252mm x 奥行35mm |
重さ | 410g | 1,037g | 2,560g | 2,200g |
スピーカー | 1.6インチ x 1 | 2.0インチ x 2 | 1.0インチツイーター x 2 3.0インチウーファー | 1.6インチ x 2 |
カメラ | 2MP | 13MP | 13MP | 5MP |
首振り機能 | ー | ー | ◯ ※左右175度(350度)回転 | ー (単体での回転不可) |
外部出力 | Bluetooth | Bluetooth | Bluetooth | Bluetooth |
スマートホームハブ | ー | ー | ◯ | ー |
Fire TV機能 | ー | ー | ー | ◯ |
電源 | 15W | 30W | 30W | 30W |
定価 | ¥8,980 | ¥14,980 | ¥29,980 | ¥29,980 |



Echo 目的別のおすすめモデル
ここからは、Amazon Echoシリーズを選ぶ上で、実際に全て利用してみて重要だと感じたポイントを交えつつ、目的別の選び方を解説します。
音質を重視したい
Echoはそもそもスピーカーなので、音楽を楽しみたい方は多いのではないかなと思います。
自分は日本で発売されているEchoシリーズを第1世代から全て買い漁りましたが、Echo Showシリーズも含め、すべてのEcho製品の中で最も音質が良いと感じたのは、「Echo Studio」です。
これは立体音響が特徴で、ドルビーアトモスや3Dミュージックを楽しむことができ、臨場感とともに迫力のある音質を楽しめます。
特に上方向に音が伸びることで、天井からも反響するかのような音像です。音楽だけでなく2台組み合わせてホームシアターのセットアップもおすすめ。

Echo Studioは、本体サイズが大きかったり低音がかなり鳴るため、それが合わない人や予算の関係でもう少し安いものをチョイスしたい場合は、第4世代のEchoもおすすめです。

また、値段は安いモデルが良くて、かつ音質が良いものをチョイスしたい場合は、「Echo Dot」「Echo Pop」が良いです。
この2つは値段の割に侮れないほど音質がよく、Echo Dotの場合は「低音」、Echo Popの場合は「中高音」が目立ちます。
自分の聴く楽曲に応じて、どちらか重視する方を選んでください。
また、画面付きのタイプだと、Echo Show 10は、本体にウーファーが内蔵されており、かつステレオ再生ができるため、単体でも立体感・臨場感があってしっかりとした音が出ます。

逆に、音質で選ぶ場合、「Echo Show 5」と「Echo Show 15」は、中低音がスカスカで、あまりおすすめできません。
まとめると、以下のような位置付けになります。
- 一番良い:Echo Studio
- 安くても音質重視:Echo Dot(低音重視)、Echo Pop(中高音重視)
- 画面付きが良い:Echo Show 10
通話がしたい
Echoシリーズは、音楽を聴くだけでなく電話にも利用できちゃうんです。
アレクサユーザの中では結構人気の機能で、この機能を利用することによりEchoを固定電話のように利用することができます。
アレクサ間での通話は、IP電話と同じく無料(データ通信料はかかる)で、しかも時間制限がないため、家族間や親しい友人、彼氏彼女で利用するのに向いています。

Kou
私は、実家と祖母の通話を主に利用しています!
スピーカータイプのEchoの場合は、音声通話のみ可能ですが、画面付きタイプの場合は、ビデオ通話まで可能です。


アレクサを使って気軽にビデオ通話ができるため、この場合には画面付きタイプのエコーをおすすめします。
画面付きの中でも、画面サイズが大きく通話音質の良い、Echo Show 8が最もオススメです。
また、予算や設置スペースが合えば、顔に合わせディスプレイごと回転する、Echo Show 10も良いです。
首振りのネットワークカメラを搭載しているようなもので、電話だけでなく見守り用途にも使えます。

