AmazonのFire TVシリーズは、どれか一つテレビに挿すだけで、簡単にスマート化できる製品です。
「映像作品・音楽・写真」を中心に、Amazonプライムの豊富なサービスが楽しめちゃいます。
それ以外にも、外部の対応アプリがかなり豊富で、かなり多くのコンテンツが楽しめる!
テレビを買い換えなくても良いので、コスパ良し。
そんなFire TVシリーズのおすすめはどれか?実機を全て購入して利用してきた私が解説します!
万人におすすめなのは「Fire TV Stick」。これを軸に、予算や細かい使い勝手で比較します!
もくじ
ラインナップ
現行のFire TVシリーズのラインナップは、以下のとおりです。まずはスペックを乗せておきます。
項目 | Fire TV Cube (第3世代) | Fire TV Cube (第2世代) | Fire TV Stick 4K | Fire TV Stick |
---|---|---|---|---|
プロセッサ | ヘキサコア (2.2GHz×4コア + 1.9GHz 2コア) | ヘキサコア (2.2GHz×4コア + 1.9GHz 2コア) | クアッドコア (1.7GHz) | クアッドコア (1.3GHz) |
メモリ | 2GB | 2GB | 1.5GB | 1GB |
最大解像度 | 4K Ultra HD 最大2160p (HDR、HDR10、Dolby Vision、HLG、HDR10+) | 4K Ultra HD 最大2160p (HDR、HDR10、Dolby Vision、HLG、HDR10+) | 4K Ultra HD 最大2160p (HDR、HDR10、Dolby Vision、HLG、HDR10+) | FULL HD 最大1080p |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac/ax、2×2 MIMO | 802.11a/b/g/n/ac、2×2 MIMO | 802.11a/b/g/n/ac、2×2 MIMO | 802.11a/b/g/n/ac、2×2 MIMO |
イーサーネット | 別売 (10/100Mbps) | 同梱(10/100Mbps) | 別売(10/100Mbs) | 別売(10/100Mbs) |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 | 5.0 | 4.1 |
ストレージ | 16GB | 16GB | 8GB | 8GB |
アレクサ | ・内蔵 ・リモコン ・Echo連携 | ・内蔵 ・リモコン ・Echo連携 | ・リモコン ・Echo連携 | ・リモコン ・Echo連携 |
OS | Fire OS 7 | Fire OS 7 | Fire OS 6 | Fire OS 5 |
赤外線 | 内蔵 | 内蔵 | なし | なし |
本体サイズ | 86mm x 86mm x 77 mm | 86.1 mm x 86.1 mm x 76.9 mm | 99 mm x 30 mm x14 mm | 85.9 mm x 30.0 mm x 12.6 mm |

ラインナップをざっと見た所で、実際に利用してみてどれがおすすめかを解説します!
実際に利用してみて得たポイント
それぞれの実機を使ってきて、ここが選ぶポイントだと感じた点について述べていきます。
4Kテレビ・モニターがあるかが最初の分かれ目
Fire TV 4K・Cubeは、4Kテレビやモニターがあって初めて4K対応作品を視聴することができます。
テレビがフルハイビジョンのものだと、4KやCubeをフルに活かすことはできないので、必然的に「Fire TV Stick」を選ぶのがおすすめです。
同様に、Fire TV 4K・Cubeは、音響向けのドルビーアトモスにも対応していますが、これも対応のサウンドバーがないと、そのサウンドで楽しむことはできなくなります。

よって、購入前にまずご自宅のテレビの性能がどうなのかを確認しておきましょう。
- テレビの解像度(フルハイビジョンか4Kか)
- テレビまたは音響機材がドルビーアトモス対応か
※4Kだったら、たいていHDRがセットなので、4Kか否かを軸に見てください。
4K対応作品はまだまだ少ない
Amazonプライムは、見放題でも徐々に4K対応してきているものが増えてきました。

ただ、それらは洋画やオリジナルビデオが中心で、邦画やテレビ番組はまだ対応はわずかなものです。
これは、見放題でなく、都度課金のレンタル作品でも同様です。
そのため、4Kテレビがあり、かつFire TV Stick 4K、Cubeを持っていても、4K+HDRのコンテンツが見られないものもあります。
そういったこともあり、焦って上位機種を選ぶ必要もないかと思います。
Fire TV Stick 4K・Fire TV Cubeは動作がサクサク
ここまで、Fire TV Stickが明らかに優位に見えますが、4K・Cubeの良さがあります。
それは、動作がサクサクであることです。
特に、起動やリモコンでのメニュー操作、アプリダウンロードの快適さは、Fire TV Stick 4K・Fire TV Cubeでも明らかにわかるくらい違います。
定量的な指標として、再起動にかかる時間も計測しました。
機種 | 再起動にかかる時間 |
---|---|
Fire TV Cube | 35秒 |
Fire TV Stick 4K | 53秒 |
Fire TV Stick | 1分10秒 |
ただし、作品の再生自体は、結局のところ「インターネットの回線速度」に依存するので、どの製品でもあまり関係はありません。

やはり、Fire TV Stick 4KとFire TV Cubeは、予算に余裕があり、よりスムーズかつリッチな環境にしたい場合、これを選択するのが良いと言えます。
アレクサはリモコンで十分
Fire TV Stickシリーズは、全てのモデルでアレクサに対応しています。
アレクサとは、Amazonの音声アシスタント機能のことです。
ボタン操作でポチポチやっていかなくても、話しかけて目的のコンテンツを一発で探し当てるのが良い点です。

このアレクサは、Fire TV Stick・Stick 4Kではリモコンに、Fire TV Cubeでは本体に内蔵されています。
Fire TV Cubeは、本体にアレクサが搭載されているので、リモコンを手に取る必要がありません。ハンズフリーで作品・アプリの検索やその再生ができるのが楽ちんです。

ところが、実際に利用してみると、このFire TV Cubeのアレクサはまだ発展途上な印象が強いです。
- 映画タイトルの日本語認識力の精度が低い
- 複数の作品の中から選ぶのは、声よりリモコンボタンの方が早い
- スマートスピーカーとしてアレクサを利用するときに、テレビが勝手に起動したり、Fire TVに切り替わったりとストレスフル。
上記はあくまで、私の感想ですが、実際評判見てても、使いにくいという方が多いです。。。
ということで、結局リモコンを手に取る必要が出てきちゃうんですよね。
よって、リモコンがアレクサに対応していれば十分であり、それは全てのラインナップに搭載しているので、この観点で選ばなくても大丈夫です。
選び方まとめ
上記の点から、基本的には、一番安い「Fire TV Stick」で十分かと考えます。
その上で、「動作の快適度」「4Kの有無」により、「Fire TV Stick 4K」を選ぶと良いです。
「Fire TV Cube」は動作は最も快適ですが、実際の利用としては、4Kでも不自由ありません。
スペック上、Amazonのゲームアプリをたくさん入れたい方(ストレージ)や、最高性能(サクサク)を求めたい方へはおすすめですが、目玉のアレクサが発展途上なこともあって、価格に見合う付加価値はいまいち感じられませんでした。
上記は私の感想も入り混じっていますが、Fire TVを選ぶ上で、少しでも参考になれば幸いです。