Apple Watchの最大の欠点は、他のスマートウォッチに比べて、バッテリー持ちが悪いこと。
様々なことができて便利なのですが、時計やアクティビティトラッカーとして常時つけるデバイスであることから、バッテリー持ちが悪いとストレスが溜まる部分の一つ。
私も、Apple Watchはこの点でずっと悩みを抱えており、そのあまりの悩みから、6年前にはこんな感じのちょっと謎な記事を書いたことも…笑

Kou
僕はApple好きなのですが、Apple Watchだけはどうしても馴染めず、Series 4〜6は購入を止めていました。。
しかし、最近のApple Watchは、「低電力モード」が追加されたことを中心に、よりバッテリーの長持ちする「Apple Watch Ultra」が登場したりと、その流れは徐々に変わってきています。
そこで、本記事ではこれまでApple Watchのバッテリーを少しでも長持ちさせるうえで、実施してきたことをまとめました。
Apple Watchのバッテリーを長持ちさせる15個の方法を、効果が高い順に紹介していますので、ぜひ上から順番に試してみてください。
もくじ
まずはwatchOSのアップデートから
Apple Watchの充電の減りが早いと感じる際に、最初に試して欲しいのが『OSのアップデート』です。
最新のOSにアップデートすることで、バッテリーの消費が軽減される可能性があります。
例えば、2020年にリリースされた『watchOS 7』では、『バッテリー充電の最適化』ができるようになりました。日々の充電パターンを覚えて、バッテリー寿命を伸ばしてくれる機能です。
このように新しいwatch OSがリリースされると、バッテリー性能がOSの改善によって、結果的に長持ちする機能も搭載されます。
現在の最新のOSは『watchOS 10』なので、アップデートされているか以下の方法でチェックしてみてください。
- Apple Watchの設定画面を開く
- 『一般』をタップ
- 『ソフトウェアアップデート』をタップ
- 『Apple Watchは最新です』と表示されたら更新されている
iPhoneでOSをアップデートする方法
iPhoneを使ってApple WatchのOSをアップデートする手順は、下記の通りです。
- iPhoneでApple Watch Appを開く
- 『マイウォッチ』→『一般』→『ソフトウェア・アップデート』をタップ
- アップデートをダウンロード
- 完了まで数分〜1時間程度待つ
ちなみに、新しいOSがリリースされるとApple Watchに通知が届き、『夜間にインストール』と表示されます。インストールが最後まで終わるように、一晩中iPhoneとApple Watchを充電しておきましょう。
Apple WatchでOSをアップデートする方法
Apple Watch本体でOSをアップデートする方法は、次のとおりです。
- Apple Watchの充電を50%以上にする
- Apple WatchをWi-Fiに接続する
- 『設定』→『一般』→『ソフトウェアのアップデート』の順にタップ
- 『インストール』をタップしてアップデート開始
Apple Watchの充電が50%以下になるとアップデートできないので、充電したまま完了まで待ちましょう。
Apple Watchの充電を長持ちさせる14個の方法
Apple Watchの充電を長持ちさせる方法は、主に下記の14個です。
項番 | やること | 設定(導線のみ) |
---|---|---|
1 | 低電力モードを使う | 1.Apple Watchの文字盤を下からスワイプ 2.コントロールセンターで『バッテリー残量』をタップ 3.低電力モードをタップ |
2 | 不要な通知をオフ | 1.iPhoneでWatch Appを開く 2.『通知』をタップし画面を下にスクロール 3.ダウンロードしているアプリが表示される 4.不要なアプリの通知をオフにする |
3 | トランシーバー機能をオフ | 1.iPhoneの設定画面から『トランシーバー』を選択 2.オフに設定 |
4 | ディスプレイ表示を調整 | 1.明るさは一番暗く設定 2.常時ディスプレイを『常にオフ』にする |
5 | Bluetoothを常にオン | 1.iPhoneの設定画面を開く 2.『Bluetooth』をオン 3.Apple Watchを探して接続 |
6 | 文字盤の設定を調整 | 1.iPhoneでWatch Appを開く 2.『文字盤ギャラリー』から好きな文字盤を選んで設定 |
7 | サウンドと触覚を調整 | 1.iPhoneでWatch Appを開く 2.『サウンドと触覚』をタップ 3.触覚を『デフォルト』に設定 4.Crownの触覚を『オフ』に設定 |
8 | 『手首を上げて画面をスリープ解除をオフ | 1.iPhoneもしくはApple Watchの設定画面を開く 2.『画面表示と明るさ』→『『手首を上げて画面をスリープ解除』をオフ』に |
9 | Siriをオフ | 1.iPhoneもしくはApple Watchの設定画面を開く 2.『Siri』をタップ 3.表示される3項目すべてオフにする |
10 | 『アプリのバックグラウンド更新』をオフ | 1.iPhoneもしくはApple Watchの設定画面を開く 2.『一般』をタップ 3.『Appのバックグラウンド更新』をオフに |
11 | 『バッテリー充電の最適化』をオン | 1.Apple Watchの設定画面を開く 2.『バッテリー』→『バッテリーの状態』の順にタップ 3.画面下の『バッテリー充電の最適化』をオン |
12 | 機内モードを使う | 1.Apple Watchの文字盤を下からスワイプ 2.コントロールセンター内にある飛行機マークをタップ |
13 | バッテリーの充電残量を20〜80%に保つ | 1.充電残量を20〜80%以内に保つ |
効果の高い方法から順に解説しているので、充電の減りが早くて悩んでいる方はぜひ試してみてください。
低電力モードを使う
Apple Watchで実用的かつ最も効果が高いと感じたのは、この「低電力モード」
これにより、主要な機能を維持しつつ、バッテリーを実測1.5倍程度伸ばせます。
Apple Watchを低電力モードで使うことで、充電を長持ちさせられます。
低電力モードにすると、常時表示ディスプレイがオフになり、心拍数のバックグラウンド測定などの機能を停止して、充電を長持ちさせます。
Apple Watchで低電力モードを使う方法は下記です。
- Apple Watchの文字盤を下からスワイプ
- コントロールセンターで『バッテリー残量』をタップ
- 低電力モードをタップ