Echo Show 15は、壁に取り付けて「Ring Doorbell」などと組み合わせることで、モニターホンのようにも利用できますね。

- 壁掛けで利用:Echo Show 15
- 長電話・見守り用途:Echo Show 10
- コスパが良い:Echo Show 8(比較的大画面、音質良い)
- 安く手に入れたい:Echo Show 5
基本的にはどのEchoでも通話が可能ですが、ビデオ通話も可能なEcho Showシリーズがおすすめです。
動画も見たい
この用途で利用したい場合、当然ですが画面付きのEcho Showシリーズを選びましょう。

Echoシリーズは、以下の動画配信サービスに対応しており、Prime Video以外にも多くのサービスを楽しむことができます。
- プライムビデオ
- YouTube
- NetFlix
- Paravi
- ひかりTV
Echo Showシリーズは、タブレットやスマホと違い、据え置きのデバイスなので、テレビのように視聴できるのが良い点。

Kou
ここだけの話、在宅勤務の時にYouTubeの動画を垂れ流しながら事務処理したりしてます笑 結構捗る笑
この点、最も良いのは「Echo Show 15」です。
Echo Show 15は、2023年のアップデートで唯一「Fire TV」機能を搭載しています。
これにより、Fire TVでしか見れない「Abema TV」や「TVer」などのコンテンツも、Echoデバイスで視聴できるようになりました。


次点で、大画面で音質も良い「Echo Show 8」か「Echo Show 10」を選びましょう。
これらでも、プライムビデオやYouTube、Netflixあたりのコンテンツが視聴可能です。

という点で、以下の通りとなります。
- より多くの動画サービス(Fire TV機能あり):Echo Show 15
- 大画面、音質が良い:Echo Show 10
- コスパが良い:Echo Show 8
家電を音声操作したい(スマートホーム)
Echoを購入する醍醐味は、この家電操作にあるといえます。
アレクサに話しかけて、家電を音声操作することが可能です。
これの良いところは、ずばりハンズフリー操作にあります。
家事をしながらでも布団に入りながらでも、照明を消したりエアコンを操作したり、テレビのチャンネル変更等が可能です。
この機能を利用するためには、Echo以外に、アレクサ対応のスマートホームデバイスまたはスマート家電を別途購入する必要があります。

ではこれをするために、Echoシリーズはどれを選ぶのが最適かと言うと、どのEchoシリーズでもOKです。
Echoシリーズは、すべてのモデルで、スマートホームの共通規格である「Matter」に対応しています。
また、スマートホームハブに対応しているシリーズもありますが、これは必ずしも必須ではありません。
スマートホームハブはZigbeeという通信規格で操作されますが、スマートホーム製品は、大半がBluetooth+Wi-Fiによる通信で、Zigbeeによる通信がされるものは少ないためです。
唯一スマート電球はこの規格を採用する製品が多くありますので、これを導入する場合にスマートホームハブ対応の製品を検討すると良いかと思います。

ただし、この点もスマートリモコンでシーリングライトを操作できたりもするので、そこまで意識すべきポイントでもありません。
まとめると、以下のようになります。
- スマートホームハブを使う:Echo(第4世代)、Echo Studio、Echo Show 10
- スマートホームハブを使わない:全Echoモデル
スマートホームハブを使う場合、ざっくり「スマート電球」を使うか否かで判断してください。また、スマートホーム製品の仕様によって、必ずしもそれを必要としない場合もあるため、確認の上購入してください。
とりあえず安くてコスパが良いのが欲しい
現行ラインナップの中で最も安いのは、Echo Popです。

これが安い割に意外と侮れなくて、この値段の割に音質が良いです。
Amazon Echoは、2台を組み合わせてのステレオペア機能や、各部屋に複数台置いてマルチルームミュージックや家電リモコンがわりに使えたりもします。
そのため、安いモデルをとりあえず1個買っておいて、後から拡張していくという買い方も良いと思います。

Echo Popは、デザインもよくカラバリも豊富なので、インテリア的にも合わせ安いモデルです。
画面付きであれば、Echo Show 5がコスパが良いです。
画面は小さいものの、とりあえず画面がついているというだけでも、アレクサの多くのコンテンツが楽しめるようになります。


