【レビュー】HomePodでできること|Appleユーザーとしては満足度は高いがスマートスピーカーとしては物足りない?

HomePodがついに発売されましたね!

今までスマートスピーカーを展開し、自前の音声アシスタントを持つ主要企業の中でこのHomePodだけが日本で出ていなかったので、ポッカリ穴が空いた気分でした。

日本では私含めiPhoneユーザーの方が多いと思いますので、これを待ちわびていた方も多いのではないでしょうか。

私も即予約購入しましたので、まずはファーストインプレッション的にレビューしていきたいと思います。

▲HomePod開封。やっぱりApple製品特有のワクワク感がありました〜

HomePodを選ぶ理由

HomePodはAmazon EchoやGoogle Home、Clova WAVEと比較すると、かなり後発のスマートスピーカーです。日本でもすでにこのジャンルの製品が出てから2年近く経っています。

その中で、実際に利用してみて、今更金額も高いHomePodを選ぶ理由はどこにあるのかということをまず最初に述べたいと思います。

Apple使いなら設定周りが簡単すぎる

HomePodを開封して電源を投入し、iPhoneを近づけると、すぐにHomePodのセットアップが始まります。

▲iPhoneを近づけると、AirPodsのような流れで案内が出て設定開始。
▲置く場所(HomeKit)やパーソナルリクエスト、規約、iCloudのアカウント設定を転送されます。

あとは画面の案内にしたがって進めていけば、すぐにパーソナライズされたHomePodが利用できるようになるのです。

通常スマートスピーカーは、まずBluetooth接続し、アカウント設定や、Wi-Fi設定スキルの追加設定をすることで、初めてHomePodと同等の機能を得ることができます。最近Amazonはこれらをアカウントに紐付けて自動設定できるようになりますが、パーソナルデータの連携を含めると、ここまでのシームレスさは味わえません。

HomePodはこれまでのiPhoneの利用で培ってきたアプリやデータ、バックにはiCloudがあり、しかもそれらがOSレベルで密接に連携していることから、即座に利用することができるようになるんですね。

設定が楽チンというのはこのようなネットワーク系デバイスでは非常にありがたいですな。

iPhoneで使い慣れてきたアプリや機能がそのまま使える

▲やっぱり慣れたアプリが使えるのはいいですよね〜

先述しましたが、特にiPhoneを利用している方であれば、パーソナルデータが引き継がれることで、電話やSMS、カレンダーやメモ、Apple Musicを、そのままHomePodでも利用することが可能です。

結局のところ、使い慣れたアプリのデータが使えるって普段使いでは重要なことですよね。例えば、電話だとしても普段登録している電話帳が何の連携設定をする必要もなくそのまま利用できますし、カレンダーのデータもそのまま呼び出せます。

Apple MusicはもちろんHomePodから聞くことができます。もちろんそこで蓄積されたデータは、iPhoneやApple Watchに引き継いで利用することもできます。

今までiPhone使いの方は、GoogleアシスタントやAmazon Alexaのような個別のアプリをダウンロードして、その中で色々設定する必要があるか、または代替のスキルやアクションで補う必要がありました。

もちろんAlexaでもiCloudのサービスが使えたり、Apple Musicが最近利用できるようになったのですが、あくまでサードパーティとしてなので、Apple好きとしては何となくもどかしい毎日でした…笑

何というかAppleの製品の心地よい囲まれ具合をそのままHomePodでも体感することができ、シームレスで使い勝手が良いです。

スマートスピーカーの中では最高峰の音質

Appleも公式サイトを見ればわかるように、HomePodは音楽を全面に押し出したスマートスピーカーです。

その最大の特徴は、HomePodに搭載されているA8チップが周辺環境を感知しながら、リアルタイムに部屋に合わせ音響を最適化していくことにあります。

空間認識機能によって、音響を分析し、常にその部屋に合わせてサウンドを調整してくれるようです。

▲直接音は部屋の中央に向けて送られ、周囲の音は左右のチャンネルに拡散され壁に当たって反射するといった構造。

実際の聴きごごちですが、最初はかなり低音域が大きいブーミーな音でした。中音域の主張が若干弱い感じ。

それが徐々に最適化されているのか、だんだん角が取れてバランスが取れていくといった印象。

あと壁を認識しているのかわかりませんが、音の拡がる範囲(指向性)が変わってるような感じもしました。

しばらく聞いていると、今までのスマートスピーカーと比較して相当に良い感じ。単体利用では最高峰。私が購入したのは一台でモノラルなので一概に比較できませんが、スピーカー正面から聞いた時でもEcho Plus×2+Echo Subのステレオよりバランスに優れ、響きがよく聴きやすいと感じました。

