「スマートホーム」という言葉、最近耳にする機会も増えた方が多いのではないかと思います。

特に、2017年にスマートスピーカーが発売されてからというもの、徐々にその存在が一般化しつつあります。

スマートホームとは、家の中のモノを「インターネット」に接続し、生活を便利で快適にする概念のことを言います。

いわゆる「IoT(モノのインターネット)」のジャンルの一部です。

ただ、インターネットにつながったからといって、果たして何ができるの?という感じですよね。

ここでは、スマートホームでできること・作り方について解説していきます!

 管理人:Kou

管理人:Kou

私は、スマートスピーカー発売以来、スマートホーム化に執心していますw 利用者視点で、どういう概念か解説します!

▲私はスマートホームを駆使して、こんな感じの生活を送ってますw

最近では、スマートホームの専門家的な活動もしています!

スマートホームでできること

自宅をスマートホーム化することで、「できること」について、実例を元にご紹介します。

スマホをリモコン代わりにして家電を操作

スマートホーム製品は、大抵の場合、デバイス・家電に関わらずスマホアプリを元に「設定・操作」します。

▲スマートホーム製品の専用アプリ

これにより、スマホを家電のリモコン代わりにすることができるんですよね。

リモコンを集約することができるのがメリットです。

▲スマホをリモコン代わりにすることが可能です。

単にスマホで操作できるというだけでなく、室内の環境情報を見たりすることもできるのがメリット。

▲自宅の中を可視化することもできたりします。

家の中のモノを遠隔操作することができる

インターネット対応していることの大きなメリットは、外出先からでも家の中のモノを遠隔操作できることです。

▲ロボット掃除機は外から操作して、不在時に家の中を掃除しておいてくれます。

他にも、ペットカメラでこれができるものもありますね。

▲外からでも、ペットの様子を見ることができます。

応用技として、外出先から、家に帰る前にお風呂をいれることも…!

▲一人暮らしでも、帰宅後即風呂に入れますw

こんな感じで、外出先からでも家の中のことができるのがメリットです。

家電の音声操作

スマートホームを導入したい人は、この「家電の音声操作」に魅力を感じる方も多いのではないでしょうか。

インターネット経由でスマートスピーカー(音声アシスタント)と連携させることにより、家電の音声操作が簡単にできるようになります。

▲一括で操作もできるので、生活がかなり便利になります。

これのメリットは、ズバリ「ハンズフリー」で操作できることですね。

家事をしながらでも、ゴロゴロしながらでも、照明やテレビ、エアコンが操作できてかなり楽チンです。

家電・自宅設備の自動化

最後に、自動化です。これがスマートホームの究極系と言えるものです。

命令・操作する必要なく、自宅を適切な環境に最適化してくれます。

現代の技術では、まだAIが全部最適化してくれる、とまでは行かないですが、各家電・デバイスの設定でこれを実現することが可能です。

▲私は、こんな感じで自動化して快適な朝を過ごしています!

一番簡単かつ便利に自動化を体験できるのは、スマホのGPSを利用して、今自分がいる位置をトリガーに家電を自動制御できる、いわゆる「ジオフェンス」と呼ばれるものです。

▲「エリアに出たら・入ったら」を指定することで、外出時に家電を自動オフ・帰宅時に家電を自動オンということが可能です。

スマートホームを実現するにはどうすれば良い?

できることは上記の通りですが、実際の所スマートホームのある生活をどのように実現すればよいのでしょうか。

実現のための方法・アプローチについて、以下3つご紹介します。

スマートホームデバイスを導入して既設の家電を操作する

▲このような装置をスマートデバイスと言います(スマートリモコン:Nature Remo)

最も簡単にスマートホームを導入できるのが、この方法です。

これは、今ご自宅にある家電の操作を、このスマートホームデバイスが代替してくれるものです。

最もメジャーな例では、「スマートリモコン」と呼ばれるデバイス。

これは、「インターネットに接続してリモート操作できる学習リモコン」で、スマートフォンやスマートスピーカーからWi-Fi経由で司令を出し、リモコンの代わりに操作してくれます。(赤外線リモコン限定)

▲こういうイメージで動作します。

これによって、以下のようなメリットがあります。

スマートホームデバイス 導入のメリット
  • リモコンをスマホにひとまとめできる
  • 外出先から家電を操作できる
  • (スマートスピーカーと連携して)家電の音声操作ができる

