BenQ ideaCam S1 Pro レビュー|手元実演もできるWebカメラ!単純に画質・マイク品質も良く高性能

在宅勤務中心×ブロガーのKouです。最近YouTubeなども始めようと、色々準備中です。

仕事でのTEAMS会議に欠かせないWebカメラですが、BenQから人物撮影だけでなく、手元の物撮りや実演にも活用できそうな、Webカメラが登場しました。

その名も「BenQ ideaCam S1 Pro」。この製品の特徴は以下の通り。

特徴
  • 多様な撮影モード:Webカメラからドキュメントカメラへスムーズな切替え
  • オールインワン:Webカメラ、書画カメラ、顕微鏡機能を1台のPCカメラに統合
  • 高画質な映像:8MソニーセンサーとAIノイズキャンセリングマイクを搭載
  • クラウドサービス「EnSpire」でプレゼンテーション
  • プラグ&プレイでかんたんセットアップ
  • 三脚、モニターなど多様な設置手段
BenQ ideaCam S1 Pro(画像:BenQ

基本性能が高いだけでなく、本体を約90度傾けることができ、机上も撮影できることが画期的。

という情報で、とても高性能に見えるWebカメラですが、特に気になるのは実際の映像がどれほど鮮明に映るかという所。

今回は、BenQ ideaCam S1 Proをメーカーさんに製品を提供頂きましたので、早速その利用感をお届けします!

BenQ ideaCam S1 Pro 開封
https://www.benrilife.com/wp-content/uploads/2019/05/Kou1600.jpg

BenQ ideaCam S1 Pro レビュー

BenQ ideaCam S1 Proは、人の顔を映すだけでなく、最大約90度傾けることが可能で、手元撮影にも対応。机上のモノや書類をクッキリと映し、実演できて使い勝手が良い。また、表情や机上の書類の文字まで鮮明に見え、色彩も豊かでWebカメラとしてはピカイチの高画質。マイクも声のみを拾い、利用してきたどのWebカメラよりも声を忠実に再現した。机上の物撮りや名前の通りアイデアあふれる一品ながら、そもそもの基本性能が高いのが良い。

メリット

  • 簡単セットアップ+設置スペースをとらない
  • 本体デザインがかっこいい
  • 高精細な画質で顔から文字まで鮮明に見える
  • マクロレンズで微細なものまで映せる
  • 「EnSpire」アプリで補正やルーラーの表示が可能
  • マイクのノイキャン機能で声が鮮明に聞こえる

デメリット

  • 歪みの補正は最低限(“真”俯瞰撮影は難しい)

この記事は、メーカーであるBenQ Japanより製品を提供いただき、記事執筆を行っております。

BenQ ideaCam S1 Pro レビュー

BenQ ideaCam S1 Proを利用してみましたので、レビューをしていきます。

簡単設置&省スペース|高級感のあるデザインにも注目

BenQ ideaCam S1 Proは、最大90度の角度調節による俯瞰撮影まで可能ながら、普通のWebカメラと変わらない、省スペースに設置ができるのが良い点です。

ideaCamのスタンドは、どのモニターにも対応しており、僕が使っているHUAWEI MateView 28.2インチのような、フレームレスで極薄のモニターにも安定して設置することができました。

薄いモニターにもしっかりと固定できる
取り外しも容易

写真のように、付属のアームをモニターに取り付けた後、本体のカメラを差込口に挿入して取り付け完了。簡単に設置できます。

モニターに取り付けた様子。
普通のWebカメラと同様な風貌

本作の最大の特徴は、約90度まで傾けられること。

Webカメラの配置をずらすことなく机上の撮影ができ、その傾けも難なくできます。

Webカメラの周囲には、かの有名デスクライト:BenQ ScreenBarと同じアルミニウムが採用されれており、高級感があるのも高ポイント。

カメラ本体には、撮影用の照明ボタンと映像のフリーズ(静止画)ボタンがついています。

本体に搭載のボタン

セットアップについても、本体をUSB(USB Type-A)に接続するだけ。

これだけでもWebカメラとして機能しますが、別途「EnSpire」という独自のクラウドサービスを利用することで、より使い勝手が上がります(後述します)

BenQ ideaCam S1 Proを接写するとこんな感じ

画質も鮮明でマイク音声も最高!他のWebカメラと比較してみた【動画あり】

BenQ ideaCam S1 Proは、手元撮影などのアイデアに優れたWebカメラですが、単純にそもそものWebカメラとしての性能が高いです。

この章では、動画で比較していますのでぜひその違いをご確認ください!