さすがに一般的なオーディオシステムで聴いた所感と比較すると、中高音域が足りていないかなぁとは思いますが、コンセプト的にもそれらは比較対象とは言えません。

主な再生環境であるApple Musicも含めて考えると、サクッと自動最適化で簡単に、さりげなく、ここまでの音響を構築できるというところにHomePodの強みがあると感じました。

最近流行りの無指向性スピーカーとして、家庭用で楽しむイージーリスニングの最高峰といったところでしょうか。2台買ってステレオ再生するとどのような体験ができるのかは非常に楽しみで、2台で7万円でもありかなと思ってしまうほどでしたね。

上記が所感ですが、一応内部の構造もざっと紹介します。

HomePodはウーファーが最上部に配置されているのが特徴かなと思いました。ツイーターが最下部に配置され、その構造はAmazon Echoに似ていますが、マイク部分が本体中部にあるためにわずかに異なります。

この構造が反響音を考えた時に、包み込むような感覚に寄与しているのですかね。公式には「下部から外に向かって360度の方向に送り出すことで包括的な空間感覚をもたらす」とされていました。

これらのことから、家庭用として適当なテーブルなど任意の配置において「どこからでも高品質な音源を楽しめる」ということに配慮しているのかなと思いました。

「HomePodとしてのSiri」のメリット

HomePodを購入しなくても、iPhoneやiPadからでもSiriは利用できるじゃんという観点もあると思いますが、ここで従来のAppleデバイスと比較して、HomePodとしてのSiriのメリットは必ず音声で回答がもらえるということにあります。

通常iPhone上のSiriの回答は「画面での表示」が前提となっています。よって、Siriに聞いて情報を得るにも必ずディスプレイを見なければならないため、目や手を離せない何かをしているときや、目が疲れている時などに操作する際に億劫になります。

一方HomePodは後述の「できること」の章で解説しますが、必ず音声で回答が返ってくるためこういったことはありません。ハンズフリー操作の利点ですね。

また、HomePod上でのSiriは単独で動作するため、Apple WatchやAirPodsのようにiPhoneとセットで利用せずにすみます。つまり、付近にiPhoneがなくても常時Apple Musicを再生することができるということです。加えて単独動作であることから回答レスポンスが早く、Siriの使い勝手が良いということも挙げられます。

このようなことから、HomePod上では、従来のSiriとは一段階違う体験ができるのです。

できることと利用した感想

長々と諸元周りのことを話してきましたが、HomePodでできることについて、AlexaやGoogleアシスタントと比較しながら、それぞれを利用しつつで述べてきた感想も含めて述べていきます。

音楽を聴く

Hey Siri、テンションの上がる音楽をかけて

わかりました。あなたのために厳選されたやる気の出る楽曲を再生します。

音楽の評価
(5.0)

