Fire HD 8 Plusは、より高性能なモデルとなっていますが、個人的に気になっていたのは、「Echo Showのように使える」という部分。
2018年モデルのFire HD 8でもアレクサを利用することができたのですが、ワイヤレス充電台が出たことにより、その佇まいは、Echo Showそのものなんですよね。
この記事では、Fire HD Plusを従来のタブレットとしてではなく、「Alexaデバイス」として捉えたときに、同じような位置づけとなるEcho Showシリーズとの利用感の違いについて比較評価をしていきます。

Kou
Fire HD 8と8 Plusの性能比較については、以下の記事にまとめています。合わせてご参考ください!
もくじ
スマスピ観点で見たFire HD 8 Plusのメリット
実際に利用してみて、Echo Showと比較したときの、Fire HD 8 Plusの良い点は以下のとおりです。
ここでは、アレクサ利用を前提としたメリットとしています。
取り外しができる
何よりも良いのはこれ!Fireタブレットと比較して取り外しができることです。


私がFireタブレットの利用で気に入っているのは、壁掛けアレクサ。

料理中は手が塞がるので、音声操作はいい感じ(^^)b こんなことまでできちゃいます。
上記はあくまで例ですが、Echo Showは据え置きでしか利用ができないので、このような取り回しの良さは嬉しいポイントです!
タブレット向けアプリも呼び出せる
Echo Showでは、アレクサの標準機能とスキルしか利用できませんが、Fireタブレットだとアプリを呼び出せます。
これにより、音声操作で利用する場合のコンテンツが一気に豊富になります。
例えばで言うと、個人的に嬉しいのは「Abema TVアプリ」をアレクサ経由で再生出来る点ですね。

Showモードと違い、Fireタブレットは第9世代からピクチャーインピクチャーに対応したことで、プライムビデオを再生しながらアレクサで調べ物、ってのもそこそこ便利です。

細かい点では、プライムビデオのレンタル課金もできますね。(Echo Showは本体上で課金できない)

このように、同じようにアレクサを使う場合でも、ベースがタブレットなためEcho Showよりも見られるコンテンツが多い、というのが嬉しい点です。
ビデオ通話がしやすくなった
これは、Echo Showではなく、旧Fire HD 8との比較です。
旧型とは、内蔵カメラの場所が変わっています。

これの恩恵を最も受けるのが、アレクサでビデオ通話をするとき。
Showモードで利用する場合必ず横向きになるので、そこから利用するとなると、ビデオ通話がしにくかったんですよね。


Echo Show用途でビデオ通話は、かなり人気の使い方のひとつなので、これに合うようになったのは嬉しいポイントですね。
ただ、タブレットとして利用するときは、縦持ちが若干しにくくなりました。


ワイヤレス充電でストレスなくEcho Show化できる
Fire HD 8 Plusの何より大きな特徴は、ワイヤレス充電ができることです。
ワイヤレス充電できるタブレットってありそうでなかったので、これを安いFire HDタブレットが搭載してきたのにはけっこうビックリ。




ワイヤレス充電台に置いておけば、近づいたら自動的にディスプレイがつくのも隠れたメリット。
Echo Showってアレクサしなくとも、画面でニュースや天気などをスライド表示してくれるので、デジタルサイネージ的な利用もできるのがいいんですよね。
Fire HD 8 Plus+ワイヤレス充電台は、それをそのまま再現できます。
さて、これまでのFire HDタブレットでも、アレクサを利用することはできました。
そのため、Echo Showのように利用する場合、常に充電した方が良いのですが、基本タブレットとして利用するので、いちいちケーブル接続するのはめんどいです。(コードが横から出るので見栄えも悪いです。。。)
このストレスは、Fire HD 8 Plusのワイヤレス充電の対応によって相当に軽減されました。

ワイヤレス充電台によって、本当の意味で「Echo Showのように」利用できるなと感じられるようになりました。
Echo Showと比較して微妙に使い勝手が悪い部分
あくまで、スマートスピーカーとして「Echo Showのように」利用する場合の、Fire HD 8 Plusの使い勝手が悪い部分については、以下の通りです。
スキルとアプリが混在する
上記メリットの章では、Fireタブレットのアプリも呼び出せると言いましたが、その裏返しとして、スキルを呼び出そうとしても、アプリを開いてしまうことがあります。


この場合、「〜の”スキルを”開いて」と言えば、目的のスキルを開けます。
ただ、音声操作のメリットって、話しかけてサクッと呼び出せる点が何より嬉しいところ。この一手間や、別のものが開いたりするのが、けっこうストレスです。。。
このように、音声操作専用でないがゆえの欠点というのは存在します。
一部便利な設定が利用できない
Echoシリーズと比較したときに、Fire HD 8 Plusは一部Echoで利用できる機能を使うことができません。
- ウエイクワードが「アレクサ」「アマゾン」のみ
- 会話継続モードが利用できない
個人的には、2回目以降アレクサと言わずに連続で命令できる「会話継続モード」は重宝しているので、これが利用できないのはちょっと苦しいところ。
ただ、設定面はこれくらいの違いのもので、音楽・天気を聴くやらスマートホームなど、アレクサの主要機能は全て使えます。
なので、実際の利用では、そこまで問題とはならないです。
端末そのものの性能・機能の差
やっぱりスマートスピーカー的な使い方だと、Echo Showの方が勝る部分が多いです。(専用機なので当然ですが)
まず最も大きな違いは、すぐにわかりますが、スピーカーの差。
Fire HD 8 Plusは、映像向けではドルビーアトモスにも対応し、安いタブレットとしては十分頑張っていると思いますが、スピーカーサイズの違いから、その音質の差は歴然です。
これは、別途Bluetoothスピーカーをお持ちの方は、それに接続すれば対策できる部分ではあります。
あとは、本体のボタンです。


マイク性能もEchoの方が良いですね。
普通に使う分にはどちらもほぼ変わらないですが、雑音環境下だとその違いがわかります。

専用デバイスではないというのは当然ですが、こういった違いはあります。
Echo Showだと音楽再生やビデオ通話が人気の使い方なので、このスピーカー・マイクあたりにこだわる方はEcho Showの方がコスパが良いです。
ただ、基本的な操作は十分できること、何より取り外してタブレットとして使えるのが嬉しいポイントので、まぁ一長一短と思います。
おわりに
Fire HD 8 Plusは、その製品の作りから、よりアレクサ利用向けとして「Echo Showのようにも使える」という点が大きな特徴だと感じたため、あえてEcho Showとの比較評価をしてみました。
デメリットの部分は、製品仕様に関わる部分を除くと、細かいレベルの違いです。
それが気にならなければ、Echo買わずにFire HD 8 Plusを手に取ってアレクサするというのも、十分アリだと思います。
アレクサ的な使い方
