【レビュー】空気品質モニター「Awair」はインテリアに溶け込み、快適な空間づくりを指南するIoT製品

専ら自宅のスマートホーム化にハマっている私ですが、より住み心地の良い家にするべく、部屋の空気質改善にも手を出しています。

これまでは有名なNetatmoを利用してきたのですが、他に何かないかな〜と思ってた矢先、空気質管理モニターの「Awair」をメーカーさんより提供頂きましたので、レビューしていきます。

先に結論だけ言うと、インテリアに馴染みやすい本体デザインと点数表示によって直感的に空気質をモニターでき、またその精度も良くとても満足できるデバイスでした。

それでは早速詳細を見ていきたいと思います。

空気室管理モニター「Awair」とは

Awairとは、「温度・湿度・二酸化炭素・化学物質・ホコリ」の5つの要素を内蔵センサーで計測し、自宅の空気質管理のアドバイスをしてくれるデバイスです。

私のように清潔な空気を保ちたいといった方や、ペットやお子さんのいるご家庭にもお役立てになるのではないのでしょうか。

こういったIoTライクな空気質管理系のデバイスと言うと、NetatmoウェザーステーションやeSensorが有名ですが、その中でAwairの特徴的な点は以下。

  • 部屋の目立つ所に設置しても違和感のない、デザイン・外観の良さ
  • 点数化によって直感的に空気質の確認が可能
  • IFTTT対応やスマートスピーカー連携による拡張性

IoT製品というとどこかガジェット感のあるゴツゴツした製品が多いですが、この製品は落ち着いた雰囲気があり、シンプルかつわかりやすく適切なアドバイスをくれるのが良い点です。

特徴をざっと述べたところで、まずは製品の初期設定をしていきましょう。

ことはじめ

まずは、「Awair」を使えるようにするための流れを掲載します。

同梱品について

早速Awairを開封してみましょう。


▲とてもおしゃれなパッケージ。こういうところからもデザイン性の良さが感じられます。

同梱品は以下のとおりです。


▲Awair本体、ACアダプタ、ACアダプタ用変換コネクタ、説明書

非常にシンプルな構成で、設置の手間も少なそうな印象。

まずは、Awairの電源を投入しておきましょう。その後、スマホアプリを用いて設定していきます。

初期設定

アプリ上で初期設定をしておきます。


▲まずはAwairの初期登録です。アカウント作成はFacebookやGoogleアカウントでも可能。


▲続いて、氏名・性別・生年月日といった情報を入力。データ計測に役立てられるのでしょうか。


▲その後出てくる画面でAwairの追加をタップ。次にBluetoothで初期設定するスマホとペアリングします。


▲本体に電源が投入されていると、上記画像の通りペアリングのための4桁の数字が表示されています。こちらを先のアプリに入力。


▲その後、Wi-Fiを登録していきます。ネットワークはAwair側で自動的に検出してくれます。つなぎたいWi-Fiをタップしてパスワードを入力。しばらくすると接続します。

Awairは5GHz帯のWi-Fiに対応していないため、2.4GHz帯のWi-Fiで設定してください。


▲続いて位置情報の検出をします。ここでの位置情報は外気の測定に役立てられるようです。部屋のカテゴリ、Awair本体の名前をつけます。


▲重視する指標に合わせてAwairをカスタマイズすることができます。最後に、温度湿度などといったそれぞれの指標が一つ一つ検出され、チュートリアルを全て見たら完了です。


▲これでAwairが設定されました!

初期設定は基本的に本体に電源を投入したら、あとはアプリの案内に沿って勧めていくだけ。スマホのWi-Fi接続ができる人なら難なく可能でしょう。とても簡単ですね!


▲ちなみに初期設定が完了すると、以下のような形で本体にもスコアリングと各軸のレベルが表示されます。

レビュー

特徴から初期設定をざっとご説明した所で、利用してみて感じたことなど、詳細をレビューしていきたいと思います。

インテリアに馴染みやすい落ち着いたウォールナット材の外観

通常このようなデバイスだと、いかにもガジェット感・何かの装置というイメージがありますが、Awairは木材で覆われ、とてもナチュラルな印象を受けます。


▲ウォールナット材で囲われた外観。ナチュラルな印象を受ける。


▲適当に観葉植物置いてみた。このようなグリーンを取り入れたインテリアにも合う感じで好印象!私の家は北欧ナチュラル風にまとめており、その雰囲気にかなり合うのでとても気に入っています^^


▲斜めから見た感じ。


▲側面を接写。木目の暖かみがある雰囲気がいいですね〜


▲背面はちょっと重厚感あり。ただ基本的にはスコアリングする全面しか見ないのでオッケー。

空気品質モニターということで、ある程度部屋の目立つ位置に配置せねばなりませんが、それでもインテリア的に合わせやすく、室内に自然に溶け込むのがAwairの良い点です。

この外観には満点をあげたいです。私がAwairを気に入っている点の一つです。

本体を見て即座に確認できる、本体の「スコアリング表示」が最高に良い!

