鍵の開け閉めがスマホからできてラクになる、スマートロックにサブスクタイプ(月額500円)のものがあるので、ご紹介します。
それが、bitlock MINIという製品。
スマートロックは金額に見合う付加価値があるかどうか、中々検討するのが難しい中で、サブスク契約で利用できるスマートロックとなっています。
この製品の特徴は、以下の通り。
- 月額550円(年額5,980円)で利用できるスマートロック
- スマートフォンからかんたん解錠
- 自動で鍵を閉めるオートロック機能
- スマホを取り出さずにドアに近づくと解錠する「手ぶら解錠」
- 家族や友達にアプリから合鍵を送信
- bitreader+など、オプション製品も豊富
スマートロックとして基本的な機能を有しつつ、オプション製品も豊富なのに、月額550円というのがコスパ良さそうですね。
実際の利用感はどうなのか?レビューしていきたいと思います。
もくじ
セットアップ
一般的なスマートロック同様、自宅の鍵に両面テープ貼り付けで設置するタイプのもの。
自宅のドアに外付けするような形で設置でき、工事も不要なので簡単です。
本体サイズは、「109.7mm × 53.5mm × 56mm」
鍵の取り付け診断もあるので、自宅の鍵に合うか契約前に確認しておきましょう。


実際の手順ですが、スマホアプリのチュートリアルでかなり詳細に解説されています。
そのため、設置の前にアプリをダウンロードし、チュートリアルを見ながら進めていきます。




ホルダーの取り付けは、スマートロックには珍しくネジ式です。
一般的なスマートロックは、あらかじめ型どられたホルダーが同梱されていますが、bitlockの場合、このネジ式のホルダーによって、鍵のつまみに合った任意の幅に調節できるのがメリット。

これで鍵のつまみに合わせたら、あとは高さ調節して貼り付けです。



これは、アジャスターが内蔵されていて、本体の両側にあるロックを解除し、電池入れの部分を押せば高さ調節が柔軟に可能な仕組みとなっています。
他社のスマートロックは、アダプターによる取り付けが大半なので、それらよりも柔軟に調節が可能です。


更に高さを出したい場合は、同梱のホルダーも装着可能

高さ調節が柔軟にできるため、ピッタリと距離を合わせることができました。

設置が終わったら、あとはスマホとペアリングして動作テストします。


これで本体の設置は完了!
離れた位置からの遠隔操作向けに、「bitlink(Wi-Fiアクセスポイント)」を契約している人は、そのペアリングも合わせてしておきましょう。






これで、遠隔操作まで含めて鍵の開け閉めができるようになります。
全体的に、アプリの説明が詳細に作られているため、これを見ながらやれば難しいものではなかったです。
bitlock MINI レビュー
bitlock MINIを実際に利用してみましたので、レビューします。
今回は、オプションである「bitlink」や「bitreader+」も合わせて利用しましたので、それらについても合わせてご紹介します。
動作がかなりサクサク
スマートロックが実用面で一番重要なのは、この動作のレスポンスです。
これがもたつくと、玄関の前で待たされるので、結局普通の物理鍵で開け閉めしたほうが速いってなります。
bitlock MINIは、動作のレスポンスがかなり速いので、ストレスなく利用ができます。
近接した地点から施錠・解錠の操作はスマホアプリのボタンを押してから、即時でスマートロックの操作ができるため、待たされる心配がないのが嬉しいポイント。
一方で、遠隔操作の場合は、スマホのモバイル回線から、宅内Wi-Fiを経由して操作されます。
近接時よりは多少遅い(タップしてからスマホの解錠までに6秒)ですが、これはどのスマートロックでも同じですし、これを利用するのは自宅から離れた場所なので、問題ないです。
このように、bitlock MINIは、動作のスピードが速いのがメリットとして挙げられます。
鍵の解錠・施錠の履歴も確認できるので、管理面も充実しています。

鍵を自動で開け閉めできるのが便利(オートロック・手ぶらで解錠)
bitlock MINIの便利な機能は、「オートロック」と「手ぶらで解錠」です。
オートロックは、扉が閉まったら自動で鍵が締まります。(ホテルのオートロックと同様)


bitlockのオートロック機能には、珍しくジャイロセンサーが用いられていて、「ドアが空いた状態から閉まった状態を検知したら」ロックがかかります。
これで、自宅を出る際に鍵を開け閉めできるのが便利。
更に「手ぶらで解錠」機能によって、自宅に近づいたら鍵が自動で解錠されるといった機能もあります。


この機能は、帰宅時に鍵やスマホすらも取り出す手間なく、文字通り手ぶらで自宅に入ることができるのがメリット。
ただ、手ぶらで解錠機能は、どのスマートロックでもそうなのですが、正常に機能するかどうかは自宅の構造によります。
自宅に近づいてこの設定がウエイクされ、その後スマホのBluetooth通信によって、ドアの前にたどり着いた際に鍵が開錠されるという仕組みです。
このため、鍵の前に遮蔽物がある場合、安定して動作しません。
また、Bluetooth通信が自動的に接続されるタイミング次第で、ドアの前では開かないこともあります。
前に住んでいたマンションは、外廊下でドアと階段の間が筒抜け(スマートロックとBluetooth通信できるポイントがある)になっており、かつ角部屋であったことから、ドアにたどり着くまでの廊下が長く、比較的手ぶらで解錠の精度は高かったのです。(7〜8割の精度で解錠できた)一方現在のマンションでは、内廊下で螺旋階段となっているため、それが遮蔽物となり、通信が安定しませんでした。
また、オートロック機能について回る「締め出し」問題もあります。
これらを利用する場合、次にご紹介する「bitreader+」も併用するのがおすすめです。
オプションのbitreader+の使い勝手が抜群に良い
今回のレビューでイチオシしたい製品は、オプションのbitreader+です。
これは、ドアの外に貼り付けて、暗証番号で鍵を解錠・施錠できる製品です。


