【レビュー】ORVIBO Magic Cubeと新型Magic Dotとの実機比較|クールなデザインでコスパの良いスマートリモコン

MagicDotとMagic Cube の外観比較
2020年2月22日追記

新型「Magic Dot」も購入しましたので、この記事ではその実機比較もご紹介します!

ORVIBO(日本正規代理店:Covia)のスマートリモコン「Magic Cube」と「Magic Dot」両方使ってみましたので、レビューします。

Magic Cubeは、外観がとってもクールなスマートリモコンとして、スマート化のムーブメントの最初期から発売されているデバイスです。

そして、実際に利用してみると、デザイン面だけでなく使い勝手や機能面や性能面でも中々いい感じでした。

今回は2020年1月に新発売となった、新型「Magic Dot」の紹介も交えつつ、その使用感をレビューを通じてお届けします。

▲新発売となったMagic Dotの同梱品。本体×1・USBケーブル・説明書のシンプルな構成です。

「Magic Cube」と「Magic Dot」の違い

Magic CubeとMagic Dotは、どちらも「スマートリモコン」と呼ばれる、この装置からネットワーク経由で赤外線を発信することで、(赤外線リモコンで操作する)家電の遠隔操作音声操作ができるようになるデバイスです。

▲インターネット経由でMagic Dotに命令、赤外線リモコンの信号を発信する。

まずはじめに、それぞれの機種の整理をしておきます。

項目Magic CubeMagic Dot
サイズ53mm x 53mm x 54mm65mm x 65mm x 42mm
赤外線到達距離8m以上8m以上
赤外線放射角度360度360度
ダイレクト操作×
価格¥3,970¥3,480

Magic Dotの方が約500円ほど安くなった代わりに、ダイレクト操作と呼ばれる、本体をプッシュして一括操作ができる機能がなくなっているんですね。

▲ここを押して、家電を操作できます。

個人的には、この機能は他社のスマートリモコンにはなく、かつワンタッチで操作できる使い勝手の良いものだったので、ちょっと残念かな…

なお、Magic Cubeは「ドイツiFデザインアワード2017」、Magic Dotは「ドイツRed Dotデザインアワード2019」を受賞しており、実機を触ってみても確かにその質感は高いです。

▲マットなデザインが好印象。
▲Magic Dot・Magic Cube同様にクールなデザイン性。
▲スマートリモコン界隈では、Nature Remoと並んでデザイン性の高いスマートリモコンだと感じています。

本体のデザインから、テレビのような黒物家電のそばにちょこんと置いておくと、馴染みやすいかなと思います。

Magic Cube・Magic Dotのメリット

さて、本体を一通り紹介した所で、まずは導入のメリットについて述べていきます。

プリセットが充実!すぐに操作ができる

純正アプリ「HomeMate」は、家電毎のプリセットが充実しており、すぐに普通のリモコンと同等の操作感を得られるようになっています。

f:id:Kou1600:20180120182301j:plain
▲プリセットは主要メーカーは当たり前として、マイナーなメーカーのものも揃っていて、かなり豊富。
Magic Dotプリセット
▲検索画面から確認したら、あとは反応するものを検証していくだけで、すぐに利用することが可能です。

ちなみに私の家にあるエアコン(日立・パナソニック)とテレビ(SHARP・LG)はすべてプリセットされていました。

続いて、実際の操作画面です。

▲エアコンは普通のリモコン同様です。温度をスワイプで調節することもできます。
MagicDot テレビ
▲テレビはチャンネルボタンが別ページになっておりやや独特ですが、慣れれば問題ないです。

学習リモコンは、プリセットに対応していないものだとボタンを1つずつ登録するのが非常に面倒なので、プリセット機能が豊富というのは重要な要素の一つです。

ちなみに、プリセットにない家電でも、以下の通り学習リモコンと同様に登録することができます。

MagicDot手動登録
▲Magic Dotにリモコンボタンを押し…
MagicDot手動登録
▲手動でリモコンボタンを作り登録もできます。

シーン機能が充実している!

