iPad Air 5 レビュー|M1でサクサクだし、凝ったこともしないのでこれが丁度良かった

iPad Air 5 実機画像

iPad大好きなKouです。

iPadは、これまで多数利用してきたのですが、実はM1対応のモデルを触ったことがなく、10インチクラスのちょうど新発売となったiPad Airが74,800円で手に入れられる、ということで買ってみました。

その特徴は、以下の通り。

特徴
  • Macにも搭載されている最新の「M1チップ(Apple Silcon)」を内蔵
  • センターフレーム対応のインカメラ搭載(第4世代では非搭載)
  • 5Gに対応(第4世代では非搭載)
  • Touch ID認証
  • 10.9インチLiquid Retinaディスプレイ(2,360×1,640)

iPad、便利なんですよね〜。ブログ編集の際のサブモニターとして重宝していて、アプリもMacのものより直感的に使えるものも多いですし、取り外して電子書籍やメモ帳をがわりに使えるのが気に入っています。

しかもこのiPad Airは、単眼カメラ・60Hzディスプレイで値段が安くなっており、10インチタブレットで写真をほとんど撮らない私にとっては、ちょうど良いモデルとなっていました。

実際、乗り替えしたのも、4年前に発売されたiPad Pro(第1世代)からであり、iPad Pro(第3世代)はカメラ周りが機能的にやりすぎだと感じたため、Airに落ち着いたと言う感じです。

Kou

Kou

最近、ユニバーサルコントロールにも対応したことで、iPadがますます重要なものに。あればあるほど嬉しいですw

ということで、今回はiPad Air 5について、レビューしていきます。

外観とスペック

iPad Airの外観的な特徴と、スペックについて見ていきます。

スペックの詳細は、以下の通り。iPad Air 第4世代とも比較しておきます。

項目iPad Air 5iPad Air 4iPad Pro 11(第3世代)
プロセッサApple M1チップA14 BionicApple M1チップ
メモリ8GB4GB8GB /16GB
ディスプレイ10.9インチLiquid Retinaディスプレイ
(2,360×1,640)
10.9インチLiquid Retinaディスプレイ
(2,360×1,640)
11インチLiquid Retinaディスプレイ
(2,360×1,640)
ProMotion(120Hz)
Apple Pencil◯(第2世代)◯(第2世代)◯(第2世代)
Touch ID
Face ID
充電端子USB-CUSB-CUSB-C
Wi-Fi802.11a/b/g/n/ac/ax、デュアルバンド(2.4GHz/5GHz)、MIMO対応802.11a/b/g/n/ac/ax、デュアルバンド(2.4GHz/5GHz)、MIMO対応802.11a/b/g/n/ac/ax、デュアルバンド(2.4GHz/5GHz)、MIMO対応
モバイル通信5G(Apple SIM,eSIM)4G(Apple SIM,eSIM)5G(Apple SIM,eSIM)
連続使用時間最大9時間(モバイル回線でのインターネット利用))
最大10時間(Wi-Fiでのインターネット利用)
最大9時間(モバイル回線でのインターネット利用))
最大10時間(Wi-Fiでのインターネット利用)
最大9時間(モバイル回線でのインターネット利用))
最大10時間(Wi-Fiでのインターネット利用)
アウトカメラ12MP12MP12MP,10MP(デュアルカメラ)
インカメラ12MP7MP12MP(TrueDepth)
スピーカー2スピーカー(横向き)2スピーカー(横向き)4スピーカー
カラースペースグレイ、スターライト、ピンク、パープル、ブルーシルバー、スペースグレイ、ローズゴールド、
グリーン、スカイブルー
シルバー、スペースグレイ
サイズ178.5mm×247.6mm×6.1mm
461g(Wi-FI)、462g(Wi-Fi+Cellular)
178.5mm×247.6mm×6.1mm
458g(Wi-FI)、460g(Wi-Fi+Cellular)
178.5mm×247.6mm×5.9mm
458g(Wi-FI)、460g(Wi-Fi+Cellular)
価格64GB(Wi-Fi):74,800円
64GB(Wi-Fi+Cellular):92,800円
【販売終了】
64GB(Wi-Fi):69,080円
64GB(Wi-Fi+Cellular):85,580円
128GB(Wi-Fi):94,800円
128GB(Wi-Fi+Cellular):112,800円
iPad Air 5とiPad Proのベゼル比較
▲ベゼルはiPad Proと比較すると、多少太めです。
スタイリッシュさはProの方が上ですが、操作のしやすさは干渉しにくいAirの方が良いかもです。
▲アウトカメラは単眼レンズとなっています。

