2019年10月30日に新発売となった、Fire HD 10(2019年モデル:第9世代)を購入しましたのでファーストインプレッションとしてレビューします。
元々1個前の2017年モデル(第7世代)を持っており、Fire HD 10は今回2年振りの更新となっています。
新型は給電にUSB-C、性能アップ、好きな色であるホワイトが出て私にとっては理想的なFireタブレットだったので奮発して購入。
利用してみた所感について、第7世代との比較を中心にレビューをお届けします。


もくじ
新旧Fire HD 10の比較
さて、まずは新旧Fire HD 10について特徴を比較して行きます。
新型Fire HD 10のスペック比較
新型と旧型の違いは、主に以下の表に示す通りです。
2019年(第9世代) | 2017年(第7世代) | |
解像度 | 1920 x 1200(IPS) | |
CPU | オクタ(8)コア 64bit ARM (2.0GHz) | クアッド(4)コア 64bit ARM MT8173 (1.8GHz + 1.4GHz) |
GPU | ARM Mali-G72 MP3 GPU | PowerVR GX6250 GPU |
メモリ | 2GB | |
スピーカー | Dolby Atmos、 デュアルステレオスピーカー マイク | |
ストレージ | 32/64GB | |
USB | USB-C (2.0) | Micro-USB |
MicroSD | 512GBまで対応(別売) | 256GBまで対応(別売) |
カメラ | (フロント)200万画素 (リア)200万画素 | (フロント)30万画素 (リア)200万画素 |
Wi-Fi | デュアルバンド a/b/g/n/ac | |
Bluetooth | 4.2 LE | 4.1 LE |
Alexa | Showモード Alexaハンズフリー | |
OS | Fire OS 7(Android 9 base) | Fire OS 5(Android 5.1 base) |
バッテリー | 最大12時間 | 最大10時間 |
サイズ | 262 x 159 x 9.8mm(10.1インチ) | |
重量 | 504g | 500g |
太字にしている部分が、第9世代になって変わったところですね。
これ+αをまとめると、2019年モデル:第9世代の特徴は、以下のとおりです。
- CPUのクロック数・コア数ともにUP
- フロントカメラの画素数UP
- Bluetoothが4.1→4.2に
- MicroSDカードの容量UP
- バッテリー2時間増大
- Fire OS が5→7に(ベースのAndroid OSが5→9 に)
- カラー追加(新色:ブルー・ホワイト)
- 給電がMicroUSB→USB-Cに
こんな感じで、性能が底上げされています。
外観について
Fire HD 10は、重量・サイズはほぼ変わらず、かつ価格も旧型の標準価格が若干下がっているのがすごいところです。かなり頑張っていますね!




