【レビュー】Nature Remo 3(第3世代)でスマートホームを作ってみた!使い方を解説【便利・安全・節電】

Nature Remo 3

Nature Remoシリーズは、スマートスピーカー発売初期の2017年からとても人気の高いスマートリモコンで、今でも日本のスマートホーム市場の中でも最高のプロダクトの一つです。

歴代Nature Remoを並べてみた
▲特に洗練されたデザインで人気の製品です。インテリアにも溶け込む!

家電の遠隔操作・スマートスピーカーと連携して家電の音声操作・センサーを使った家電操作の自動化、全てがこの1台のデバイスで実現できます。

そして、2020年6月には、シリーズ第3世代にあたる「Nature Remo 3」が発売!

今回、メーカーであるNature株式会社から、特別に製品提供頂きましたので、発売に先行しNature Remo 3はどのようなことができるのか、関連ラインナップも含めその利用感をお届けします!

▲Nature Remo 3 同梱品
Nature Remo nano登場!

2023年7月に、新たなラインナップとして「Nature Remo nano」が発売されています!スマートホーム共通規格「Matter」にも対応しており、家電をAppleホーム(HomeKit)にも登録可能です。

Nature Remo 3 前作との違い

Nature Remoシリーズは、今作が第3世代ですが、過去製品との違いはどこにあるのでしょうか?

それは、主に以下の3点です。

前作との違い
  • 赤外線だけでなく、BLE(Bluetooth Low Energy)で通信する機器も操作可能に
  • 人感センサーで「人がいる時」のトリガーが追加
  • センサーの感度が向上

詳細は公式ブログでも解説されています。

特に1点目の「BLEで通信する機器が操作可能になった」というのは、非常に大きなアップデートです。

第一弾は、カーテンを操作できる「mornin’ Plus」となっていますが、この製品は古くから格安でカーテンをスマート化できる人気の製品であったものの、制御できるのはスマホからのみ。

▲これまで自宅で利用してましたが、ハブがなかったので、外出先からの操作や音声操作ができなかったんですよね〜

インターネットに接続するための、「ネットワークハブ」がなかったことで、音声アシスタントから操作したり、自動化する術が「タイマー」しかありませんでした。

Nature Remo 3は、このネットワークハブの役割を果たすため、Remo 3を経由してスマートスピーカーから音声操作が実現できるようになったのです!

モーニンプラスとNature Remo 3の連携の図解
▲このような方式です。Nature Remo 3がWi-FiとBluetoothを変換するハブの役目を果たします。
▲音声操作で他の家電と合わせ、カーテンを開け締め!アレクサに一声かければOK!

加えて、Nature Remo 3のセンサーとアプリのオートメーションの機能を借りて、カーテン操作を自動化できるようになりました。

▲例えば、暗くなったらカーテンを締めるといった仕組みが可能です。(タイマーだと季節ごとの日の入りによって設定時刻を調整する必要があるため、めんどくさい)

カーテンをスマート化となると、他社だと「mornin’ Plus×Nature Remo 3」の倍以上の費用がかかるので、これが安価に実現できるようになったのは、とても嬉しいポイントです。

Bluetoothで操作するスマート系製品は、まだまだあります。

Bluetooth操作するスマート家電(勝手な予想)
  • Microbot Push(ボタンを推すロボット。ハブが販売終了のため)
  • スマートロック(リモート操作をするときに、ハブが必要なため)
  • popIn Aladdin(外出先から操作不可、プロジェクター向けのリモコンがBluetooth)
  • PS4(PS3にあったメディア向けBluetoothリモコンがなくなったので、その代用)

もし、これらのハブやリモコンを含めて、Nature Remo 3が担ってくれるのなら、別途ハブを購入する必要もないですし、Nature Remoでそれらを一元管理できるかも!?

2020年11月27日の発表で、スマートロック「Qrio Lock」との連携が可能となっています!(本当に対応しちゃったw)これまでQrio Hubを個別に買わなければなりませんでしたが、それを操作アプリ含めNature Remo 3に統一できることとなります。スマートロックは音声アシスタント絡めた自動操作がしにくかった(特に解錠)ので、今後Nature Remo側のオートメーションには期待大です!

