HomePod(第2世代)レビュー|2台の空間オーディオがすごかった!お手軽にホームシアター環境が作れる

販売終息かと思いきや、HomePod無印が第2世代として登場!

初代は1台でしか利用していなかったのと、Appleが作るホームシアター環境をどうしても体験したくなり、この機に思い切って2台購入してみました!

その特徴は、以下の通り。

特徴
  • 臨場感あふれる原音忠実な音
  • Siriを搭載したスマートスピーカー
  • Apple製デバイスとのシームレスな連携
  • スマートホームをコントロールするパワフルな方法
  • プライバシーとセキュリティ機能

HomePodは、Apple謹製のスマートスピーカーで、予定管理をしたり、メモを取ったり、家電操作したりと様々なことに使えます。

そんなHomePod(第2世代)について、実際に色々と試しながら、レビューをしていきます。

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HomePod(無印・第2世代) レビュー

HomePod(第2世代)は、前作よりもフラット傾向な音質だった。2台利用した際の空間オーディオは圧巻で、Echo Studioと比較しても重低音の厚みやドルビー感があり、迫力を感じた。1台で買うならminiを2台がおすすめだが、2台+Apple TVでお手軽にホームシアターを構築でき、この音が出せるのなら、思ったよりコスパが良いと感じた製品。

メリット

  • 2台利用時の音場感が最高
  • 前作より中高音の音抜けが良くなっている
  • Apple TV連携で簡単にホームシアターを構築できる
  • Appleアプリとの連携の使い勝手が最高

デメリット

  • TVスピーカー時の出力が途切れやすい(検証中)
  • Siriのスマートホーム・機器連携が使いにくい

HomePod 第2世代の外観

まずは、外観のチェックをしていきます。

裏側のAppleのロゴが良い!

第一世代との最大の違いは、電源コードが取り外せることです。

電源コードが分離しています。
第1世代は完全にくっついていて、取り回しがしずらかったです。

上部は、ボリューム上下とタッチセンサーになっています。

HomePod(第2世代)は、第1世代と比較すると、ビームフォーミングツイーターが7つから5つに減少し、「Hey Siri」の音声コマンドを聴き取るマイクも6つから4つに減少しています。

しかし、実際に利用してみたところ、特にその違いは感じられず、雑音環境下での聴き取り精度もしっかりとしています。

また、音質についても低音が少し落ち着き、全体としてバランスが取れたものとなっていました。この詳細については、後述します。

初期設定

初期設定は超簡単です。普段使っているiPhoneを手元に用意しておいてください。

この初期設定は、Androidでは利用できません。ほぼAppleユーザー専用のスマートスピーカーです。

iPhone本体を近づけると、ポップアップ画面が出てきます。このへんはAirPodsなどと同様です。

あとは、画面の案内に従い、以下の設定を行うだけ。

  • アカウントと設定
  • HomePodでSiri
  • パーソナルリクエスト

このように、HomePod1台だけの設定であれば、6〜7タップするだけで設定が完了します。

私は、2台購入しましたので、そのセットアップもしていきます。

とはいえ、それも電源投入すると、自動的に出てくる案内に従うだけ。

「ステレオペアとして使用」をタップして、物理的に左右どちらにあるかを判定したら、それで完了です。

初期設定からステレオペアの構成まで、本当に簡単にセットアップできました。

HomePod 2 レビュー

早速、セットアップしたHomePodを利用してみましたので、レビューします。

高音域の音抜けが良くフラット傾向な音質

初代HomePodは、どちらかというとブーミーで、高音も少し刺さるドンシャリ傾向な音質でした。

しかし、第2世代となり、特に低音が控えめになっている印象を受けました。

その分、中〜高音域が伸び、鮮明に聞こえるようになっています。

試しに、クラシックや女性ボーカル、J-POPの楽曲をいくつか聴いてみましたが、ボーカルは息づかいも聴き取れるほど透き通って聞こえ、シンバルやトランペットなどの金管楽器の音も、はっきりと聴き取れました。

とはいえ、低音域は弱いというわけではなく、バランスよく仕上がっており、ヒップホップ・レゲエの楽曲やJ-POP、ジャズでもベース音がうねるように聴き取れ、バスドラムの音がズンズンと響き、迫力があります。