動画に関して
  • BenQ ideaCam S1 ProとLogicool C920n、PCの内蔵Webカメラの3種で比較しています。スペックや値段に開きがありますが、比較確認用としてご確認ください。
  • 今回は、ブログの相方、まっすーさんに出演頂き、実際の顔画質やマイク品質をチェックしています!

オートフォーカス機能が効いていて、多少動いても顔がボケることなくしっかりと追従して映してくれています。このおかげで背景画像を設定しているときにも、画像が崩れにくく背景が漏れて見えづらいです。

そして、他のWebカメラと比較してみると、その画質の差に驚きます。Webカメラとして解像度が非常に高く、顔が鮮明に映ります。

かつ、光を取り込む量も多く感じ、顔の部分がよりクッキリと明るく映っているのが確認できるかと思います。

スペック的にもソニーの8MPイメージセンサーを搭載しており、その解像度は最大3264×2448px、f値は2.2固定と明るめのレンズです。この点が大きく寄与していそうな映りでした。

更に、本体のリングライトでより顔を明るく肌も綺麗に映すこともできます。

これまで使ってきたどのWebカメラよりも美白効果が高い笑

照明用のリングライト

C920nは、BenQ ideaCam S1 Proと比べると、肌がより色濃く映りますが、それでも若干暗め。特に眉間部分が暗く感じ、表情も少し暗く映ります。

PCの内蔵Webカメラは、BenQ ideaCam S1 Proと比べると解像度に相当な差があり、顔が見えないとまでは言いませんが、だいぶぼやけて見えますね。

加えて、動画の通りマイク品質も優秀でした。

C920のマイクだと声が低く歪んでいるようになりますが、BenQ ideaCam S1 Proは、特に中高音の品質に優れ声を忠実に再現している音質で、リアルの場で聞く声に最も近くなりました。

PCの内蔵マイクと比べるとその差は歴然で、内蔵マイクだと声が小さくこもっており、聞き取りくくなっていますが、BenQ ideaCam S1 Proは、解像感が高く声にフォーカスされる指向性マイクのようになっています。

このようなことから、BenQ ideaCam S1 Proは、特に面接やウェビナーなどで印象をより明るくしたい場合に活用できるWebカメラです。

スペックにも現れていますが、実際に使ってみても業務用途に問題なく耐えうる性能で、単純にWebカメラとしての品質がとても良いです。

実際に使ってみて、この製品の持つギミック以上に、その基本性能の高さにも驚きました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: DSC04750.jpg
ちなみにカメラはマグネット式のレンズキャップもついていて、容易に着脱可能です。

