Echo Show 10 (第3世代) レビュー|「動くアレクサ」で住空間を彩る未来の家電

Echo Show 10実機

Echo Show 10は、これまでのEcho製品やタブレットなどの類似製品とは、また異なるデバイスです。

何故かというと、人の声に合わせてディスプレイが動くから!

これはもはや「ロボット」というべき製品ではないでしょうか。ディスプレイ部分が顔の役割を果たし、人の呼びかけに応じて追従してくれるので、まるで生き物のような家電です。

さらに意外と実用性も高く、主に「ビデオ通話」「動画視聴」「音楽(歌詞表示)」でとても使い勝手が良かったです。

そんなEcho Show 10を実際に使ってみたレビューについて掲載していきます。

 管理人:Kou

管理人:Kou

これまで利用してきたアレクサ製品の中で、最も満足度が高いです!

▲最初に見たときは驚きを隠せませんでした!

Echo Show 10とは? 外観とスペック

Echo Show 10は、ディスプレイ部分が人の呼びかけに合わせて可動・追従する製品です。

Echo Showには、画面インチ数ごとに「Echo Show 5」「Echo Show 8」「Echo Show 10」の3つが存在します。

まずはそれらと新型Echo Show 10のスペックを比較していきましょう。

スペック

Echo Show 10(第3世代)Echo Show 10 (第2世代)Echo Show 8Echo Show 5
画面
(解像度)
10.1インチスクリーン
(1280 x 800)
10.1インチ
(1280×800)
8.0インチ
(1280×800)
5.0インチ
(960×480)
サイズ251 mm x 230 mm x 172 mm、2560 g246mm x 174mm x 107mm、1,755g200mm x 136mm x 99mm、1,037g148mm x 86mm x 73mm、410g
スピーカー2.1チャンネルシステム: 1インチツイーター x 2 (ステレオ)、2.5インチウーファー2.2インチ 10W スピーカー x 2、パッシブラジエーター2.0インチ 10Wスピーカー x 2、パッシブ低音ラジエーター1.65インチ 4W スピーカー
カメラ13MP5MP1MP1MP
首振り機能◯ ※左右175度(350度)回転
外部出力BluetoothBluetooth・Bluetooth
・3.5mmオーディオケーブル
・Bluetooth
・3.5mmオーディオケーブル
Dolby対応不明Dolby Audio
スマートホームハブ
電源30W30W30W15W
定価¥29,980¥27,980¥14,980¥9,980

特に、今作からディスプレイ(カメラ)の「首振り・自動追尾」機能が搭載されたのがビックリなところ。

それ以外の性能面では、内蔵カメラの画質が大幅に向上しており、ウーファーが登載されているのが特徴です。

一方で、ディスプレイ解像度が据え置きではあるものの、そもそもEcho Showシリーズはスマホやタブレットと違ってやや遠目から見るものなので、画面の粗さは気になりません。

画面のレスポンスも良い
▲画面の操作性も、シリーズの中で最もヌルヌル感があり、メニュー操作がしやすいです。

また、旧Echo Show 10は奥行きが大きかったのですが、今作からさらに大型化し、設置スペースには工夫がいりそうです。

Echo Show 10とEcho Show 8のサイズ比較
▲Echo Show 10とEcho Show 8の正面比較
Echo Show 10とEcho Show 8の側面比較
▲側面から見ると、大きさの違いがわかりやすい。
Echo Show 10新旧比較
▲ちなみに、旧Echo Show 10と新Echo Show 10の違いはこんな感じ。

なお、Echo Show 10を設置する際には、ディスプレイが回転することを考慮しなければなりません。

ディスプレイが回る最大幅を計測したところ、直径約37cmでした。

Echo Show 10円周(直径)は約37cm
▲赤いラインでディスプレイが回転します。(直径約37cm)

つまり、本体寸法と異なり、机のスペースとしては、縦37cm×横37cm(高さは寸法通り23cm)の設置スペースが最低でも必要です。

購入前の置く場所として、この点を考慮されると良いかと思います。

Echo Show 10を利用した感想

さて、ここからは実際に利用してみた感想を機能ごとに述べていきます。

ビデオ通話に立体感が生まれる

Echo Showはその評判などを見ていると、音楽やスマートホーム(家電の音声操作)に匹敵するほど「ビデオ通話機能」が人気となっています。

▲スマホのアレクサアプリから自宅のEcho Showにビデオ通話することも可能です。

私も頻繁に使っていますが、このビデオ通話には以下のメリットがあります。

Echo Showでビデオ通話のメリット
  • アレクサに相手の名前を呼ぶだけで、即座に通話可能
  • 電話代がかからない(ネット通信量は取られる)
  • 据え置きタイプなので、ビデオ通話しやすい(固定電話のように扱える)

