BenQ GV11 レビュー|コンパクトで天井投影が可能な角度調節機能が超便利!コスパの良いモバイルプロジェクター

BenQから、天井投影が簡単にできて、5万円台で買えるプロジェクターが新たに発売されました!

それが、「GV11」。2021年に発売された、GV30のエントリーモデルにあたる製品です。

その特徴は、以下の通り。

特徴
  • 135度まで角度調節機能つきのモバイルプロジェクター
  • Android TV 10を搭載
  • 低音にもこだわったtreVoloスピーカーを搭載
  • 5万円台で購入でき、「GV30」のエントリーモデルにあたる製品

その大きな特徴は、独特なデザインで、天井から足元まで投影できる角度調節機能。

これにより、簡単に天井投影ができることが一番のメリットです。

ただGV30のエントリーモデルであり、スペックがやや絞られています。そのため、実際の映像視聴はどうなのかは気になるポイント。

ということで、今回はモバイルプロジェクター:BenQ GV11について、実際に映像視聴をしながら、レビューしていきます。

https://www.benrilife.com/wp-content/uploads/2019/05/Kou1600.jpg

BenQ GV11 レビュー

BenQ GV11は、コンパクトで角度調節が柔軟にできるモバイルプロジェクター。天井投影が簡単にできるのが使い勝手が良い。スピーカーもモバイルプロジェクターにしては音質が良く、臨場感も持って楽しめる。HDMIに接続してゲームも難なくプレイできた。1台あると色々な場所で映像視聴が可能となるので、あると便利な製品。解像度は480pであることがネックだが、GV30よりお手頃価格で購入可能。

メリット

  • 専用機材不要で天井投影が簡単にできる
  • ホイール式のスタンドで角度調節が柔軟
  • Android TVで様々なコンテンツを楽しめる
  • モバイルプロジェクターにしては音質が良い
  • バッテリー内蔵式・キャリーケースもあり持ち運びが楽
  • 家庭用ゲーム機もプレイできる

デメリット

  • 画質が少し物足りない(480p・200ANSIルーメン)