バッテリーが80%まで充電されると、自動でオフになります。
ただし、低電力モードでは利用できない機能もありますので、下記を頻繁に利用している方は避けてください。
- 「常にオン」の画面表示
- 心拍数の通知機能 (不規則な心拍、高心拍数または低心拍数)
- 心拍数のバックグラウンド測定
- 血中に取り込まれた酸素のレベルのバックグラウンド測定
- ワークアウト開始のリマインダー
また、「ワークアウト中に低電力モード」にすることで、ワークアウト中のみこのモードにでき、Apple Watchの充電を長持ちさせられます。


不要な通知をオフ
Apple Watchの充電を長持ちさせたいときは、不要な通知をオフにしましょう。通知が多ければ多いほど、画面が起動する回数が増えるので、バッテリー消費も増えます。
下記の手順で不要な通知をオフにできます。
- iPhoneでWatch Appを開く
- 『通知』をタップし画面を下にスクロール
- ダウンロードしているアプリが表示される
- 不要なアプリの通知をオフにする


Apple Watchでは個別に通知オフできないので、iPhoneから操作するのがおすすめです。
トランシーバー機能をオフ
トランシーバー機能をオフにすることで、Apple Watchの充電を長持ちさせられます。Apple Watchユーザー同士でトランシーバーのように気軽に連絡ができる機能ですが、実際使っていない方も多いです。
トランシーバー機能を使っていない方は、下記の手順でオフにしましょう。
- iPhoneの設定画面から『トランシーバー』を選択
- オフに設定


Apple Watchで操作する場合は、まず文字盤を下からスクロールしてコントロールセンターを表示させます。
その後、トランシーバーアイコンが表示されるので、オフにしてください。
心拍センサーをオフ
合わせて『心拍センサー』もオフにしておくと、より充電を長持ちさせやすいです。
心拍数センサーをオフは、以下の手順でできます。
- iPhone 上で Apple Watch App を開いて「マイウォッチ」タブをタップ
- 「心臓」をタップ
- 「不規則な心拍リズム」の順にタップします。


ただし、これをオフにした場合、不規則な心拍の通知が送られないため、注意してください。
ディスプレイ表示を調整
ディスプレイ表示を調整することで、Apple Watchの充電を長持ちさせられます。具体的には、下記の通りです。
- 明るさは一番暗く設定
- 常時ディスプレイを『常にオフ』にする
上記も簡単にできるので、ぜひ試してみてください。
明るさは一番暗く設定
充電を長持ちさせたいなら、ディスプレイの明るさを一番暗く設定するのがおすすめです。
- iPhoneもしくはApple Watchの設定画面を開く
- 『画面表示と明るさ』→『明るさ』を一番暗く設定


ディスプレイを一番暗く設定しても、特に問題なく使用できます。
常時ディスプレイを『常にオフ』にする


充電の長持ちを優先するのであれば、常時ディスプレイを『常にオフ』にしておきましょう。
- iPhoneもしくはApple Watchの設定画面を開く
- 『画面表示と明るさ』→『常にオン』をオフにする
Bluetoothを常にオン
Apple Watchの充電を長持ちさせるために、Bluetoothは常にオンにしておきましょう。
Bluetoothをオフにしてしまうと、バッテリー消費が増えてしまいます。
- iPhoneの設定画面を開く
- 『Bluetooth』をオン
- Apple Watchを探して接続


