ポータブル電源は、キャンプや車中泊、家庭用の蓄電池的にも使えたりと、あると何かと便利です。
高額な製品も多いのですが、今回レビューするBLUETTIのポータブル電源は、268Whの容量で29,800円とお手頃価格になっています。
この製品の特徴は、以下の通りです。
- 268.8Wh、定格出力600Wの高出力ポータブル充電器
- 出力ポート9つ搭載で複数デバイスへの同時出力が可能
- 電池残量を細かく確認できるスクリーン・LEDライトつき
- 簡易UPS搭載で停電時にも機器に給電し続ける
- BLUETTIアプリで入力電力や出力電力の確認も可能
出力ポートや機能は十分に思える仕様ですが、充電速度や動作の安定性も気になるところ。
その実際の利用感はどうか?早速チェックしていきたいと思います!
もくじ
BLUETTI EB3Aの外観
BLUETTI EB3Aの外観をチェックしていきます。


EB3Aの本体です。
本体の出力用ポートは、計8つ+ワイヤレス充電がついています。
AC(100V,Max 600W)、5521(12V/10A)、シガーソケット(12V/10A)、USB-A(5V/3A)、USB-C(最大100W)、ワイヤレス充電(最大15W)と一通り揃っています。

特にコンパクトな外観で、AC出力が2個あること、USB-Cが最大100Wであること、ワイヤレス充電まであるのが良い感じです。

これの良い点は、上部にワイヤレス充電(最大15W)を備えていること。
上部に置いておくだけで良いので、とても使い勝手が良いです。

左側のシガーソケットでも電源を取れます。

取っ手がついており、持ち運びもお手軽。
重量は4.6kgで、サイズは255×180×183mmです。蓄電池として考えると軽く、片手で持てました。

本体側面は、排熱口となっています。

本体前面のINPUTから、専用の電源ケーブルで本体を充電して利用できます。


欠点として、この本体の充電をする際に、ファンが結構回ってそこそこ騒音がします。
これだけの容量の蓄電池なので仕方ない部分もありますが、他社のポータブル電源を使った時は、ここまで音はしなかったので、少し気になる部分でした。
その音は50db-60dbほどのもので、エアコンの室外機くらいの音の大きさ。

最後に、本体仕様をまとめておきます。
項目 | 仕様 |
---|---|
容量 | 268.8Wh |
定格出力電力 | 600W |
バッテリータイプ | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
重量 | 4.6Kg、255*180*183mm |
入力 | AC充電:100V,430W Max PV充電:12V-28V,200W Max カー充電:12V/24V |
出力 | AC出力 100V,Max 600W(サージ1200W)×2 5521出力 12V/10A ×1 シガーソケット12V/10A ×1 USB-A出力 5V/3A ×2 USB-C Max 100W ×1 ワイヤレス充電 Max15W ×1 |
実際に充電してみた
BLUETTI EB3Aを利用して、実際に充電してみました。
iPad Pro 12.9インチを充電した場合
最新のiPad Pro 12.9インチ(M2)を充電してみました。

充電結果は、以下の通り。
時間 | 充電量 |
---|---|
0分 | 0% |
10分 | 10% |
20分 | 20% |
30分 | 29% |
40分 | 40% |
50分 | 50% |
60分 | 60% |
70分 | 69% |
80分 | 77% |
90分 | 84% |
100分 | 91% |
110分 | 95% |
120分 | 98% |
125分 | 100% |
USB Type-Cポートを用いて充電しましたが、一般的な充電器と変わらない速度で安定していました。動作に特に問題はありません。

テレビ+PS5の電力として利用してみた
続いて、テレビとPS5として試してみました。
テレビは、パナソニックの55型ウォールフィットテレビ(定格消費電力:268W)を利用しています。
また、PS5の定格消費電力は、350Wです。
あくまで最大値では、618W。これらを繋いだ状態で、PS5経由で映画やゲームを常時やってみました。


この検証では、「40分」稼働しました。仕様から考えると若干短いようにも思いましたが、及第点。
このくらい稼働してくれれば、停電時など不意なデータ消失や故障を防げます。
しかも、このEB3A蓄電池は、簡易UPS機能を搭載しており、これに家電を接続しておけば、停電時でも自動的に給電開始するのが良い点です。

このように、家庭用の非常用電源としても利用できるものになっています。
ドライヤーは使えるのか?
個人的に一番気になった点は、ドライヤーで使えるのか?という点でした。
自宅のドライヤーは、出力が最大1,200Wと小型家電の中でも電力を最も消費するものです。
実際に電力リフト機能(スマホアプリ)を利用して、動作させてみました。


セット(弱風)は問題なく稼働しましたが、さすがにドライ(やや強風)やターボ(強風)だと風量が安定しませんでした。(過電圧保護(OVP)が効いているかも)
このようなヒーター系での利用を検討する場合、あらかじめ最大出力値を確認してください。
基本的には瞬間電力が大きい電動ドライバーなどは避け、定格出力が600W以下の出力の電化製品での利用を推奨します。
様々なシーンで利用できる
ポータブル充電の良いところは、様々なシーンで利用できるところ。
EB3Aは、それらの中でもコンパクトなので、色々な場所に持ち運べます。
特に、キャンプに使うのに向いていますね。ワーケーションをするときとかに捗ります。




防水防塵タイプではありませんので、その点だけご注意ください。

(image:BLUETTI)
本体には、LEDランプも搭載しているので、夜間での利用にも便利。
スマホアプリにも対応しており、スマホからリモートで給電中の状況を確認したり、電源のオンオフまでできちゃいます。
本体の近くに行かなくても良いので楽ちんです。


レビューまとめ
EB3Aは、ポータブル電源としてコンパクトでポート数も多く、使い勝手の良い製品でした。
様々な利用シーンで使え、容量はそこそこではあるものの簡易UPS機能を備えているので、非常用の電源としても使えます。
実際に利用してみたところ、本体充電時のファンの音は気になりましたが、端末充電時や家電の動作は安定していて、幅広い用途で利用できるポータブル電源と思いました。
BLUETTI EB3A レビュー
BLUETTIのポータブル電源は、大容量ながらコンパクトに持ち運べるのがお気に入り。ポートが複数あり、様々なデバイスを充電、家電を動作させることができた。USB-Cが100W出力できること、天面でワイヤレス充電が可能なこと、アプリやLEDランプがついていることなど、細かい点で使い勝手が良い。本体充電時にファンが強く回るのがデメリットだが、総じて使いやすいかった。
メリット
デメリット