この記事は、メーカー様より製品を貸与いただき記事執筆を行なっております。

BenQ GV11の外観

まずは、BenQ GV11を開封して、本体の外観と仕様をチェックしていきます。

キャリーバックまでついているのが嬉しい。キットを持ち運ぶのに便利ですね。

キャリーケースに同梱品が全て収納されています。
本体とスタンドです。
こんな感じの見た目です。

GV11は、プロジェクターの中でも独特な円形のデザインとなっています。

その本体をスタンドに立てて設置するといった構造です。

後述しますが、この円形デザインとスタンドによって、とても柔軟に角度調節ができるようになっています。この点が、GV11のメリット。

細部を見ていきます。

外部出力にも対応しており、HDMI1.4・USB Type-Aポート、3.5mmオーディオミニジャックがあります。

本製品は、オートフォーカスに対応していないですが、側面の調節ダイヤルを手動で回して、簡単に焦点の調節が可能です。

本体前面には、レンズ(単板DLP方式:200ルーメン)と自動縦台形補正のセンサーが搭載されています。

縦方向の台形補正付き。

本体上部には、電源・ボリューム・Bluetooth接続のボタンが搭載されており、ここからプロジェクター本体の操作ができます。

本体上部のボタンです。

リモコンも付属しています。

Android TVに準拠し、これで本体操作やGoogleアシスタントを起動させることも可能です。

プライムビデオのボタンや設定に直接飛べるボタンもあり、使い勝手は良い

電源は専用のものを利用しますが、充電式でケーブルレスで利用できます。

専用の充電器

また、黄色い革取手がついていて、持ち運びや角度調節の際の操作もしやすいです。

ざっと本体や同梱品をチェックしていきましたが、最後に本体仕様をまとめておきます。

ここでは、GV30と比較していますので、その仕様差の参考にしてください。

項目GV11GV30
輝度(ANSIルーメン)200ルーメン300ルーメン
スピーカー5W x12.1 チャンネルチャンバースピーカー
4Wx2 & 8W (ウーファー)
投写方式単板DLP方式単板DLP方式
解像度FWVGA(854×480)HD (1280 x 720 ピクセル)
台形補正自動垂直±40 度自動垂直±40 度
投影サイズ30~100インチ30~100インチ
無線LANIEEE802.11 a/b/g/n/ac
(2.4/5GHz)
IEEE 802.11 a/b/g/n/ac
(2.4GHz/5GHz)
インターフェース・HDMI x2 (HDMI 1.4):
Android TV ドングル(QS01)内蔵用
・USB Type-A x1
・オーディオ出力:
オーディオミニジャック(3.5mm)x1
・HDMI x2 (HDMI 1.4):
Android TV ドングル(QS01)内蔵用
USB Type-C x1
(DP Alt Mode、給電[5V/1A]、
本体充電[PD 15V/3A]対応)
・オーディオ出力:
オーディオミニジャック(3.5mm)x1
寸法 (W x H x D)
重量
113.5 x 153.3 x 140mm
約970g
120 x 196 x 185 mm
約1.6kg
価格(定価)59,800円110,900円
BenQ GV11・GV30 仕様

こう見ると、価格が半分である割に、GV11は結構頑張っているように思います。

また、GV11の方がサイズはコンパクトで、本体+スタンドで実測1kg切っているので持ち運びはしやすいです。

画質や音質にこだわりがある人はGV30の方がおすすめですが、視聴できないというわけでもないですし、何よりこのGVシリーズ最大の特徴である、天井投影が簡単にできるというのはどちらも利用できます。

性能は若干劣るができること自体は変わらない。コスパ観点からは「GV11」の方がおすすめに思いました。

その実際の利用感はどうなのか?という点に関し、以下でレビューしていきます。

BenQ GV11 レビュー

BenQ GV11を実際に映像を見てみましたので、レビューを通じて魅力をお届けします。

天井投影が本当に便利!

GV11がとにかく使い勝手の良いのは、この天井投影です。

円形デザインにより、本体をスタンド上で滑らせるようにして、角度調節が可能です。

以下の通り、天井方向から床下までフリーに角度調節ができます。

この手のホームプロジェクターって、レンズシフト機能がないものが多いので、本体の傾きで柔軟に映像の高さ調節ができるGV11は貴重な存在。

このことから、何より良いのは、天井にも簡単に投影できる点。

普通のプロジェクターだと、天井投影するためには三脚や雲台を別に用意したりと面倒なのですが、これは本体を回転させるだけなので超簡単!

簡単に天井投影が可能です。(動画)

上記の動画を見ていただければわかると思いますが、本体を真上に向けて投影することが可能です。

真上に向けられる!
真下から天井を撮影しましたが、投影が安定していて、難なく映像視聴ができます。

動画で確認できるように、天井に向けても、自動垂直台形補正で、画面の形を崩さず焦点も綺麗に投影してくれます。

ただし、水平方向の台形補正はできないため、投影する角度は壁から見て常に90度正面に保つようにしてください。これは欲しい機能の一つでしたが、GV11はモバイルプロジェクターのため、設置場所は柔軟なのが救いです。

