【レビュー】Qrio Lockはレスポンスに優れ機能も必要十分なスマートロック|前作との比較

Qrio Lockを購入して、利用して3ヶ月程度経ちましたのでレビューします。

メーカーのQrioはスマートロック界隈では比較的有名なブランドの1つであり、前作のQrio Smart Lockはスマートロック界隈でも代表作といえる製品でした。

今回は、その後継機となるQrio Lockの特徴を、前作や他社製品との比較を交えながらレビューしていきたいと思います。

レビューポイント

Qrio Lock
4.5
  • オーナーカードが無くなり初期設定がより簡単に
  • 圧倒的なメリット:レスポンス向上
  • 操作時の静音性が高い
  • マルチデバイスに対応(スマートウォッチ、スマートスピーカー、Qrio Key)
  • 自動化系機能の精度は比較的高いが挙動に不安が残る点もある

前作のレビュー 【レビュー】Qrio Smart Lockで簡単に家の鍵をスマート化。スマートウォッチやAmazon Echoで操作も可能

Qrio Lockとは

Qrio Lockとはスマートロックと呼ばれるジャンルの製品で、この界隈では有名な、Qrio Smart Lockの後継機です。

メーカーのQrio株式会社はソニーの100%子会社でさまざまなIoTプロダクトを展開している純日本企業です。

そんなQrio Lockでは主に以下のことができます。

  • スマートフォンのアプリから施錠・解錠操作
  • スマートウォッチのアプリから施錠・解錠操作
  • Qrio Hub経由で遠隔操作
  • オートロック・ハンズフリー解錠機能による自動操作
  • スマートスピーカーから音声操作
  • Qrio Keyでボタン操作

私は前作Qrio Smart Lockや他企業のスマートロックを持っていますので、その比較をしつつ、利用感についてお伝えしていければと思います。

ことはじめ

まずは設置〜初期設定までしてQrio Lockを使えるようにしていきましょう。

Orio本体の設置

▲まずはアダプターを取り付け。これは鍵の溝に合うものを装着。なお、アダプターはS/M/Lの3種類が用意されているため、あらかじめ鍵の溝に合うかをチェックしておくと良いです。
▲バッテリーはSIDE A/Bいずれかの片系に装着します。基本この2本の電池で動作しますが、バッテリー切れの際には自動的にもう一方のバッテリーに切り替わるのが安心なところ。冗長化として買っておくのが吉です。
▲この状態で、まずは鍵に合わせてみましょう。
▲家では設置面に隙間ができたので、高さ調節プレートを取り付けました。
▲これで調整できたので、付属の両面テープを設置面に貼り付け、いよいよ接着です。
▲グッと力を入れ、ドアと接着させます。
▲無事、取り付け完了!

アプリで初期設定

▲まずはアカウント登録をします。メールアドレスとパスワードで登録します。
▲次にスマホとQrio本体をBluetoothペアリングをします。ロックをスマートフォンで初期設定します。
▲最後に、本体を用いて解錠・施錠位置を記録するテストをします。これで完了です。

ここまでで基本設定は完了ですが、その他便利な機能として以下のものがあります。

  • ハンズフリー機能
  • オートロック機能
  • Orio Key(別売)で操作

まずはシンプルにスマートフォンのアプリから利用してみて、慣れてきたらに追加設定するのがよいでしょう。

上記のそれぞれの機能の設定については、下のレビューで述べています。

Orio Hubの設定

もし遠隔地からの操作やスマートスピーカーといったデバイスから操作する場合はQrio Hubを別途購入してください。

▲こちらがOrio Hub。
▲ハブ側はコンセントに挿すだけ。
▲コンセントに挿したらハブがアプリ上で見つかるので、それを登録。
▲自動的に自宅のWi-Fiルータをアプリ上で見つけてくれるので、Wi-Fiルータのパスワードを入力すればリモート接続完了。

初期設定を終えての感想

基本的には、両面テープで鍵にQrio本体をペタッと貼り付けて、あとはアプリの画面に沿って進めていくだけなので非常に簡単です。

前作Qrio Smart Lockでは「オーナー登録カード」というもので本人確認をする必要があり、さらに再設定するためにはこれが必須となるのでわざわざそのカードを保管しなければならなかったのですが、これがなくなり楽になりました。

▲これが前作のオーナーカード。これの設定&保管不要になったので少し楽になった。

レビュー

さてここからは利用した感想を前作Qrio Smart Lockや、他企業のスマートロックとの比較を交え紹介していきたいと思います。

レスポンスが大幅改善!

