【レビュー】「Google Home 日本語版」を購入!LINEの「Clova WAVE」と比較しつつ利用した所感

この記事は、2017年10月に書いた記事です。現在では、Google Nestシリーズとして一新されています。日本ではLINE WAVE(当時)に続き、発売された製品です。ここから日本のスマートホーム化のムーブメントが本格的にはじまった、思い入れの強い製品の一つです。当時の空気感を伝えるためにも、資料として残しておきます。

「LINE WAVE(先行体験版)」に引き続き、「Google Home」も購入しました!

私はこのスマートスピーカーというジャンルに大変期待しています。その最たる理由はスマホと違って何かを操作するときに、手を使う必要がないということです。

なかなか伝えづらいのですが、ハンズフリーで操作できるというのは本当に便利なんですよ。

パソコンのキーボード叩きながらでも操作できるし、洋服を着替えながらでも操作できる。スマホを探して手に取る必要もない。めんどくさがりやな私にはもってこいの製品です。

その他Amazon EchoやHomePodなどの主要メーカーの製品は、その必要性に関わらず、すべて購入しようと思っています。(もはやスマートスピーカーコレクター。。。笑)

Google Homeは色々噂がありつつも年末あたりに出るかなと思いましたが、想像よりも早く日本発売が開始された印象です。

今回の記事では「Google Home日本版」のファーストインプレッションを記載していきたいと思います。

後ほど詳細な比較記事を上げようと思いますが、今まで利用してきた同ジャンルの「Clova WAVE 先行体験版」と比較しながら所感を述べたいと思います。

Google Home開封の儀

今回購入したのは、Google Home日本語版。

さて、早速開封の儀を行なっていきましょう。

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▲外箱。Googleらしいシンプルできれいなパッケージング

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▲中身を開けて見ました。蓋を開けるとすぐにGoogle Homeとご対面!

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▲表側はこんな感じになっています。芳香剤と揶揄されていますが、シンプルなデザインで好感触です。

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▲裏側はこんな感じ。マイクボタンと電源ランプのみとこれまたシンプル。

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▲Clova WAVEとサイズ比較してみました。大きさ、重量共に半分くらいでかなりコンパクト。

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▲ついでに裏側も比較。

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▲その他同梱物をすべて出して見ました。Clova Waveと同様、電源ケーブルとスタートアップガイド関連の紙3枚と非常にシンプル。

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▲早速電源を投入

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▲上部のライトがカラフルに光りだします。ここからは初期設定ガイダンスが流れます。

なお、初期設定についてはGoogleアカウントをもっていれば、「Google Home」アプリをダウンロードして画面の案内通りに進めていけばカンタンに設定可能であるため、ここでは割愛します。

Google Homeの性能面について

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ここからまずは性能面を実際の利用感をベースに見ていきたいと思います。

レスポンスはかなり早い。

まず驚いたのはそのレスポンスの速さです。音声操作においては、コンマ数秒程度の遅れでも、本当に回答を認識しているのか?いつ回答が来るのかを意識的に待ってしまうことでイライラしてしまいます。

Google Homeは海外の情報を見ていてもレスポンスはかなり早そうということは事前にわかっていましたが、日本語対応でもほとんど変わらないレスポンスであったことに驚きました。

回答のレスポンスは内容によってネット検索をしたりしているため、異なる部分はありますが早いもので1秒、遅くても3秒くらいになっています。

また、OK Googleと言ってから、起動音も設定で鳴らすことができるのですが、Google Assistantと同じ「ピコッ」というテンポのいい音なので、自然に話しやすい。

Clova WAVEはその後のアップデートもあってだいぶ早くなったのですが、まだこの早さにはたどり着いていない印象で2〜4秒くらいかかります。文字にしてみると大したことはないのですが、この差が実際に利用する面では大きく左右するのです。

集音力もかなり高い

筐体は小さいですが、集音力にはかなり優れます。

「Clova Wave」と比較してもその差は歴然としており、特に本体より高い位置から声を発した時の集音力に優れていました。

また、Google Homeから3m程度離れ、本体とは逆方面を向いてOK Googleといっても反応します。ねっころがってスピーカーの設置位置から低いところでも余裕で反応。

8畳程度の私の部屋であれば、どのような姿勢で話しても反応するため、ストレスを全く感じないのがGoodです。

音質は低音の響きがかなりあるが、Clova WAVEの方が全体的に音質がよい。

スピーカー本体は、2インチドライバと2 インチデュアルパッシブラジエーターを搭載しています。ビート音の響きが結構あり、低音好きの私としてはいい感じ。

反面、ややこもって聞こえるのがネック。曲によりますが、全体的な音質はClova WAVEの方が優れていると言えます。このへんは日本での発売はされていませんが、「Google Home Max」に期待したいところですね。