※利用できるのは、Alexaアプリに登録(アレクサコール機能を有効化)している人のみです。

今までのEcho Showでも十分OKだったのですが、新型Echo Show(第3世代)から人を検知してディスプレイ(カメラ)が自動追尾するようになっています。

実際に利用してみてもこれは非常に便利。スマホやタブレットのように手に持って画面を動かしたり、カメラのある場所に自分が移動しなくても良いのがいいですね。

加えて、カメラが追従することにより、部屋の景色も見れます。なんというか、ビデオ通話に立体感が出るんです。

Echo Show 10は、シリーズ最高峰のインカメラ(1300万画素)を搭載していることもあり、相手方の生活感も見えやすいです。

これは、友人間での利用だと物騒かもしれませんが、後述する「高齢者の見守り」用途を兼ねるとなると、活躍すると思います。

もちろん家事をしながらでもOK。ハンズフリー通話がビデオ付きでできるのが便利です。

追尾されるのが嫌な場合は、本体の画面タップで即座に通話を切ることができるので、問題ありません。

Echo Show 10のビデオ通話
▲メニューをタップで呼び出し、追いかけ機能をオフにもできる。

Echo Show 10にだけ、「セルフビュー」という自分を大画面で映せる機能もあるので、身だしなみもOKですね。

実は音楽利用でもかなり使い勝手が良い

Echo Show 10の利用で最も気に入って使っているのが、音楽の歌詞表示。

他のEcho Showと違い、ディスプレイが追従することによって、部屋のあちこちに移動しながらでも、音楽の歌詞をみることができます。

Echo Show 10の歌詞表示
▲歌詞が自動スクロールされます。

これがもう最高で、リビングで鼻歌唄いながら家事をしたり、歩きながらでも常に歌詞が見られるので、歌詞確認がめちゃくちゃしやすいです。

これまで音楽を聴きながら、歌詞表示を見るといえば、スマホを手に持ったりタブレットをスタンドに立て掛けるなどしたりする必要がありましたが、Echo Show 10は物を持たず、多少移動したとしてもOK

しかも、Echo Show 10は、単体でウーファーも搭載されており、2.1chのスピーカーシステムが内蔵されており迫力があります。

さらに、画面と合わせてスピーカーごと回るので、常に正方面から音楽が聴けるのも素晴らしい!

Echo Show 10は、動画やビデオ通話など映像系での利用が注目されていますが、実はこの音楽利用が個人的に最も気に入っていて、ぜひその用途でも検討されてみてください!

Kou

Kou

これ、めちゃくちゃ気分上がるのでEcho Show 10を購入されたらぜひ試してもらいたいです!

ちなみに、「Amazon Music Free」で無料で音楽視聴も可能ですが、「Music Unlimited」を契約すれば、6,500万曲以上が楽しめます。

動画を見逃さずに視聴できる

Echo Showでは、アレクサに以下のように話しかけることで動画再生が可能です。

Echo Show 10でプライムビデオ
▲プライムビデオやNetFlixが見れます。

Echo Show 10では、画面が追従するので、常に正面で動画を見ることができるのが良い点です。

画面が常についてくることで、少し場所を移動しても映像を見ることができるので、映画やテレビ番組・アニメのシーンを見逃しにくくなります。

音楽と同様に、スピーカーも正方向に来るので、常に一定の音源で動画が楽しめるのが良いですね。

ただ、映像視聴は追尾が却って仇となる場合もあります。

追従すると多少の顔の移動でディスプレイがユラユラしてしまうことがあり、これが返って見にくく感じてしまいます。

プライムビデオやNetFlixなどの映像系は、移動せずテレビの前などに腰掛け、ポジションを固定してじっくり見る映画系のコンテンツが多いので、追尾のメリットがそこまで多くないんですよね。

ただ、プライムビデオのテレビ番組やYouTubeのような、ながら視聴できるもの・ショートコンテンツでは結構活躍します。

上記から、映像をじっくり見るというより、「部屋をにぎやかにしたい」「(家事などし)ながら視聴したい」場合に活躍するなと感じました。

見守りカメラとして使える(外出先から部屋の様子を確認も可能)

新Echo Show 10では、内蔵カメラにアクセスして、外出先から部屋の様子が確認できるようになりました。

これは、今までは「ネットワークカメラ」との連携や、「家のEcho Show宛にスマホのアレクサアプリから電話をかける」ことで実現できました。

▲私は、こういったペットの観察用途に利用していました。

しかし、この機能により、見守りカメラとしての使い方ができるようになったため、カメラを購入したりわざわざ通話することが不要になりましたね。

Amazon公式サイトより

しかも、パンチルト(首振り)対応なので、部屋中を見渡すことができます!

Alexaアプリでのカメラ操作画面
▲スマホ(Alexaアプリ)からの操作画面はこんな感じ。マイクをオンにして呼びかけもできたりします。
Kou

Kou

ペットカメラ・高齢者の見守り・防犯など様々な用途に使えそう

このEcho Show 10のネットワークカメラ機能、先述の通り内蔵カメラの画質が良いため、拡大しても鮮明に映るのが良い点。

さて、ここまでは普通の首振りネットワークカメラとは変わりませんが、それとの違いは主に3つあります。

一番大きいのは、通常のネットワークカメラのように物騒に見えない点です。

Echo Show 10は、その風貌的にパット見ではカメラで見られている感がないため、ちょっと安心して使えます。

Echo Show 10はカメラ表示中に画面上にアラートが出る
▲このようにカメラ起動時でも、見られていることがわかるような構造になっています。

レンズフィルターを閉じられるようになっているので、そもそもカメラで見られる心配がなく、この点も安心。

これで見守りカメラとしては、Echo Show 10の1台のみで済むため、2個置くスペースや配線を減らすこともでき素晴らしい。

欠点としては、通常のパン・チルト型ネットワークカメラと比較して、遠隔で上下の首振り操作ができないこと。これはスマホからではなくディスプレイを直接手で動かす必要があります。

というデメリットもありますが、水平350度見渡せるだけでも、部屋中を確認できてとても便利!