Magic Cubeの優れた点は、このシーン機能にあります。

ちなみに「シーン機能」とは、複数の手順・ルールをスマートリモコンに記録し、自動的に実行させる仕組みのことを言います。

例えば、エアコンとテレビと照明(赤外線リモコン式)を同時に着けたい時などに便利です。

この設定は次のように簡単に利用することができます。

f:id:Kou1600:20180120182305j:plain
▲自分で好きなように条件付けして、自動実行が可能。同時付けに便利!

1ボタンで複数の家電を操作することができるのがいいですね。これは、従来のメーカー独自のリモコンでは実現できないことなので、いい感じ。

ちなみに、「Magic Cube」の場合のみ、冒頭で少し紹介した「ダイレクト機能」をこのシーン操作で利用できます。

本体をプッシュすれば、指定のルールを一括操作することが可能です。

▲シーンでこのように組んでおき…(Siriにも追加できたりします)
▲プッシュすると、家電を一括オフできます!寝る前とかに便利ですよ。

それ以外にも特筆すべきは、このオートメーション機能。

「ある条件下で、Magic Cube/Dotを操作させる」というルール設定をすることで、家電の自動制御ができるようになります。

他のスマートリモコンでは条件を1つしか設定できないものが大半ですが、これのすごいところは、以下の2点。

  • 「それから」の設定で複数条件分岐が可能
  • 動作の遅延設定が可能

より細かい条件設定が可能です。

▲遅延設定を駆使することで、例えばテレビのザッピング(チャンネル回し)が自動でできたりもします。遅延設定がないと、テレビ側の応答時間が間に合わず、これを実現できません。

一方で、これがほしいな〜と思うのは、Nature Remoシリーズにある「位置情報」をトリガーにして制御する、いわゆるジオフェンス機能。

これがあると、外出帰宅時にタイムリーに家電を自動実行でき、とても便利なのですが、純正アプリ「HomeMate」にはその機能がなく、実現することはできません。

今後のアプデに期待したいところです。

シーン機能の有無は、スマートリモコンを選ぶ上で重要なポイントの一つです。Magic Cube・Magic Dot共にこの機能が搭載されていますので、ご安心ください。

Amazon Alexa・Googleアシスタント・Siriに全対応

このスマートリモコンは、安価ながらAmazon Alexa・Googleアシスタント・Siriに全対応しています。

▲例としてAmazon Alexa。スマホと同じ「HomeMate」スキルを導入
▲あとは自動的に端末の検出が表示され、アプリの案内に従えばHomeMateで登録したデバイスが設定できる。

こうすることで、スマートスピーカーに話しかけると以下のように家電の操作が可能となります。

アレクサ、エアコンをつけて

わかりました(エアコンがつく)

これをもうちょっと分解しましょう。

実は音声アシスタントには、その中にも様々な機能があり、それに対応しているか否かが柔軟に音声操作をする上では大事になってきます。

例えばテレビの操作だったら、単にテレビのオンオフだけでなく、「チャンネル変更」や「音量変更」まで音声で可能かということですね。

この点、アプリ(スキル)HomeMateは、以下のような機能があります。

例:アレクサの場合

家電できること用例
エアコン電源ON/OFF
温度変更
モード変更
アレクサ、エアコンをつけて
アレクサ、エアコンを25度にして
アレクサ、暖房にして
テレビ電源ON/OFF
音量変更
チャンネル変更
アレクサ、テレビをつけて
アレクサ、テレビの音量を3下げて
アレクサ、テレビを8チャンネルにして
照明電源オン/オフアレクサ、照明をつけて
シーン(アプリで作った)
シーンの実行
アレクサ、一括オフ

唯一は照明の調光機能に対応していないことですが、ここでのポイントは、アプリ側で作った「シーン」も音声で実行できることです。

これに対応しているスマートリモコンは限られています。

これにより、あらゆる設定を好きなように作り込むことができるので、先述の「テレビのザッピング」を音声で呼び出すことができたり、例えば「徐々に照明を暗くしていく」など色々なことができちゃいます。

これはGoogle Homeの「ルーティン機能」や「Siriショートカット」でも同様であり、購入したら是非楽しんでみてください!