こういった空気品質モニター系のIoTガジェットとして、他に有名なのが「Netatmoウェザーステーション」や「eSensor」といったところですが、これらはスマホのアプリを開いて初めて空気質を確認することができます。

ですが、そのためにはいちいちスマホのロック解除してアプリを探して開いて、といった手間が発生するので、何気にめんどくさいと感じてしまう部分。

しかし、Awairは本体のモニターで点数表示されており、また各センサーの指標も本体を見るだけですぐチェックすることができます。


▲スコアリングで今の室内の空気状態がひと目でわかる。また、左側には各センサーの指標も確認できる。左から温度・湿度・二酸化炭素・化学物質・ホコリ。配置を覚えれば簡単に確認可能。


▲ちなみにAwair本体をトントンと叩くと、時刻表示できたりもします。

他にも空気状態に問題があれば、画面上にアラートが出てきたり、とにかく本体で色々な情報表示がされます。

これは非常に嬉しいポイント。初期設定さえすめばいちいちカスタマイズする必要もない。私がAwairで最も気に入っている部分です。

何気にこういった空気質管理ってスマホの通知に流れるとしても常時チェックするのはめんどくさいと感じる部分なんですよ。

そんなときに、Awairは見るだけでも自室の空気状態が大まかにわかる。何か問題があればスマホを見て細かくチェックすれば良い。

こういったシンプルな利用感が非常に好印象です。

アプリのデザインがかなり洗練されている。グラフ表示で分析もしやすい!

アプリのデザインも洗練されている印象でとても良いです。ここでは、Awairアプリの5つのメニューに合わせて機能紹介&レビューしていきます。

Score(トップ画面)

まずトップ画面から。本体表示と同じくスコアリングと各センサーの指標をすぐにチェックできます。

スコアには状態が示されており、数値だけでなく今の状態がわかります。

本体表示と同じくレベル分けされており、このレベルが上がる(問題がある)につれ、色が赤くなっていきます。

Tips(アドバイス)

部屋の状態に合わせたアドバイスをしてくれたりもします。

料理時に最も化学物質が出やすいというのはなるほど。なんとなくの知識としてはありますが、こういった形で可視化〜アドバイスされると気づきになりますね。

また、画像右の二酸化炭素では、空気質から体調まで気を使ってくれます。

Trend(グラフ化)

各軸の状態をグラフ化して表示してくれます。グラフを長押ししてスライドしていくと、時間帯に合わせ細かく数値をチェックすることが可能です。

3週間ほどテストしてみて気づいたのは、以下の点。

  • エアコンをつけるとAwairスコアがよくなる
  • 人間が活動すると、Awairスコアが悪くなる
  • 湿度はエアコンのドライでなく冷房でもかなり下がる
  • ホコリのアラートは掃除するのに良い指標に
  • 殺虫剤や料理をしたら絶対換気

上記はどうでも良いことも多いですが(笑)、基本的には自室の空気品質を保つためにこまめに換気することが良いのでしょうね。

たいていの場合人間が何らか活動すると空気質が大きく変動するので、部屋に滞在している時間や睡眠時間などの活動分析に使えるのも結構便利な点。

いずれにせよ、各指標により細かく遷移をチェックすることができます。またアプリデザインも見やすく、特にペットやお子さんのいるご家庭では、良い空気を保つための分析にかなり役立つのではないかと思います。

Awair+ (他サービスとの連携)

Awairは、他のサービスと連携することも可能です。流行りのAmazon AlexaやGogle Assistantによる音声操作が可能で、現在の空気環境やアドバイスを話しかけるだけで簡単に取得することができます。


▲例えばAmazon Alexaの場合は、スキル画面からAwairを検索。初期設定で登録したアカウント認証したら、話しかけて情報取得できるようになる(カスタムスキルでの操作)

実際には、以下のような形でスマートスピーカーに話しかけて空気の質の状態確認や睡眠レポートを聞くことが可能です。

アレクサ、アウェアを開いて空気の質を調べて

Awairの現在のスコアは84です。湿度が高いです。空気は爽快です。

何か手や目を離せない作業をしているときに本体以外にも話しかけて情報を聞くことが可能となのが便利な点。

それ以外にもIFTTTに対応しているのが大きいですね。これにより、Awairの計測データを生かして、様々なアウトプットをすることが可能です。


▲アプリ画面からIFTTTを選択すると、あらかじめプリセットでいくつか用意されている。右の画像は、「もし二酸化炭素濃度が上がったら、スマート照明Philips Hueのランプを赤く点滅する」というルール設定。明かりで空気品質のアラートが出せる。

