Nature Remoといえば、スマートリモコンの老舗的な存在の一つ。
昔から本体・アプリともにデザインに優れていて、代表的なスマートリモコンの一つです。
そんなNature Remoから、新しいラインナップとして「Nature Remo nano」が登場!
この製品の特徴は、以下のとおりです。
- Nature Remoシリーズのエントリーモデル
- 帰宅前にスマホでエアコン操作
- 各種スマートスピーカーとの連携
- 毎朝のルーティンの自動化
- 消し忘れを防いで節電
- わずか3分で設定可能
- Matterにも対応
注目ポイントは、スマートホームの共通規格「Matter」にも対応していること。
これにより、従来は「Alexa・Googleアシスタント・Siri」のみの対応でしたが、Appleのホームアプリ(HomeKit)にも登録できることが最大のメリット!
それ以外にも、Nature Remoは、昔から使い勝手の良いアプリや主力の電力機能との連携も気になる所ですね。
ということで今回は、「Nature Remo nano」を利用してみたレビューを掲載していきます!
もくじ
Nature Remo nano 本体外観とスペック
Nature Remo nanoの本体外観をチェックしていきます。
本体は、「47×47×12.5 mm」で超コンパクト!

スマートリモコンは、部屋に点在する家電に赤外線を届かせる必要があるため、比較的目立つ位置に置く必要があります。
その点、Nature Remo nanoは、これだけ小さくかつ白い筐体のため、インテリアの景観を崩しにくくて良きです。

フラグシップモデルである、Nature Remo 3とも比較しました。

かつ、Nature Remo nanoは、USB Type-Cで電源供給するため、Nature Remo 3(micro USB)よりもケーブルが挿しやすくケーブルの流用もしやすいです。

電源に挿したらアプリで設定しますが、Bluetooth接続となったことで、昔に比べてだいぶ簡単になりました。




この手軽さが、Nature Remoの良い点です。
後は家電の登録をしますが、以下のレビュー内で解説します。
Nature Remo nano レビュー
Nature Remo nanoを使ってみた感想を述べつつ、その特徴を紹介します。
リモコンをスマホにひとまとめ!デザインの良いアプリで家電操作
スマートリモコンは、いわばスマホで操作できる「学習リモコン」のため、家電のリモコンをスマホでひとまとめすることができます。
このコンパクトな筐体の中に、リモコンの情報をひとまとめできて、部屋がスッキリ!
登録も簡単で、アプリで新しい家電の登録画面に行き、電源ボタンをオンするだけで、リモコン情報を一発登録できます。



ただし、その仕組み上、「赤外線(IR)リモコンで操作する家電」のみしか登録できないことに注意しましょう。
- エアコン
- テレビ
- シーリングライト
- AV・オーディオ機器
- 扇風機
- 掃除機
- その他赤外線リモコンのある家電
上記でも、赤外線(IR)リモコンのない家電は登録できません。また、リモコンは無線電波方式(RF)やBluetoothの場合もあるため、ご自宅の家電の仕様を確認してから購入してください。
Nature Remo nano自体がコンパクトな製品のため、部屋がかなりスッキリしますよ!
しかも、Nature Remoシリーズは元々デザインにこだわりを持って作られた製品。
そのため、アプリのデザイン・操作感もよく、むしろ普通のリモコンを使うよりも使い勝手が良いです。




遠隔操作や音声操作が目立つNature Remo nanoですが、この「リモコンをスマホにひとまとめ」できるのが、実用上一番使える点です。
家電の遠隔操作や音声操作も簡単にできる
リモコンをスマホにひとまとめした後は、自宅の中だけでなく、外出先からでもコントロールできます。
これは、Nature Remo nanoが、以下の仕組みとなっているためです。