iPad Air 4からの進化点で大きいのは、Proでも搭載されているM1チップに対応したことと、メモリが8GBにアップしたことです。

後述しますが、これによって、重いゲームやデザイン系のアプリを利用した際にも滑らかに動作します。

加えて、インカメラも画素数アップやセンターフレームに対応、Cellularは5Gに対応と、時代の流れに沿った正統進化を果たしています。

一方で、Proとの違いは、以下の通りです。

iPad Pro(第3世代)との違い
  • ディスプレイが60Hz(Proは120Hz)
  • Face IDではなく、Touch ID
  • アウトカメラが単眼
  • インカメラがTrueDepth非対応

*ディスプレイのHzの違い:ブラウザのスクロール、Apple Pencilの描きごごち、ゲームの滑らかさなどで影響が出る
*TrueDepthカメラ:主にFace IDで利用

主に、カメラ周りの性能差があります。

また、ディスプレイも120Hz非対応というのは、私的にはブラウザのスクロールとかはそんなに変わらないので意識しておらず、Apple Pencilもメモや作図用途、ゲームもエンジョイ勢なので、あまり気にしていません。

iPad Air 5でApple Pencilを利用
▲普通に文字を書くくらいの用途なら、60Hzで問題なしです。

もし、iPadで絵をしっかり描く、または120fps対応のゲーム(原神など)やFPS(PUBG Mobileなど)、音ゲー(プロセカなど)のガチ勢であれば、Proにした方が良いです。

▲iPad Air 4との比較ですが、レイテンシーに差が出ているのがわかります。

iPad Air 5 レビュー

早速、iPad Air 5をレビューしていきます。

M1対応でゲームやデザインアプリ、動画の書き出しがサクサクに

Apple M1対応によって、全般的な処理速度が上がります。

僕はこれまでiPad Proの第1世代を使ってきたので、その差は結構感じます。

iPad Air 5でアプリを開く
▲アプリを開くのも、ワンテンポ早くなります。

僕がM1対応のiPadにして実感したのが、動画編集アプリ:Luma Fusionでの書き出し速度の差です。

LumaFusionで書き出し速度をiPad Pro 第1世代と比較してみた
▲書き出し速度をこれまで利用していたiPad Pro 第1世代と比較してみた

編集自体はそこまで変わらなかったですが、書き出し速度が若干早いのが良い感じです。

LumaFusionで動画書き出しの時間を計測
▲LumaFusionで動画書き出しの時間を計測
動画の時間書き出し時間
(iPad Air 5)
書き出し時間
(iPad Pro 第1世代)
1分30秒24秒27秒
10分11分38秒13分19秒
双方4K60fpsの動画で計測

他にも、ゲームプレイでその滑らかさも感じます。

ただ、ゲームはディスプレイが60Hz対応のため、原神のような120fpsのフレームレートに対応しているものには生かしきれないことに注意してください。

iPad Air 5で原神をプレイ
▲原神をやってみましたが、滑らかに動作しています。

と、今のところこのくらいの違いですが、最近iPad OSでは、AdobeのPhotoShopやillustratorが展開されたりと、PCライクに使える重いソフトがどんどん増えてきています。

