ダイソンの空気清浄ファンは、おしゃれで風あたりも心地よく、機能もスマートなのがとっても気に入っていて、我が家ではHP04を書斎で使っていました。
そんな中、最新の「Dyson Purifier Cool(ダイソンピュアリファイアークール)」の「TP07」をメーカーさんより貸与いただける機会をいただきましたので、実際に使ってみました。
ダイソンといえば、「羽のない扇風機」として、家電量販店などで誰しもが見たことのあるはず。
今回レビューするPurifier Cool(TP07)の特徴は、以下の通りです。
- 羽のないDC駆動の扇風機&空気清浄機
- LCDディスプレイでに空気の状態を表示
- 空気中のウイルスや花粉を補集(高性能HEPAフィルター搭載)
- 360度首振り機能で部屋全体に空気を循環
- Dyson Linkアプリ連携
温風にも対応するモデルは、「HP07」です。
前作であるTP04と比較した違いは、以下の通り。
- 製品本体の密閉性が向上
- 従来モデルより、最大20%運転音が低減
- フィルターが一体型に(旧モデルは活性炭と集塵で別々)
TP07は2021年発売のモデル、TP04は2018年なので3年ぶりの更新です。
そんなTP07について、これまで使ってきたHP04と実機比較をしつつ、レビューをしていきます。
項目 | 仕様 |
---|---|
最小/最大消費電力 | 空気清浄モード 6/40 |
最小/最大運転音 – ファンモード | 空気清浄モード 26.3/47.0 |
空気清浄能力 適用床面積 | 12畳II(30分)/35畳III(60分) (8畳を浄化する目安 22分*II) |
高さ | 1050mm |
奥行き | 220mm |
幅 | 220mm |
本体質量 | 4.99kg |
もくじ
Dyson Purifier Coolの外観
Dyson Purifier Coolの外観を見つつ、初期設定を実施します。

ダイソンの空気清浄機は、丸みを帯びたつくりと、羽のないシンプルな外観、高級感のあるアルミニウム素材のカバーがとても洗練されていて、少し未来感のある雰囲気がかなり好きです。
その本体には、下部の2ヶ所にフィルターをセットする箇所があり、セットアップをしていきます。


前世代のフィルターは、HEPAフィルターと活性炭フィルターで2つに分かれていましたが、今作は一体型となっています。


前面だけでなく、背面にもフィルターをセットします。

コンセントに差し、同梱のリモコンまたは本体の電源ボタンを押すと、動作が開始します。

これだけでも問題なく扇風機+空気清浄機として利用できますが、スマホアプリがあると更に便利になります。
合わせて、スマホのセットアップもしていきます。
といっても簡単で、「Dyson Link」アプリをダウンロードした後に、本体の電源が投入された状態で、製品の追加をするだけ。
あとは、チュートリアルに沿って設定すれば、設定が完了します。




設定が完了すると、スマホアプリからでもモードや空気質の確認、スマホからの遠隔操作も可能となります。(この点の詳細は、後述します。)

Dyson Purifier Cool(TP07)レビュー
Dyson Purifier Cool(TP07)を、実際に利用してみましたので、レビューをしていきます。
静音性がさらに高くなっている
最初に感じたのはこの点。今まで使っていたHP04よりも静音性が高くなっていました。
HP04は、風量を10段階中の7以上に強めた時に、ファンから反響音というか、少し轟音のような音もするのですが、TP07ではそれが軽減されています。
元々、羽のない扇風機だったので、静音性は高かったのですが、それがさらに軽減されていました。
実際、公式にも最大20%の運転音が軽減、とされていますが、まさにその通りの性能に感じています。
ふんわりとした風あたりが心地よい
ダイソンの空気清浄機は、羽のない扇風機として有名です。
お子さんが手に触れても危ないものではありませんし、その独特な丸みのあるデザインが気に入っています。
そこから出される風あたりは、とても心地よく、普通の扇風機よりも局所的に強くならない、より広い範囲を柔らかな風で包み込むような感覚が気に入っています。
これを書斎の休憩チェアに置いて試しましたが、この柔らかな風がリラックスするのに最適です。