私は最近これに揃えてケーブル統一しているのでとてもありがたいです。普段利用する上ではこういうのが結構重要ですよね。

反応速度について
まず気になるところは反応速度。
最初に感じたのは、プライムビデオを選択する際に動作引っ掛かりが少ないなという点。
それ以外にも、ブラウザの描画でも新型2019年モデルのほうがサクサクしています。
上記の動画に限らず、全般的にサクサク感がわずかに向上しており、この点に性能差を感じました。
さらに気になるのは、Alexaの応答速度。ただ、これはほぼ変わらずです。
ということで、ファーストインプレッションとしては、劇的なレスポンス改善とまでは言えないものの、体感的なサクサク感は随所に感じられました。
この価格にしては、かなり頑張っている方だと思います。
この性能アップは、後述する新機能:ピクチャーインピクチャーの動作性能アップにも寄与しているものと見られますので、次に紹介します。
ピクチャーインピクチャー(PIP)について
2019年モデルでは、新たにピクチャーインピクチャーを利用することができるようになりました。
これは、ベースのAndroidがOS 5から一気に「OS 9」に上がったため、利用できるようになったものです。
これにより、例えばプライムビデオを再生しながら、ブラウザを開いて調べ物をする、といったことが可能です。
従来のFire HD 10ではこれができなかったために、10インチの広大な画面を持て余している印象でした。
新型ではこれが利用できることにより、マルチタスク性が向上し、より実用性の高い利用ができるようになりました。
なお、余談ですがベースのAndroid OSが一気に5→9に上がったことにより、このような機能追加だけでなく、Amazonストアのアプリについてもこれがベースになっていくのではないかなと思います。
上記に述べたとおり、性能やら色々あるのですが、実はこの保守性としても長く使うなら新型を購入した方が良いかと思う部分です。
スピーカー・マイク性能もチェック
Fire HD 10は2018年のアップデートでAmazon Alexaにも対応したことで、スピーカー・マイク性能も重要な要素になるかと思います。
スペック上は全く変わっていないのですが、個人的には新型の方が音に深み(特に中高音域)がある印象を受けました。
もちろん、他のハイスペックなタブレットと比較してしまうと、価格ならではのシャリシャリ音な部分もありますが、新旧いずれもステレオスピーカー・Dolbyサウンドに対応しているため、これでもそこそこ満足できます。
また、外部インターフェースとしてBluetoothスピーカーを利用することができ、この点はある程度補うことが可能です。
一方、マイク性能についても新型と旧型を距離・雑音有無で異なる観点で検証しました。
端末上のスペックは明らかにされていませんが、新型と旧型の差異はほとんど見られませんでした。上述の通り反応速度もそこまで変わりません。
マイク感度も新旧を並べて50回ほどテストしてみましたが、どちらもマチマチで、またAlexaの反応速度も変わらずといった感じでした。
基本的にどちらにもいえるのは、特に雑音環境下(テレビ視聴時など)での反応率はあまり良くないですね。この点は、集音力の高いEchoデバイスの方が反応率が高く、軍配が上がります。
FireタブレットのShowモードのメリットは、部屋間で持ち運びのできる可搬性と、Alexaが合わなくても、タブレットとしても利用のできることで潰しが効くのがメリットです。
細かいアレクサの利用方法についてはこちらの記事で解説しています。
よって、Alexaをメインに利用したいという場合、新型でも旧型でもそこまで変わらないかなという所感です。
Fire HD 10、私の使い方
新型になり、ますます使いやすくなったFire HD 10、せっかくのレビューですので私の使い方やどういう点にメリットを感じているのかも載せておきます!

利用に合わせ、随時加筆していきます!
Fire HD 10の壁掛け利用
メインで利用しているのはこれです。Fire HD 10はAlexaに対応したことで、壁掛けでもハンズフリーに利用することができるようになりました。
壁掛け利用では主にキッチンで使っています。Showモードにしてクックパッドスキルを利用すれば、レシピ情報を表示したままにできるのが割とありがたいです。
それ以外にもRadikoやAmazon Musicでラジオ・音楽をかけたり、プライムビデオのテレビ番組を垂れ流しにしておけば、少し億劫になりそうな料理作業も捗ります。
スピーカーの音質があまり良くなく、料理中や皿洗いの時に聞こえにくいのが難点ですが、私はBluetoothスピーカーにつないで利用しています。
これは旧型でも同様ですが、新色ホワイトが出たことでこれまでの黒から柔らかみのある白に変更することができ、壁の色との親和性が少し上がったのが地味に嬉しい点w こういうインテリアチックな要素って何気に大事ですよね^^

Echoデバイスのように据え置きでなくても、Alexaに対応していることで「スマートホーム」操作ができたりと、結構嬉しい点も多いです。
PIP機能でプライムビデオを見ながら何かする
新型Fire HD 10の何よりの売りは、上述の通りこのピクチャーインピクチャーでしょう。性能向上もこのためにあるのではという所感です。
他のタブレットでもこの機能が搭載されているのは数多にありますが、格安かつAlexa搭載のFire HD 10でも搭載してきたのは嬉しい点です。
基本的にはアプリ切り替えの際に利用できるのですが、私が気に入っているのはプライムビデオ視聴時にAlexaで他のアプリに切り替えた際、自動でPIPに遷移して利用できる点。
アプリランチャーで切り替えるよりも一々アプリを選んでという手間なしに、一声で切り変えできるので、手間いらずで気に入っています。
他のガジェット含め、給電がUSB-Cで統一された!
USB-Cに統一されたことで、他のデバイスと充電ケーブルを揃えることができるようになったのが個人的には何よりも嬉しいです。ガジェットマニアにはたまらないポイントw

給電容量が異なるため、アダプタはある程度入れかえする必要がありますが、ケーブルが統一されたので使い回しできたりするのがメリット。
コネクタ探したり、アダプタのある場所にいったりするのがめんどうなので…(ものぐさ)
おわりに
さて、今回Fire HD 10を取り急ぎレビューしましたが、正直これが1万5千円とは信じられないくらいコスパが良いデバイスとなったという感想であり、旧型と比較しても正当進化を果たしています。
今後じっくり使っていき、細かい点を随時検証していきたいと思います。