バッテリー搭載していない。部屋で移動するのに手間がかかる。

基本的に動かさず設置しておくのが前提の利用であるため、そこまでネックになりません。

しかし、別の部屋で使いたいときや、スピーカーの設置場所をちょっと変えたいときに、元の位置からケーブルが届かない配置であれば、必ず電源がOFFにする必要があり、再度利用するにも、再起動に時間を要すのが不満です。

Clova WAVEであればバッテリーを搭載しているため、電源(ケーブル)を意識せず自在に配置場所を変えられるのが良い点です。

まぁそのぶん本体重量も軽くはなっているのですが、ちょっとマイナスポイントでした。

文脈理解は比較的優れているが、まだまだ意識して「スマートスピーカー向けの話し方」をしなければならない。

まだ発売されて間もない製品なのでしょうがないところがありますが、文脈理解にそこまで優れているとはまだ言えません。

目的の動作をしてもらうにも、言葉の表現には様々な種類があるので、意味として間違っていなくても反応しないことがあります。

まだ「スマートスピーカーに拾ってもらいやすいワードで話す」ことを意識的にやらなければならないため、若干ストレスがたまります。

例えば、行き先への所要時間を調べたい時に、「〇〇までどれくらいかかる?」では反応せず、「〇〇までどうやっていく?」とすると期待通りの回答が返ってきます。

所要時間を調べることが本来の目的なのですが、このようにスマートスピーカーの現時点での限界を想定しつつ、喋らなければ適切な回答が返って来るとはいえない状況です。

ただ、Clova WAVEと比較すると優れているといえます。これはどちらも今後のアップデートに期待したいところです。

何ができる?所感こみで利用用途を紹介

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さて取り急ぎ利用してみてどういったことに使えるのかを述べていきたいと思います。

調べ物用途に優れる

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全般的に「Clova WAVE」と比較した際に、調べ物用途に優れているといった印象です。

さすが元々が検索サービス出身のGoogleだけあって、情報の扱い方に関しては一日の長があると思います。大きな特徴をいかに上げて行きます。

位置情報をベースとした調べ物にもきちんと反応する。

特に優れていると感じるのは、位置情報をベースとした調べ物

「ここからxxまでどうやっていく?」と話しかけると、自宅からの所要時間を経路情報含めて教えてくれます。「徒歩x分のxxバスに乗ってxx駅から出発し、所要時間x分です。」といった感じです。

個人的には所要時間を示してくれるのがありがたい。このような調べ物をする時、これまでは以下のような手順が必要ですよね。

  • スマホを探す
  • ロック画面の解除
  • マップアプリを開く
  • アプリの検索欄に行きたい場所を文字入力して検索。

この作業が、ただ話かけるだけで実現できてしまうのです。

出かけにバタバタしていて、洋服を着替えながらだいたいのルートを調べたいとき、TVを見てて美味しそうなお店を見つけたとき、思いつきで何となく出かけたいなと思い立ったとき等に、だいたいの時間と経路がわかるのでかなりグッド。

手でカレンダー操作をしながら、予定の確認などができるのも便利ですね。周辺の飲食店やコンビニなどもこれで合わせて調べることができます。

ただ、最適ルートがわかるのみで、例えば「車で」「徒歩で」といった具体的な手段はまだ選択できない様子。このへんはアップデートに期待したいですね。

また、だいたい想像つきますが、移動の追尾は現時点でできません。つまり車の音声案内などの用途では使い物にならないということです。試しに車に載せ、シガーソケットからAC電源を取りスマホのWi-Fiテザリングで接続して走って見ましたが、現在地はあくまで初期設定済みの自宅固定のままで、周辺情報を聞いても自宅の周辺情報が出てきます。音楽などはもちろん聞けたりするのですが、この車載目的で「Google Home Mini」を買おうとしていたので個人的には残念ポイント。

しかしながら、この位置情報をベースにした調べ物という観点においては、Google Mapを有している分、将来的に様々なことができるようになるでしょう。

競合のスマートスピーカーがこれに勝つのはなかなか難しいと思われるので、大きな差別化ポイントの一つと言えます。

何か作業をしながらの調べ物に使える。どこまで調べてくれるのか?

Google Homeでは、他にも以下のような調べ物にも使えます。

  • 四則演算
  • 翻訳
  • 辞書
  • 人物検索

検索結果ではなく、Google検索のサービス独自で持ち合わせている機能の回答はだいたいしてくれるようです。

また、それ以外にもWikipediaにも対応しています。特に人物検索などの固有名詞の情報参照にはWikipediaを多く参照しているようです。

実際に使ってみると、リード文の最初の一行を読んでくれているようです。
※いくつかのパターンで調べた結果の内容をHTMLソースを見てみると、contentsの最初のpタグで括られているところを読んでいる模様。これはClova WAVEの人物検索も同様でした。

ただし、任意の検索結果部分までを参照にできてはいないようでした。

まぁこれは色々な構造の持つサイトがあること、タイトルや概要だけでは必ずしも直接的な回答にならずノイズとなる部分があるので、別にいいかなといった感じです。

音楽の再生も、歌手名+曲名が使える。反応はよい。

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続いて音楽の再生。これはどのスマートスピーカーでも利用できるので、そこまで多くは語りませんが、Google Play Musicだけでなく、Spotifyにも対応しているのはありがたいところ。

