Nature Remoは、個人的に最もおすすめのスマートリモコンの一つですが、使い勝手がシンプルなだけでなく、機能が豊富で様々な活用が可能です。
私も購入してから2年が過ぎ、様々活用してきました。
今回は、主要家電の一つである、テレビの操作について、セットアップ方法からちょっと凝った活用術をご紹介していきたいと思います!

管理人:Kou
基本から応用までバッチリ解説します!
もくじ
Nature Remoでテレビ操作のセットアップ
まず最初にテレビの設定をしていきましょう。その方法からリモコン操作画面までご紹介します。


通常スマートリモコンは、学習リモコンと同様に、リモコン信号を手動登録するか、すでにリモコン信号が登録済み(プリセット)を利用することになります。
ここでNature Remoが優れているのは、リモコン側の電源ボタンをワンプッシュするだけで、自動でプリセットを呼び出してくれることです。

これによって、いちいち型名一覧から対応家電を探す必要もないのが楽チンです。

実際のリモコン画面は以下のとおりです。

もしこのプリセットにないボタンがある場合や、マッチングしなかった場合は、手動で登録が必要となります。

リモコンボタンを一つずつ覚え込ませるのは面倒ですが、プリセットにないからといって登録できないというわけでもないですし、何よりマッチングによる設定がとても簡単なのが嬉しい点ですね!
音声アシスタントと連携してテレビを音声操作!
Nature Remoのウリは、Amazon AlexaやGoogleアシスタント、Siriのような音声アシスタントと連携させて、家電を音声操作できる点にあります。
ここではテレビに絞って解説します。
設定方法
ここでは、Amazon Alexaへの登録を例に見ていきましょう。

Alexaの場合、Nature Remoには2パターンのスキルがありますが、「Nature Remo Smart Home Skill」の方が新しいのでそちらを選んでください。
「Nature Remo」のスキルは、アレクサで命令する際に「リモで〇〇して」という枕詞をつけなければならないため、音声操作が若干面倒です。

Nature Remoのアカウントは初期設定で登録しているものを入れます。

これで完了です。Googleアシスタントもほぼ同様の流れで連携します。
Siriの場合は「Siriショートカット」から個別にリモコンボタンを設定する必要があります。
操作できること
主に、以下の表のとおりです。
音声アシスタント | できること | 用例 | 備考 |
---|---|---|---|
Amazon Alexa | ・電源ON/OFF ・チャンネル変更 ・音量変更 ・局名指定 | ・アレクサ、テレビをつけて(消して) ・アレクサ、テレビを8チャンネルにして ・アレクサ、テレビの音量を3上げて(下げて・消音にして) ・アレクサ、フジテレビにして | ・「Nature Remo Smart Home Skill」のほうが直感的に操作可能。 ・シーン設定の実行も可能 |
Googleアシスタント | ・電源ON/OFF ・チャンネル変更 ・音量変更 ・局名指定 | ・OK Google、ネイチャーリモを使ってテレビをつけて(消して) ・OK Google、ネイチャーリモを使って8チャンネルに変えて ・OK Google、ネイチャーリモを使って音量を3上げて(下げて) ・OK Google、ネイチャーリモを使って消音にして | ・ルーティン機能を使うと、「ネイチャーリモを使って」を省略可能 ・シーン設定の実行も可能 |
Siri | ・命令フレーズをつくる | ・任意のボタンの実行 | Siriショートカットで設定する必要がある。 |
アレクサでは、さらにビデオ操作も可能です。
- アレクサ、テレビで次に進んで
- アレクサ、テレビを再開して
操作の柔軟性が最も高いのは、アレクサですね。次点でGoogleアシスタント。Siriはフレームワークがなく、ボタンを一つ一つ設定をしなければならないのが少し面倒な点。
また、アレクサとGoogleアシスタントは、先に設定した「シーン」も連携できるのが嬉しい点です。
複数家電の操作が簡単に設定できますし、任意のボタンで音声操作も可能です。