文字盤の設定を調整
Apple Watchの充電を長持ちさせるには、文字盤の設定を調整するのもおすすめです。
なるべくコンプリケーション(文字盤に表示される機能)が少なくシンプルな文字盤の方が、バッテリーを消費しにくいです。
- iPhoneでWatch Appを開く
- 『文字盤ギャラリー』からシンプルな文字盤を選んで設定


カラー・数字デュオ・数字モノなどの文字盤はシンプルなのでおすすめです。
サウンドと触覚を調整
サウンドと触覚を調整することで、Apple Watchの充電を長持ちさせられます。触覚は『デフォルト』に、Crownの触覚は『オフ』にするのがおすすめです。
通知やバイブレーション時のバッテリー消費を少しでも抑えられるので、充電を長持ちさせられます。
- iPhoneでWatch Appを開く
- 『サウンドと触覚』をタップ
- 触覚を『デフォルト』に設定
- Crownの触覚を『オフ』に設定


Crownの触覚はオフにすると、回した時に振動がなくなり操作できている感覚がなくなるので気になる方はオンでも良いです。
『手首を上げて画面をスリープ解除』をオフ
『手首を上げて画面をスリープ解除』をオフにするのも、Apple Watchの充電を長持ちさせるのに有効的です。
- iPhoneもしくはApple Watchの設定画面を開く
- 『画面表示と明るさ』→『『手首を上げて画面をスリープ解除』をオフ』に


Siriをオフ
Siriを日常的に使っていない方はオフにすることで、Apple Watchの充電が長持ちします。
- iPhoneもしくはApple Watchの設定画面を開く
- 『Siri』をタップ
- 表示される3項目すべてオフにする




Apple WatchでSiriを使わない方はオフにしておきましょう。
『アプリのバックグラウンド更新』をオフ
『アプリのバックグラウンド更新』がオンになっていると、知らないうちにバッテリーを消費していることになるのでオフにするのがおすすめです。
- iPhoneもしくはApple Watchの設定画面を開く
- 『一般』をタップ
- 『Appのバックグラウンド更新』をオフに


ただし、アプリによってはオンにしておいた方が良い場合もあります。
例えば、Googleマップを使っている場合、バックグラウンド更新がオフになったままアプリを閉じると現在地が更新されません。
バックグラウンド更新をオンにしておきたいアプリがある場合は、『Appのバックグラウンド更新』画面内で個別にオンオフの設定ができます。
『バッテリー充電の最適化』をオン
『バッテリー充電の最適化』をオンにすることで、バッテリー自体の寿命が延ばせます。
これを使えば、日々の充電パターンを自動で学習して、最適な充電を行ってくれるのです。
80%まで充電できると自動的に充電を遅らせて、過充電が起きないように調整します。
- Apple Watchの設定画面を開く
- 『バッテリー』→『バッテリーの状態』の順にタップ
- 画面下の『バッテリー充電の最適化』をオン



オフにするメリットがないので、必ず『バッテリー充電の最適化』はオンにしておきましょう。
機内モードを使う
Apple Watchの充電を長持ちさせる最終手段としては、機内モードを利用する方法です。
機内モードに設定すると電話やメールの受信ができなくなりますが、バッテリー消費はかなり減らせます。
- Apple Watchの文字盤を下からスワイプ
- コントロールセンター内にある飛行機マークをタップ