外出先から変える前にエアコンをつけられるのが最高!夏や冬は、特に重宝します。

遠隔操作ができるため、家電の消し忘れにも活用できます。
家の出入りをする前後で、家電のスイッチやリモコンを消してからでなくても良くなるため、ちょっとした時短にもつながりますね。
さらに、Nature Remo nanoは、スマートリモコンなので、Amazon アレクサやGoogleアシスタント、Siriなどの音声操作にも対応しています。
以下のようなセリフで、家電操作できます。
できること | セリフ例 |
---|---|
家電をつける | アレクサ、〇〇をつけて |
家電を消す | アレクサ、〇〇を消して |
エアコンのモード変更 | アレクサ、エアコンの暖房をつけて |
エアコンの温度変更 | アレクサ、エアコンを24℃にして |
照明を暗くする | アレクサ、照明を暗くして |
照明を明るくする | アレクサ、照明を明るくして |
テレビのチャンネル変更 | アレクサ、チャンネルを1にして/あげて/下げて |
テレビのボリューム変更 | アレクサ、テレビのボリュームを上げて/下げて |
ハンズフリー操作ができるため、手が塞がっていてもリモコンやスイッチから離れている場所でも問題なし。
Matter対応でAppleホーム(HomeKit)でも使える!
Nature Remo nanoの大きな特徴は、スマートホームの共通規格「Matter」に対応していること。
これで何が便利なるかというと、Appleのホームアプリに家電が登録できるんです。
従来、スマートホーム製品は、AmazonのアレクサかGoogleアシスタント、Siriに対応はしているものの、Appleホームアプリには登録できないものが多かったのです。
Siriは、アレクサやGoogleアシスタントと違い、家電を管理する機能が備わっていない(Appleホームアプリがそれれを担っている)ため、家電を音声操作させるための仕組みを、一つ一つ作る必要があり手間がかかる欠点がありました。
このMatter対応によって、Appleホームアプリにも登録でき、家電を管理・操作が可能となるため、iPhone等Apple製品からより簡単かつ柔軟な仕組みづくりを行えるようになります。詳細は、以下の記事をご確認ください。
この登録手順は、以下のような感じ。
- STEP
本体の設定コードを入力
Nature Remo nanoの本体裏側に記載された、数字のコードを追加します。
- STEP
ブリッジ(Nature Remo nano)の追加
まずは、ブリッジデバイス(Matter中継機)である「Nature Remo nano本体」がホームアプリに追加されます。特別難しいことはなく、画面の案内にしたがって「続ける」ボタンを押していくだけ。(途中で部屋の場所や名前登録があります。)
- STEP
家電の登録
Nature Remo nanoに登録した「赤外線リモコン家電」を追加できます。これも画面の案内に従っていくだけ。
登録は簡単で、本体背面の数字コードを入力した後、画面の案内に従って進めていくだけでした。
Nature Remo nanoは、このMatterにも対応にも対応していることが大きいです。
ただし、現状Matterに登録できる「赤外線リモコンで操作する家電」は、3台までという制限があります。
SwitchBotハブ2は、6台まで登録可能なので、この点は今後のバージョンにも期待したい所。
とはいえ、Matterに対応しているというだけでも、価値の高い点です。
家電の自動操作も可能|電力を用いた仕組みづくりも
Nature Remo nanoには、「オートメーション」という機能もあり、これである条件を動作のきっかけに、家電の自動操作も可能です。
以下の「トリガー(実行の条件)」と「家電操作」を組み合わせて、ルール作りをすることで、家電を自動で操作します。
- ホームロケーション(最初にホームに近づいたら)
- 位置(家に近づいたら)
- 日時(毎朝X時になったら)
- 温度(温度がXX℃になったら)
- 湿度(温度がXX%以上になったら)
- 明るさ(部屋が明るくなったら)
- 人感センサー(センサーが反応したら)
- 電力(瞬時電力がXXワット以上になったら)
- エアコンをつける(◯℃にする)
- テレビをつける(◯チャンネルにする、ボリュームを上下する)
- 照明をつける(消す、調光する)
- 扇風機をつける(消す)
- プロジェクターをつける(消す)
- カーテンを閉める(開ける)
※登録する家電によって変わります。
これで、色々な仕組みづくりができます。
特に便利なのは、「位置」で、スマホのGPSに反応して「家に近づいたらエアコンをつける」、「家から離れたら、家電を一括でオフにする」といった設定。