音楽再生は、Apple Musicのみ利用することができます。

基本的にはAmazon EchoやGoogle Homeと同様の使い勝手ですね。

「タイトル、アーティスト、ジャンル、気分、アクティビティ」などをSiriに伝えれば、HomePodが選曲してくれます。

さらに良い点が、この曲を「For You」に入れて、と言ったり「プレイリストに入れて」と言えば、自動で登録もしてくれて、管理がしやすいです。用例は以下の通り。

種別話しかけ方
曲やアルバムを探す「『24K Magic』をシャッフル再生して」
「デヴィッド・ゲッタの最新アルバムを再生して」
「私が持っている曲をかけて」
「『Yo, I'll tell you what I want, what I really, really want』という歌詞の曲をかけて」
「食事時に合いそうな曲をかけて」
曲をチャート別に探して再生する「トップテンの曲をかけて」
「1976 年 4 月 1 日の第 1 位の曲をかけて」2
「90 年代のヒット曲をかけて」
「トゥエンティ・ワン・パイロッツの人気曲をかけて」
音楽をライブラリやプレイリストに追加する「この曲をライブラリに追加して」
「このアルバムをライブラリに追加して」
「この曲を『私のイチオシ』というプレイリストに追加して」
ラジオやステーションを再生する「Beats 1 をかけて」
「エルトン・ジョンの『Rocket Hour』を再生して」
「安田レイでラジオステーションを作って」
「NPR ラジオが聴きたい」3
再生中の曲をコントロールする「これに似た曲をもっとかけて」
「この曲はスキップ」
「リピート再生にして」
「この曲は好き」または「この曲は好きじゃない」
「この曲を別のバージョンで聴きたい」
「止めて」
再生中の曲について調べる「この曲なんだっけ?」
「この曲が発売されたのは何年?」
「誰が歌ってる?」
「このアーティストについて教えて」
「このアルバムの曲数は?」

と、ここまでは正直Amazon MusicやPlay Musicでもできることなのですが、Apple Musicを選ぶ大きな特徴は、やはりiPhone等を利用している時に、同じサービスを勝手よく使えることではないでしょうか。

どういうことかというと、他の有料サービスを利用している場合、iPhoneのSiriからはアプリを開くということしかできず、Siriから直接再生することができません。

特に車での利用時とかにこのiPhoneからのハンズフリー再生は大変重宝するのですが、HomePodと音声アシスタントを含めた音楽環境が統一されていることが、とてもシームレスで実利用で使い勝手が良いのです。今まで登録してきたプレイリストが使えたり、操作感をそのまま体現できることも大きい。

HomePodでの音楽再生は、このような普段使っているデバイスを含めた取り回しの良さがいいんですよね。

個人的には、外部サービスとの連携に関わらず、このシームレスさには満点をあげたいところです。もちろんそれはAppleユーザー限定となるのですが。

ラジオを聴く

Hey Siri、最新のポッドキャストを再生して

ポッドキャストを最新のエピソードから順に再生します

音楽の評価
(3.0)

HomePodではラジオを聴くこともできます。これは主にPodCastとTuneInが中心です。それ以外にも「音楽を聴く」の章で掲載したApple Musicのラジオステーションを利用することもできます。

ただ日本において大きなネックは、「Radiko」が利用できないことですね。これはRadikoがSiriショートカット等に対応していないためです。

後述するAirPlay経由でiPhoneから転送して聞くことは可能ですが、直接それを再生できるAmazon EchoやGoogle Homeなどと比較して使い勝手は劣ります。

一方でPodcastはHomePodでしか利用できないため、これを利用したい場合はHomePod一択です。

メモをとる

Hey Siri、「買い物へ行く」とメモして

はい、「買い物へ行く」というメモを作成しました

メモの評価
(5.0)

個人的に一押しなのが、このメモを取る機能です。Siriに話しかけると、iOSやMacのメモアプリに内容が送信されます。

それは本当に単純なもので、Siriに話しかけた内容がそのまま純正メモに投稿されます。HomePodは他のデバイスと比較して集音力に優れるため、部屋のどの位置からでも、ハンズフリーでメモが残せます。

これが家事の最中とか手が離せない時に、とりあえず覚書として利用できるので重宝します。

実はこの音声でメモを取る機能は、意外にもGoogleアシスタントやAlexaでは持ち合わせていない機能なんです。

例えば、GoogleアシスタントはGoogle Keepと連携ができません。リスト機能やIFTTTを経由することである程度代替することは可能なんですが、連携設定が必要なのと、レスポンスがあまりよくないので、HomePodほどシームレスではないのです。

HomePodはいつものメモアプリにテキストデータが残るので、その後iPhoneで編集したり、適当に連続して呟いた内容を後から結合したり、書類を添付したり、iPadからApple Pencilで手書きしたりといったことが可能なのが良い点。

唯一ネックなのが、特にGoogleアシスタントと比較した時に、テキストデータの変換率が良くないと感じる部分。認識度がちょっと劣ります。

ただ、このメモを取るというシンプルな機能に、他の音声アシスタントと比較して、HomePodと他Appleデバイスとのシームレスさが現れていると思います。

予定管理をする

Hey Siri、明日10時に買い物へ行くとカレンダーに追加して

わかりました。明日の10時に買い物へいくという予定をカレンダーに追加しました。

予定管理の評価
(4.0)

カレンダーに何月何日の何時何分に〇〇をする、でカレンダーに予定を入れられます。

これは、AlexaがiCloudと連携ができるので、利用感としてはあまり差異がありませんが、細かい点でいうと、読み上げの際に「場所」を読み上げてくれるところや、「予定の変更」が可能なことです。

また、同様の流れでリマインダーに追加も可能です。これもiOSやMacOSの純正アプリに管理を統合できるところが良い点ですね。

少し基準が違うかもしれませんが、AlexaではGoogleカレンダーやOffice365などとも連携できるので、総合評価は4としています。

天気を聴く

Hey Siri、明日の天気は?