どの位置から投影してもこれで補正されるので、寝ながらゲームや動画視聴が楽ちんです。

この自動機能がないものは、少し場所を変えるたびに補正をする手間があるので、それを省けて良い感じです。

また、先述の通り本体はコンパクトで、片手で持ち運ぶことができます。

更にバッテリー内蔵型なので、ケーブルレスで持ち運べます。

もちろん取っ手もついているので、そこをつまんで持ち運びをすることもできます。

部屋間の移動は当然のこと、ちょっと外に持ち運ぶ際にも本体はGV30よりも軽いですし、キャリーバックもついているので、扱いやすいです。

DRAW A LINEのトレイに置いてみた。こんな所にも置いて投影できるコンパクトさ

このように、柔軟に角度調節もできるし、本体は持ち運びもしやすいしで、どこでも手軽にプロジェクターの視聴環境をつくれるのが良い点です。

Android TVで様々なコンテンツを視聴可能

GV11は、Android TV 10.0に対応しています。

GV30はデフォルトで9.0ですが、GV11は2022年11月に発売のため、新しいOSが搭載されているようです。地味にGV11の良い点。

これで、別途セットトップボックスを用意しなくとも、Android TVでコンテンツ視聴が可能です。

Android TVが利用できます。

画質は、480p・明るさも200ルーメンと正直心もとないです。ここは価格が安い分仕方のないところ。

日中の明るい部屋で輝度MAXで投影してみましたが、ギリギリ見えるという感じで、ちょっと厳しいですね。

ただ、Android TVなので、視聴できるコンテンツは豊富です。

YouTubeの視聴はもちろんのこと、Amazonプライムビデオでの映画の視聴や、Abema TVのライブ映像、TVerやTorneを使った地上波コンテンツも見ることができます。

ライブ視聴もテストしたが、問題なし。
Torne(nasneのようなDTCP-IPレコーダーが必要です)

Android TV搭載によって、別途Fire TV Stickなどを利用しなくても、単体でたくさんのコンテンツが楽しめるのがメリットです。

音質もモバイルプロジェクターにしては良い

GV11は、5Wスピーカーが搭載されており、このコンパクトな筐体から考えるとそこそこ迫力のある音を出すことができます。

本体の側面には、2つの音を拡散する機構を備えており、音の広がりを備えた270度方向のサウンド出力を実現する構造となっているようです。

音を拡散する機構を備えている。

実際に試聴してみたところ、確かにサラウンド感があり、映画やゲームなどで音場の広がりを楽しむことができます。

GV30と比較すると、シャカシャカしている感じなのは否めないですが、モバイルプロジェクターとして視聴するには、これでも十分です。

YouTube Musicでテストしてみたが、EDMのような楽曲でもノリの良いサウンドを楽しめる

ちなみに、本製品は本体のボタンにBluetoothボタンを内蔵しており、スマホなどとも接続してBluetoothスピーカーとして利用できます。

さらには、AirPlayやChromecastにも対応しているので、スマホからワイヤレスでGV11へ音楽や動画を転送することができるのが便利です。

対戦ゲームも難なくプレーできた

GV11は、HDMIの出力にも対応しているので、ゲーム機を接続することも可能です。

試しに、ニンテンドースイッチに接続してみました。

桃鉄とかは普通に遊べます。

先述の通り、解像度が480pと画質が低いのは致し方ないですが、プレーできないというほどのものではありません。

GV11は、遅延もこれまで利用してきたプロジェクターの中でも少ない方で、「ゲームモード」も設定できるので、これで遅延を更に少なくすることも可能です。

スプラトゥーンのような対戦系(FPS系)のゲームでも普通にプレーできました。

通常、プロジェクターでゲームをプレイすると、ゲームコントローラーを操作と映像に少しラグが発生し、操作感が重たくなります。解像度のこともあると思いますが、GV11はそれが少なく、スプラのようなFPS系のゲームでも割とスムーズに操作できました。(ガチ勢の方には厳しいとは思いますが、普通にプレイするなら問題ないという感想です)

モバイルプロジェクターですが、ゲームもプレーできるホームプロジェクターとして利用できて、使い勝手の良い製品です。

レビューまとめ

ぱっと見コンパクトで独特の形状をしたプロジェクターですが、やはり天井投影がしやすくその用途におすすめです。

解像度が低かったり、200ANSIルーメンで明るい場所での視聴には適していないといった欠点もありますが、その取り回しの良さ・使い勝手の良さがメリットとして上回るといった感想です。

特に寝室に持ち込んで寝ながら映像視聴をするのに最適なプロジェクターですね。

GV30と同じく、使い勝手の良い製品でした。

上位機種

Kou

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