Ankerから2021年5月に発売された完全ワイヤレスイヤホン(TWS)、「Soundcore Liberty Neo 2」を購入してみましたので、レビューします。
この製品は、Amazonで実勢5,000円以下で購入できる価格の安いイヤホンです。
元々、私はBluetoothスピーカーのSoundcore 3を利用しており、Ankerの作る音を気に入っていて、このワイヤレスイヤホンにも気になり手にとってみました。
実際に使ってみると、まぁ音質が良い!機能性もノイキャン以外はバッチリです。
この価格にしては信じられないなと思いましたので、早速レビューしつつその魅力を紹介していきます。

管理人:Kou
5,000円以下TWSの決定版といっても過言ではない!
もくじ
Soundcoreシリーズとは
充電器やスマホの周辺機器で有名な、Anker(アンカー)のオーディオ関連ブランドです。
Soundcoreシリーズの内、完全ワイヤレスイヤホン(TWS)には代表的なものとして、以下のラインナップが存在します。
項目 | Liberty Neo 2 | Liberty Air 2 Pro | Life A2 NC | Soundcore Liberty Air 2 | Soundcore Life P2 |
---|---|---|---|---|---|
Bluetooth | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 |
コーデック | SBC,AAC | SBC,AAC | SBC,AAC | SBC,AAC,aptX | SBC,AAC,aptX |
連続再生時間 | 本体:10時間 ケース込み:40時間 | 本体:7時間 ケース込み:26時間 | 本体:7時間 ケース込み:35時間 | 本体:7時間 ケース込み:40時間 | 本体:7時間 ケース込み:40時間 |
ノイズキャンセリング | ー | ◯ | ◯ | ー | ー |
防水 | IPX7 | IPX4 | IPX5 | IPX5 | IPX7 |
充電端子 | USB-C | USB-C | USB-C | USB-C | USB-C |
重量 | 約59g | 約62g | 約67g | 約53g | 62g |
価格 | 4,999円 | 12,980円 | 9,990円 | 7,999円 | 4,999円 |
似たような名前でかなりややこしいのですが、今回レビューしているLiberty Neo 2は、その中でも以下の特徴があります。
- 連続再生時間がやや長い
- 価格はシリーズ最安クラス
- ワイヤレス充電・IPX7クラスの防水あり
- ノイズキャンセリング無し
ノイズキャンセリングがついていないのは、価格的に仕方のない部分もありますが、この価格の割にワイヤレス充電や防水にも対応しているのは機能的な特徴ではないでしょうか。
スペック表を見ても、ポイントを結構抑えていて、上位版のAir 2 Proと比較しても防水性能が高かったり、連続再生時間が長い一品です。
外観と本体機能について
以下が、Soundcore Liberty Neo 2の同梱品です。

実際に、手に持ってみました。

本体を取り出してみると、表面はマットに、収納部はツヤありに仕上がっています。


ケースのサイズ感は、他のイヤホンと比べ細長い。ズボンのポケットに入れやすいかも。


給電がUSB-Cなのがかなり嬉しいですね。最近はスマホから何までUSB-Cが標準になってきましたので、ケーブル統一できるのはありがたいです。

加えてワイヤレス充電や防水までにも対応しているのが素晴らしい。
実際に装着してみました。

フィット感は抜群ですね!上部のシリコンもしっかり機能しているように思いました。ランニングをしても全然落ちないです。
そのため、ノイズキャンセリングの機能はないものの、それがなくても遮音性は十分あると感じました。
いやはや、機能的な面では5,000円台にしては抑えるところをうまく抑えている感じ。
なお、リセットの方法は、以下のとおりです。
- デバイスの登録を解除
- 本体をケースにしまう
- 本体のイヤホンを8秒以上長押しし、赤ランプの点滅を確認
特にマルチデバイスで利用する場合にリセットは肝となるので、自分への備忘こみで掲載しました。
音質について
私がこのイヤホンで初めて音楽を聞いたときに驚いたのが、低音域の厚みです。
価格の割りに、Liberty Neo 2はそれを全く感じさせないほどベース音がズッシリと聞こえます。
構造としては、以下の通りSoundcore独自のBassUPテクノロジーが採用されているとのことで、これが寄与しているのでしょうか。

