DIGIFORCEの20W USB充電器は、カラーバリエーション豊富で、人気のUSB充電器。
日本のメーカー、「株式会社デジフォース」が発売しています。
20Wで極小サイズのタイプには珍しく、プラグが折り畳めるのが特徴です。
今までは、「DIGIFORCE 20W USB PD Fast Charger」として1ポートのものが発売されていましたが、2021年12月に「DIGIFORCE 20W Dual Port PD Fast Charger」という2ポートタイプのものも発売開始されました。
その両方を買ってみましたので、レビューをしていきます。
もくじ
外観
早速、本体外観を見ていきましょう。
DIGIFORCEの20W USB PD充電器は、5色のカラーバリエーションが特徴的なUSB PD充電器です。
内訳は、ホワイト/ネイビーブルー/チャコールグレー/ブラック/オリーブグリーンとなっています。


私が持っているのは、ネイビーブルーです。
以下は、DIGIFORCE 20W USB PD Fast Charger(1ポート版)の実機です。

DIGIFORCE 20W Dual Port PD Fast Charger(2ポート版)と並べてみました。
2ポート版は、USB-AとUSB-Cの2つが搭載されています。

正直いうと、大きさは変わらず出力は同じで2ポートあるので、これから買うなら「DIGIFORCE 20W Dual Port PD Fast Charger(2ポート版)」をおすすめします。

上が20W USB PD Fast Chargerで下が20W Dual Port PD Fast Chargerです。
DIGIFORCEの充電器で何より特徴的なのは、これだけコンパクトな20W充電器にもかかわらず、プラグが折り畳めることです。
例えば、同20W帯充電器のAnker 511Charger(Nano Pro)やCIO-PD20W2Cでは、プラグが剥き出しになっており、このタイプのものが多いです。

(上から、DIGIFORCE/CIO/Anker)
このプラグが剥き出しというのは、実際に使っているとどんなにコンパクトであれ、バッグに入れている他のモノを傷つけやすくなったり、プラグが折れてしまわないか不安にもなります。
この点、DIGIFORCEの20W充電器は、プラグが折り畳めるのが何より良い点です。
コンパクトさでいうと、わずかに小さく30Wの出力が可能な、Anker Nano II 30Wも良いような気もしますが、これもプラグ剥き出し。
プラグが折り畳めることによって、結果的に最もコンパクトなのは、DIGIFORCE 20W充電器ともなり、この点からおすすめです。
最後に、仕様を表にまとめておきます。
項目 | 20W USB PD Fast Charger | 20W Dual Port PD Fast Charger |
---|---|---|
AC入力 | 100-240V 40-50VA(100-240V) 0.6A 50/60Hz | 100-240V 30-50VA 0.6A(Max) 50/60Hz |
DC出力 | 5.0V/3.0A , 9V/2.22A , 12V/1.67A PPS : 3.3V-11V/2A (最大出力20W) | ・Type-C単独使用時 最大出力20W PD(Power Delivery3.0):5V/3A , 9V/2.22A , 12V/1.67A PPS1 : 3.3-5.9V/3A PPS2:3.3-11V/2A ・Type-A単独使用時 最大出力18W 5V/3A , 9V/2A , 12V/1.5A ・Type-A/Type-C併用時:最大出力(合計)15W(5V/3A) |
出力端子 | USB Type – C | USB Type-A USB Type-C |
サイズ | 約28×28×33mm | 約30.8×30.8×36.8(mm) |
重さ | 約35g | 約40g |
充電速度について
この製品は、20WのUSB PowerDeliveryに対応しています。
今回のテストでは、iPhone 13 Proを0%の状態から充電してみました。

充電経過をチェックしていきます。




上記計測した結果を、以下の表にまとめました。
時刻 | 充電時間 |
---|---|
9:40(0分経過) | 0% |
9:59(約20分経過) | 30% |
10:17(約40分経過) | 62% |
10:35(約55分経過) | 80% |
10:54(約75分経過) | 90% |
iPhone 13 Proは実際には最大23W充電となるので、約10%減となり、それを考慮すればほぼ公称値通り(30分で約60%)の結果となっています。
また、Dual Port版の場合も、USB Type-Cが最大20W(USB Type-A最大18W)の充電に対応しています。

ただし、DualPort版でUSB-A・USB-C双方充電した場合、合計出力は15Wとなることに注意です。
これを、USB電流テスターで計測してみました。


この場合、USB-Cの方がわずかに出力が大きいものの、USB-AとUSB-Cで半分の出力となる(片方7.5Wずつ)と認識いただければと思います。
発熱について
これだけコンパクトで20W USB PD充電ができるとなると、気になるのは発熱です。
本製品は、以下の通り加熱保護システムも採用されており、過充電から保護する仕様となっています。

実際に、非接触発熱測定器で確認してみました。



充電中に任意のタイミングで計測していき、10回程度計測した平均値を結果を以下の通りまとめます。
測定部位 | 20W USB PD Fast Charger | 20W Dual Port PD Fast Charger |
---|---|---|
外皮部分 | 平均24.2℃(MAX27.9℃) | 平均20.1℃(MAX24.1℃) |
コネクタ接触部位 | 平均41.5℃(MAX50.9℃) | 平均29.2℃(MAX32.7℃) |
20W USB PD Fast Chargerのコネクタ部分は、20W充電器にしては高温となっていました。(何故だろう。。。)
一方で、外皮部分の温度は他の充電器と比べても比較的抑えられており、特に20W Dual Port PD Fast Chargerは1ポートのみ(最大20W)、2ポート双方充電時(最大15W)いずれも、かなり低温となっていました。
発熱が全てではありませんが、2ポートによる利便性を考えても、全般的に20W Dual Port PD Fast Chargerの方が良い印象です。
どの端末におすすめ?(65W版もご紹介)
20W充電器ということで、以下のような端末におすすめです。
- iPhone 13シリーズ
- iPad Air、Miniシリーズ
- AirPods(Pro)
- Apple Watch
例として、Apple現行品だと上記がおすすめです。
注意点として、iPhone 13 ProやiPad Proのような、一部のハイエンド端末では、21W以上の急速充電に対応していることで、最高速度での充電を求める場合は、30W帯の充電器の方が良いと言えます。
ちなみに、MacBook ProやSurfaceなどのノートPCを利用される方は、モノにもよりますが、DIGIFORCEの65Wタイプのものもありますので、こちらを選択しましょう。
レビューまとめ
今回は、DIGIFORCEの20W USB PD充電器についてレビューしました。
特に、2ポート版の「DIGIFORCE 20W Dual Port PD Fast Charger(2ポート版)」がサイズや価格がそこまで変わらない割に、より取り回しがよく発熱も控えめだったので、個人的にはおすすめです。
最後に、本製品のメリットとデメリットをまとめます。
- Dual版はUSB-C・USB-Aのみ(USB-C&USB-Cがない)
- コネクタ部分の発熱がやや多いかも
- プラグが折り畳める
- カラーが5色展開
- サイズが小さく2ポート版もある
- 外皮部分の発熱が比較的抑えられている
- 価格が安い(2,000円切り)
以上です!スマホの充電器の決定版の一つとしておすすめです。