この首振り機能つき見守りカメラもあるEcho Show 10はかなりおすすめです!

自動色彩調節機能も搭載、写真をより鮮やかに

Echo Showでは、写真を見ることができます。

Echo Show 10の写真表示
▲バックグラウンドでAmazon Music流すと良いですよ!

Echo Show 10では、ディスプレイ画面が大きいことと、自動色彩調節機能も搭載しています。

他のEcho Showシリーズでは、「明るさの自動調節」しかなかったので、写真がより鮮やかに写っている印象です。

ちなみにEcho Showでは、プライムフォトと連携でき、以下のようなセリフで呼び出せます。

プライムフォトの呼び出し方

できることセリフ
写真をランダムに見るアレクサ、写真を見せて
指定のアルバムを見るアレクサ、韓国旅行(アルバム名)を見せて
日付で検索アレクサ、1月(年月日)の写真を見せて
場所で検索アレクサ、静岡市(場所)の写真を見せて
人物で検索(※)アレクサ、佐藤(人物名)の写真を見せて
(※)Amazonフォト側で人物の説明欄に名前を入力しておく必要がある

上記セリフで別の写真が出てきてしまう場合は、冒頭に「アマゾンフォトで」と言うと検索精度が上がります。

家電の操作(スマートホーム)も更に便利に

Echo Show 10はスマートホームでも便利に利用できます。

別途スマートリモコンを購入すれば、「エアコン・テレビ・シーリングライト」など赤外線リモコンで操作する家電をまるっと音声操作することができるようになります。

スマートリモコンの仕組み:概念図
▲スマートリモコンが家電とのハブ(中継機)的な役割を果たします

また、Echo Show 10(第3世代)にもスマートホームハブが内蔵されており、スマート電球などを利用する際に、専用のネットワークハブは不要に。セットアップもしやすいですね。

さて、ここからは個人的な活用術をご紹介。

Echo Showでは、家電の音声操作だけでなく、画面タップによる家電のリモコン操作も可能で、声を出すのが面倒なときはこれを利用しています。

そんな時、Echo Show 10は画面が常に正方向となるため、家電のタップ操作がしやすいんです。

家電リモコン機能
▲ちょっと未来なリモコンにもなる!?

さらに、先述の通り、Echo Show 10は「見守りカメラ」としても利用できるので、例えば外出先から家電を遠隔操作したときに、実際にその家電がオンオフしているかを目視することもできます。

▲高画質なので、鮮明に確認することができます。

このように、便利なだけでなく安心して使えるのも、Echo Show 10が良い点です。

Echo Show 10(第3世代)みんなの反応・評判

Echo Show 10は、かなり斬新な製品で、Echoシリーズの中でも注目度はかなり高いです。

そのため、他の方の評判も気になり、チェックしてみました。

https://twitter.com/tokio08/status/1389747590887985152?s=20

特に、高齢者の見守り・実家の家族との電話で利用を想定されている方が多い印象でした。

実際に使ってみて、個人的にもこれをメインとして利用する方におすすめしたいと思いました。

Echo Show 10(第3世代) まとめ

Echo Show 10、斬新なだけでなく中々使い勝手の良い製品でした。

Kou

Kou

新発売のアレクサ端末は機能不完全な状態で出てくるものが多いんですけど、モーショントラッキングという斬新な機能を持ちながら、完成度はかなり高い方です!

Echo Show 10のポイントを以下にまとめておきます。

Echo Show 10 ポイント
  • ディスプレイの首振り・自動追尾機能を搭載
  • 内蔵カメラの画質強化・解像度は据え置き
  • 外出先から部屋を見渡すことが可能(見守りカメラ用途を兼ねられる)
  • ウーファーを搭載
  • 自動色彩調節機能の追加

性能が正当進化しつつ・ディスプレイ(カメラ)の首振りといった斬新な機能もあって面白い!

…と色々と便利な機能はあるのですが、何より一番は「人に従い画面が動く」ということへの魅力です。

なんというか(手と足のない)ロボットみたいなんですよね(笑)

呼びかければこちらを振り向くので、「生き物・ペット」みたいな愛着すら湧きそうな、この製品。

それほど常に正方向に画面が動くというのは、これまでに無かった体験ができて、使ってて楽しいです。

一家に一台置くだけで、様々な便利機能が使えるだけでなく、画面やスピーカー(音像)がどこにいても見えるという点で、生活が一層賑やかに感じます。

そんなわけで、ぜひEcho Show 10のある未来の生活を体験してみて頂きたいです!

Kou

Kou

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