音楽の再生面でも、基本的なボリューム機能や再生停止などはすべて声だけ実現できます。

Clova WAVEと比較すると、「歌手名+曲名」で話しかけても、かけてほしかった曲名をよりきちんと認識してくれます。全般的にこれに限らず文脈理解や認識精度が高い印象。

Googleカレンダーで予定確認の実用性は高い。

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私に限らずGoogleカレンダーを利用している方は相当数いると思いますが、この機能はなかなか実用性が高いです。

試しに予定を追加してテストしてみましたが、予定を保存した直後に聞いて見ても、即時でGoogle Home側でも読み上げてくれました。

予定については、時間と件名をスラスラ読み上げてくれますが、「場所」や「説明」部分までは読んでくれないので注意。より有効活用するなら、場所情報は件名に入れておくなど工夫が必要と思います。

なお、予定の追加に関しては現時点で対応していません。これもできるようになってほしいなぁとは思いつつも、時間や場所の指定とか音声でやるのは逆にめんどくさい気もするので、これも別にいいやという感じです。

ニュースは自動的にラジオにつながることがメリットでありデメリットでもある。

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ニュースを知りたい場合は、「今日のニュースは?」と話しかけてくれると、自動的にラジオニュースに接続してくれます。NHKラジオニュースやニッポン放送、J-WAVEに繋いでくれるなど、利便性が高いです。

ニュースの種類もトップニュースやスポーツ、エンタメ、テクノロジーは自動的に適切なラジオへつないでくれます。

ネックなのが、Clova WAVEなどのようにヘッドラインを読み上げてくれるのではなく、自動的にラジオに接続されてしまうことです。よって、短時間でざっと情報を把握するのには向いていません。

まぁサマリ的に情報を知りたいのであれば、スマートフォンを利用すればよいですがね。

家電の操作も限定的ながら可能。実際に使った感想。

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Google Homeは様々な家電やIoT機器と連携ができ、柔軟性が高いです。

特にPhilips Hueの操作で部屋の照明が操作できることは個人的に大きなポイント。Clova WAVEでは未だこれができませんからね。

試しに接続してみたが、「あかりの色」や「明るさの強弱」といったiPhoneのSiriで使えていたような割と細かい操作はすべて可能でした。

この照明を操作するにはiPhoneを持ったり、Apple Watchを装着している必要があったのですが、それらを探す・手に持つ手間すら省けるので相当便利。ハンズフリー操作は極めて楽であることをここでも実感しました。

Clova WAVEとは違い、赤外線対応はしていないので、TVの操作は期待できませんでしたが、Chrome CastとHDMI-CEC(HDMI機器連携機能)を利用すれば電源のオンオフができました。現在ビッグカメラでセット販売しているので、オススメです。

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▲ビッグカメラで実質タダで買えるChrome Cast。もともと持っていましたが、無駄に2台目を買いました。笑 10月31日までのキャンペーンのため、持っていない人は今のうちに!

サービス連携が豊富

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海外まで見ると、Amazon Echoとの連携性には勝てない部分がありますが、現在日本で発売されているClova WAVEと比較すると、サービス連携の量はかなり豊富です。

上述のPhilips Hue以外にも様々な製品との連携が可能ですし、日本国内向けのサービスとしても豊富です。

特に現時点でもIFTTTに対応しているということが大きい。これにより、Google Home純正の機能を超えて無数のwebサービスやIoTガジェットを自分の好きなように組み合わせて、自分の生活に合わせた様々な仕組み作りができます。

例えばしゃべるだけでメモを追加することや、「Nature Remo」や「iRKit」といったスマートリモコンと連携して家電操作などといったものですね。

これを語るだけで数記事くらいできてしまいそうなので、今回は割愛します。

余談ですが、Clova Waveはせっかく先行体験版を出したのに、Google Homeが発売される前にこれに対応しなかったのは本当にもったいない。「できること」が大幅に増えるためです。せめて日本発であることを生かし、「 myThings 」あたりに対応していればだいぶ面白いことになってたと思うのですが。。。

終わりに:初出ながら完成度は高い。今後のアップデート含めると家でスマホを利用する機会がかなり減るかも。

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まだまだ今後に期待したい部分は多々あるものの、正直最初からここまで完成度が高いとは思っていませんでした。

さすがGoogleというだけあって、性能から利用面までClova WAVEと比較しても、現時点ではGoogle Homeが総合的に勝っていると言えます。
この詳細比較については後ほど記事にしたいと思います。

これが今後アップデートで進化していくとすると、便利になりすぎて逆に恐ろしいものがあります。何も持たずに、誰に頼らずしてもただ独り言を言っているだけで様々なことができてしまうわけですからね…

Kou

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