PC周辺機器メーカーとして有名な、BenQから新しいBluetoothスピーカーが登場したので、ご紹介します。
それが、「BenQ treVolo U」。世界初と称される、語学学習向けのBluetoothスピーカーです。
この製品の特徴は、以下の通り。
- 専門のチューニング技術で、人の細かな声色までを再現
- 独自のパッシブプレートで、小さな音量でも低音を響かせる
- 独自の材料でスピーカーの音量性能を30%向上させ、耐久性も向上
- 3つの音声モードに切り替えできる
- エコーキャンセラー技術を搭載(ノイズや環境音を減少させる技術)
人の声を聞き取りやすくするための技術が搭載されるのみならず、聴力を守ることを目的とした機能も搭載されています。


treVolo Uは、それを解決することを目的としたBluetoothスピーカー(資料:BenQ)
特に、語学学習でどのくらい聴き取りやすいのかという点と、最近はオンライン会議としても、聴き取りやすいスピーカーなのかどうかという点が気になりますね。
ということで、実際に使ってきましたので、レビューをしていきたいと思います。
もくじ
BenQ treVolo U の外観
BenQ treVolo Uは、コンパクトなBluetoothスピーカーです。
まずは、その外観を見ていきましょう。

丸みを帯びたかわいい作りで、お子さんが使うにもポップなデザインで良さそう。


充電端子がUSB Type-Cなのが嬉しいです。スマホと電源ケーブルを統一できます。
ボタンは、ボリュームボタンだけでなく「安心モード」「音声モード」のボタンを搭載しており、すぐに切り替えられるようになっています。
詳細は後述しますが、この操作が、本体のみで完結するのはなかなか良いですね。
スマホアプリを使わないと、こういう調節ができないものも多いので。

ちょっと気になったのは、ボタンの配置。後ろに向かって傾斜しているので、本体前面からだと見えにくいです。
これはこれで前面から見る景観としては良いのですが、少し上から覗き込むように見ないと、ボタンを押しにくい部分もあります。

本体のサイズは、実測で、横幅173.8mm×奥行き80.7mm×高さ95.0mm、重量741g。
一般的なBluetoothスピーカーとほぼ同じで、持ち運びもそこまで苦ではないです。


上記のような感じで、かわいいデザインで、持ち運びにもさほど苦労しなさそうなのが好印象です。
BenQ treVolo U レビュー
BenQ treVolo Uを、実際に利用してみましたので、レビューします。
今回は、手持ちのBluetoothスピーカーとして、以下の製品と接続を切り替えつつ比較検証をしました。
比較対象
- Anker SoundCore 3
- Tribit Xsound Surf
- グラスサウンドスピーカー
オンライン会議の視聴がしやすく
僕は、TEAMSを頻繁に行うため、それで試してみました。
オンライン会議の環境要件は、Skype英会話などとほぼ同様のため、その際でもクリアに聴こえるかと思います。

特に「ライブ学習モード」にした時の効果が高く、他のスピーカーで出ていたノイズや低周波がカットされ、声だけが抽出されるかのような印象を受けました。
BenQ treVolo Uは、人の声に合わせ、中周波の音にチューニングされているような感じで、確かに語学学習やコミュニケーションを取る際に向いていると感じました。
YouTubeやラジオで英語学習する際にかなり聴き取りやすい
僕はよくYouTubeの動画を見て、英語の勉強をしています。
例えばこちら。大谷翔平のインタビュー動画です。
こういうコンテンツをよく視聴するのですが、この動画を見てわかるように、球場の騒音が混ざっていたりするんですよね。
これも「動画学習モード」に視聴して聞いてみましたが、やはり他のBluetoothスピーカーよりも人の声がハッキリと抽出されます。

さらに、ライブモードにすると、人の声がより抽出され、球場内の騒音は完全に消えるかのようでした。
高級帯である、グラスサウンドスピーカーよりもハッキリと聞き取りやすく、音量を小さくしても聞き取りやすかったです。
このモードへワンタッチで切り替えられるのが、BenQ treVolo Uの優れた点です。
英会話教材が聞き取りやすい
僕は最近、英語の再学習に取り組んでいて、いろんな英語教材を試しています。
その過程で、BenQ treVolo Uを使うようにしていたのですが、やはり話者の声が聞き取りやすいです。

スマホにいろいろな英語学習教材を入れていますが、一般的な教材はそこまで変わらず、ポッドキャストのようなラジオ向けの視聴で、聞き取りやすさを感じました。


ポッドキャストとかは、特にノイズが入っていたり、話者のトーンが一定でなかったりするので、こういうときにBenQ treVolo Uの音声技術が重宝します。
発音の勉強にも良いですし、ディクテーションやシャドーイングをする際にもハッキリと聞こえてやりやすいと感じました。
音声モードと安心モードの機能が使いやすい
BenQ treVolo Uの良いポイントは、本体のボタンを押すだけで、「音声モード」と「安心モード」に切り替えることができる点です。
これの使い勝手がなかなか良いので解説します。
まず、音声モードですが、以下のボタンを長押しするだけで、3つのモードに切り替えることができます。

モード | 説明 |
---|---|
音楽 | 高低音どちらもクリアに、音楽がより美しく聞こえる |
動画学習 | 人の声がはっきりと聞こえるようになる |
ライブ学習 | 人の声がはっきり聞こえて、エコーが消える |
また、安心モードをオンにすると、独自設計の「赤外線検出システム」と「全指向性環境音マイク」がオンになり、範囲内にいる人と環境騒音を検知し自動で音量調節を行うという仕組みです。

この音量調節は、少し音量が小さめに設定される印象で、お子さんが利用するにも安心です。
音楽モードは、他社のBluetoothスピーカーと比較して、少し音場感に劣る部分もあるかなと感じましたが、基本的に語学学習用のスピーカーなので、音質は及第点といった感じ。
このような機能により、何より嬉しいのはイヤホンで視聴しなくても声がはっきりと聞こえるので、耳が疲れなくて良いことです。
しかも最適な音量にしてくれるので、安心して視聴ができますね。
レビューまとめ
初めてお話をいただいた際には、人の声が聞き取りやすいというのが半信半疑でしたが、なるほど確かにコンテンツ内の騒音や余計な音が消え、人の声に合う周波数帯にチューニングがされている印象。話者の聞き取りがしやすいです。
モード切り替えも本体のボタンで簡単にできるので、シーンにあった視聴が可能です。
最後に、この製品をおすすめできる人とできない人をまとめます。
- 楽曲視聴にこだわりのある方
- 語学学習向けのBluetoothスピーカーが欲しい方
- オンライン会議向けのBluetoothスピーカーが欲しい方
- 耳への影響に配慮されたスピーカーが欲しい方
- お子さん向けの教育用のスピーカーをお買い求めの方
以上です。公式TwitterやInstagramでも、詳細な情報が掲載されているので、ぜひチェックされてみてください!
BenQ treVolo U レビュー
BenQ treVolo Uは語学学習向けのBluetoothスピーカー。独自の技術により、人の声をクリアにするチューニングがされており、聞き取りやすくなっている。その性質から、語学のみならずオンライン会議での利用にも最適。本体のボタンのみで各種モードの設定切り替えができるため、操作も簡単。ポップなデザインで持ち運びもしやすく、聴力を守る安心モードも搭載されているため、お子さん向けとしても最適。音楽よりも対話系のコンテンツ視聴を重視する方におすすめ。
メリット
デメリット