ただし、機内モードをオンにするとApple Watchはただの時計になってしまうので、非常時以外はおすすめしません。
バッテリーの充電残量を20〜80%に保つ

Apple Watchのバッテリー寿命自体を延ばす方法として、充電残量を20〜80%以内に保つのがおすすめです。
Apple Watchに搭載されているリチウムバッテリーは、フル充電を繰り返すことで容量が少なくなっていきます。
こまめに充電したほうがフル充電する回数が少なくなるので、バッテリー寿命を伸ばせます。
できるだけ充電残量が20%を下回る前に充電開始し、80%以上になる前に充電をやめましょう。
どうしてもApple Watchのバッテリーがすぐになくなる時の対処法
どうしてもApple Watchのバッテリーがすぐになくなってしまう場合の対処法を、3つ紹介します。
バッテリーを交換する
1つ目の対処法はバッテリーを交換することです。
バッテリーの不具合や寿命の可能性があるとそもそも長持ちしないので、交換するのがおすすめです。
交換方法は下記の通りです。
- Apple Storeで交換
- 家電量販店の正規代理店で交換
おすすめはApple Storeでの交換です。郵送での交換にも対応しているので、店舗に持ち込む時間がない方でも利用できます。
また、Apple Storeもしくは正規代理店でバッテリー交換する際に、Apple Care+に加入している場合は無料で交換可能です。
それぞれ詳しく説明します。
Apple Storeで交換
Apple WatchのバッテリーはApple Storeで交換できます。
1年〜2年の製品保証が付いているので期間内であれば無料で交換可能です。
保証期間を過ぎている場合は、以下の手数料がかかります。
モデル名 | 交換価格 |
---|---|
Apple Watch Ultra | 14,900円 |
Apple Watch Series 3〜8 | 12,200円 |
バッテリー交換は、Apple Storeに持ち込むか郵送での手続きが可能です。
家電量販店の正規代理店で交換
家電量販店にあるAppleの正規代理店でもバッテリー交換が可能です。家電量販店でバッテリー交換するならビックカメラがおすすめです。交換費用が明記されているので安心して利用できます。
交換費用は下記の通りです。
モデル名 | 交換価格 |
---|---|
Apple Watch Ultra | 14,900円 |
Apple Watch Series 3〜8 | 12,200円 |
店舗にApple Watchを持ち込んで交換を依頼し、後日受け取る流れです。
モバイルバッテリーを持ち歩く

少しでも費用を抑えたい方は、Apple Watch用のモバイルバッテリーを持ち歩くのがおすすめです。
Amazonで大容量のモバイルバッテリーを、2,000円前後で購入できます。
Apple Watchを買い替える
そもそもApple Watchを買い換える方法もおすすめです。
おすすめのApple Watchを下記にまとめました。
観点 | モデル名 | 価格 |
---|---|---|
高速充電が可能 | Apple Watch 9 | 59,800円〜 |
サブ利用(価格が安い) | Apple Watch SE | 37,800円〜 |
バッテリー持ちが最も長い | Apple Watch Ultra 2 | 124,800円 |
どうしてもApple Watchの充電持ちが気になる場合、値段はかなり高いものの、「Apple Watch Ultra」を購入してください。
私は、冒頭の通り充電持ちを第一優先しており、Apple Watch Ultraを購入しましたが、通常版のモデルと比べても、倍近くバッテリーが持ちました。


何も設定しなくとも、日常利用〜睡眠計測まで含めて「1.5日前後」、低電力モードまで設定すれば、「3日前後」持ちます。
Apple Watch Ultraは、過酷なスポーツ向けに開発されたものですが、日常利用でも何ら問題なく使えます。(むしろ画面が大きくて通常版より使いやすい)
どんなシーンでもバッテリーが無くなったら意味がないので、バッテリー持ちが特に気になり、予算が合う場合は、Apple Watch Ultraを購入することをおすすめします。
Apple Watchの充電を長持ちさせる方法に関するよくある質問
Apple Watchの充電を長持ちさせる方法に関する、よくある質問にお答えします。
Q
省電力モードと低電力モードの違いは?
A
省電力モードは、WatchOS 8まであった機能です。WatchOS 9以降は、「低電力モード」になっています。省電力モードは、ほとんどの機能が停止し、画面表示が時計のみに対し、低電力モードは一部機能が使えなくなりますが、画面表示は通常通りのままです。
Q
Apple Watchの充電ケーブルは正規品でなくてもよい?
A
基本的に、Appleの正規品がおすすめです。
サードパーティ製を選ぶ場合、Appleの「MFi認証」を取得済みのものを選びましょう。
また、WatchOS 9以降に搭載された、「高速充電」に対応しているものとそうでないものがあるので、この点をポイントに選んでみてください。
Q
Apple Watchのバッテリーは何年持つ?
A
Apple Watchのバッテリー寿命は、3〜4年と言われています。
もちろん使い方によってバッテリー寿命は異なるので、2〜3年で交換が必要になる場合もあります。
電池持ちが極端に悪くなった場合は、バッテリーの寿命がきている可能性があるので交換もしくは買い替えが必要です。
おわりに
今回は、Apple Watchで充電を長持ちさせる方法について解説しました。
基本的には、一番最初にご紹介した「低電力モード」でだいぶ改善されるので、まずはこれを設定するのをおすすめします。


それでもバッテリー持ちが悪かったり、一部使えない機能を使いたい方は、今回掲載したその他の方法を順番にやってみてください。
僕もApple Watchのバッテリー持ちは相当悩まされたので、この記事がぜひ参考になれば幸いです!