〇〇市〇〇区では明日は一時曇りになるとの予報が出ています。最高気温は32度、最低気温は28度です。私の気象データはWeather Channelから提供しています。

天気の評価
(5.0)

スマートスピーカーでは一般的な使い方、天気を聴くことももちろん可能です。

「今日の天気」「〇〇市の天気」「明日の天気」「週間予報」となどといった観点で命令することができ、回答としては「天気」「温度」だけでなく「提供元」まで教えてくれるので、なかなか詳細なデータを知ることができます。

ただこれについては、スマートディスプレイのように、視覚的に見れた方がより直感的にわかりやすいというのはありますが、iPhoneやiPadでも音声ファーストの回答でスマートディスプレイのような表示をしてくれるので、特に見劣りするといった感じはありません。

経路検索をする

Hey Siri,ここから東京駅までどうやっていく?

東京駅に一番早くつけるのは〇〇のルートです。

経路検索の評価
(2.0)

HomePodからは経路検索をすること自体は可能ではあるのですが、音声からは一部の情報(車限定で、どの幹線を使えばいいか)くらいしか回答されず、Googleアシスタントのそれと比べるとかなり見劣りします。また、電車での経路検索・乗換案内にも(iPhoneのSiriでも)対応していません。

せめてGoogleアシスタントのようにHomePodからiPhoneにデータを転送してくれるとありがたいのですが、これが現状はできません。

Appleはマップアプリを自前で用意することになって久しいので、HomePodからの操作をもう少し発展させてほしいなぁと思ったポイントでした。

アラーム・タイマーをかける

Hey Siri、7時にアラームをセットして

7時にアラームをセットしました

アラームの評価
(5.0)

スマートスピーカーの主要機能がこのアラームとタイマー、HomePodでももちろん利用することが可能です。

「○時○分にアラームをかけて」、「○分のタイマー」をかけてと言えば、その通りにかけてくれます。

特筆すべき点はあまりないのが正直なところですが、一声でこれができるのが地味に便利で実用性は高いので、利用頻度はかなり多くなると思います。

AirPlay 2でiPhone上のコンテンツを再生する(動画サービス・オーディオブック等)

Air Play 2の評価
(5.0)

HomePodの売りの一つが、このAirPlayでのコンテンツ共有。iPhoneからHomePodにコンテンツを転送することができます。

Apple Musicは当然として、それ以外にもYouTubeやAmazonプライムビデオをラジオのようにかけられます。HomePodは話しかけて命令することがメインのデバイスですが、実用上はこれが最も使い勝手が良いかもしれません。

バックグラウンド再生について

iPhone上でバックグラウンド再生に対応していないものは、iPhoneをスリープ状態にしてしまうとHomePod上での再生が停止してしまうので注意です。例えばYouTubeでこれを回避する場合、「YouTube Premium」に加入する必要があります。

それ以外にも、現行のHomePodのSiriではiBooksのオーディオブックは再生できないのですが、AirPlay2を経由することにより、HomePod上で聴くことができるようになります。

iOSデバイスで利用でき、かつAirPlayに対応しているメディアコンテンツをHomePodのコンテンツとして利用できるのは大きなメリットです。

これにより、iPhoneやiPadをHomePodのリモコンのように活用できます。実生活では音声操作だけだと煩わしいと感じる局面もあるので、多用していけそうなものの一つです。

スマートホームを構築する

Hey Siri、照明を消して

わかりました。

スマートホームの評価
(3.0)

スマートスピーカーと言えば同時に連想することの一つとして、音声で家電を操作する、いわゆるスマートホーム機能。その実力は、他の音声アシスタントと比較してどうなのでしょうか?