HomePod 2台で楽曲視聴

上記から、音作りが少しフラット傾向になっていて、オールジャンル聴くのにおすすめです。

初期設定でもそうでしたが、HomePodにはこの辺のとっつきやすさがあると思います。

一方で、値段は高いのですが、1台買うのであれば、HomePod miniを2台買った方がコスパは良いと思います。

HomePod miniにはウーファーは搭載されていないため、重低音がやや物足りないですが、2台のステレオ再生によって、音に厚みが増し、定位を感じることができます。

HomePodとHomePod mini

加えて、後述するApple TV連携は、HomePod miniでも利用できます。

2台あるとステレオ視聴ができるため、その利用用途にもよりますが、HomePodを1台買うのであれば、miniを2台買った方がコスパは良いと考えます。

2台利用時の音場感が素晴らしい!実はコスパ良いのかも

実際に視聴してみて、HomePod(第2世代)を買うなら、2台での購入がおすすめです。

その理由は、音楽視聴のみならず、ホームシアターでの利用を強く想定して作られていると感じたためです。

ホームシアターで利用する場合、テレビやプロジェクターを挟んで設置するため、物理的に2台(2.0ch)が必須。

これで視聴した空間オーディオ(Dolby Atmos)がすごかった。

一般的なサウンドバーと比較すると、HomePodは特に左右だけでなく、奥方向(上方向)への出力が大きく、壁に反響してドルビーサウンドを形成しているように思います。

Sonos Beamとも比較しました

この空間オーディオに関しては、同じく対応している競合製品の「Echo Studio」と比較しても、そのドルビー感はHomePodの方が上です。

Echo Studioよりも、HomePodは重低音が鳴り、音が移動するかのような感覚が、映画館で聴くそれに近いです。

Echo Studio 2台との比較。Echo Subは一旦除外しています。

音像定位が良く、音楽視聴というより、映画視聴をした際にそれをハッキリと感じ取れました。

試しに「スパイダーマン ノーウェイホーム」を通しで視聴してみたのですが、スパイダーマンのアクションに追従するかのように音が動き、その位置関係がしっかりと把握できます。

映画視聴してみた

映画館のドルビーとはいかないまでも、建物の中の響きや、バックミュージックのキレの良さ、ドクター・ストレンジが魔法を使うシーンとか、音が渦巻くように動いてやばかったw

初期設定にもあるように、サクッと設置&セットアップするだけで、こんなサウンドが楽しめるのなら、2個で9万円って高いように見えて逆にコスパが良いんじゃないかなとも思いました。

Apple TV連携で簡単にホームシアターが作れる

先述の通り、ホームシアター利用がおすすめですが、そのためにはApple TVが必要なので補足します。

HomePodは、Echo Studioと異なり、光ケーブルやオーディオケーブルなどの入力系統がありません。

そのため、Apple TV連携によって、それを作る必要があります。

自動的に案内に従って設定

このApple TVからWi-Fi(ホームネットワーク)経由で接続されるという構造です。

HomePodとApple TV

ここで、注目したいのがテレビのオーディオ再生です。

HomePodの初代が発売されたときは、この機能がなかったので、地上波やBSなどの音を出力できず、サウンドバー的な利用ができませんでした。

ところが、2021年に発売のApple TV 4Kで「オーディオリターンチャンネル(ARC)(ベータ版)」が追加されて実現できるようになり、結果的にHomePod無印の価値も上がったように感じます。

テレビのオーディオ再生をオンにすると利用できます。

注意点は2つで、テレビの「HDMI ARC」ポートに接続すること、テレビ本体のオーディオ設定を変えることです。

海外製のサウンドバーにありがちな問題なのですが、日本の地上波のコーデックが対応しておらず、音声出力によって音が出ないことがあります。

私の場合は最初利用しているSHARPのテレビでは音が出ず、音声出力設定を「Dolby Digital Plus」に変更し、「外部スピーカー出力」にすることで、音が出るようになりました。

HomePodから出力されるようになると、テレビの音質がかなりアップします。

この機能は、現時点ではベータ版であることからか、たまに音が途切れたりして使い勝手にやや怪しい部分があるのですが、テレビスピーカーとして使えるので、ぜひ試してみてください。

