キャンプや車中泊、家庭用の蓄電池的にも使えたりと、あると何かと便利なのが「ポータブル電源」
災害時の備えとして活躍するだけでなく、最近ではキャンプやテレワーク用途にも、徐々に盛り上がってきている製品です。
様々なメーカーから発売されていますが、バッテリー関連製品で有名なAnkerから、新たにポータブル電源が発売されましたので、ご紹介します。
その名も、「Anker 535 Portable Power Station」。Ankerは以前から「PowerHouseシリーズ」でポータブル電源を展開してきており、その最新作となります。(最近のAnker製品は3桁の数字が製品名に入ってますね。)
この製品の特徴は以下の通り。
- 経年劣化の少ない「リン酸鉄リチウムイオン電池」をバッテリーセルに採用(一般的なポータブル電源の約6倍の長寿命
- ACポート4つ/USB-C(Power IQ 3.0 Gen2)ポート1つ/USB-Aポート3つ/シガーソケットと計9つ(合計716W出力)の電源ポートを搭載
- 充電状況を確認できるディスプレイやランタン・SOSランプとして使えるLEDライトを搭載
- 「Anker 521 Portable PowerStation」の上位モデル(容量2倍、AC出力2.5倍)
ポート数や容量が多いだけでなく、ディスプレイやランプも搭載されていたりと機能的!
その詳細について、レビューを通じてご紹介します。
もくじ
Anker 535 Portable Power Stationの外観
Anker 535 Portable Power Stationを早速開封してみました。
同梱品は、以下の通りです。

まずは、本体を見ていきます。
本体には、合計9つのポートが搭載されています。

特に、4つのACコンセントを搭載しているのがすごいですね。4つもあるのはあまり見たことがありません。
小型冷蔵庫(40W)を約10時間、電気毛布を約6時間稼働させることが可能とされており、ポータブル電源とも言わずとも、ちょっとした蓄電池として利用することもできそうです。
本体には、ディスプレイが表示されており、ここでは以下の情報を確認できます。

実機で確認してみると、以下の画像の通り。

左側には、一般的なポータブル電源と同様、シガーソケット(最大120W)もついており、付属のチャージャーからの出力も可能。

右側は、ACコンセント(4個口)となっており、省電力モードとの切り替えスイッチも搭載。
省電力モードは、待機時消費電力が続く場合は、自動的に出力がオフになるため、不要なバッテリー消費を防ぐことができるのが便利です。

本体背面は、Anker 535 Portable Power Station本体充電用のDC入力ポートが搭載されています。


重さは7.6kg。取手がついており、男性が片手で持てる限界くらいの重さかなと思います。



サイズ:約292 x 251 x 188mmです。
本体は中々のサイズ感ですが、有名どころのポータブル電源と比べても同等サイズかややコンパクトなものに仕上がっています。
Anker 535 Portable Power Stationの利用シーン
Anker 535 Portable Power Stationは、ポータブル電源であることから、さまざまな場所で利用できます。
やはり一番使えると思ったのは、屋外で充電ステーションとして利用できること。

特に、最近はオープンエアーという意味でキャンプが流行っていたりもするので、その際に充電器・非常用電源として使うのにかなり便利です。
別売のソーラーチャージャー「Anker PowerSolar 3-Port 100W」からの本体充電にも対応。
電源がなくても、太陽光で生み出した電力を蓄電することができ、災害時でも安心です。

屋外でも充電用途に使ってみましたが、発熱もあまりない感じで、安心して利用できます。
それ以外にも、個人的に便利だと感じたのは、車で利用した時。
車自体が蓄電池みたいなものですが、これだけのポート数があるので、あると不意な充電にとても助かります。

本体には、LEDランプも搭載されており、これをランタンがわりにすることもできます。車中泊で便利に使えそうですね。

最近、テレワーク絡みでワーケーションをする機会も多いので、その際にあると便利なガジェットと感じます。
また、バッテリーパックは製品表面は耐火ラバーシェルを採用し、アウトドアでの使用を繰り返しても長期間安心して使用できたり、入出力の過電圧保護や過充電/過放電保護などの安全機能を備えたバッテリーマネジメントシステムを搭載、と安全面にも配慮されています。
このように、屋外でも安心して扱えるため、Anker 535 Portable Power Stationはおすすめのポータブル充電器の一つです。
スペック(521 Portable Power Stationとの違い)
Anker 535 Portable Power Stationのスペックは以下の通りです。
冒頭の通り、他のラインナップとして、「Anker 521 Portable Power Station(PowerHouse 256Wh)」もあります。
535 Portable Power Station | 521 Portable Power Station | |
---|---|---|
サイズ | 約292 x 251 x 188mm | 約216 × 211 × 144mm |
重さ | 約7.6kg | 約3.7kg |
入力 | ・DC:11-28V=10A (最大120W) ・USB-C:5V=3A / 9V=3A / 15V=3A / 20V=3A (最大60W) | ・DC:11-28V=5.5A (最大65W) ・USB-C:5V=3A / 9V=3A / 15V=3A / 20V=3A (最大60W) |
出力 | ・AC:110V~50Hz / 60Hz, 4.54A,500W (瞬間最大1,000W)、4個口 ・USB-A:5V=7.2A (各ポート最大12W / 合計最大36W)、3個口 ・USB-C:5V=3A / 9V=3A / 15V=3A / 20V=3A (最大60W)、1個口 ・シガーソケット:12V=10A (最大120W) 9ポート合計最大出力:716W | ・AC:110V~50Hz/60Hz, 1.82A,200W (瞬間最大600W)、2個口 ・USB-A:5V=3.6A (各ポート最大12W / 合計最大18W)、2個口 ・USB-C:5V=3A / 9V=3A / 15V=3A / 20V=3A (最大60W)、1個口 ・シガーソケット:12V=10A 6ポート合計最大出力:398W |
バッテリー容量 | 160,000mAh / 512Wh | 80,000mAh / 256Wh |
価格 | ¥59,800 | ¥24,800 |
単純に容量の差(512Wh/256Wh)やポートの個数の差だけでなく、出力値にも違いがあります。
特にACコンセントは、最大500W(110V=4.54A)の出力が可能であり、これによって給電できる家電も増えるので、蓄電池的な用途だと、Anker 535 Portable Power Stationの方が良いかと思います。
最近はオスメスにUSB-C端子、またはLightning端子といった家電・ガジェットも多いので、できればUSB-Cポートは2つあるとありがたかったという気もします。
一方で、高品質なリン酸鉄リチウムイオン電池の採用など根幹の作りや、別売のソーラーチャージャー対応、ディスプレイ表示、LEDランプなどの機能面では「521」も「535」も同じです。
そのため、ちょっとしたアウトドア用途に一台持っておきたいとなると、「Anker 521 Portable Power Station」が値段が安いのでおすすめです。
おわりに
Anker 535 Portable Power Stationは、ポータブル電源にしてはそこそこの大きさ・重さながら、ポート数(特にACコンセント)も多く、高出力で利用することができます。
ディスプレイの表示も見やすく、ランタンがわりにできるLEDライトも搭載されていて、キャンプなどのアウトドア、非常時の蓄電池、テレワークやワーケーションで利用するにも向いています。
欲をいえば、USB-Cポートがもう1個以上あるとありがたいなと思ったくらいで、おすすめしたいポータブル電源の一つです。