結論からすると、HomePodでも十分可能だが、AlexaやGoogleアシスタントには及ばないという感じです。

まず、HomePodでスマートホームをするための方法としては、以下の2点があります。

  1. Siriショートカット
  2. HomeKit

1番目のSiriショートカットは、音声アシスタントであるSiriを活用した方法、HomeKitはApple純正のホームアプリから利用する方法です。

このうち、よりスマートホームに特化した機能やインターフェースを持つHomeKitに対応するデバイスというのは、市場にほとんど出回っていません。有名どころでは照明の「Philips Hue」シリーズや「IKEA TRADFRI」といったところです。

HomePodからの家電操作について

厳密にはラズパイ等にサーバを立ててHomeKitをオープンソース実装する「Homebridge」や、海外からHomeKit対応デバイスを入手するといった手段もありますが、正攻法ではないのでここでは一旦除外します

よって現状スマートホームをするなら、Siriショートカットを利用することを推奨します。GoogleアシスタントやAlexaと比較してしまうと圧倒的に少ないですが、Nature Remo等、スマートホームデバイスの中でも使い勝手の良いスマートリモコンで一部これに対応している製品があるのが大きいです。

“MEMO”
対応デバイスは別記事でまとめます

これにより、エアコン・照明・テレビなどの基本的な動作はこのSiriショートカットで賄えるのですが、Siriにおけるスマートホーム構築のメリットは、以下の3点です。

“MEMO”
イメージしづらいと思いますので、とりあえず項目だけ載っけときます。追って別記事で事例を交えながら解説します
メリット
  • 待機動作が細かく設定でき、マクロ的な仕組みを簡単に作れる
  • ショートカットの途中にWebhooks(IFTTT)が置けるため、実現可能性が非常に高い
  • 実行開始のワードを自在に設定でき、同一のセリフをトリガーにするショートカットは設定時点でSiriがNGを出すので、実利用で課題になりやすい「同一家電のバッティング問題」が発生しない。
▲例としてテレビのザッピング(チャンネルを自動で回す)。待機動作を駆使すればテレビの応答時間に合わせることができます。

一方でデメリットとしては、以下の5点。

デメリット
  • Apple TVのHDMI機器連携(HDMI-CEC)がHomePod上から利用できない。(Fire TVやChromeCastからはこれが利用可能)
  • スマートホーム向けに活用できる機能がSiriとHomeKitで分断されており、どちらか一方が対応していないと使えないジレンマがある(iOS13で改善見込み)
  • スクラッチしたショートカットは必ず「ショートカットを実行します」と言われた後に動作するため、実際に家電操作がされるまでの時間が長い。
  • Siri(SiriKit)のスマートホーム向けの機能が少なく、VUI上で柔軟に変数等が設定できない(例えばエアコンの温度変更が固定値のみ)
  • アプリ側で一度家電を実行してからでないと、目的の操作をSiriショートカット上で選択することができない。
▲Apple TVから(HDMI連動で)テレビを操作できないのがちょっと残念でしたね〜

と実用上の細かいところまで含め述べたのですが、何が言いたかったのかというと、細かいメリットはあるものの、現状では対応デバイスが少なくクセも強いため、AlexaやGoogleアシスタントと比較すると若干使いにくいかなという感じです。

このスマートホーム機能はアイデア次第でできることがかなり多く、また上記のメリデメは実際に作られた仕組みを見ないとわかりづらいのではないかなと思います。よって、この記事では上述の特徴紹介にとどめ、詳細は別記事にてご紹介します。

ニュースを聞く

Hey Siri、ニュースを再生して

わかりました。NHKニュースを再生します。

ニュースの評価
(4.0)

Hey Siri、ニュースを再生してというとNHKニュースが聞けます。

それ以外にも例えば「経済ニュースを再生して」というと、PodCastが流れるようにもなっています。

現時点で確認できたのはこれくらいで、AlexaやGoogleアシスタントのように固有のコンテンツが少ないかなと思いましたが、今後アプリ側の対応などでコンテンツが増えるかもしれません。期待しましょう。

コミュニケーションを取る

Hey Siri、〇〇さんに電話をかけて

確認させてください。〇〇さんの電話をかけますか?…電話をかけています

コミュニケーションの評価
(5.0)