この点から考えると、今後M1前提のソフトが増えていく可能性もあり、その保守性という意味でもM1のものを買って長く使うことができる、という意味でおすすめです。

iPad Air 5でAdobe illustratorを触る
▲イラレで1GBほどのファイルを触ってみたが、M1の方が明らかにサクサクで、
選択やピンチインアウトがしやすかった。

実際、iPad Air 4からの乗り換えというより、そのライフサイクル的には、iPad Pro(第1世代、2018年発売)からの乗り換えをする方におすすめしたいモデルです。

オンライン会議に便利なセンターフレーム対応のインカメラ

このご時世、テレワークがますます盛んになってきています。

単にエンタメ利用だけでなく、オンライン会議向けにタブレットをチョイスする方も多いと思います。

iPad Airは、アウトカメラのスペックは上がってないですが、インカメラの性能がアップしたのがありがたいです。

センターフレームが良いところは、常に人の姿をフレームの中心に入るように追い続けることです。

TEAMSやZOOM会議の際に、室内を隠すために背景ぼかしや別の背景を選択することがあると思いますが、普通のカメラだと体を動かした際に残像で背景が見えてしまうことがあります。

センターフレーム対応だと顔にフォーカスされ続けるので、単に顔が見えやすいというだけでなく、動いても背景の処理落ちが少なくなるのが、隠れメリットだと思っています。

ユニバーサルコントロールがとても便利

これは正直、iPad Air 5と直接関係ないのですが、同時期にiPad OSアップデートでリリースされたユニバーサルコントロールがかなり便利なので、合わせて紹介します。

ユニバーサルコントロールとは、1つのキーボードやマウスでiPadやMacをコントロールできる機能です。

SideCarのように、Macのサブディスプレイとするのではなく、iPad OS(アプリ)を直接動かすことができます。

ユニバーサルコントロールの設定
▲ディスプレイ設定で自動的にユニバーサルコントロールができるようになっています。
(右にある小さなディスプレイがiPadです。)

iPad側にカーソルを合わせると、Macと接続しているキーボードで、そのままiPad上でも文字が打てるようになります。

ユニバーサルコントロールでキーボードを打ってみた
▲レスポンスも良好で、めちゃくちゃ使いやすいです。

操作は普通のマウスでもできますが、より直感的に操作するならトラックパッドがおすすめ。

ユニバーサルコントロールでトラックパッドのマウス操作
▲iPadを操作しています(もちろんMacでも操作可能。)

Macのアプリよりも、iPadの方が直感的に操作できるものが多く、私は主に画像や動画編集をする際にiPadを重宝しているので、iPad OS上でキーボードやマウスのつなぎ直しをせずに、作業ができるのがとても嬉しいです。

Kou

Kou

僕は、特に「写真アプリ」と「Notion(タスク管理)」「Luma Fusion」をユニバーサルコントロールで使っています!

ただし、この機能は、M1チップが搭載されているからといって、動作が機敏になるというものでもないです。

iPad Air 5以外にも、他のiPadで試してみましたが、動作や安定性は変わりませんでした。

ちなみに、単体でPCライクに使いたい場合は、iPad用のMagicKeyboardにも対応しているので、これを利用しましょう。

アウトカメラはあまり使わないのでこれで問題なし

iPad Air 5のカメラは、Proと違い、普通の単眼カメラとなっています。

ただ、それでも普通に撮影する分には問題のない画質です。

動画撮影もしましたが、普通に撮る分には問題ないです。iPhone 13 Proで撮影したものとさほど変わりませんでした。

▲階段上がって手ブレ補正や映像性能を検証。

同様に、iPhoneにあるような、ナイトモードを搭載しているわけではないため、夜景や暗い場所で綺麗に撮るのは難しいです。

つまり、値段に比してカメラにあまり期待して購入すべきものでは無いです。

ただ、私もそうですが、正直10インチクラスの端末で、写真の用途に使う人も少ないのではないかと思います。

個人的には、10インチクラスのiPadでカメラを使うといえば、資料を電子化したい時にスキャン的に利用するくらいのもので、その場合は最低限文字が見える(OCRもできる)程度の画質が担保されていれば良いわけです。