スマート対応(Wi-Fi対応)していない家電でも、スマートホームデバイスから操作することで、上記のコトを実現できるようになります。

一方で、下記に説明する「スマート家電」の導入と比較して、デバイスが増えるに連れ、ゴチャゴチャする・配線が増える等のデメリットも有ることも確かです。

ただし、何より家電自体を買い換える必要がないというのが、このアプローチの最大のメリットです。

スマート家電の導入・サービスの活用

最近は、デバイスのみならず、IoTに標準対応する家電も多くなってきました。

例として、エアコンは完全自動運転を実現することができます。

▲我が家では、SHARPのAIoT対応エアコンと空気清浄機と連携し、自動運転を可能としています。
▲最近のテレビも、一括操作や音声操作に標準対応してきました。

このような家電は、最初からそれら機能が組み込まれていることにより、デバイスとの連携設定が不要だったり、デバイスでは実現できなかった細かい操作・家電そのものの管理も可能としています。

例えば、ソニーのマルチファンクションライト2は、パット見は普通のシーリングライトながら、スピーカーや温湿度モニタリング、家電コントロール機能を備えており、これ一台でスマートホームでできる大半のことを実現可能です。

照明から音楽が流れる
▲マルチファンクションライト2。防犯、見守りにも活用できるのがすごい。

この類だと、他にも「SwitchBotシーリングライトプロ」という製品もあります。

そのため、家電の買い替え時期や引っ越しして新しく家電を買い集めるなどには、スマート家電の導入もおすすめです。

また、MANOMAというスマートホームをまるっと導入できるサービスもあるので、こちらも合わせてどうぞ。

IoT物件に住む

▲住設自体がIoT対応している物件もあります。

これは、予めスマートホームを実現するためのシステムが住設として備わっている物件です。

例えば、以下のようなものです。

IoT物件の特徴
  • 環境センサー内蔵
  • 電子ドアロック
  • 防犯カメラ
  • スマートキッチン

これは、別途デバイスや家電を準備して…といった必要がないスマートホームの究極形です。

加えて、DIY的にスマートホームを組み上げるより、「自動化」「ホームセキュリティ」の側面において、特に高度な制御が実現できます。

一方このアプローチに近いものとして、「HEMS住宅」というものがあります。

これは、省エネ・エコの促進といった、「エネルギー」分野向けの住宅のマネジメントシステムを指します。

これもEchonet Liteという仕組みにより、家電の遠隔操作などは可能となっていますが、どちらかというとZEH(ゼロエネルギーハウス)として用いられるもので、IoT軸のスマートホームの概念とは、少し志向が異なります。

この住宅は、従来「スマートハウス」として定義されており、現時点ではスマートホームとはまた別の概念と考えると整理がつきやすいです。

このアプローチは、HEMS(戸建て向け)、MEMS(マンション等集合住宅向け)として展開されており、政府は「2030年までにほぼ全ての住宅への普及を目指す」としています。

スマートホームの始め方:ケース別の導入構成例

上記でスマートホームの実現方法について述べましたが、はじめの一歩として最もおすすめなのは、「デバイス」を導入して、スマートホーム化することです。

なぜこのやり方がおすすめかというと、以下の通り。

まずは「デバイス」でスマートホーム化するのがおすすめな理由
  • 家電を買い換えるより圧倒的に安価
  • 導入がラク(スモールスタートに最適)
  • 組み合わせ次第では、高度な仕組みを作ることが可能

家電ごと買い換えるより、今自宅にあるものに外付けする方が、圧倒的に安価に済みます。

Kou

Kou

DIY的な要素があって、楽しいですよ^^

特におすすめなのが、「スマートリモコン」というデバイスです。

これと「スマートスピーカー」を組み合わせるだけで、赤外線リモコンで操作する「テレビ・シーリングライト・エアコン」は、簡単に上記のできることを網羅できます。

1万円あればそこそこ便利な仕組みづくりが可能です。

ここではケース別に必要なものを想定して解説します。

家事効率化に活用したい

必要なモノ
  • スマートリモコン
  • スマートライト
  • ホームロボット

主要家電である、「エアコン・テレビ・照明」を音声操作対応させることで、すべてハンズフリー操作できるようになります。

▲家電の一括操作も可能です。

それ以外にも、SwitchBotシリーズ(ロボット)を活用することで、外から風呂の浴室リモコンを操作したり、カーテンを開けたりといった地味に便利なことも可能です。

▲なんと、外出先から風呂を入れることも!笑
▲さらに、カーテンを音声操作・自動操作までさせることも可能なんです!