HomePodから直接メッセージを送信したり、電話をかけたりすることも可能です。機能としては以下の通りです。

通話の機能
  • 電話をかける・電話に出る
  • 通話をiPhoneからHomePodに転送する
  • 通話ボリュームを調節する(本体の+ータッチセンサ)
メッセージの機能
  • メッセージの送受信
  • 新着メッセージの読み上げ
  • 特定の人物から届いたメッセージの読み上げ

これらは、パーソナルリクエスト設定を有効にしている必要があります。

HomePodは常時待機が前提のデバイスなので、固定電話のように利用できるのが非常に便利です。

冒頭でも少し触れましたが、普段利用のiPhoneの電話帳やメッセージアプリのデータを特段の追加設定の必要なくそのままHomePodに引き継げるのが非常に良いですね。

しかも、Amazon EchoやGoogle Homeと比較して、「Alexaアプリの導入」や「Google Duoの登録」といった(相手先含めた)追加設定なしに直接連絡先に登録された電話番号に発信できるというのが素晴らしいです。

よって、このコミュニケーション関連機能は、他のスマートスピーカーと比較して使い勝手がよく、HomePodの大きな特徴といえます。

HomePodのデメリット・留意点

さて、ここまで随所に述べてきましたが、個人的に感じたデメリットも総括しておきます。

Appleデバイスを最低1台ないと活かせない

これはある意味当然かもしれませんが、できることの章でも触れていったように、基本iPhoneやiPadのようなiOSデバイスを利用していることが前提の製品です。

Amazon EchoやGoogle Homeのように、それ自身が一つのプラットフォームとして、色々なことができるという感じではありません。

つまりあくまでAppleのエコシステムで現状不足していた部分を、VUIの潮流に合わせて補完した、いわばiPhoneの付属品のようなデバイスで、一般的に言うところの「スマートスピーカー」を志向して出していないのではないかなとも思います。現にAppleは公式ページでも「音響」を全面的に押し出しているわけです。

スマートスピーカーは、どんなに機能発展していてもあくまで「スピーカー」であるため、音楽に特化することは本来的には正しいアプローチであると思います。

ただそれは、どのスマートスピーカーでも数年前から最も力を入れている部分であり、やはり目新しさという点では劣る部分があります。

HomePod向けのSiriがかなり発展途上

これもできることの章で述べてきましたが、HomePodの機能のほとんどは、Appleで用意する純正アプリの機能がベースになっており、それらはシームレスに利用することができるのですが、サードパーティ製のアプリを考慮すれば、途端にできることが少ないと感じます。

これは、Alexaの「スキル」やGoogleアシスタントの「アクション」のように、外部向けのマーケットが盛り上がっていないことが一因としてあるのでしょう。

実はSiriにも同等のものとして、SiriKitというものがサードパーティ向けに開放されているのですが、これはそこまでできることが少なく、それ以前に「モバイルデバイス向けのアプリ市場」が成熟しているため、注目度も低いのかもしれません。

上記は、HomePodが日本で発売されたため、徐々に盛り上がるのかもしれません。現にHomePodが日本発売された途端にSiriショートカットに対応するアプリも出てきました。

しかし、それらの主体はあくまでモバイルアプリであって、音声操作はその一機能に過ぎない印象が強いです。音声操作というインターフェースを前面に出しているかというとそうでもない。

よって、HomePodは前章で述べた通り、スマートスピーカーとして独自に(Siriを)発展させるというよりも、Appleのエコシステムを補完するデバイスに見受けられるため、今後の期待度はAlexaやGoogleアシスタントと比較して劣る印象があります。

「Siri OS」が出るかもという噂は、こう言ったVUIそれ自身が、独自に発展してこなかった経緯があるんじゃないでしょうかね。

おわりに

HomePodは音楽以外にも、これまでのAppleデバイスでは実現の難しかった「部屋の中ならどこからでもハンズフリー操作」や、「ディスプレイを見なくても、デバイスを携帯しなくても、情報を得られる」といったことが、Appleのエコシステムの中で体験できること、これがとても心地良く買ってよかったです。

一方でスマートスピーカーとして見ると、不完全でもVUIで何でもやってやるという勢いがあまり感じられず、賢くまとまってしまったという印象。

徐々に「持たなくても、身につけなくても良い」製品が増えてきている現状。その中で、新しい何かというよりは、従来のモバイルデバイスの仕組みの延長線上として出てきたような雰囲気に、どこか寂しさを感じてしまったというのも正直なところです。

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