プロジェクターは、一家に一台あると便利な製品。
私もさまざまな機種を試して、自宅にホームシアターを取り入れてきました。
プロジェクターには様々な製品がありますが、一つ売れ筋の製品があるのでご紹介します。
それが、BenQ GV30。この製品の特徴は以下の通りです。
- 135度までの角度調節機能つき
- オートフォーカス・自動垂直台形補正搭載
- 720p HD解像度&300 ANSIルーメン、Android TV搭載
- 重低音の響く2.1ch Bluetoothスピーカー内蔵
特に、独特なデザインで、天井から足元まで投影できる角度調節機能が大きな特徴。
そんなモバイルプロジェクター:BenQ GV30について、レビューしていきます。
もくじ
BenQ GV30の外観
まずは、BenQ GV30を開封して、本体の外観と仕様をチェックしていきます。
珍しくポップなデザインのキャリーバックまでついている!キットを持ち運ぶのに便利ですね。


同梱品は以下の通り。

GV30は、プロジェクターの中でも独特な円形のデザインとなっています。
その本体をスタンドに立てて設置するといった構造です。

後述しますが、この円形デザインとスタンドによって、とても柔軟に角度調節ができるようになっています。この点が、GV30のメリット。
細部を見ていきます。
本体前面には、レンズ(単板DLP方式:300ルーメン)とオートフォーカスのセンサーが搭載されています。

本体上部には、電源・ボリューム・Bluetooth接続のボタンが搭載されており、ここからプロジェクター本体の操作ができます。
また、黄色い革取手がついていて、持ち運びや角度調節の際の操作もしやすいです。

外部出力にも対応しており、HDMI・USB Type-Cポート、3.5mmオーディオミニジャックがあります。

リモコンもついています。Android TVに準拠し、これで本体操作やGoogleアシスタントを起動させることも可能です。

電源アダプターは専用のものとなっています。

一通り、本体や同梱品をチェックしました。最後に本体仕様をまとめておきます。
項目 | スペック |
---|---|
輝度(ANSIルーメン) | 300ルーメン |
スピーカー | 2.1 チャンネルチャンバースピーカー 4Wx2 & 8W (ウーファー) |
投写方式 | 単板DLP方式 |
解像度 | HD (1280 x 720 ピクセル) |
台形補正 | 自動垂直±40 度 |
投影サイズ | 30~100インチ |
無線LAN | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz) |
インターフェース | ・HDMI x2 (HDMI 1.4):Android TV ドングル(QS01)内蔵用 ・USB Type-C x1:(DP Alt Mode、給電[5V/1A]、本体充電[PD 15V/3A]対応) ・オーディオ出力:オーディオミニジャック(3.5mm)x1 |
寸法 (W x H x D) 重量 | 120 x 196 x 185 mm 約1.6kg |
BenQ GV30 レビュー
BenQ GV30で実際に映像を見てみましたので、レビューを通じて魅力をお届けします。
どの場所でも映像投影しやすい(特に天井)
これがGV30の最大の特徴だと思います。
円形デザインにより、本体をスタンド上で滑らせるようにして、角度調節が可能です。
以下の通り、天井方向から床下までフリーに角度調節ができます。


この手のホームプロジェクターって、レンズシフト機能がないものが多いので、本体の傾きで柔軟に映像の高さ調節ができるGV30は貴重な存在。
何より良いのは、天井にも簡単に投影できる点。
普通のプロジェクターだと、天井投影するためには三脚や雲台を別に用意したりと面倒なのですが、これは本体を回転させるだけなので超簡単!

