LINE Clova Deskを購入して早速利用しましたのでファーストインプレッション的にレビューします。
ClovaシリーズもWAVE, Friends,Friends miniに引き続き第4作目。Echo Showに引き続き国内では2番目となるスマートディスプレイの登場です。
ClovaシリーズはLINEが扱えるのが大きなメリット。それ以外にも本作で初のAbema TVの再生への対応や赤外線リモコン機能の内包など、国内向けとしての利用に適した機能を多く含んでいるのが特徴。
その利用感はどうなのか。早速見ていきましょう。
もくじ
ことはじめ
まずは同梱品、本体外観のチェックと初期設定をしていきます。
同梱品

本体外観



初期設定



アプリの案内に従うだけで簡単に設定が可能です!
Clova Desk最大のメリット「簡単・シンプル・扱いやすい」
Clova Deskを利用して第1に思ったことが、とにかく使いやすいな〜コレということでした。
この手のIoT系デバイスに慣れていない、初心者の方にもとてもお勧めできます。
ではどういうところが使いやすいのか。それは以下の通りです。
コマンドガイドにすぐアクセスできる
Clova Deskのディスプレイ部分の右上に以下のようなボタンがあります。これを押すとすぐにアクセスすることができます。



これで、わざわざ調べたりしなくても、すぐに把握することができます。
このような音声操作メインのデバイスの最大の欠点と思っているのは、「何を言ったら良いかわからなくなる」「どう使ったら良いかわからなくなる」こと。
私はこのようなスマートスピーカーを20台以上持っていて家中にバラまいている変人(笑)なのですが、それでもしばしばこのような問題に直面します。
スマートフォンのようにファーストビューに自分の好きなアプリを置けないことで、数ある選択肢の中から常に能動的に命令を言わなければならないため、いざ何かを言おうとしても、どうして良いかわからなくなるんですね。
結局どんなに機能があっても一部のものしか使わなくなる。
しかし、Clova Deskはこの「何を言ったら良いか」「どう使って良いか」という点を、この「コマンドガイド」にアクセスするだけですぐに把握することができるので、簡単に使いこなすことができるのです。
ちなみに、この機能はEcho SpotやEcho Showでも「試してみよう!」という項目があるのですが、これにたどり着くためには「画面上部をスワイプ→設定ボタンをタップ→スクロールして下の方にある試してみようをタップ」の3手順も必要となります。
ファーストビューにこれが置かれていないことで、何に使うものなのか確認するだけでもとても面倒に感じてしまう点です。
Clova Deskはホーム画面のアイコンをタップするだけで、1手順ですぐにアクセスできるのが良い点です。
赤外線リモコン機能が内蔵。簡単に「家電の音声操作」が体験できる!
スマートスピーカーに話しかけて声で家電操作。これがとても便利でスマートスピーカーを利用する醍醐味の一つ。
家事をしていて手が開かないときなんかでも、Clova Deskに話しかければハンズフリーにテレビをオンオフとかが可能です。
ただこの家電連携は、Amazon EchoやGoogle Homeの場合、スマートリモコンという外部製品が必要となります。
このスマートリモコンとの連携は、別売製品を選んで購入し、スマートリモコンとの連携設定しなければならない分、面倒です。
その点、Clova Deskは、赤外線送信機能が内蔵されていることによって、Clovaアプリの「リモコン設定」をするだけで「家電を声で操作」といったことが簡単にできるようになっています。


実験してみましたが、家電から10m離れていても家電操作ができ、回り込みのある配置でもバッチリ操作可能。
多少雑な置き場所でも家中の家電を操作できたので、かなりいい感じ。
また、それ以外にもスマート照明「Philips Hue」といったIoTデバイスも設定でき、利用することが可能です。
非常にレスポンスが速くサクッと操作できちゃいます。
一方でデメリットとしては、連携できるスマートホームデバイスが少ないことがAmazon EchoやGoogle Homeと比べると少ないことです。
現状の対応状況は以下の通り。
- Philips Hue
- REGZA
- Meross(スマートプラグ)
- COCORO AIR
- TP-LINK Kasa
- Qrio Lock
- Rinnai IoT Service
- sRemo
- インテリジェントホーム
ただ、上記のようにシンプルに設定&利用できるので、家電の音声操作を試してみたい!といった入門用にベストなデバイスです。
配置に小回りが効く
これは、同スマートディスプレイであるEcho Showとの比較となりますが、Clova Deskは7インチディスプレイのため、ややコンパクトです。
以下、製品仕様の比較となります。
Clova Desk | Echo Show | |
---|---|---|
サイズ | 181.0 mm × 104.5 mm × 173.0 mm | 246 x 174 x 107 mm |
重量 | 915g | 1,755g |
画面 | 7インチWSVGA(1024 × 600)タッチ付き | 0.1インチ タッチスクリーン 1280 x 800 HD 720p |


全体的に一回りコンパクトで、デスクやローテーブルなどに置くにはピッタリのサイズ感です。
しかも、Clova Deskはバッテリーを内蔵しているため、配置を調整するにもいちいち電源を切断しなくて良いのがメリットです。

家庭内に据え置くデバイスとして、バッテリー内蔵している必要あるの?と思われるかもしれませんが、音楽や動画の垂れ流しをしている最中に、別の部屋に持って行って聴きたいとかそういったシーンはあると思います。
Echo Showではその図体の大きさから、意外にも配置場所に苦労したことは、以前のレビューで散々述べましたが、Clova Deskは小回りが効いて扱いやすいです。
設定項目がシンプルでわかりやすい