これもスマホアプリの通りに設置します。


bitreader+は、キーパッドが物理ボタンではなく、「タッチパネル」になっているのが良い点です。
物理ボタンだと、長く使っているとボタンが擦り切れて暗証番号がわかってしまう可能性もありますが、タッチパネルだとその心配もなし。
ただ、タッチセンサーの反応があまりよくなく、しっかりと押さなければ反応しないのがデメリット。
このbitreader+でできることの詳細は、以下の通りです。
- タッチ解錠:ICカード(FeliCa)をタッチするだけで解錠
- かざすだけ解錠:Apple WatchやモバイルFeliCaに対応
- パスコード解錠:4〜12桁のパスコードで解錠
- 指輪で解錠:スマートリングのEVERINGをかざして解錠
特に便利なのは、「パスコード」で解錠できることです。
暗証番号での解錠は、誰にでも分かりやすくて家族でも利用しやすいです。
加えて、スマートウォッチやスマホを持ち歩かなくても、手ぶらで解錠できるのも魅力。
スマートロックによくある締め出し問題も、常に外に設置しているので、そのリスクも避けられます。
つまり、このbitreaderは単にパスコードで開け閉めできるというだけでなく、「手ぶらで解錠で鍵が開かなかった場合」と「オートロックで締め出された場合」の双方を補完的に解決できる製品とも言えるんです。
加えて、斬新なのがNFC機能を利用して、Apple Watch(スマートウォッチ)やEVERING(スマートリング)で鍵の開け閉めができること。
このbitreader+は、ぱっと見地味な製品のようにも見えますが、実用面でかなり重宝します。
bitlockを導入される際は、ぜひセット契約をお勧めします。
家族での利用やゲストキーとしても便利
bitlock MINIは、一般的なスマートロックと同様、合鍵発行やゲストキー(一時利用できる鍵)を発行できるのも便利。
これで、家族での利用や、誰かを一時的に泊める際の鍵としても利用できます。


先述の通り、鍵の解錠・施錠履歴も確認することができ、見守り・防犯用途にも活用できます。
この機能もあるので、民泊やコワーキングスペースなど、事業者でも格安で導入できるスマートロックとなっています。
bitlockのサブスク契約について(料金と解約)
bitlockは、いわゆる「サブスク家電」の契約形態をとっており、初期費用不要・月額で支払いで導入できます。
そのため、お試し価格的に利用できるのが嬉しいところ。
詳細について以下の通りまとめておきますので、ご参考まで。
bitlock本体とオプション品について、以下の表の通りの価格です。
項目 | 買い切り | 年額プラン(※) | 月額プラン(※) |
---|---|---|---|
bitlock 本体 | ー | 5,980円/月 | 550円/月 |
bitlink | 11,990円 | ー | ー |
bitreader+ | 14,990円 | ー | ー |
bitbutton CARD | 4,900円 | ー | ー |
月額になっているのは本体のみで、オプション品は買い切りな点に注意です。
上記が基本料金となっており、セットで3,000円弱安くなる開け方いろいろセットそのため、まずは本体のみを契約してみて、使い勝手が良さそうだったら追加購入していきましょう。
これの良い点は、2年目に故障した場合でも、無償交換ができる点です。(他社スマートロックの場合、これができずに買い直しとなります)
ちなみに解約する場合でも、年額プランの場合は解約手数料はかからず、月額プランの倍は10ヶ月以上利用すれば、早期解約手数料は発生しません。
そのため、最低でも1年間の利用と料金(5,980円〜)は見越して契約しましょう。
解約料金につきましては、年額プランの場合、解約手数料はかかりません。月額プランの場合、ご利用期間が出荷日から10ヶ月未満での解約となると早期解約手数料が発生します。早期解約手数料は、12ヶ月分の月額利用料金から、すでにお支払いただいた金額を差し引いた残額です。
ーbitlockのよくある質問より引用
レビューまとめ
この製品は、サブスクモデルであることによって、イニシャルコストを抑えられることに何より価値があります。
にもかかわらず、スマートロックとしては基本的な機能は完備しているだけでなく、レスポンスも速かったり、bitreader+のような優れたオプション品もあっておすすめのスマートロックの一つです。
最後に、本製品をおすすめできる人・できない人をまとめます。
- サブスクに抵抗のある方
- 初期費用を抑えてスマートロックを導入したい方
- 家族で利用する方
- 手ぶらで解錠やオートロック機能を使いたい方(オプションのbitreader+とセット導入がおすすめ)
以上です!その料金の割に、なかなか欠点の少ないスマートロックだったので、おすすめです。
bitlock MINI レビュー
bitlock MINIは、サブスクで利用できるスマートロック。お試し的にも利用できることで、導入のハードルが低いのが何よりのメリット。一般的なスマートロックの機能は完備されており、かつオプション品であるbitreader+は、キーパッド・NFC解錠できるのが便利でセットでの導入をおすすめです。
メリット
デメリット