動画で確認できるように、天井に向けても、オートフォーカスと自動台形補正で、画面の形を崩さず焦点も綺麗に投影してくれます。
どの位置から投影してもこれで補正されるので、楽ちんです。
この自動機能がないものは、少し場所を変えるたびに補正をする手間があるので、それを省けて良い感じです。
また、先述の通り本体はコンパクトで、片手で持ち運ぶことができます。
更にバッテリー内蔵型なので、ケーブルレスで持ち運べます。
もちろん取っ手もついているので、そこをつまんで持ち運びをすることもできます。


部屋間の移動は当然のこと、ちょっと外に持ち運ぶ際にも本体は軽いですし、キャリーバックもついているので、扱いやすいです。

このように、柔軟に角度調節もできるし、本体は持ち運びもしやすいしで、どこでも手軽にプロジェクターの視聴環境をつくれるのが良い点です。
Android TVで様々なコンテンツを視聴可能
GV30は、Android TV 9.0に対応しています。
これで、別途セットトップボックスを用意しなくとも、Android TVでコンテンツ視聴が可能です。

画質は、720p HD・明るさも300ルーメンとそこそこですが、BenQ独自の「CinematicColor™」技術が採用されており、色域もRec.709カバー率97%となっています。
そのため、スペック以上に色彩豊かな映像美が楽しめます。


Amazonプライムビデオでの映画の視聴や、Abema TVのライブ映像、TVerやTorneを使った地上波コンテンツも見ることができます。




という感じで、コンテンツ視聴にはまず飽きることがないですね。
このように、Android TV搭載によって、単体で様々なコンテンツを楽しめるのがメリットです。
音質も中々良い
GV30は、コンパクトな形状なので、あまり音質には期待していなかったのですが、この筐体にしては迫力のある音を楽しめました。
この筐体に、8Wのウーファーを積んでいるようで、重低音もしっかりと出るものとなっています。
これに加えて、4Wが2基のメインスピーカーを搭載しているため、2.1chスピーカーが内蔵されています。

さすがにドルビー音源ほどではないですが、これでも臨場感溢れるサウンドが出力できるため、映画やスポーツのライブ映像、ゲームや音楽と幅広く楽しめます。

しかし、モバイルプロジェクターにこの2.1chのスピーカーを搭載してくるのは中々凄いですね。
Bluetooth接続もできるので、スマホのBluetoothスピーカーとして普通に使えるレベルの音質でした。
対戦ゲームも難なくプレーできた
GV30は、HDMIの出力にも対応しているので、ゲーム機を接続することも可能です。
試しに、Nintendo SwitchとPS5を接続してみました。
解像度がHD(720p)なので、Full HDまたは4Kに対応しているそれらを接続すると、画質が落ちている感じは否めないですが、プレーできないというほどのものではありません。

GV30は、遅延もこれまで利用してきたプロジェクターの中でも少ない方で、「ゲームモード」も設定でき、これで遅延を更に少なくすることも可能。
スプラトゥーンのような対戦系(FPS系)のゲームでも普通にプレーできました。

モバイルプロジェクターですが、普通にゲームプレイができるホームプロジェクターとして利用できて、使い勝手の良い製品です。
レビューまとめ
ぱっと見コンパクトで独特の形状をしたプロジェクターですが、今回のレビューの通り思っていた以上に性能はパワフルで、コンパクトなものをお探しの方へかなりおすすめできる製品です。
解像度が若干低かったり、300ANSIルーメンで明るい場所での視聴には適していないといった欠点もありましたが、その取り回しの良さ・使い勝手の良さがメリットとして上回るといった感想です。
以上です!全体的に使い勝手の良いプロジェクターで、最初の一台としても良いと思いますよ!
安いモデル
BenQ GV30 レビュー
BenQ GV30は、コンパクトで角度調節が柔軟にできるモバイルプロジェクター。オートフォーカスや自動垂直台形補正解像度は720p HDと若干落ちるが、独自のカラー技術により綺麗な映像で視聴でき、スピーカーもモバイルプロジェクターにしては音質が良く、臨場感も持って楽しめる。HDMIに接続してゲームも難なくプレイできた。1台あると色々な場所で映像視聴が可能となるので、あると便利な製品。
メリット
デメリット