ClovaはAmazon AlexaやGoogle Assistantと比較し、設定項目が比較的わかりやすいです。
Amazon EchoやGoogle Homeと比べると、できることは少ないのですが、スマートスピーカーとして頻度の高い機能やサービスが厳選されていて、シンプルによく纏まっているという印象。
このようなわかりやすさも、入門用デバイスとしてお勧めできる点の一つです。
「LINEができる」は正義。最大の差別化要素
Clovaシリーズの最大の特徴は、唯一無二:LINEができること。
Amazon EchoやGoogle Homeにもコミュニケーション関連機能があるのですが、やはり普及度の高いLINEが使えるのは嬉しいですね。
このLINEはClovaシリーズであれば、メッセージの送受信や音声通話が可能なのですが、Clova Deskはディスプレイ付きであることによって、さらに以下のメリットがあります。
- ビデオ通話が可能
- トーク内容(スタンプ)を目視できる
- ディスプレイの通話ボタンタップで一発アクセスが可能
イメージしにくいかと思いますので、画像で解説します。
ビデオ通話




トークの確認


やっぱりトークを利用する上では、ディスプレイがあった方が明らかに良いですね。
私はClova WAVE、Friends、Friends miniと全部利用してきたのですが、やはり音声だけではメッセージが頭に入ってこないというか、送信するにも目視で確認できず不安要素があったので。
Clova Deskはディスプレイがあることによって、活発に利用しています。
ミニテレビとして利用できる映像の垂れ流し用途が最高!
ほんと最高なのがこの映像の垂れ流し用途。ミニテレビ的に使ってます。
コンパクトなディスプレイに据え置き前提のデバイスとなると、この用途にもってこいです。
Abema TV視聴に最適!!
発売して1週間経ち、目玉機能であるAbema TVの再生に対応しました。
これは、「Abema TVを開いて」と言えば即再生されます。起動はスマホ・タブレットより簡単。
私はAmazonのEcho Showも持っているのですが、映像再生用途としては、Clova Deskの方が定着しました。なぜかというと、以下の2点。
- 筐体がコンパクトで置きやすく、持ち運びもできる
- Abema TVというコンテンツ自体がスマートディスプレイの利用用途に合っていた(特にAbemaニュースのようなライブ映像が豊富)
Echo Showでもプライムビデオを見ることができるのですが、プライムビデオって映画とかなんというか「じっくりと作品を楽しむ」的なコンテンツが多いんですよね。
だからこのような小さいデバイスで見るよりかはソファに座ってテレビとかで見た方が良かったです。しかもAmazonにはFire HDとかもあるのでEcho Showで見る必要もない。
よって、Abema TVというコンテンツ自体がスマートディスプレイというデバイスで再生するのに向いているなというのが個人的に思ったことでした。
さらに上述した通りClova Deskは電源接続していなくても良いため、ちょっと場所を変えたいときとかに本体ごと持っていけるのも良い点です。
YouTubeの再生も可能
ちなみにYouTubeもブラウザ経由で再生することができます。


ただし、このYouTubeは、例えばスマホにある「タップして10秒巻き戻し・早送り」といった機能に対応していません。諸々かゆいところに手が届かない不便さがあり、私は基本はスマホで閲覧し、Clova Deskでは垂れ流しといった形で利用しています。
その他できること
今回はファーストインプレッションレビューとして、取り急ぎ主要機能を紹介しましたが、Clova Deskはそれ以外にも様々なことが可能です。
- LINE通話・メッセージ送受信
- Abema TVの視聴
- 音楽の再生(LINE MUSIC)
- 写真・動画撮影
- ラジオを聴く
- 写真のスライドショー(LINE Keep)
- 占い
- アラームをかける
- 童話を朗読してもらう
- タイマーをかける
- サウンド(動物の鳴き声など)
- 音声リモコン(テレビ・エアコン・照明の操作)
- 運行情報を教えてもらう
- 天気を聞く
- クックパッドでレシピを見る
- ニュース(トピックス)の読み上げ
- 予定を教えてもらう
- 百科事典で調べる
- ホームIoT(スマートホームデバイスの操作)
- 翻訳してもらう
- 動画ブラウザ(YouTube等の視聴)
現状でもこれだけ多くのことができます。詳細は公式ホームページにもわかりやすく纏められているのでご確認ください。
特筆すべき機能はこれまで述べてきた通りですが、スマートスピーカーとしての音楽再生・天気を聴く・アラームをかけるといった基本機能はもちろん完備。
キッチンではクックパッドでレシピがみれたり、寝室でお子さんに童話を読み聞かせたりといった形で色んなことができます。
しかも上述の通りコマンドガイドにすぐアクセスできるので、何を言えば良いかわからなくなったときでもそれを参照しながら使えるようになるのがいいですね。
おわりに

Clova Desk、本当に扱いやすいデバイスでした。私の中ではその名の通りデスク置きとして完全定着。個人的にはEcho Showよりお気に入りです。
スマートスピーカー系デバイスだとAmazon AlexaやGoogle Assistantの影に隠れがちなClovaですが、まさしく「ホームサイネージ」として十分活用できます。
できることはそこまで多くないのですが、基本的な機能は完備。音声リモコン・LINE・Abema TVといった日本での利用に最適化されているなと感じました。
特にこの手のガジェットに慣れていないが、IoTで生活を便利で快適にしたい!といった方にはベストな選択肢と思いますので、興味があれば是非手にとってみてください!