注意点
テレビの制御にあたり、注意点を述べておきます。
テレビのトグル電源に注意!
テレビのリモコンは、通常電源ON/OFFが1つのボタンで操作されるようになっていると思います。
これは、通常のリモコンで操作するには便利ですが、Nature Remoで操作するには一癖あります。
Nature Remoで音声操作する場合、電源オンオフが1つの信号で制御されます。
そのため、例えばテレビがついている状態で、「テレビをオンにして」と言ってもテレビが逆に消えてしまったりする問題があります。
これは音声操作なら目視できるのでまだ良いのですが、外出先から操作したり、シーンで他の家電と一括操作する場合、ルール機能で自動化する場合は注意です。
テレビの最後の状態により、オンオフが逆転する場合があります。
これの対策はマニアックですが、以下の3点があります。
- カメラで遠隔監視する
- スマートプラグで主電源をオンオフする
- ディスクリードコード(隠し赤外線信号)をAPI叩いて送信する
最近では、Nature Remo E Liteという、家庭内の電力を測定できる装置が発売されたので、外出時でもこれで電源がキチンとオフになっているか等、チェックすることができるようになりました。
テレビ側の応答時間を考慮しよう
テレビは通常、リモコンの赤外線信号を受信してから次の赤外線信号を受け付けるまでに若干の遅延が発生します。
試しにリモコンの電源ボタンを最速で連打してみてください。電源オンになってすぐにオフにはならないと思います。
そのため、Nature Remoからルール機能を使って連続操作する場合、Nature Remoの発する赤外線信号にテレビ側の応答が間に合わない場合があります。
その場合、Nature Remoのルール機能にある待機設定を活用してください。

これによって、Nature Remo側の次への処理を一定期間待つことができ、次の操作を確実に実行することができるようになります。
応用編:シーン・ルールを活用する
ここまで基本的な設定を紹介していきましたが、Nature Remoにはルール機能という便利な設定があります。
これは、予め指定した動作を順番に実行する機能のことです。
ルール機能を使えば、一気にスマートホーム化が捗りますのでぜひ試してみてください!
ザッピングする
テレビのチャンネルを順番に回す(頻繁に変える・総なめする)ことをザッピングと言いますが、Nature Remoのルール設定により、これを便利に実現することができます。
設定方法としては、以下のようにシーン機能を組みます。

ポイントとしては、上述した「間隔」機能を活用することです。
ザッピングは、テレビの映像を確認する時間が必要になってくるので、待機時間を持たせなければなりません。
これを設定していないと、Nature Remoの信号が早すぎてテレビ側のチャンネルが正常に切り替わらないので、注意しましょう。
音量を一気に下げる

これも「シーン設定」を利用します。
音量ボタンを複数登録すれば、1プッシュで一気に音量を下げることができます。
例として、3段階音量を下げる設定方法です。
テレビ側の応答時間を考慮しなければならないので、ここでも「間隔」設定をきちんとしておくようにしましょう。
逆に、音量を一気に上げる設定というのも可能です。
帰宅・外出に他の家電と合わせ自動オンオフ
これは、「オートメーション」のタブで設定します。
「トリガー」から出発または到着を選択し、地図上で家電を操作する範囲を設定します。

これでテレビの消し忘れや、帰宅時の寂しい雰囲気を紛らわすのにも良いです。
この機能は他の家電とあわせて操作できるのでとても便利なのですが、上述した「トグル電源問題」にご注意ください。
テレビの操作が逆転してしまい、誤動作につながる可能性がありますので、これを利用する場合、スマートプラグやネットワークカメラなどでテレビを別途操作・監視できる仕組みを作っておくと良いかと思います。
入力切り替え
入力切り替えは、Nature Remoのリモコンから直接操作が可能なのですが、少し小ネタを紹介します。
赤外線リモコンで操作できるHDMIセレクタを利用すれば、HDMIポートが少ないテレビでも自在に外部出力可能です。
これを上述した、「シーン設定」で任意のセリフから呼び出せるようにすれば、自在に入力切り替えが可能です。
Nature Remoは、赤外線リモコンで操作する家電であれば、どんなものでも操作できます。
シーン機能を組み合わせれば、1プッシュでサウンドバーやブルーレイレコーダーを同時起動させ、自動で好みの映像を再生しつつ、最適な音響設定に切り替える、なんてことも可能です。
おわりに
Nature Remoには、様々な機能が存在するので、とても扱いやすいスマートリモコンの一つです。
ぜひ自分のオリジナルの仕組みをつくって、生活を便利にしてください!