バッファロー版nasne(NS-N100)レビュー|新旧比較と未だにおすすめな理由

nasne

バッファローさん、本当にありがとう。。。

かの伝説のネットワークレコーダー、ソニーの「nasne(ナスネ)」をバッファローが継承し、再販されました!

nasneの箱
▲箱を見るだけでテンション上がる!!笑 バッファロー版nasne

ちなみにnasneとは何かをざっくりいうと、「TVチューナーを搭載したネットワークレコーダー」です。

録画できるだけでなく、スマホやタブレットで外出先からテレビを見れたり、お出かけ転送にも対応しています。

2012年の発売当時でもBDレコーダーなどで上記のことができる家電はありましたが、nasneほど安く、周辺機能が優れたものが他になかったため、当時は貴重な製品でした。

ただ最近では、ブルーレイレコーダーを筆頭に、スマホへの持ち出し転送(SeeQVault)に対応している録画用HDDレコーダーなど、nasneと同じようなことができる製品も多く発売されてはいます。

そんなnasneですが、私含め現在でも根強いファンが多く、初回出荷分は即完売、以来3度の出荷も全て即完売するほど人気の製品となっています。

Kou

Kou

nasneは2012年の発売に合わせて購入し、以来2度のHDD故障修理を経て、10年弱使い続けてきた思い入れの強い家電!復活してくれて本当にありがとう…(涙)

私は2度目の出荷で買うことができ、実際に利用してみましたので、 その中で今更nasneを買うべきポイントはどこなのかを中心にレビューしていきたいと思います。

この記事のポイント
  1. バッファロー版nasneと旧nasneの違い
  2. なぜ未だにnasneは名機と言えるのか
  3. 今更買うべき製品か?

約10年前から現在にかけたnasneの魅力を、本記事で掲載していきます!

nasne同梱品
▲同梱品。本体・ACアダプター・アンテナケーブル・LANケーブル・mini B-CASカード・スタートガイド

新しいnasneになって何が変わった?

まず、バッファローが新発売したnasneと、旧型のソニーインタラクティブエンタテイメント版nasneの何が違うのか見ていきましょう。

筐体の変更点はほぼ無し

新nasneは、本体の外観を見てもほとんど変更はありません。

nasne新旧外観比較
▲こちらが横並びした外観。

外観にはほとんど変更がないように見えますが、一点着目すべきポイントは、通気口です。

旧nasneは、ファンレス構造となっていますが、今作nasneには静音ファンが搭載されています。

旧Nasneは、排熱によるものなのかは不明ですが、内蔵HDDが読み込まなくなる現象がよく発生していたので、これらの改善に寄与しているのかどうかは今後チェックしていきたい部分。

それ以外にも細かな変更点があります。

nasne新旧外観比較
▲LANポートとUSBの配置が逆転しています。

B-CASカードも「mini B-CAS」に変更となっています。

nasne新旧外観比較
▲左がバッファロー版nasne。mini B-CASに変更されています。

ただ、パット見ではほとんど変わりはないです。

nasne特有のアーク型のデザインは維持されていて、旧来のnasneそのもの。長年のユーザーとしては安心感があるなとも感じました。

内蔵HDDの容量アップ・外付けの選択肢もより柔軟に

一方で、HDD回りはかなりの進化を果たしています。

従来、nasneは内蔵HDDが1TBがMAXでしたが、これが2TBまで拡張。

▲最大約386時間の録画が可能とされています。(画像:BUFFALO

加えて、従来外付けでは2TBまでしか追加できなかったのですが、一気に最大6TBまで対応。

かつ外付けHDDだけでなく、ポータブルHDD/SSDにも対応しています。

▲より汎用的なポータブルHDD/読み込みが高速なSSDにも対応したのはかなり素晴らしい!(画像:BUFFALO

さらに、ファイルシステムもFAT32からXFSへと変更。初代nasneが2012年発売とレガシーな家電であるがゆえの大きな欠点も改善してきています。(フォーマットし直さなくてすむ)

この容量周りの変更点は実用上かなり嬉しい部分。より録画番組を多く撮りためることができ、外付けディスクの選択肢も増えました。

iOSアプリが720pのHD画質に対応

個人的に一番嬉しかったのは、iOSのtorneアプリの視聴画質が720p(HD)となったことですね。

私はiPhoneやiPadをメインで利用しているのですが、これまでのnasneはSD画質(480p)だったので、特にiPadで見るときは粗さが肉眼でわかるくらいに感じていました。

しかし、今作からiOSでも720pで視聴できるようになったので、そのような点も気にならなくなりました。

iPadでtorneアプリを使用
▲iPadでテレビが見られるようになるのは、かなり便利!