鮮明に映る|手元撮影はマクロレンズにも対応

先述の通り、BenQ ideaCam S1 Proの画質はお世辞抜きに最高で、Webカメラの中ではかなり高性能なものとなっています。

これによって、顔の表情が鮮明に映るだけでなく、モノもくっきりと映ります。

撮影している様子

実際に手に持って映してみます。

近くにあったAirPods Proを映してみます

BenQ ideaCam S1 Pro 実際の映像

実際に投影してみると、モノ自体は鮮明に映りますが、設置場所とその画角的にモニターアームが映ってしまうのが気になる部分。

これを避けるためにカメラを60度程度に傾け、モニターアーム部分を移さないこともできますが、その場合は被写体となるモノが歪んでしまうことがネック。

後述するEnSpireアプリでの補正も歪みを完璧に補正するとまではいかず、”真”俯瞰撮影(被写体に対し完全な垂直方向で撮影する)には向いていません。

モニターアームはどうしても映る

なので、YouTubeの物撮りでモノをクッキリと綺麗に映すとなると向いていませんが、幸いにもBenQ ideaCamのスタンドには三脚穴もついています。

そういった撮影がしたい場合は、ミニ三脚やフレキシブルアームを別に購入し、利用すると良いかと思います。

オートフォーカス機能も備えているので、ピントもバッチリ合います。

色彩もなかなか良く、肌の色味も違和感なく映り、カラーの資料もくっきりと見えています。

書籍や紙面も綺麗に投影可能です。

解像度が高く比較的鮮明に見えますが、書籍の文字や小さな図などは見せにくいもの。

その点、BenQ ideaCam S1 Proの大きなメリットは、マクロレンズまで付属しています。

最大15倍まで拡大することができ、寄ってもピンボケしません。

マクロレンズで接写
ここまで拡大できる!
本の文字もここまでクッキリ写せます。

次に、ビスを投影してみました。

やはり普通に投影したり、Webカメラを手に持って寄るとピンボケしてほぼ見えない状態となりますが、マクロレンズで映すと以下のようになります。

ここまで拡大できる!

ネジ部まで含めてクッキリと見えますね!Webカメラと考えるとこれはすごい。組み立て実演の際に小さな部品を映すのに良さそう。

普通のWebカメラだとここまで拡大することができないため、オンライン会議で実際に手を動かしながら何かを説明する際に相当便利です。

本体にはライトも搭載しているため、多少明るく映すこともできますよ!

これらの点から、BenQ ideaCam S1 Proの画質は文句なしです。お値段だけのことはあります。

EnSpireアプリで映像調節が簡単|特に自動回転と歪み補正

BenQ ideaCam S1 Proは、ソフトウエアの「EnSpire」アプリを利用することで、更に使い勝手がよくなります。

この「EnSpire」アプリは、主に以下の機能を持っています。

機能特徴
自動回転内蔵スマートセンサーがカメラを自動検出し、人物、ワークスペース、ハンドヘルドの各モードをに自動で変更。
スマートフォーカスワークスペースモードでを自動的にピントを合わせて、ドキュメントをより鮮明に表示します。
デュアルイメージビデオ会議の際は正面に向けて人物モードに自動で切替え、カメラの向きを下にするとワークスペースモードに自動的に切り替わり、スムーズな作業が可能です。
PIP/PBP2つの画面を同時に表示することで、説明しながらの実演が可能になります。
画面調整機能画像の歪みが補正された状態で表示されます。
静止画撮影機能素早く静止画を撮影して見せたい画面を共有します。
ノート機能画面に記入したメモが自動的に保存されます。
測定ツール視覚化された測定ツールによって簡単に測れて、15倍拡大レンズを併せて使用することでより細かい測定が可能になります。
フォーカス調整オートフォーカス、マニュアルフォーカスが設定可能

Google Meet/Zoom/Teams/Skypeといった主要のオンラインサービスに対応しており、これらをオンにした状態で画面共有からEnSpireを選択すると、オンライン上でアプリの機能を利用することができるようになります。

例えば、測定ツールは種類が豊富で、画面上でモノを測ることができます。

メモ機能を使って、実演中にリアルタイムで注釈することも可能です。

メモ機能(赤い矢印)

特に、人物投影と俯瞰撮影で向きに合わせて自動回転するのが便利。カメラを傾けるだけで即座に正しい向きに切り替わり、それぞれシームレスに投影できます。

自動回転の様子(動画)

これらはリモコンも付属していますので、簡単に操作することが可能です。

リモコン

このリモコンはBenQ ScreenBar Haloに似た作りになっていますが、Bluetoothには対応しておらずレシーバーが必要で、USBポートを一個塞いでしまうのがネック。その分レイテンシーが短くレスポンスが多少良かったり、スリープ復帰から早かったりといったメリットもあるとは思います。

にしてもこのWebカメラ、ソフトウエアも含めてほんと色々できて多機能ですよねw「アイデアカム」というだけあります。

おわりに

BenQ ideaCam S1 Proは、パット見普通のWebカメラに見えて、俯瞰撮影やマクロ撮影などで机上のモノを投影し、実演できるその機能性が最高です。

しかも動画の通り単純に本体性能が高く、高い解像度&ノイズキャンセリング機能で、これまで使ってきたどのWebカメラよりも人の顔や声をクッキリと映すことができました。

構造上どうしてもモニター部分が映ったり、歪みを完璧に抑えるのが難しいですが、ミニ三脚を使えたりもするので柔軟なのが良いです。

という感じで、値段は張るものの中々使い勝手の良い製品でした。

特にウェビナーを頻繁に行う方には、機能面でも画質面でもかなりおすすめできます。

Kou

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