前作Qrio Smart Lockの最大の欠点は、アプリをタップしてから実際に鍵が操作されるまでの操作が遅かったこと。

このレスポンス問題は前回のレビューでも述べましたが、自動化機能や遠隔操作ができるからといって、やはり家の鍵という防犯上最も大事な部分で利用するとなると、基本的には鍵が締まったことをちゃんと確認したい人も多いはず。

しかし、この近接時の利用でも、スマートフォンのアプリをタップしてから5秒ほど待たねばならず、とてもイライラしていました。

それが今回のQrio Lockはスマートフォンのアプリのボタンをタップしてから瞬時に操作できるようになり、この点がとてもストレスフリーになりました。

▲スマホからの解錠・施錠を動画にしました。

さらに、Qrio Smart Lockでは、Qrio Hubを利用した場合にWi-FiモードとBluetoothモードを手動で切り替えなければならなかったのですが、これもアプリを開いた場所によって自動判定されるよう改善されています。

このような改善により、Qrio Lockは遠隔操作でも近接操作でもストレスなく利用できるようになりました。

本体の質感は高く、静音性に優れる。ただし形状的に嵩張るのは注意。

Orio Lockの外観は高級感があります。どことなく親会社のソニーらしさを感じるクールな雰囲気がありますね。

▲カーボン調の黒い外観。つまみ部分もしっかり作り込まれている。

そして、Orio Lockの良さは、上の動画にも示した通り、操作した際の静音性にあると思います。

一方で、この製品は重心が上にありいびつな形状となっています。

▲他社スマートロックとの比較。本体にかなり高さがあることがわかる。(左からセサミスマートロック/セサミMini/Qrio Lock/Qrio Smart Lock)※Qrio Lockは1段高さ調節プレートをつけた状態で撮影してしまいました。すみません。)
▲左からセサミMini/セサミスマートロック/Qrio Smart Lock/Qrio Lock。やはりかなり存在感がある。

これは、両系のバッテリーを持っていることが主で、冗長化できるため安定性に優れているとは言えますが、やはり外観上かさばって見えるのは確か。

両面テープも前作と比較して改善されたとのことで、3ヶ月利用時点の現在でも外れたりすることは全くありませんが、粘着力が弱くなってきたときに、突然外れ落ちて壊れたりしないかはやや不安でもあります。

購入される際は、寸法などをしっかり確認した上で自宅の鍵に合うかチェックしてから購入するようにしましょう。

参考 技術仕様Qrio Lock

マルチデバイスで使える

Orio Lockの特徴は、スマートフォンやスマートウォッチ、スマートスピーカーから果ては専用品のQrio Keyによる物理ボタン操作まで、あらゆるデバイスを使って、鍵の解錠・施錠から状態確認ができることです。

それら実際の利用感について以下に掲載していきます。

Apple Watchから施錠・解錠

Apple Watchからもスマホと同様に施錠・解錠が可能です。

Qrio LockではApple Watchのコンプリケーションにも対応しているのが良い点。

メイン画面から即座にタップして解錠が可能です。

▲こちらも実際の動作を動画にしてみたので、ご確認ください。

私はApple Watchを常時身につけているので、後述するハンズフリー解錠が正常に動作しなかった時でも、これでサクッと解錠できるので嬉しい限り。

ちなみに後述するAIアシスタントからの操作も可能なので、例えばGoogle Assistant搭載のスマートウォッチからでも操作できるのが良い点ですね。

AIアシスタントからも利用可能

この製品は、AIアシスタントからでも利用することができます。対応しているのはAmazon AlexaとGoogleアシスタントです。

つまり最近流行りのAmazon EchoやGoogle Homeといったスマートスピーカーからでも鍵の操作が可能となります。

元々、このAIアシスタントでの操作は、施錠のみの対応でしたが、AIアシスタント側の仕様変更もあり、2018年12月に鍵を解錠も可能となりました。

例としてAmazon Alexaでの設定です。

▲QrioのスキルをAlexaアプリで検索し、初期設定で登録したID/パスワードでログインして認証。
▲Alexa上で端末を検出し、デバイス登録。グループ設定をして登録完了。
▲Alexa上では、スマートホームスキルに対応。ロック解錠の設定がある。

「音声でロック解錠」という設定項目をオンにすると、4桁の暗証番号を設定します。

Alexaから施錠の際には、「玄関の鍵を締めて」などというだけで、Qrioがロック状態になりますが、解錠の際には、この暗証番号を言わなければならないため若干手間です。

とはいえ、これはAlexa側の仕様であり、防犯上の問題とのトレードオフですね。むしろ、「鍵を開けて」というだけで解錠してしまうのはさすがに怖いので、この方式の方が安心して利用できます。

▲Alexaによる実際の操作はこんな感じです。何に触れる必要もないため中々未来感がありますよ!