ここで家事効率化と言っているのは、家電をハンズフリー操作や一括操作できることにより、ちょっとした「移動の労力」や「瞬停(家事の手が一瞬止まる)」が無くなることで、家事に集中したり他のことと並走できるためです。

これら時間がチリツモで、一度スマートホーム化をするとかなり生活が楽になることを実感するので、ぜひ試していただきたいです!

見守り・ホームセキュリティで使いたい

必要なモノ
  • ネットワークカメラ
  • スマートロック
  • スマートプラグ

スマートホームは、ペットや高齢者の見守りや、ホームセキュリティにも応用できます。

ホームセキュリティや見守りサービスとなると、月額が高額なものが多いですが、スマートホーム製品は単品ごとが安価なので、これで実施するのが良いですね。

ネットワークカメラが最も使いやすく、これの設置でいつでもどこでもスマホからカメラ映像を見ることができ、不審者検知や動体検知の通知を受けることができます。

▲2,500円で高機能な防犯カメラが導入できる

それ以外にも、スマートロックの「解錠・施錠履歴」を見守りやホームセキュリティに活用するのも良いです。

▲解錠履歴を確認できる。

スマートプラグは、電力をモニタリングして見守りに活用するのにも使えます。

海外のスマートホーム(特に米国)では、このホームセキュリティ分野を中心に発展しており、スマートホームを導入すると、見守り・ホームセキュリティにも活用できます。

エンタメ空間を取り入れたい

必要なモノ
  • セットトップボックス
  • スマートリモコン
  • スマートライト

スマートホーム化をしていると、エンタメ視聴がしやすくなります。

例えば、スマートスピーカーに代表される「音楽再生」。

Amazon Echoシリーズは特に発達していて、単にハンズフリー操作できるだけでなく、「マルチルームミュージック(家中で音楽再生)」や「ホームシアター」を利用することができ、エンタメのある生活を楽しめます。

▲我が家はEcho Studio2台+Fire TV Cubeでド迫力でプライムビデオを楽しんでいます。しかもリモコン不要で操作可能

また、セットトップボックスを1台買ってテレビに取り付けるだけで、様々な動画配信サービスを視聴できるのもメリット。

それ以外にもスマートライトでは、IoT技術を集結させプロジェクターとスピーカーとシーリングライトが一体型となった「popIn Aladdin」という面白い製品もあります。

popIn Aladdin 2の投影画像
▲ホームシアターが見られるシーリングライト。これは家電そのものですが、とても画期的なスマートホーム製品なのでご紹介。

日本では、特にここ最近の「おうち時間」が増えている現状もあってか、このエンタメ視聴に関連したスマートホーム製品が特に売れている印象です。

インテリアにも活用したい

必要なモノ
  • スマートライト
  • スマートディスプレイ

最近は、おしゃれなスマート製品がどんどん出てきていて、インテリアにも活用できます。

この軸でおすすめなのは、「スマートライト」と「スマートディスプレイ」。

自宅では、「Nanoleaf Elements」「Atmoph Window 2」「Echo Show 15」を飾っていますが、かなりオシャレな空間にできました。この3製品はおすすめです。

書斎にNanoleaf ElementsとAtmoph Window 2を飾っています。
▲自宅の書斎です。スマートライト「Nanoleaf Elements」と「Atmoph Window 2」を取り入れています。
Echo Show 15を設置したインテリア
▲Echo Show 15はフォトフレームとしても使えて、オシャレさ抜群!

という感じで、自宅にちょっと先進的な、インテリアのアクセントにも使える製品も多く出ていますので、ご興味があればぜひ試してみてください!

スマートホームに最適な家電はまだまだたくさんある!

スマートホームには様々なパターンがあり、その家電も今では豊富に揃っています。

私のブログでは、スマートホームに最適なデバイスや家電をたくさんご紹介していますので、以下の記事もぜひ確認してみてください!