Androidは元々720pで視聴できたので、そのままの画質で視聴できます。

細かな動きも見たいスポーツ系の録画を多くする自分としては、かなりありがたいポイント。このような点でも進化を果たしています。

PS5にも対応!

nasneは、PS5にも対応しています。

2021年11月24日にPS5向けのトルネアプリが配信されたことで、PS5でもテレビ番組を録画・視聴が可能となりました。

PS5でnasneを視聴
▲ウチもPS5に買い替えたので、BDレコーダーはこれに統一しようかなと考えています。

PS5専用のメディアリモコンで、テレビのリモコンと同じような感覚で操作が行えます。

PS5のメディアリモコン
▲このメディアリモコンは便利!

PS5は元々Ultra HD Blu-rayも見ることができるので、nasneと組み合わせることでレコーダーいらなくなりますね。

nasneは元々2019年6月に出荷終了となっていた製品であり、PS5ではnasneが使えないのかなとも思っていましたが、この対応により長く使えそうで一安心です。

nasneが未だにおすすめな理由

さて、nasneは上記の通りマイナーチェンジを果たしたと言えるものの、発売されたのは2012年とだいぶ前の製品です。

しかし、2021年現在でも未だに最もおすすめのネットワークレコーダーと考えています。その理由は以下の通りです。

torne(トルネ)アプリが使いやすい

これに尽きると言う点を最初に述べると、nasneを視聴するためのアプリ「torne(トルネ)がとにかく使いやすいです。

torneアプリは、操作性が良くヌルヌル・サクサク動く製品なんです。

テレビ版nasneのトップ画面
▲テレビのnasne

しかも機能もかなり豊富で、番組表検索や、拡大縮小をしたときもサクサク動作するのが良いです。

PS4版nasneの番組表
▲torneの番組表はめちゃくちゃ使いやすい。

トルネフによる演出も賑やかで、使っていて楽しい製品です。

テレビ版nasneのトップ画面
▲トルネフが視聴ランキングなどを教えてくれたりします。ここも愛着がわくポイント^^

高級なブルーレイレコーダーでも、上記のようなソフト部分の操作が重たかったり、簡素な部分が多いです。

そのため、視聴アプリとして、torneが利用できると言うだけでもnasneは買いの製品です。

スマホやタブレットだけでなくPS4でも見られる

nasneはDTCP-IP対応のネットワークレコーダーであり、色々なデバイスから操作できるのが売りです。

上述の通り、スマホやタブレットではtorneアプリから視聴ができます。外出先からでも視聴OKです。

スマホのtorneトップ画面
▲スマホ版のtorneアプリ。テレビのものとほぼ変わらない。

また、PS4からでも純正のtorneアプリが使えるのもかなり大きい。

ゲームコントローラーで操作することができ、動作もヌルサク。ある意味普通のTVリモコンで操作するより使いやすいです。

PS4 Pro
▲PS4で操作できるのが大きなメリット。我が家でもメイン使ってます^^

PS4+nasneでテレビをスマートテレビ化できちゃいます。

他にも、DiXiM PlayのようなDLNAクライアントアプリからでも見られるので、FIRE TVやFIREタブレットからでもテレビが見られるようになります。

FIRE HDタブレットでnasneを視聴
▲持ち運びのできる、格安テレビ!

さらには、popIn AladdinAnker Nebula Novaのような、DLNA対応のプロジェクターでも見ることができます。

popIn Aladdinでnasneを再生
▲プロジェクターからでも、テレビ投影可能!
▲Android TVでは、torneが利用できるので、ここから視聴も可能(Anker Nebula Nova)

このように、一般に流通する多くのエンタメ家電でテレビが視聴できるので、nasneを一台設置しておくだけでも、かなり便利ですよ!