Proの方には、超広角レンズやTrue Toneフラッシュ、LiDARスキャナ(AR)が搭載されたカメラもありますが、これをiPadとして使うことがほとんどなさそう。。Airで十分です。

一方で、インカメラはオンライン会議に使う場合も多い。という点においては、iPad Air 4から画質が進化していて、12MPの高精細なカメラを積んでいます。

こういう点に絶妙にマッチしていて、かつProよりも価格が3万円も安いというのが、コスパが良いと思える点です。

iPad Air 5の良さは、こういう中間的な良さを取るところにあると思いました。

外でもシームレスに使いたいならセルラー版を(5G対応)

私は今回、デスク周り用途で利用することを目的として買ったため、Cellular版には非対応なのですが、iPad Air 5のセルラー版についても解説しておきます。

iPad Air 5のセルラー版は、5Gにも対応しています。

5Gは、超高速・同時多接続・低遅延がメリットですが、タブレット端末においては、特に通信速度の面で改善されます。

基本的に私は、iPadの場合はWi-Fi版がおすすめですが、カーナビ用途やiCloud連携のためにいつでもどこでもインターネットに接続しておきたい、という場合には、セルラー版のiPad Airも視野に入れてみてください!

iPadをカーナビに活用する
▲僕はiPad mini 6をカーナビ的に利用していますが、備え付けのナビより普通に使いやすいですw

私は、iPad mini 6はセルラー版を利用していますが、上記の点でなかなか便利に感じます。

10インチクラスのiPadでTouch IDはちょっと使いにくいかも

iPad Air 5のTouch IDは少し使いにくい
▲だいたいは据え置きで利用。手を伸ばす必要があるので、少し疲れる

私は、これまで10インチクラスのiPadは、iPad Pro第1世代(2018年モデル)を利用してきました。

そのため、Face IDの利用に慣れているのですが、iPad Air 5はTouch IDとなっています。

Touch ID認証でも便利なのですが、このサイズ感からすると、ちょっと使いにくいです。

デスクで利用する分には、手を伸ばして認証するだけでそんなに辛くはないのですが、手にもっている時に解除するのは少し億劫になります。

iPad mini 6もTouch ID搭載なのですが、コンパクトで軽いので、片手でもって画面上部を指で押さえるのがそこまで苦にならないです。

たかがロック画面解除や決済に使うものですが、iPadを利用する際には必ず使うもの。

この点は、シームレスなiPad Proの方が良いなと思いました。

Face IDは、iPhoneの場合、マスクありの状態でも認証に対応してますます便利になりました。

iPad Proとどちらを買うか比較される方も多いと思いますが、このFace IDの認証というポイントも検討に入れてみてください。

レビューまとめ

iPad Air 5は、カメラの章でも書きましたが、中間的な良さを取ることが魅力的なiPadだと感じました。

M1チップであることによって、単純に処理速度が上がっているだけでなく、今後よりスペックが求められるアプリが出てきた時にも、長く利用に耐えられるという保守性の高さも良いです。

最後に、この製品のメリットとデメリットをまとめました。

デメリット
  • ディスプレイが60HzなのでFPSや音ゲーをガチでやるには不向き
  • 10インチクラスのiPadでTouch IDはやや使い勝手が悪い
メリット
  • M1対応は今後重めのソフトが増えてきた時にも対応できる良さがある
  • Proほど高くはないが、M1対応でサクサクという中間の良さがある
  • iPadで写真を撮ることがなければ、これで十分すぎる性能
  • センターフレーム対応のインカメラはオンライン会議にも向いている

円安含みや半導体不足の影響で値段は上がっているものの、全般的に良いとこ取りでコスパの良い端末だと思いました。おすすめです!

Kou

Kou

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