Blind Engineを利用して半年程度経ちましたのでレビューします。
これまで、リモートでカーテン操作ができるデバイスはほとんどなく、強いていうと、「mornin’」「eCurtain」があります。ただこれらの対象はあくまでカーテンです。
自宅ではpopIn Aladdinを利用しており、それを投影するためにロールカーテンを導入したかったのですが、ブラインドを操作するデバイスというのは現状ほぼない状況でした。
従来型の赤外線リモコン式電動カーテンや電動ブラインドを用いてスマートリモコンから遠隔操作といったことも可能ではあるものの、それらは専門店でしか売っていないことや、価格も高額でなかなか手がつけられず。。。
そこで、見つけていたのが「Blind Engine」という製品。これを使えば、既存のロールカーテンやブラインドに外付けでリモート操作できちゃうんですよ!
実際使ってみても、これの導入だけでQoLがかなり上がりました。
というわけで、Blind Engineの特徴や魅力を、レビューを通じてお届けします。

Kou
掘り出しモノを見つけた感覚!気に入ったので2台目も買いましたw
もくじ
Blind Engine(ブラインドエンジン)とは
Blind Engineとは、冒頭に述べたとおり、既存のロールカーテンやブラインドの開閉コード(紐)に取り付けて制御する製品です。
アメリカのBrunt社が製造しており、日本にも正規代理店があります。以前(2017年末)にはKickStarterでも目標額を集め話題となっていました。
Blind Engineに付属のモーターを回転させて、このコードを制御するわけですね。

といってもイメージしにくいかと思いますので、まずはこちらのプロモーションビデオをご参照ください。
このBlind Engineは、スマホからの操作が可能ですが、それ以上におすすめの使い方が、スマートスピーカーからの音声操作。
以前は海外版のみの対応でしたが、最近ではAmazon Alexa・Googleアシスタント共に日本版で両対応してきており、話しかけて操作できます。
これにより、ハンズフリーでブラインドを制御することができることがとても楽ちんかつ一気に家がアップデートしたかのような錯覚が味わえます。
1台約15,000円というのは高いように見えますが、通常の電動ブラインドでは少なくとも3万円、高くて数十万するものもあります。
その中で、上記付加機能もついてその体験できる未来感と実用性を考えると、これはむしろ安いくらいだと思っています。
それくらい数あるスマートホーム系デバイスの中でもイチオシの製品です。
では、早速本体の開封から取り付けをやっていきます。
開封〜設置


撮り忘れましたが、取り付け用の木ネジも同梱されています。
さて、ここからが設置です。今回はロールカーテンに設置します。なお、ロールカーテンはニトリの一般的なものです。
ちなみにスマホアプリにも取り付け用のガイドがありますので、アプリ:「Brunt」をダウンロードして会員登録をしておいてください。
このBlind Engineの取り付けはそこまで難しいことはなく、説明書を読みながら進めれば問題ないですが、いくつかポイントがあります。



このとき重要なのが、コードを「かなり強めにピンと張る」ことです。
ここで少しでもゆるいと、ロールカーテンを上昇させる際に、モーターが空運転になってしまい、動かなくなります。私はこれで2回くらい失敗しました。

この高さ調節バーも気持ち「下」に設置してください。コードをピンと張るためです。下にしすぎても、下部のギザギザで上方向に6段階位置の微調整ができます。

Blind Engineは上昇時のパワーがかなり強いです。両面テープだと1週間くらいで剥がれてしまいました。
両面テープは、壁紙のないツルツルの壁に貼り付けられる構造の場合に利用できるかなという所感。



ここまでのポイントをまとめておきます。
- 少しやりすぎなくらい開閉コードをピンと張れる位置に取り付ける
- (特に壁紙取り付けの場合)木ネジ推奨
- 取り付けバーをできる限り下めに設置
私は何回か取り付けに失敗してロールカーテンが数日で動かなくなる現象に陥りましたが、上記を試した結果、問題なく動くようになりました。(4ヶ月くらい毎日利用していますが、不具合は出ていません。)
機能について
さて、取り付け完了したところで、それぞれの機能性について見ていきたいと思います。
音声操作が可能。これが素晴らしい!
この製品は、「Amazon Alexa」、「Googleアシスタント」に対応しています。発売当初は日本語版に対応していなかったのですが、その後のアップデートで双方に対応しました。
Amazon Alexaでは「スマートホームスキル」に対応しています。これはAlexaスマートホームデバイス向けの機能を利用しているので、スキルの呼出が不要な(カスタムスキルでない)のがメリットですね。
これらは、定型アクション機能で「カーテン開けて」など自然なセリフに名称変更するとよいでしょう。


Googleアシスタントも同様に、スキルの呼出不要(Direct Actions)で操作できます。
ちなみにGoogleアシスタントの場合、最初から操作が組み込まれているようで「カーテンを開けて」「カーテンを閉じて」というセリフに対応していました。