Apple TVのARC設定

Appleアプリ連携の使い勝手が最高

HomePodの真骨頂は、Apple製品との連携がしやすいことです。

前作やminiと同様に、AirPlay 2でiPhoneやiPadから、楽曲を転送することもできます。

また、再生中の楽曲は、iPhoneの通知画面に表示されるので、コントロールもしやすいです。

iPhoneのロック画面からHomePodのスピーカーをコントロール
iPhone 14 ProのDynamic island

iPhoneをHomePodへ近づけると、iPhoneで視聴している楽曲を転送ができたり、AirPlay 2でiPhoneやiPadで再生している楽曲を、HomePodへ転送することももちろん可能。

Apple Musicの画面から直接転送できるので便利!

即席の音楽プレーヤーも作れちゃいますね。

これはリッチすぎて、HomePod mini 2台で環境作った方がいいかもw

また、Siriでさまざまなコントロールが可能です。

個人的には、特にメモがお気に入りです。以下のように話しかけるだけでメモを取ることができます。

話しかけるだけでメモを取ることが可能

私はメモ魔なので、ハンズフリーでメモを投げ込めることを重宝しています。純正メモアプリに登録されます。

Kou

Kou

「てん」「まる」というと、句読点も声で打てるので、普通に文章作れますよ!w

他にも、以下のようなことができます。

HomePodでできること
  • 音楽を聴く
  • ラジオを聴く
  • メモを取る
  • 予定管理をする
  • 天気を聴く
  • 経路検索をする
  • アラーム・タイマーをかける
  • AirPlay 2でiPhone上のコンテンツを再生する
  • 家電を操作する
  • ニュースを聞く
  • 電話をかける・電話に出る
  • インターコム機能を使う(家庭用内線、アナウンス)
  • 温度・湿度を聞く

などなど。様々なことが可能です。詳細はこちらの記事もご参照ください。

外部機器連携・スマートホームがややしにくい

HomePodの欠点は、Echoシリーズなどと比較すると、外部機器連携系が弱いことです。

先述の通り、オーディオ周りの物理的な入力機能を有しておらず、TVスピーカーとしてもベータ版であるからか、たまに音が途切れたりと不安定な面があります。

照明とかは、割と柔軟にできるのですが。。

そして、最も微妙なのは、スマートホームがしにくいこと。

まず、テレビ本体のコントロール機能が、Echoシリーズなどと比べても弱く、Siriによる音声での「チャンネル変更」や「地上波・BS切り替え」ができません。

このため、リモコンと音声操作を行ったり来たりで、全てハンズフリーでできるEchoシリーズと比較すると、その利用感は劣ります。

また、現在日本で流通している製品に、HomeKit対応製品は少なく、大半はSiriでスマートホーム化することになります。

昔はHomebridgeを用いて色々やってたんですが、運用が面倒になり、今では照明だけ管理してます。。

そのSiriは、1つ1つの操作にショートカットを組んで利用する必要があり、Amazon EchoやGoogle Home、またはHomeKitに比べると、設定が面倒です。

Siriは、一命令につき、一つの操作を組まなくてはならないので、設定が面倒。。

このようなことから、Appleは「エコシステムの外に出ている機器」との連携がイマイチです。

今後、スマートホーム共通規格「Matter」対応製品が増えてくることによって、この問題はじきに解消されていくことと想定されるため、この点は現時点では我慢のポイントです。

レビューまとめ

HomePod(第2世代)、2個ホームシアターとして考えると、結構良かったです。

特に、フラット傾向で解像感も高く、中低高音どれをとってもクリアに聴き取ることができました。

Apple間連携は使い勝手が良いのですが、もう少しスマートホーム的な部分を充実してくれると嬉しいです。(Matterに期待)

最後に、この製品をおすすめできる人とできない人をまとめます。

おすすめできない人
  • Androidメインの方(初期設定できるのがiPhone等Apple製品のみ)
  • スマートホーム化をメインに考えている方(AmazonやGoogleの方が使い勝手が良い)
メリット
  • ホームシアターをお手軽に構築したい方
  • 空間オーディオをしっかりと体験したい方
  • 持っているガジェットをApple系で統一している方

以上です!買うなら2台、1台であればminiを2台がおすすめです。

Kou

Kou

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