今回、iPhone 15とiPhone 15 Proを購入したのですが、やはり合わせて欲しくなるのはモバイルバッテリー。
特に、iPhone 15シリーズからついにUSB-C対応したことにより、それに合ったものが欲しくなりますよね。
そんな中、今回もAnkerからそれに合うモバイルバッテリーが登場しましたので、ご紹介します。
それが、「Anker Nano Power Bank(22.5W Built-In USB-C Connector) 」。
この製品の特徴は、以下のとおりです。
- ケーブルいらずでストレスフリー(USB-C端子一体型)
- コンパクトかつパワフル(5,000mAh容量)
- 最大22.5W急速充電
その特徴は、本体にUSB-C端子が搭載されており、ケーブル不要なこと。
かつ本体のバッテリー拡張パックのようなイメージで使える、その収まりの良さも良い感じ。
そんな、Anker Nano Power Bank(22.5W Built-In USB-C Connector)のレビューをしていきます!
もくじ
本体外観と仕様
本体外観をチェックしていきます。


USB-Cが搭載されており、折りたたみ式のコネクタを内蔵しています。


側面にもUSB-Cポートを搭載。これはIN/OUTを兼ねており、本機の充電とスマホの充電も可能です。


本体の充電も可能です。

横幅は実測75.9mm、縦幅は25.0mm程度のサイズ感。


iPhone 15に接続して手に持ってみました。
バッテリーを挿している状態ですが、思ってたより邪魔にならない。
モバイルバッテリー自体が支えになって、縦持ちでもiPhone本体の操作は可能です。


ゲームをするときなど、横向きの操作には厳しいですが、縦向きの操作であれば難なく利用できます。
参考までに、iPhone 15 Proに装着した際の縦幅は18.8cmとなっています。

あまり役に立たないかもしれませんが、こんな感じで多少角度をつけられます。


全体を通して、持った際にiPhone 15への収まりが良い製品と感じました。
最後に、公称のスペックを掲載しておきます。
Anker Nano Power Bank(22.5W Built-In USB-C Connector) スペック
項目 | 仕様 |
---|---|
サイズ | 約77 x 37 x 25mm |
重さ | 約102g |
入力 | USB-C 入力:5V⎓3A / 9V⎓2A (最大18W) |
出力 | USB-C 出力:5V⎓3A / 9V⎓2.22A / 10V⎓2.25A |
バッテリー容量 | 5000mAh |
実際の充電速度(iPhone 15シリーズで計測)
iPhone 15 Proを用いて、充電速度を検証してみました。
iPhone 15シリーズを充電した場合
まず、iPhone 15シリーズを充電した結果は、以下のとおりです。
充電時間 | 充電容量 | 入力 |
---|---|---|
0分 | 0% | 0.00W |
10分 | 14% | 11.6W |
20分 | 25% | 11.7W |
30分 | 36% | 11.6W |
40分 | 48% | 11.6W |
50分 | 60% | 11.6W |
60分 | 72% | 11.4W |
70分 | ー | ー |
80分 | ー | ー |
90分 | ー | ー |
100分 | ー | ー |
iPhone 15の場合、「0%→72%」まで充電ができました。