まだ第2弾以降の対応がどうなるかわかりませんが、このBluetooth操作対応によって、大幅に操作できるデバイス・家電が増えるわけです。

よって、この機能だけで、Nature Remo 3に買い換える価値があると考えます。

Nature Remo 第3世代 本体画像
▲第3世代になりマットな仕上がりに。いかにもガジェット感がなく、落ち着いてていいですよ^^

Nature Remo 3 セットアップ

Nature Remoのセットアップをしていきます。

とはいっても基本アプリ画面の案内に従うのみなので、ここでは、注目の機能のみを紹介します。

詳細は、公式ブログが詳しいので、そちらをご覧ください。

▲第3世代では、壁掛け用の穴があります。これまでは両面テープでしたが、画鋲だけでサクッと取り付けられます。
▲電源(micro USB)を投入すると、黄色いランプが点滅します。

ここからアプリの設定に移ります。

従来は、Nature Remoを探すのに、一度「Nature Remoが発するSSIDに接続してからWi-Fi設定をする」形となっていました。

これは、Wi-Fi設定を都度行き来するため少し面倒だったのですが、今作からBluetoothが内蔵されていることにより、上記の設定が不要になっています。

▲Bluetoothで接続すると、すぐにリモが見つかる。

これだけで、従来から3手順ほど減るため、初期設定が簡単になりました。

また、これまでRemoに登録した、リモコンデータを転送する新機能が搭載されています。

▲ルールもシーンも移行可能です。

これまでは再登録が必要でしたが、それが不要に。これは既存のRemoユーザーにも嬉しい機能です!

また、家電の登録は、従来どおりテレビ・エアコン・照明なら電源ボタンを押すだけで、自動的にプリセットとマッチングします。

nature remoのマッチング機能
▲家電の型名をいちいち参照しなくてすむのでラク。これが、Nature Remoの一つの良さです。

カーテン対応や人感センサーが目立つNature Remo 3ですが、実は初期設定周りが先述の通り改善されていて、より簡単にセットアップすることができるようになっています!

Nature Remoでスマートホームを作ってみた!

早速、Nature Remo 3を中心に、スマートホームを構築してみました!

ここでは、関連製品も含め実際に利用してみて、特に良いと感じた点を紹介していきます。

「便利」なスマートホームを作れる!

Nature Remoは、スマートリモコンであることから、以下のような操作に対応しています。

できること
  • スマートフォンで外出先から家電を遠隔操作
  • スマートスピーカーから家電を音声操作
  • センサーを活用した、家電の自動操作

なにより、リモコンをアプリ1つにひとまとめできることが最高です!

▲外出先からでも操作できるので、消し忘れを防げたり、帰宅前にエアコンをつけておくなんてことも可能です。
▲家電の音声操作は、スマートリモコン×スマートスピーカーの醍醐味!

Nature Remoは、他社と比較しても音声アシスタントの連携に優れ、「アレクサ・Googleアシスタント・Siri」に全対応しているだけでなく、以下のような細かい操作にも対応しています。

例:アレクサの場合

できること用例
テレビ・電源ON/OFF
・チャンネル変更
・音量変更
・局名指定
・アレクサ、テレビをつけて(消して)
・アレクサ、テレビを8チャンネルにして
・アレクサ、テレビの音量を3上げて(下げて・消音にして)
・アレクサ、フジテレビにして
エアコン・電源ON/OFF
・温度変更
・モード変更
・温度の確認
・アレクサ、エアコンをつけて(消して)
・アレクサ、エアコンを24℃にして
・アレクサ、エアコンを暖房(冷房/ドライ/自動/送風)にして
・アレクサ、部屋の温度は?
照明・電源ON/OFF
・調光
・アレクサ、照明をつけて(消して)
・アレクサ、照明を明るくして(暗くして)
※更に言うと、リモコンのボタンを個別にシーン登録すれば、事実上何でも音声操作できちゃいます。