他のORBIVO製品とも組み合わせて生活の仕組みづくりが可能

Magic CubeのメーカーとなるORVIBO(日本正規代理店:Covia)は、Magic CubeやMagic Dotに限らず、他にもカメラなどを扱っています。

  • スマートカメラ
  • Zigbeeミニハブ
  • ドア窓センサー
  • 人感センサー

ラインナップからするに、セキュリティ向けとなっていますね。ホームセキュリティ5点セットなんてものもあります。

特にカメラは安くて優秀です。私も持っていますが、上記のシーン機能にこれを取り入れることができます。

カメラは人感センサーの機能もありますので、例えば以下のような仕組みづくりもできます。

仕組みづくりの例

部屋が不在になったら、(Magic Cube/Dot)で扇風機を消す

これはカメラなので、Magic Cube/Dotで制御した家電の実際の稼働をチェックするといった利用方法もあります。

このような感じで、IoT製品ならでは、利用用途を拡張できるのがいいですね。

Magic Cube・Magic Dotのここはちょっと…【デメリット】

さて、ここまでMagic Cubeの良い点を述べていきましたが、欠点もありますので合わせて掲載していきます。

センサー類を搭載していない

スマートリモコンのセンサー
Image:Indiegogo

この製品は、他のほとんどのスマートリモコンには搭載されている、各種センサー類がありません。

例えば、温度・湿度センサーです。これによって、特にエアコンを使う際に利用する、自室の環境確認や今後センサーによる自動制御などといったことはできません。

このセンサーは、ハードウエア側にあらかじめ内蔵されていないと、あとでアプリ改修などによって機能追加ができないのがネックです。

価格が安いのはこういった側面もあるのでしょう。これはeRemoteのように別売として出てくる可能性がありますが、このような環境確認ができるかできないか、それを妥協できるかが購入ポイントの一つとして考えられます。

カスタムリモコンを話しかけて操作できない

これはスマートスピーカーからの利用時の欠点ですが、カスタムリモコンとして登録する場合、音声アシスタント側に家電として登録されません。

つまりプリセットに対応していない家電は、基本的に音声操作ができないのがデメリットです。

例えば、テレビ・エアコン以外の家電、例えば扇風機に利用する場合は注意しましょう。

この場合、カスタムリモコンの動作をシーンとして登録し、それを実行するといった代替策がとれますが、管理が煩雑になるため、できればカスタムリモコンも電源ON/OFFだけでも登録できるようになるとありがたいところです。

サポート面について

公式サイトに問い合わせフォームがあるだけでなく、サポートブログも存在します。

基本的な内容から、マニアックな内容まで様々な情報が掲載されており、特にスマートスピーカー導入初期のころはその情報レベルの高さにとても助けられました。

こちらから飛べますので、購入前・後に関わらず要チェックです。

なお、トラブったら基本的には本体のリセットボタンを有効活用すると良いです。接続不良など大抵の場合はこちらで解決しますので、問い合わせする前に試してみましょう。

▲本体裏のリセットボタンをピンで長押ししてリセットされます。

おわりに

f:id:Kou1600:20180120182209j:plain

スマートリモコンが多く出てきた現在では、若干存在感が薄くなりましたが、今でもデザイン性は高く、機能も豊富でコスパの良い製品です。

特にスマートリモコンは、その性質上、部屋の比較的目立つ場所に配置する必要があるため、インテリア面でもデザイン性は重要なのではないかと考えています。

よって、Magic Cube・Magic Dotともに、おすすめのスマートリモコンの一つです。

Kou

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