そのため、値段最優先であれば、以下のいずれかで選ぶのが良いかと思います。
- スピーカータイプ:Echo Pop
- 画面付きタイプ:Echo Show 5
上記が主な選び方ですが、一部Echoのように使えたり、特殊なEchoシリーズもあるので補足的に解説します。
番外編:実は他のAmazonデバイスでもEchoっぽく利用できる
Fireタブレットでもアレクサできる
アレクサといえばEchoシリーズですが、実はFireタブレットでも、ハンズフリーでアレクサを呼び出すことができ、Echo Showのように利用することができます。
「Showモード」といった、スマートスピーカー向けのUIが搭載されており、Echo Showさながらの利用感です。

画面付きで、タブレットとしても利用できるので、使い方次第ではFireタブレットの方がおすすめな場合があります。

この用途で購入したい場合、Fire HD 8 PlusまたはFire HD 10 Plusがおすすめです。

通常のエコーと比較したときのデメリットは以下の通り。
- 音質が悪い(Bluetoothスピーカー連携で対応)
- マイク感度が悪い
- スキルの呼び出しがしにくい
アレクサの機能自体は、Echoとほぼ変わりません。
このデメリットが気にならず、持ち運びもしたい場合は、Fire HDタブレットも選択肢として入ります。

イヤホンからでもアレクサできる
最近は、アレクサ対応のワイヤレスイヤホンも増えてきており、その場合、イヤホンから呼び出すことで、アレクサを機能させることができます。
特に、楽曲コントロールにハンズフリー操作をしたり、外出先から家電操作といったことも可能です。
外で話して操作するのは恥ずかしいかもしれませんが、人通りが少ない所やランニングなどの運動中に、意外と使い勝手が良いですよ。
この用途の場合、純正品となる「Echo Buds」がおすすめです。

ノイキャン・外音取り込みといった基本的な機能に対応しており、音質も1万円強にしてはそこそこ良いです。
アレクサ対応イヤホンの中には、「ボタンタップ」でアレクサを呼び出すものと、イヤホンにアレクサと「話しかけて」呼び出すタイプの2種類があり、後者の方が完全ハンズフリー操作できるため、使い勝手が良いです。
Echo Budsは後者に該当しますが、アレクサ対応のサードパーティ製品だと、他にSonyの「WF-1000XM4」も、アレクサと話しかけて操作を実行できます。
この2つの製品は、普通にイヤホンとしても優秀なので、アレクサはおまけ程度に考えても良いかと思います。
特殊な用途で利用できるEcho
Echoの中でも、用途が特殊なものがあります。
例えば、車の中で利用できる「Echo Auto」

また、お手持ちのオーディオシステムにストリーミング再生機能を追加できる「Echo Linkシリーズ」
それ以外にも、Echoを電波時計代わりにして、タイマー表示なども可能な「Echo Wall Clock」

色んなタイプのEchoがあるので、用途に応じてぜひチェックしてみてください!
Amazon Echoの総合的なおすすめモデル
冒頭にも示しましたが、ここまで述べてきた点から、総合的なおすすめモデルについてまとめます。
個人的には、画面付きとなることによって用途や利便性が増える「Echo Showシリーズ」が特におすすめですが、予算や用途もあるかと思いますので、以下を参考にしていただけると幸いです。
- コスパ最高!万人におすすめ:「Echo Show 5」「Echo Show 8」「Echo Dot」
- タブレットとしても利用したい:「Fire HD 8 Plus」
- 音質を最重要視したい:「Echo Studio」
これをベースに、あとはご予算次第でその中間スペック…など選んで頂けたら幸いです。
また、EchoはAmazonのセールになりやすいので、セールでまとめ買いするのも良いかと思います。

管理人:Kou
このサイトは、Amazon Echoの使い方やスマートホーム化に関する情報をたくさん揃えているので、興味のある方は以下からどうぞ!