Nature Remoは、このAIアシスタントへの対応力が非常に優れているのが良い点です。

AIアシスタント対応のアップデート
  • 2018年10月:アレクサのテレビ対応
  • 2018年12月:アレクサのエアコン対応
  • 2019年8月:HomePod発売に合わせたSiriショートカット対応

上記はあくまで一例ですが、AIアシスタントの仕様変更や新機能追加に「即時で」対応してきているのがすごい点です。(3年弱ずっとウォッチしてましたが、途中で脱落するメーカーが多かったので…)

他の機能も含め随時アップデートしてくれるので、買い切りで終わりとならないのが良い点ですね。

また、オートメーションによって、自動操作で操作も可能です。

▲色々なパターンで「もし〇〇したら、✕✕する」というルールを作って自動化します。

これによって、話しかける必要すらなく、家電操作を実現できちゃいます。

そんな万能製品:Nature Remoですが、私がこれまで使ってきた中で、カンタンかつ便利な機能もご紹介。

▲「シーン」機能を使えば、一括で家電操作が可能です。寝る前は、ほとんど全てをオフにしています。

このシーン機能は、音声アシスタント側のシーン機能と連動するので、「おやすみ」と言えば一括操作が可能です。

▲リモコンコンセントと組み合わせれば…
▲エアコンとサーキュレーターの同時運転も簡単にできます。
▲今試し中なのですが、これでホームシアターも作れそうですねw
▲シーンは待機設定もできるので、テレビのチャンネル自動回し(ザッピング)なんてこともできます。

オートメーションは、帰宅前にエアコンがつけたりもできます。これは最高です!

▲リモート機能がない格安のロボット掃除機でも、Nature Remoの仕組みを借りて操作できるのが嬉しいです。

今作から、人感センサーに「反応した時」のトリガーが使えるようになったため、これで家電操作をすることができます。非常に嬉しいポイント。

▲最後に反応してから一定の時間トリガー動作させない、ということもできるので、誤動作を避けられます。

実際に使ってみた所、人感センサーはちょっとだけ動いても反応はしません。

この性質を利用して、「寝に入ったら(仕様上30分後に)家電をオフ」という自動化もできました。

このように、カンタン設定で様々便利操作ができるのが、Nature Remo 3導入の大きなメリットです。

Kou

Kou

何も意識しなくとも・ゴロゴロしながらでも何でも操作、捗りますよ〜

「安全」にスマートホームができる

Nature Remoシリーズには、「Nature Remo E Lite」という製品があります。

これは、瞬時電力(リアルタイム変動)を計測することができ、電力を把握したり、センサーを使った自動化をするのに役立ちます。

▲まだ詳細に分析はできませんが、グラフで推移を確認することも可能です。

スマホでサクッと見られるのでこれでも便利ですが、スマートホーム化の観点で言えば、もう一つ重要な使い道があります。

それは、家電の実際の動作を電力を通じて知ることができる、という点です。

例えば、外出先からエアコンやテレビを操作する場合、これまでのスマートリモコンでは、ボタンを押した先の実際の稼働状況を知る術がありませんでした。

しかし、Nature Remo Eシリーズがあれば、瞬時に電力計測されることから、電力の動きによって、家電がオンオフされたかわかります。

▲自宅の現在の消費電力は753W
▲テレビを外出先からオフ
▲直後に709Wを計測。(-47W)これでテレビが消えたとわかる
▲続いてつけっぱにしてたエアコンも消してみた。
▲さすがエアコン、ガクンと下がる。(このあと300W台を計測)