次の章で述べる通り、これは空気清浄機機能も兼ね備えますし、スマートスピーカーを使った音声操作までできて、本当に快適便利に利用できます。
PM0.1を99.95%閉じ込める性能の高さ
Dyson Purifier Coolは、扇風機のみならず、空気清浄機としても優秀な製品です。
この点重要なのはフィルターですが、Dysonは高性能HEPAフィルターを搭載しており、PM0.1レベルの微細な粒子を99.95%除去します。
以下、少し細かく解説します。
このダイソンのDyson Purifier Coolは、厳格な欧州規格「HEPA H13」フィルターを採用しています。
さらに「TP07」において、本体の構造を再設計し、機器の気密性を極限まで高めた上で、このフィルターと組み合わせることで、上記性能を実現できています。

空気清浄機は、そのHEPAフィルターによって、定格流量で粒径が0.3 μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率を持つ、JIS規格(JIS Z 8122)を満たしたものが一般的ですが、Dyson Purifier Coolは、更に細かい微粒子を捉えることができるということです。
捕集可能な範囲については、粒子をベースにすると以下の通りです。
種類 | 粒子の大きさ |
---|---|
紙タバコ | 0.01〜1 μm(平均0.3μm) |
PM2.5 | 2.5μm |
ダニのフン・死骸 | 5μm |
黄砂 | 4μm |
カビ | 2〜100μm |
花粉 | 10〜100μm |
Dysonは、基本的にこれらの集じんに対し効果を発揮し、ペット臭・生ゴミ臭・たばこ臭などの脱臭性能も高く、実際にニオイの気になる場所に置いて運転させると、その効果を実感できます。
私は、自宅でSHARPの加湿空気清浄機や、Xiaomiの空気清浄機を常時利用していますが、それらよりも高性能に感じます。
羽のない扇風機が特徴ですが、この空気清浄機能もあなどれないものに仕上がっています。
スマート家電としての機能がとても優秀
Dysonの隠れた凄さは、スマート家電としての機能が充実していることです。
純正のスマートフォンアプリでは、空気質の確認・操作が可能です。
本体のリモコンの全ての操作を、スマホアプリからでも行えます。


スマホからの操作に対応していることにより、外出先からでも遠隔で操作できるのがメリットです。
他にも、アプリ上で室内データの説明が見られるのが親切。


設定では、運転スケジュールの設定から、フィルター寿命まで見ることが可能です。


空気質は、グラフでモニタリングできて、効果を実感するだけでなく、ウォッチするのも楽しい。




Dyson Purifier Coolは、実はスマート家電としても非常に優秀な製品で、音声アシスタントでは、「Amazon Alexa」「Googleアシスタント」「Siri」と主要なものをカバーしています。


最近はこのへんの音声アシスタントへの対応はできている家電も多いですが、なぜこれがスマート家電として優秀なのかというと、音声アシスタント上での操作がきめ細やかにできるためです。


私はさまざまなスマート扇風機・空気清浄機をレビューしてきていますが、音声操作で首振りの操作やナイトモードなど細かい点の操作、またアレクサの定型アクション(自動操作設定)でそれらを定義できる空気清浄機はダイソン以外に見たことがありません。
そのため、スマートスピーカーなどと連携するスマート家電としてもおすすめな製品の一つで、その先進的な外観に見劣りせず、スマート機能も充実しているのが、Dyson Purifier Coolの隠れたメリットであります。
おわりに
Dyson Purifier Coolは、そのインテリアの景観を損なわないデザイン性の良さ、柔らかな風あたりと静音性がとても気に入っています。
加えて、空気清浄機能についても、PM0.1をも99.95%集塵と高い性能を有しています。
スマホアプリや音声アシスタントの使いやすさや機能も随一で、スマート機能の使い勝手も抜群。

Kou
スマート家電好きの私としても完璧な製品ですw
値段は張りますが、その値段に見合う扇風機(サーキュレーター)+空気清浄機として、年中使えますし、一家に一台レベルでおすすめの家電です。
Dyson Purifier Cool(TP07) レビュー
Dyson Purifier Cool(TP07)は、羽のない扇風機として有名なDysonの扇風機・空気清浄機。前作の「04」シリーズと比較して、動作音が軽減されていることが実感できた。PM0.1をも99.95%カットするHEPAフィルターは、空気中のウイルスのカットや花粉の時期にも使える。スマート機能も非常に充実しており、360度首振りできるその風当たりも心地よく、室内に一つあると部屋が快適になります!
メリット
デメリット