ちなみにIFTTTとは「〇〇のとき、✕✕する」といったルール設定をプログラミングなしで簡単に作れるサービスです。

これにより、Awairの空気質を上記〇〇の部分に設定(トリガー)にして、上記✕✕の部分を自動で操作することができます。

今私が取り組んでいる実例を上げると、以下の通りです。

  • 二酸化炭素の濃度が上がったら、Philips Hueでフロアランプを赤く点滅(プリセット)
  • 湿度が上がったら、Dyson Pure Cool+Hotをつける。(スマートリモコンと連携)
  • 温度が上がったら、エアコンを冷房でつける(スマートリモコンと連携)
  • 二酸化炭素濃度が上がったら、換気扇をつける(SwitchBotと連携)
  • ホコリが多くなったら、ルンバを稼働

今テストしているところですが、こんな感じでAwairの計測データを活かした、スマートホームチックな仕組みづくりができます。

他にもNest Thermostatと連携して空調を自動制御できるのですが、日本でサーモスタットはあまり普及しておらず、これは主に海外向けと思います。

この仕組みづくりはどのような稼働をしているかは、今後継続してテストしていきたいと思いますが、自分の好みで色々な仕組みづくりができるのは面白い点ですね。

精度が高い。リアルタイムに測定してアドバイスをくれる

デザインが良くシンプルで直感的に分析ができるAwairですが、空気質管理デバイスとしての性能もとても優れています。

特にリアルタイム性の高さは中々のもの。


▲例えば、殺虫剤を使った時。そんなに大量に吹きかけたわけでもないが、Awairがすぐさま反応。この後通知で換気を促してくれた。


▲試しにAwair本体に息を吹きかけて遊んでみた。思いっきり5回くらい吹きかけてみた所、見事に反応。3127ppmとNetatmoを利用した頃からでも今までに見たことない数値に(笑)即座に本体の二酸化炭素濃度が上がり、スマホ通知。さらに上記IFTTTで設定したPhilips Hueが赤く点滅と大変なことに(笑)

個人的には、この二酸化炭素濃度は換気の指標にかなり良いですね。今の所Awairを導入して最もメリットを感じる点です。

特にPC作業とかに没頭していると、換気は忘れがち。こういったときにAwairが通知を出してくれるので、換気ポイントにすぐ気づき、頭がスッキリした状態で作業に没頭できたりします。


▲ちなみにこんな感じで部屋の状態に合わせてスマホにも通知をくれます。アドバイスもここで通知されたりします。5つの指標が閾値を超えたり下がったりしたときにアラートを出してくれるので、換気のタイミングとかにかなり使えます。

こういった形でAwairが空気質の状態に合わせリアルタイムに通知し、またアドバイスをくれることで、換気など改善のためのアクションを取りやすくなるのが良い点。中々意識しないことですからね。

また、先述したスコアが悪くなりがちな「人間が活動しているタイミング」でも、適切なアラートやアドバイスをくれることで、リアルタイムに過ごしやすい環境を保つことができます。

要望について

この製品、基本的には空気質の改善に役立つ、シンプルかつ機能性の高い優れたデバイスではありますが、今後Awairの用途をさらに拡張させるために、追加モジュールがほしいなぁと思っています。

基本的に、換気のチェック用として使っているのですが、外の空気を取り入れるために、外気をより正確に測定するべくNetatmoにもあるような雨量計だとか風量計とかもあると嬉しいところです。

また、赤外線モジュールで空気質に合わせた家電連携とかもあると嬉しいですね。

現状はスマートリモコンと組み合わせてIFTTT経由で連携可能ではありますが、設定に手間がかかることや、IFTTT経由の操作は遅延が発生しやすいので、専用のモジュールがあったりするとより高精度かつリアルタイムに操作できるのではと思っています。

現在では状態確認+αといった利用用途が大半と思うので、行動を促すアドバイスだけでなく、実際に自動で空気質を改善するといった得たデータがどう活用されるか、という観点にもうひと工夫ほしいところです。

この製品はもともと「室内の空気品質モニター」であるため、その指向性からしてちょっと的はずれなことを言っているかもしれませんが、さらに利用用途を拡張できるので、こういったことができると嬉しい点です。

終わりに

提供品としてとりあえず利用してみた本製品ですが、宣伝抜きにして相当気に入りました。

私は空気質管理デバイスは、これまで利用していたNetatmoからAwairに完全にリプレースをしました。

もう少し部屋のスペースを整えたら玄関〜廊下あたりの部屋への入り口を管理するために一台購入するかもしれません。あとは庭やベランダなど室外にもおけるようなモジュールがあると嬉しいですね。

何より、IoT製品ではあるもののコテコテのガジェット感がなくシンプルな利用感が相当いいです。

こういった空気質管理に興味がある方は、ぜひ「Awair」を導入して頂き、快適で過ごしやすい部屋を作るための一助になればと思います。

Kou

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