ちなみに私はセサミスマートロックでこれを体験していたため、そのときの経験含め、実用面でこれが役に立ったのは、以下のポイントです。

スマートスピーカーからの操作できることのメリット
  • 【施錠】鍵を閉めたか不安になった時、わざわざドアへ行かずともスマートスピーカーに話しかけるだけで施錠が担保される(寒い冬とか寝る前にいちいち玄関に行く必要がない)
  • 【解錠】来客時にインターフォンで受け付けた後、スマートスピーカーに話しかければ玄関まで行かずとも鍵を解錠可能。

正直めっちゃ怠惰なこと言っている気もしますが(笑)、私は一人暮らしのため、何気にこういったことが便利だなぁと思うポイントでした。

Qrio Keyが意外に便利

この製品はスマートフォンのアプリからでも操作可能ですが、これを利用する場合、「スマートフォンのロック画面を解除してQrioアプリを開く」という手間があるのも確かです。

Orio Keyがあれば、ボタンをポチッと押すだけで施錠・解錠ができます。

▲設定も非常に簡単。アプリの案内に従えばもう使える状態に。

車のキーのような感覚で、楽々鍵の操作ができちゃいます。質感も高いのでいい感じですよ!

▲これも動画撮りましたので、動作イメージにご参考頂ければと思います。

自動解錠・施錠の使い勝手はあと一歩

この製品には、スマートフォン等から施錠・解錠しなくても、その操作を自動化できる2つの機能が備わっています。それはオートロックとハンズフリー解錠の2つです。

それらを見ていきましょう。

ハンズフリー解錠

スマートフォンのGPSを用いて、家に近づいたら鍵を自動で解錠する機能です。いわゆるジオフェンス機能ですね。

▲自宅の位置をマップで指定して設定します。このエリアに入ったらQrioのBeaconによる監視が開始し、鍵の至近距離に来たら解錠されるという仕組みです。至近距離で初めて解錠されるため、ある程度離れたところからでは解錠しないので安心です。

このハンズフリー解錠はスマートロック導入の大きなメリットの一つなので、期待して購入する方も多いのではないでしょうか。

実際に導入して3ヶ月、最低でも50回以上は動作させていますが、前作Qrio Smart Lockや他社類似製品と比較しても中々精度は高くなっています。

前作ではGPSのみだったが、Orio LockではさらにBeaconを使ってこの精度を上げているようです。(発表時の情報)

ネットワーク環境や自宅の構造にもよると思いますが、私の場合はこのハンズフリー解錠は約7割〜8割の確率で解錠できています。(ダメだったら上記Apple Watchの操作でサクッと解錠しカバー)

とはいえ、調子の悪いときには動作遅延があり、施錠した後に、ハンズフリー解錠で開いてしまう(しかも後述の不具合?でオートロックもされず)といった怖いこともありました。

この機能は防犯という性質上、やはり100%安心できるものにしてもらいたいです。

とはいえ技術的な限界点があるのも確かなので、目視確認、アプリやスマートスピーカーで確認をして運用上チェックするようにしましょう。

ひとこと
余談ですが、2019年1月28日にBluetooth 5.1で「cm単位の方向検知が可能になった」という発表がありました。
距離単位でシビアな動作が要求されるハンズフリー解錠にもこれは精度向上に生かされるのではないかと思っています。
Qrio Lockに搭載されているのはBluetooth 4.2であり、後継機として発売となるかと思いますが、こういった機能が満足に動作するには、このような通信規格側のバージョンアップにも注目ですね。今は「未来を先取り」的な感覚で、楽しみ半分で接した方がいいですよ。

オートロック機能について

これは、文字通りドアを閉めたら自動で鍵を施錠してくれる機能です。ホテルのオートロックのイメージそのままです。

このオートロック機能は前作が閉まる時間の「秒数を指定」するのに対し、Qrio Lockでは「開閉センサー」を利用します。

▲このような形でセンサーをQrio Lockに取り付け…
▲アプリの案内に従ってドアの開け閉めをして、位置を覚えこませセットする。

この開閉センサーによるオートロック機能でよかったポイントは、例えば宅配便の荷物の受け取りでドアを開けっ放しでサインするとき。

秒数によるオートロックでは開けっ放しの状態でも一定の秒数でサムターンのみ閉まってしまったり、スマートロックの動作で宅配業者を驚かせてしまう(笑)といった欠点がありました。

開閉センサーによるオートロックではドアが閉まったときのみに動作するため上記のような心配はありません。実用面での隠れたメリットです。

一方で、この開閉センサーは不具合なのかわかりませんが、ハンズフリー解錠機能を用いて解錠した際のみオートロックの施錠がかなり遅いです。高確率で相当遅延します。(10分くらいオートロックが機能せず解錠状態だったこともあった)

これはファームウエアアップデートで今後修正してもらいたいポイントです。

おわりに

Orio Lockは前作の主たる欠点だったレスポンス問題も改善され、スマートロックとして必須機能をしっかりと有しており、オートロックの開閉センサーやQrio Keyといった実用上の細かい点もカバー。おすすめできるスマートロックの一つです。

今後、今回記事にした不安定な部分をファームウエアアップデートなどで改善していってもらえば、より使い勝手が上がると思います。今後に期待のスマートロックですね。

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