自宅にスマートホームを取り入れるのに、真っ先に注目したい便利な箇所は、なんと言っても照明。
古くからいの一番にIoT化されてきた家電の一つですが、最近のものは更に進化しています。
そんな中で、特に優れた機能性を持つ、ソニーの「マルチファンクションライト2」のレビューをお届けします。
この製品は、普通のシーリングライトに加え、IoT要素がふんだんに取り込まれた多機能照明となっています。
- スピーカー搭載で天井から降り注ぐように音楽を楽しめる
- 本体にIRリモコン機能が搭載しており、テレビ・エアコンも遠隔操作できる
- センサーによる見守り・不審者検知機能を搭載
- Amazon Alexa・Googleアシスタントで声で操作可能
- 調光・調色など一般的なシーリングライトとして普通に利用可能
この多機能っぷりを天井のシーリングライトのみで利用できるのはすごい!
今回は、メーカーのソニーネットワークコミュニケーションズさんから製品を貸与いただきましたので、実際に利用してみた製品レビューを掲載していきます!
もくじ
設置してみた
マルチファンクションライトを早速設置していきます。
パット見では普通のシーリングライトと変わらないのですが、専用のスピーカーユニットが同梱されており、それを取り付ける形となります。





ここからがマルチファンクションライト2の心臓部ともなる、マルチファンクションユニットの取り付けです。


特殊なパーツですが、取り付け自体は先程のシーリングライトの穴の部分にはめ込むだけ。



この手のIoT系の製品って、設置が特殊なイメージもあるかもしれませんが、こんな感じで普通のシーリングライトとほとんど変わらない手順で、簡単に設置できます。
あとは、スマート製品ならでは、スマホアプリに本製品を登録します。


アプリの案内に従ってWi-Fiルーターに接続したら、利用できるようになります。

これでセットアップが完了しましたので、早速使ってみたいと思います。
マルチファンクションライト2を使ってみた
さて、早速ソニーのマルチファンクションライト2を利用してみた感想を述べていきます。
天井から降り注ぐ音楽は最高
マルチファンクションライト2は、フロントダクト式のスピーカーを搭載しており、天井から降り注ぐような音楽を楽しめます。

これは、スマホとBluetooth接続して音楽再生をすることが可能です。
実際の音質としては、天井の有線ラジオのイメージからするとかなり上々。
私はマンションの一室に設置しており、低音域は少しこもったような印象を受けますが、中高音がしっかり出ています。
ボーカルやクラシックの弦楽器の中音、ハイハットなどの高音も照明機材一体型にしては、そこそこ音抜けが良いです。
少なくとも有線ラジオで聴く音質に比べたら、解像感もあり固めの音質。
何よりも、ホテルやラウンジのような雰囲気を室内で作れるのが良いですね。
※著作権フリーの楽曲を利用しています
指向性のスピーカーと異なり、部屋のどの位置にいても同じように楽曲を聴き取れるので、音源の向きを気にする必要がないのが、気楽で何よりのメリット。
もちろん、専用のBluetoothスピーカーと比較すると、特に低音ややや軽めなのはありますが、これはそもそも天井に設置しているので、音質が良すぎても逆に困ります。
隣人の迷惑にならない、かといって物足りなさもない絶妙な低音の響きとクリアめに調整されたマルチファンクションライト2、さすがソニーが作るスピーカーだなと感じて好印象です。
もしこの音が合わなかったら、本体にイコライザーも搭載しているので、これで調節しましょう。

家電コントロール ✕ 音声アシスタント連携が便利
このマルチファンクションライトの大きな特徴は、本体に赤外線リモコン機能が内蔵されており、シーリングライト単体で家電コントロールが可能なことです。




テレビのチャンネルボタンは特殊ですが、普通のリモコンと同じように操作が可能です。
これのおかげで、リモコンをスマホに集約できるので、部屋がスッキリします。
シーリングライトに内蔵されていることによって、別途スマートリモコンなどを用意して配線したり連携設定をしなくても良いのがお手軽で良いですね。
しかも、最近流行りの音声アシスタントからのコントロールに対応しています。
これだけで、リモコンレスな生活ができます。レスポンスもよく、ハンズフリーなので楽ちんです。

Kou
家事をしながらでも、布団に入りながらでも操作できるのが便利です!
また、タイマーや温湿度センサーによって、自動で操作できる機能も搭載。


自分だけのルールをつくることによって、マルチファンクションライト1つの導入で快適な部屋に仕上げることができますよ!
状態がわかるので見守りに効果的
マルチファンクションライトの最大の特徴は、IoTのセンサー技術を用いた「見守り」機能にあるのではないかと思います。
まずトップページでは、照明がついているかいないかがひと目でわかります。

(「i」ボタンを押せば注釈も確認できます)
更に良いのは、温度・湿度・照度をグラフでモニタリングできるので、例えば高齢者の方が適温で過ごせているか、生活に異常がないかなどをチェックすることができます。


さらに、防犯にも活用できます。人感センサーが内蔵されており、人が立ち入るとアラートが出るような仕組みとなっています。
タイマー機能で照明がランダム点灯することで、旅行で長期不在となる際に、室内にいるフリができたりも。


また、「呼びかけ」という機能もあり、スマホからスピーカーユニットを経由して、室内のマルチファンクションライトに呼びかけることもできます。
お子さんなどともコミュニケーションが取れるのも便利です。
シーリングライト1つの導入でここまで「安心・便利」を得られるのはすごいですね。その機能の集約性が魅力的な製品です。次の章でこの点をフォーカスして解説します。
設置スペースを全く取らずに色んなことができる
正直いうと、マルチファンクションライト2にある機能は、他の様々なスマートホーム製品を組み合わせることでより高度なことができるにはできます。
- スマートリモコン(赤外線リモコンで家電のリモートコントロール)
- スマートシーリングライト(シーリングライトの操作)
- スマートスピーカーの天井吊り(これはちょっと無理矢理感あり)
- 見守りカメラ、センサーの設置
ただ、それらで同じようなことをする場合、以下のような手間がかかります。
- 設置スペースが増える
- 配線箇所が増える
- Wi-Fiルーターの同時接続台数が増える
- 利用するアプリの量が増える
- アプリでサービス間の連携設定・自動化設定が必要
これらは意外と手間で部屋の景観を損なう一因にもなります。
その中で、マルチファンクション2の良さは、シーリングライトを取り付けてアプリで初期設定を行いさえすれば、すぐに様々なことができる、その集約性にあると思います。
普通のシーリングライトとほぼ変わらないので、場所も取らないですし、配線する箇所もありません。
この手のデバイスで一番手間なWi-Fi設定も、マルチファンクションライト2に接続するだけです。
また、MF Lightアプリ1つで、様々な設定やコントロールも可能となります。
この1つのシーリングライト(+必要に応じてスマートスピーカー)を取り付けておくだけで、現代のスマートホームでできることのほとんどを実現できるのが、マルチファンクションライト2の最も良い点と感じました。
レビューまとめ
マルチファンクションライト2は、上述の通り何よりもスマートホームでできる主要なことを、これ1台に集約できるのがメリットです。
天井スピーカーにしては、音質も中々良かったですし、降り注ぐような音楽を楽しめるのが特徴的。
最後にこの製品のメリットとデメリットをまとめ、締めさせていただきます。
- 家電コントロールにライセンスが必要
- これ1台でスマートホームの良いとこ取りができる
- 天井スピーカーにしては音質が良い(特に中高音域)
- 見守りにフル活用できる珍しいシーリングライト
- 音声アシスタントから操作が可能
- 設置スペース・配線の手間がない
以上です!