簡易的な仕組みですが、電力測定で稼働状況を監視できるだけでも、安心感がかなり変わります。

しかも、コンセントに挿しておくだけで、自宅の全ての電力が見える化。

▲家のどこかのコンセントに挿しておけば、電力データを取れます。

また、人の安全という意味では、「防犯・見守り」でも使えるのが嬉しいです。

Nature Remo 3では、新たに「人感センサーがいる時」というトリガーを利用することが可能です。

▲不審者が家に入った時に通知を流せる。照明やテレビを遠隔でオンにし、追い出せるかも。
▲高齢者の見守りにも使えそうですね。
▲お子さんが帰ってきたら「〇〇が帰宅しました!」という通知を送るなんて技も思いつきました、使えそうですかね?笑

Nature Remoアプリでは、家電をセットで操作しなくても、センサーを使って、メッセージを送ることもできるようになりました。これで、家族へ呼びかけることもできますね。

防犯・見守りといえばIPカメラですが、家に置くにはちょっと物騒なんですよね。

Kou

Kou

私も使ってはいるのですが、来客時にちょっと引かれることが多いです。。。

その点、Nature Remoシリーズの空間に溶け込むかのようなさりげなさ、良いですよ!

「節電」にも貢献するデバイス

Nature Remoは、単に便利になるというだけではありません。家電を消すこともできるので、節電にも効果的を発揮します。

さらに、Remo E Liteと組み合わせれば、このマネジメントがしやすくなります。

アプリの「オートメーション」により、一定の電力となった時、スマホに通知する機能があります。

▲電力は100W〜6,000Wまでを閾値として指定可能

家電を登録しなくても保存、自宅の消費電力が設定した値を超えると、スマホに通知が来ます。

この操作を自動化することも可能です。

▲このようにエアコンの温度を高く設定しておきます。

この設定は、電力を多めに設定しておくことで、「電源が入っている状態の場合のみ温度が2度上がる」というような調節が可能です。(エアコンは大抵電力を最も食うため)
閾値は、ご家庭により変わると思いますので、Remo E liteのグラフでチェックしておきましょう。

実際にこの仕組みを作り過ごしてみた感想としては、自動化するのが最高ですが、無理にそれをしなくとも、通知が飛んできたらリモアプリで家電をコントロールする、でも十分便利だと感じました。

ゴロゴロしながらスマホいじりしている時でも、通知が来たらその場でエアコンの温度調節をしたり、使ってない家電を消したりできるのが嬉しいですね。

▲サクッと遷移して、家電操作できます。(動画)

また、カーテンとも連携できるので、それで調節することもできますね。

私はハムスターを飼っているのですが、温度管理に敏感な生き物なので、夏場は適温に保つために、常に冷房を掛ける必要があるんです。

ただ、カーテンを開けっ放しにしていると、直射日光が入る影響で部屋が暑くなり、エアコンの動力が上がるんですよね。

この点、遮熱カーテンにしておいて、外出時だけ自動でカーテンを半分だけ締める…などといった仕組みを作れば、エアコンの動力が減り、節電効果があるのではと期待しています。

もちろん、タイマーでもできるのですが、センサーを使った仕組みの良い点は、自宅にいるときは(その時刻になったとしても、)カーテンが閉まることはないということですね。

おわりに:ただ便利なだけじゃなかった!

Nature Remo 3は、カーテン連動・人感センサーをトリガーにできるということで、さらに一段階便利なスマートホームが実現できるようになりました。

さらにE Liteも導入すれば、「安全・節電」といった保守的な要素まで満たせます。

多くのスマートホーム製品が、その快適性・利便性の追求に留まる中、これはとても凄いことです。

そして、メーカーのNature社は、今後「電力革命」をビジョンとして、いずれ再エネの利活用を絡めた、様々なメリットを私達に提供してくれることでしょう。

そういうわけで、手軽に導入できつつ様々新しい価値を与えてくれるNature Remoシリーズは、現代のスマートホーム化のレベルを1段階上げる、可能性を秘めているなと感じました。

Kou

Kou

今回特別に第3世代の試供品を頂きましたが、あまりの良さに追加で2台自分用に購入しました(笑)Nature Remoは、ただのリモコンかと思いきや、「暮らしのハブ」と言えるような、大きな存在になっていきそうですね!

Kou

Kou

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