また、他社と比較して、Nature Remoシリーズが優れているのは「電力」をトリガーに家電を操作することができる点です。



これで、節電用にコントロールするだけでなく、家電の稼働状況も管理することとができます。
欠点としては、スマートホームメーカーとしては、同社製の他の機器のラインナップが少ないため、作れる仕組みが少ないことです。
ただ、それも「アレクサ」「Google Home」「Appleホーム」の機能を借りて、他社製品とNature Remo nanoを組み合わせて使うといったこともできなくはないため、何か仕組みが作りたくなったときは、それらを有効活用してみてください。
Nature Remo 3・Nature Remo mini 2とのスペック比較
Nature Remoシリーズは、ラインナップとして他に3種類あります。
その違いを比較します。
項目 | Nature Remo 3 | Nature Remo mini 2 | Nature Remo nano |
---|---|---|---|
大きさ | 70mm×70mm×18mm | 58mm×58mm×16mm | 47×47×12.5 mm |
重さ | 約40g | 約23g | 約13g |
壁掛け穴 | ◯ | ◯ | ー |
通信 | Wi-Fi 802.1 b/g/n(2.4GHz) 赤外線 Bluetooth | Wi-Fi 802.1 b/g/n(2.4GHz) 赤外線 Bluetooth | Wi-Fi 802.1 b/g/n(2.4GHz) 赤外線 Bluetooth |
機器連携 | ・mornin’ plus ・Qrio Lock | ー | ー |
赤外線強度 | 30畳程度 | 30畳程度 | 10畳程度 |
Matter | ー | ー | ◯ |
GPS | ◯ | ◯ | ◯ |
温度センサー | ◯ | ◯ | ー |
湿度センサー | ◯ | ー | ー |
照度センサー | ◯ | ー | ー |
人感センサー | ◯ | ー | ー |
音声アシスタント対応 (Amazon Alexa、 Google Assistant、Siri) | ◯ | ◯ | ◯ |
標準価格 | ¥9,980 | ¥5,480 | ¥3,980 |
実は、上位版となるNature Remo 3やNature Remo mini 2には、「Matter」に現状非対応です。
そのため、Appleホームアプリとの連携を重視する場合には、Nature Remo nanoを選択しましょう。
上位版のNature Remo 3とNature Remo nanoの違いは以下のとおりです。
- Nature Remo 3は、現状Matterに対応していない
- Nature Remo 3には、センサーが豊富に備わっている
- Nature Remo 3は、外部機器連携がある
- Nature Remo 3は、赤外線到達範囲が広い
Nature Remo mini 2とNature Remo nanoの違いは以下のとおりです。
- Nature Remo mini 2は、現状Matterに対応していない
- Nature Remo mini 2は、温度センサーが備わっている
- Nature Remo mini 2は、赤外線到達範囲が広い
選び方としては、以下がポイントとなるかと思います。
- Matterを重視する場合:Nature Remo nano
- センサーを重視する場合:Nature Remo 3
- 上記2つが特に不要で広い部屋に設置する場合:Nature Remo mini 2
レビューまとめ
Nature Remo nanoは、Matterにも対応したスマートリモコンとして、注目の製品です。
身の回りのデバイスにApple製品が多い場合、Appleホームアプリが使えるため、Nature Remo nanoを選択するのはアリかと思います。
加えて、価格も安くサイズもコンパクト、本体アプリともにデザインが良いため、気持ちよく使えてそのコスパは抜群!
最後に、この製品をおすすめできる人とできない人をまとめます。
- しっかりとスマートホーム化したい人(他社の方がラインナップが豊富)
- 家電の音声操作を試してみたい人
- 節電をしっかりと行いたい人
- 安いスマートリモコンが欲しい人
- Matter対応に注目している人
以上です!
Nature Remo nano レビュー
Nature Remo nanoは、コンパクトで本体・アプリともにデザインが洗練されているのが特徴。家電の登録〜操作もしやすく気持ちの良い使い勝手。機能も豊富で、スマートスピーカー連携だけでなく、自動操作や電力と連携した機能もあり節電にも役立つ。MatterはAppleホームへの家電登録が3台までしかできないのが欠点だが、スマートリモコンとしては画期的でこれからに期待!全体的にお安く使い勝手がよくで、おすすめです。
メリット
デメリット