FireタブレットにAlexaの「ハンズフリー機能」と「Showモード」が追加されました!
元々、海外版では利用可能であったこのモード、2019年4月のアップデート(Fire OS 5.6.4.0)で対応しました。
早速私も利用してみましたので、詳細を以下にみていきたいと思います。
もくじ
どんな機能?特徴を簡単に整理
まずは、Fire OS 5.6.4.0で新しく搭載された2つのAlexa関連機能を簡単に紹介します。
Showモード
一言で言うと、「Fire HD 10をEcho Showのように利用できる」機能のことです。

このShowモードでは、音声操作メインの画面に切り替わります。通常のタブレットのようにホーム画面のアプリをタップして操作などといった利用することはできません。
実際の利用感はEcho Showとほとんど変わらず、できることの詳細は以下の記事をご参考ください。
ただし、後述する注意点に記載の内容など、細かい点で利用感の異なる点があることには注意してください。
Alexaハンズフリー
これは元々スマホ版のAmazon Musicにあった機能ですが、Showモードと同時にFire HD 10でも利用できるようになりました。
Fire HD 10においては、通常のタブレット(Fire OS)利用時にAlexaでの音声操作が可能となります。OSレベルで操作できるのが良い点。
主だった使い方は話しかけてアプリを即座に開くといった形です。
音声起動すれば、一部のアプリでAlexaによる提案を受けられるものもあります。


わざわざアプリを探してタップしなくとも、話しかけるだけで目的の機能・情報に一発でたどり着くことができるのが便利な点です。
設定方法
続いて、それぞれの設定・切り替え方法を紹介します。いくつか手段があります。
話しかけて「Showモード」「タブレットモード」を一発切り替え
これが最も簡単な設定方法です。
「アレクサ、Showモードにして」と言えば、Showモードに切り替わります。
また、「アレクサ、タブレットモードにして」と言えば、通常のタブレット(Fire OS)で利用することができるようになります。
この音声での切り替えは、基本的にはEcho Showとして利用しているが、タブレットとして利用したいときに即切り替えられるので重宝します。
コントロールセンターから切り替え
以下の画像の通り、Fire HDタブレットを上からスワイプして、コントロールセンターで「ハンズフリーモード」「Showモード」の切り替えが可能です。


時に音声起動が煩わしく感じてしまうこともあるでしょう。その場合「Showモード」と「ハンズフリー」双方を無効にすることもできるので安心です。
Showモードの詳細設定
設定画面にいき、端末→「Showモード」で詳細設定をすることが可能です。

【感想】Echo端末でAlexaを利用するより良いかも
ざっと利用してみて、Fire HDタブレットがAlexa対応したことにより、ひょっとしたら専用機のEchoシリーズを買うよりも使い勝手がよいのではないかと思いました。
Fire HDタブレットは音質がよくないため、音楽を聞いたりする際にはEchoの方が良いのですが、最悪Bluetoothスピーカーと連携したりもできますし、以下の観点でEcho端末を超える良さがありました。
ここではこれまでのEchoデバイスと比較して私が感じた、Fire HD 10 Alexa対応の優位性を掲載していきます。
Echoデバイスと比較して可搬性に優れる
Alexaの利用は、これまでのEchoデバイスでは据え置きのスピーカーということもあり、配置場所が比較的限定されていました。
また、電源も常時投入していなければならないことで、家の中でちょっと配置を変更したい時でもわざわざ電源アダプタの抜き差しまでする必要があります。
しかし、Fire HD 10はそもそもがタブレット端末であるため、モバイル性に優れており、配置の柔軟性が非常に高いです。

家の中で利用するのにモバイル性を意識する必要はあるのかと言う所ですが、実際利用してみると、ちょっとした配置変更したいときや別の部屋に持っていきたいときに圧倒的に便利です。
私のお気に入りは、壁掛け利用です。Fire HD自体が軽くて薄いため、こんな感じで100均の粘着フックで簡単に取り付けできちゃいますよ!
また、ベッドサイドに取り付けることによって、寝っ転がってプライムビデオで映画を見たり…

寝返りしたければ取り外してみたりとか…スマートホーム対応製品があればAlexaと連携して音声で照明を消すなんてこともできますね。
他にも奥行きが薄いため、机置きとかもしやすいです。

これは同ディスプレイ付きモデルのEcho SpotやEcho Showではまずできない利用方法でした。こういうこともできるFire HDタブレットのAlexa利用は、Echoに比べおすすめです。
安価に導入できる/Echoデバイスを買う必要がない
これは当たり前ですが、すでにFire HD 10(第7世代)を所持している方であれば、音声操作のために別途Echo端末を買う必要がありません。
特に同等クラスのワイドディスプレイ付き端末としてEcho Showは高額なので、結果的により安価なAlexaデバイスが手に入るのが良い点。
海外では、Fire HD 8でもShowモード/Alexaハンズフリーに対応しているので、日本でもこれが使えるようになるのは時間の問題でしょう。
タブレットとしても利用できる
もちろん通常のタブレット端末としても利用可能です。しかもAlexaハンズフリー機能により、音声操作もできるタブレットとして使えます。
この点、Echoデバイスはスキル利用が基本となるため、コンテンツに限りがあるのが欠点でした。しかし、Fire HDタブレットは普通にAmazonアプリもスキルも両方利用できます。
音声操作したくないときはFireタブレットとして利用すればいいですし、Echo Showのように利用したければ、Showモードにすれば良いわけです。その設定は上記のようにサクッと切り替え可能。
実はAlexa搭載デバイスの本命は、Fireタブレットだったのではないかと思うほど使い勝手が良く柔軟性が高いです。
注意点:Echoと異なるポイント
さて、ここまではメリット部分を中心に見ていきましたが、通常のEcho端末と異なる部分も存在します。
これも、Echo端末との比較を中心に見ていきましょう。
特定のAlexaスキルを呼び出す時は「〜の”スキルを”開いて」という必要がある
Echo ShowのようなAlexa専用機との最大の違いはこれです。
例えば、私はキッチン利用しているのですが、「クックパッド」のスキルを開きたい時に、Echo端末と同様に「クックパッドを開いて」というセリフを言います。
この場合Echo端末では普通にスキルが開きますが、Fire HD 10の場合タブレットモードに自動遷移し、Amazonアプリの”人気のレシピ検索アプリ”が開いてしまいます。


アプリとスキルの双方が利用できることにより、名称がバッティングしてしまっているんですね。
よって、スキルを利用したい時にはEcho端末とは違い、若干冗長なセリフを言わなければならないのがデメリットです。
Echoで利用できる一部の機能が使えない
最たるはウエイクワード。通常Echo端末では、以下の4つのウエイクワードを設定することができます。
- アレクサ
- アマゾン
- エコー
- コンピューター
Fire HD 10で設定できるAlexaのウエイクモードは上記のうち2つの「アレクサ」「アマゾン」の2つのみです。
細かい点ですが、操作の入り口となるセリフ。個人的には「エコー」が一番呼びやすかっただけに、ちょっと残念な点。(そもそもEcho端末ではないですが)
ウエイクワードとして適切か微妙ですが、「ファイアー」とか出てくれると良いかも笑
他にも例えばAlexaには「会話継続モード」という、ウエイクワードなしに連続的に命令できる便利な機能が存在するのですが、現状Fire HD 10上のAlexaでこれを利用することはできません。
これらは今後のアップデートでEchoと同等レベルになることを期待したいですね。
おわりに
Fire HD 10のAlexa対応について取り急ぎまとめました。
今後Echo Showでの利用と比較して気づいたことがあれば、随時追記していきたいと思います。