なお、起動直後に19.2W程度の出力がされました。
次に、iPhone 15 Proを充電してみました。
全体的に、11W前後の出力がされ、充電されていることがわかります。
充電時間 | 充電容量 | 入力 |
---|---|---|
0分 | 0% | 0.00W |
10分 | 14% | 11.2W |
20分 | 28% | 11.7W |
30分 | 41% | 11.7W |
40分 | 55% | 11.7W |
50分 | 66% | 11.1W |
60分 | 78% | 8.5W |
70分 | 81% | 8.3W |
80分 | ー | ー |
90分 | ー | ー |
100分 | ー | ー |
iPhone 15 Proの場合、「0%→81%」まで充電できました。
これもほぼ同様の結果となり、起動直後に19W、その後常に11W前後の出力がされています。
iPhone 15 Proの方が長く充電できるのは、単純にiPhone 15(無印)の方が、バッテリー容量が大きいためです。
機種 | バッテリー容量 |
---|---|
iPhone 15 | 12.981Wh(3,349mAh) |
iPhone 15 Plus | 16.950Wh(4,383mAh) |
iPhone 15 Pro | 12.70Wh(3,274mAh) |
iPhone 15 Pro Max | 17.109Wh(4,422mAh) |
充電速度は、普通の急速充電と比べるとやや若干劣りますが、後述の通り発熱はそこそこです。
この製品は、端末に直接取り付けるタイプのものであるため、出力と発熱のバランスを取っているように感じました。
最大の急速充電(最大27W)との比較
普通に「30W充電器+USB-Cケーブル」で充電した結果と、本機を充電した結果を比較します。
充電時間 | 急速充電 (30W充電器+ケーブル) | 急速充電 (Nano Power Bank) |
---|---|---|
0分 | 0% | 0% |
10分 | 20% | 14% |
20分 | 41% | 28% |
30分 | 58% | 41% |
40分 | 72% | 55% |
50分 | 81% | 66% |
60分 | 87% | 78% |
70分 | 92% | 81% |
80分 | 96% | ー |
90分 | 99% | ー |
100分 | 100% | ー |
やはり、急速充電(最大値)と比較すると、Nano Power Bankは最大22.5Wである関係で、実際の充電速度はやや遅めです。
Anker Nano Power Bankの充電時間
本機(Anker Nano Power Bank(22.5W Built-In USB-C Connector) 自体の充電は、0%から約2時間でフル充電になります。


ただ、Anker Nano Power Bankを充電した状態で、iPhoneを充電することはできませんでした。(パススルー充電に非対応)

発熱について
モバイルバッテリーなので、気になるのは発熱。
特にこの製品は、スマホを持ちながら使いたい製品なので、熱くなってしまうと嫌ですよね。
そこで、サーモグラフィーカメラを使って、温度計測をしてみました。

実際の温度は、以下のとおりです。


Nano Power Bankを充電中は、40℃前後で推移していました。
充電して徐々に値が大きくなり、その最大値は48℃でした。


手持ちのモバイルバッテリーと考えると、少し熱いと思われる方もいるかもしれません。
ただ、これまで様々テストしてきたことから考えると、スマホ向けの急速充電器(〜30W出力)では50℃を超えることもあるため、やや控えめに収まっていると感じました。
急速充電が若干遅いことも考えると、本機の性質的に、この発熱とのバランスを考えられた製品なのかとも感じました。
レビューまとめ

Anker Nano Power Bank(22.5W Built-In USB-C Connector) は、ケーブルなしで本体に直接取り付けられるバッテリー拡張パックのようなイメージで、サクッと持ち運びができるのが良かったです。
かつ発熱面にも配慮されており、扱いやすい!
最大値の急速充電ではないこと、iPhone 15シリーズの本体を満充電まではできないといった欠点もありますが、それも本体のサイズ感やに配慮された結果なのかなと。
最後に、本製品をおすすめできる人とできない人をまとめます。
- 最速の急速充電器をお求めの方(30W以上出力のモバイルバッテリーがおすすめ)
- iPhoneを1回以上フル充電したい方(10,000mAh以上の大容量モバイルバッテリーがおすすめ)
- スマホ本体を操作しながら充電もしたい方
- コンパクトなモバイルバッテリーをお求めの方
- ケーブルレスのモバイルバッテリーを探している方
以上です!

Kou
本体の収まりの良さ、Ankerの発熱と出力のバランス調整に優れたモバイルバッテリーと思いました。Ankerってこの辺の調整が絶妙なんですよね。
Anker Nano Power Bank(22.5W Built-In USB-C Connector) レビュー
Anker Nano Power Bank(22.5W Built-In USB-C Connector)は、USB-C端子が搭載されており、ケーブルいらずで利用できるのが便利。本体のサイズ感もコンパクトで、縦向きであれば充電しながら本体操作も可能。iPhone 15 Proはフル充電はできないのが欠点だが、これだけコンパクトな製品であれば致し方ない部分とも。とはいえバッテリー拡張パックのような使い勝手で、iPhone 15シリーズのモバイルバッテリーにぴったりの製品。
メリット
デメリット