音質に関して、総合的には以下の通り。
- 高音:刺さる感じもなく、まろやかで伸びがある
- 中音:特に目立った感じはないが、悪いというわけではなくバランスが取れている。
- 低音:安価な割にかなり迫力がある
- 音場:そこそこ。特に目立った点なし
- 解像感:そこまで高いと感じない。やや柔らかめ。
総じて言うと、ロック・クラブミュージック向き。ドンシャリ傾向。
総評としては上記の通りですが、これが4,999円というのは驚くべきポイントですね。
この価格帯にしてはかなり迫力があると感じ、ノリの良いサウンドを楽しめます。
なお、コーデックはSBCとAACのみ対応で、aptXには非対応です。とはいえ、上位版のSoundcore Liberty Air 2 Proも非対応ですし、音質の悪さや遅延も特になしで価格から考えると十分すぎる感じ。
Android機は最近AACに対応しているものが多いものの、一応利用している端末が対応しているかはチェックしておきましょう。
また、今作のLiberty Neo 2は、スマホアプリ「Soundcore」を使ってイコライザーで音質調整が可能です。





これで好みの音質に調節できるのも素晴らしいです。
このイコライザー機能は、バックグラウンドで音楽を流しながら調節することができるので、これで好みの音質に変えましょう。
私は基本的にはデフォルトで十分良い音質なのでこれを利用、ポップスを聞くときは「トレブルブースト」にして高音を強めにしています。
「ポップス」というプリセットもありますが、中音域重視でちょっと音がこもった感じがします。J-POPとか聞くならトレブルブーストの方が個人的には好きです。
トレブルブーストは低音が小さくなるので、バランスを取りたい方は、カスタムにして波形を揃えたのち、低音を少し上げます。
接続性について
Soundcore Liberty Neo 2は、コーデックとしてSBC・AACに対応しています。
そのため、特にiPhoneでは高音質で聞けるイヤホンとなっています。
Androidでは、Apt-Xに対応していないものの、最近では端末によりAAC対応しているものも多いです。
ただ、買う前にAmazonのレビューを眺めていた所、Bluetoothの接続性の悪さや、音飛びの指摘がされていました。
私はiPhone 12、Amazon Musicをメインに視聴していますが、今の所特にそういった症状はなし。手持ちの他の端末でもチェックしてみました。
端末名 | 接続性 | 備考 |
---|---|---|
iPhone 12 | ◯ | AAC |
iPhone SE(第2世代) | ◯ | AAC |
iPhone 8 | ◯ | AAC |
Pixel 4 | ◯ | AAC |
検証では、AACのみの接続ですが、指摘されていた接続性の悪さは感じませんでした。
これは、ファームウエアアップデートでも改善されているようですし、今の所特段気になりません。

応答性について(ビデオ通話・動画視聴・ゲーム)
ワイヤレスイヤホンは、最近のテレワークの流れで、音楽だけでなくオンライン会議(ビデオ通話)をメインに利用する方も多いのではないかなと思います。
そこで、オンライン会議時にも利用してみました。
実際に利用しても、AirPods Proなど他のイヤホンと同様に音声ははっきりと聞こえます。
様々な打ち合わせで利用しましたが、特にこちらが発声が聞き取りにくいと言われたこともなく、マイクはしっかりと拾ってくれます。
AirPods Proとの比較では、ほんの少しボヤけた聞こえ方や声が小さい、ほんの少し音割れを感じるといった点はありましたが、特に支障は出ません。
ノイズキャンセリングがない、といった欠点はあるもののオンライン会議に利用する分にはそこまで困らないですし、オンライン会議向けにコスパが良いやつを一つ欲しい場合にも、このイヤホンはおすすめです。
また、動画視聴として、YouTubeやAmazonプライム・ビデオも見てみましたが、特に遅延もなく快適に楽しめました。
おわりに
この「Anker Soundcore Liberty Neo 2」、5,000円台のワイヤレスイヤホンとしては決定版ではないかと言えるくらい、その音質の良さは素晴らしいものがあります。
加えて、防水・USB-C&ワイヤレス給電といった現代的な本体仕様もあり、とても使い勝手が良いです。
ノイキャンにこだわらない人は、これを買って間違いなし!と言えるほどの製品でした。