ブルーレイレコーダーよりも安価

nasneは、容量アップした関係で初期型(500GB〜)よりは値段が上がりましたが、それでもなおブルーレイレコーダーより安価です。

最近は、動画配信サービスが発達してきており、4K画質で視聴できるサービスも増えてきています。このことから、ブルーレイディスクを買ったりレンタルしたりという機会も以前より少なくなってきています。

動画配信サービスの中にはテレビの見逃し配信もありますが、自分の好きな番組を見逃し期間(視聴期限)を気にせず見たい方も多いはず。まだまだ録画機能は重要です。

nasneであれば、ブルーレイレコーダーよりも幅を取らずで置き場所もそこまで取らないです。

この環境下でピンポイントにテレビの録画・外出先視聴ができる、nasneはこのようなニーズにピンポイントに応える良い製品です。

Nasne以上に洗練されたネットワークレコーダーが少ない

ブルーレイレコーダー以外にも、DTCP-IP方式に対応したネットワークレコーダー(TVチューナー)はいくつかあります。

例えば、ピクセラの「Xit(サイト)」シリーズ。

私も持っていますが、アプリの挙動もあまり良くなく、HDDが外付け前提であるために録画番組の読み込み速度も遅かったりします。

やはり、nasneはtorneアプリを利用できるのが大きく、現在でも最もおすすめです。

ちなみに、nasneはNASとして利用できたりもして、画像や音楽などのメディアやドキュメントの保存・配信も行えるのも便利な点。

nasne以上に使い勝手の良いレコーダーを、未だに見つけられていません。

デメリット

ここまで、nasneを持ち上げてばかりですが、一応デメリットもあるので掲載します。

Video&TV SlideViewやPS3に非対応となってしまった

バッファロー版nasneとなり、一部継承されないものもあります。

バッファロー版nasneで使えなくなった機能
  • Video&TV SlideViewに非対応
  • PlayStation 3/Vitaに非対応
  • BRAVIAから録画予約や番組再生に非対応

対応製品が少なくなり、これまでPS3やBRAVIAからの視聴をしていた人はそれができなくなります。

この中で個人的に一番痛いのは、スマホアプリのTV SlideViewには対応しなくなったこと。

先程torneアプリが素晴らしいという点を述べましたが、スマホアプリの場合は、番組のおすすめランキングが見やすいTV SlideViewの方が良かった部分もありました。

これらが利用できなくなりましたが、torneアプリでもできることは変わりません。また、PS5には対応予定とのことで、その点は安心です。

4K視聴には非対応

nasneは4Kチューナーを搭載しておらず、DTCP2(4K・HDR向けコンテンツ保護技術)にも非対応です。

そのため、4K画質で視聴をすることはできません。

ただ、nasneは外出先からの視聴ができるのがウリのネットワークレコーダーでもあり、その用途の場合スマホやタブレットがメインとなると思いますので、4Kでなくても画質はきれいです。

自宅利用がメインで4K視聴をしたい場合は、ブルーレイレコーダーを買うと良いかと思います。

nasneレビューまとめ

今回の記事に述べたとおり、nasneの特徴(メリデメ)を以下にまとめます。

メリット
  • 正当進化を果たしている(特にHDD周り)
  • iOS視聴で画質アップ
  • トルネアプリは今でも最高!
  • 色んなデバイスからテレビが見られる
  • お出かけ転送対応レコーダーにしては安価
デメリット
  • PS3、BRAVIA、Video&SlideViewに非対応
  • 4K視聴には非対応

nasneは以前からすでに高い評価を得ている製品であり、かつバッファローへ継承されたことで、2021年でもレコーダーとして通用するスペックに進化しています。

と色々述べてきましたが、何よりこれが発売したことによって、今後もしばらくはnasneを利用し続けられるという安心感が大きいですね。

上記に述べたとおり、nasneが1台でもあれば、テレビ視聴が一気に快適になるので、おすすめですよ!

Kou

Kou

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