さらにGoogleアシスタントはAlexaよりも固有名詞の認識率が高く、ちょっとトリッキーな名称でも認識しやすいです。
加えて、Alexaと同様にルーティン機能で好きなセリフや複数操作が定義できることからGoogleアシスタントの方がやや操作しやすいと思います。
ただ、いずれのアシスタントでも、スキルの呼出不要タイプでの制御というのが汎用性が高く良い点ですね。
これによって、カーテン開閉を「その場で、ハンズフリー」に実現できることが何よりのメリット。窓まで行かなくても自在に開閉できるわけです。家事をしながらや、映画を見たりするときにも重宝します。
上の動画の通り、音声アシスタント対応によって、生活シーンに合わせ様々な仕組みづくり・自動化も可能ですね。
ものぐさな私にとっては、最高のデバイスですw
スマホでも様々な操作が可能
この製品は、スマホでももちろん操作することができます。機能を一通り紹介します。
ブラインド操作
スマホでの操作の場合、最初に設定したもの以外に、「ちょっとだけ上げる」「半開き」といったことが直感的にできるのが良い点。

スケジュール機能
「日時」「時刻」「何%上げるか」を設定して、自動制御が可能です。

タイマーによる原始的な制御ですが、一定時刻に太陽の日差しを目覚まし代わりに起きたりできるのが良い点です。
ジオフェンス機能(Welcome GoodBye)
スマホの位置情報を利用して、帰宅・または外出時にブラインドを自動開閉します。
これは、タイマーと違い「家から離れたか」「家から出たか」をトリガーに操作されるため、生活リズムが通常と少しズレても作動をコントロールできるというのが良い点です。

ただ、このジオフェンス機能は逆に「動作する日時・時刻」(休日は利用しない等)を設定できないので、ちょっとした外出時にも日の光を取り入れておきたいというときにもブラインドがしまってしまうのがデメリット。
便利な機能であるものの、私の生活スタイルとちょっと合わず、私は使っていません。
本体のボタンで動作
スマホ以外にも、本体のボタンで動作させることができます。
これは、スマホを取り出したりスマートスピーカーなどに話しかけることが逆にめんどくさい場合に重宝します。

後述しますが、Blind Engineを一度設置すると、ロールカーテンを手で動かしたいときに手間がかかってしまうので、この点もありがたい点。
導入して生活はどう変わったか
さて、ここまでBlind Engineの詳細を掲載し、随所にそのメリットを述べてきましたが、この製品を導入して最も良かったのは、ズバリこれ。
「カーテンのある場所へわざわざいかなくても済む」ことです。
元々よりスマートホーム化を進めたい!ということで導入した製品ですが、Blind Engineに変えてからというもの、カーテンの開け締めによるちょっとした移動がいかにめんどくさいことだったかを思い知らされました(ものぐさな私にぴったりw)
まずは1台購入したのですが、これだけでだいぶ変わるなと思いついつい2台購入してリビングのカーテン全てをこれ+ロールカーテンにリプレースしちゃいましたw
また、この製品はAlexa・Googleアシスタント対応していることにより、合わせて様々な取り組みをしています。
こんな感じで、スマートホーム化にも使えるのがメリットですね。
デメリット・留意点
ここまで、Blind Engineの良い点ばかりを述べていきましたが、デメリットも一応紹介しておきます。
設置に工夫が必要
設置は、上記の通り述べましたが、動力をそこそこ使う製品ですので、開閉コードをピンと張り、がっちり固定が必須となります。
私の不注意かもしれませんが、この設置が甘く、3回くらいリトライしてようやく安定的に動きました。
木ネジを使うこともあり、繰り返しになりますが、設置には十分ご注意ください。
通常通り手で上げ下げするには、本体の取り外しが必要
これは上記の通り本体のボタンで手動操作できるので、実用上は問題ないのですが念の為。
この製品は一度取り付けると、紐がピンと固定された状態になるため、通常通り手で開閉コードを上げ下げできなくなります。そのためには、本体を取り外す必要があります。
以下に手順を示しておきます。
- STEP
外蓋を取り外す
この蓋はパカッと外せます。
- STEP
底面のレバーを引き上げる
レバーを引き上げて、本体を上に持ち上げるようにします。
- STEP
上にスライドして取り外し完了!
上にスライドして取り外し、完了!高さ調節バーが工夫されており、そんなに難しくはありません。
再起動の際は本体ごとリセットする必要あり
ちょっと嫌だなと思ったところが、Wi-Fiルーターの設定変更時やコードの長さ再設定の場合は、機器自体をリセットして、一から初期設定をする必要があります。

今は設置がうまくいき安定稼働しているのですが、導入初期の頃はこれに苦しめられました。
クラウド型なのでサーバーが死んだら終わり
これはこの手のデバイスを使うなら当たり前のことですが、音声操作にしろ、スマホにしろサーバー経由で操作されるため、サーバーに障害が起こったり、開発元が供給終了したら文鎮化することには注意です。
スマホで提供されているスケジュール機能も使えなくなるのは辛い所。
おわりに
Blind Engineはかなりニッチな製品ですが、上述の通りQoL(生活の質)が劇的に上がりました。
導入して半年経ち、設置箇所を改善することで製品のコンセプト通り安定的に動作させることができるようになり、かなりスムーズに操作が可能となりました。
一般的なロールカーテン等が使えるので、電動ブラインドを利用するよりも、コストも安く導入ができ、掘り出し物を探り当てた気分です。