プロジェクターは、たくさんレビューしてきたのですが、その中でも今回レビューする製品は一際性能が高く、驚きました!
それが、AnkerのNebula Mars 3です。
この製品の特徴は、以下の通り。
- モバイルプロジェクター最高峰の圧倒的な明るさ(1000ANSIルーメン)
- 1080p(フルHD)の高解像度
- 臨場感あふれる40W高出力スピーカー
- 最大5時間の長時間再生、モバイルバッテリーとしても機能
- AIが輝度や色味を最適化(AI Image Adjust)
- 豊富な補正機能
- アウトドアでも利用できる耐久性
というのが製品のウリとなっていますが、その製品の外観からも、パッと見モバイルプロジェクターとは思えないほどの性能。

Kou
普通のホームプロジェクターとして売り出しても十分通用してしまうほどですね。。。笑
実際利用してみても、その性能には驚きました!その点について、詳細をレビューしていきます。
もくじ
Anker Nebula Mars 3の外観と仕様
まずは、Nebula Mars 3の外観をチェックしていきます。


Nebula Mars 3は、ACアダプタを用いて充電します。連続再生時間は5時間とこの性能のモバイルプロジェクターとしては、長時間利用できます。
本体のレンズカバーを開けるだけで、プロジェクター電源が起動します。
これはお手軽で使い勝手の良い部分。


側面は、スピーカーのバスレフポートとなっており、ここから音声出力されます。

背面には、換気口とアンビエントライトボタンがついています。

背面のカバーを開けると、各種ポートが搭載されています。
USB-CではUSBメモリと充電 (最大15W)、USB-AはUSBメモリと充電 (最大10W)、AUX出力、HDMI:HDMI2.1 (最大4K入力)と、拡張性が高いです。

本体底面は、本体に角度をつけられるスタンドや三脚用のネジ穴も搭載されています。

そして、使い勝手が良いのが以下のハンドル。
単純に持ち運びがしやすいだけでなく、液晶画面もついており、現在のバッテリー残量とモードを表示(切替)することができます。

上部では、本体操作が可能で、音量アップ/ダウン、戻る、Bluetoothスピーカー、ナビゲーションボタンと充実。リモコンが手元になくても、柔軟に操作が可能です。


開梱して、レンズカバーを開ければすぐに映像投影できるのがシンプルでいいですね。

最後に、本体スペックをまとめておきます。
少し位置づけは異なると思いますが、Nebula Capsule 3 Laserとの比較もします。
項目 | Nebula Mars 3 | Nebula Capsule 3 Laser |
---|---|---|
光源 | DLP | レーザー |
解像度 | 1920 × 1080(Full HD) | 1920 × 1080(Full HD) |
輝度 | 1000ANSIルーメン | 300 ANSIルーメン |
スローレシオ | 最大200インチ 200インチ@5.30m / 150インチ@4.00m / 120インチ@3.20m / 100インチ | 最大120インチ 120インチ@3.18 m / 100インチ@2.66m / 80インチ@2.13 m / 60インチ@1.6 m |
ディスプレイ | フォーカス調整:オートフォーカス プロジェクションモード:前面 / 背面 台形補正:垂直 (オート / マニュアル) | 水平 (オート / マニュアル) | フォーカス調整:オートフォーカス プロジェクションモード:前面 / 背面 台形補正:垂直 (オート / マニュアル) 、 水平 (オート/マニュアル) |
インターフェース | HDMI:HDMI2.1 (最大4K入力) USB-C:USBメモリ・充電 (最大15W) USB-A:USBメモリ・充電 (最大10W) AUX:出力ポート AC:本体への充電 | HDMI2.1 (最大4K入力) |
ソフトウエア | Android TV 11.0 | Android TV 11.0 対応 |
CPU/GPU | クアッドコア ARM Cortex-A53 CPU/クアッドコア G52MC1 | クアッドコア ARM Cortex-A53/クアッドコア G52MC1 |
RAM/ROM | 2GB DDR/16GB eMMC | 2GB DDR/16GB eMMC |
スピーカー | 40W | 8W |
Wi-Fi | 802.11a / b / g / n / ac (2.4GHz・5GHz) | 802.11a / b / g / n / ac (2.4GHz・5GHz) |
再生時間 | 最大5時間 | 最大2.5時間 |
サイズ | 高さ:約260mm | 幅:約160mm | 奥行き:約250mm (ハンドル込み) | 高さ:約167mm × 直径83mm |
重さ | 約4.5kg | 950g |
目立つのは、圧倒的な明るさ(1,000ANSIルーメン)とスピーカー性能です。
一方で、モバイルプロジェクターと言われると、外周約25cm、重量4.5kgとかなりのサイズ感に感じますが、そのかわりに性能がパワフルになっています。
この実際の利用感について、次の章でレビューしていきます。
Nebula Mars 3 レビュー
Nebula Mars 3をレビューしていきます。
圧倒的な明るさと発色の良さ、モバイルプロジェクターとは思えない
まず投影してみて第1に驚いたのが、投影された画面の明るさです。
Nebula Mars 3は、1,000ANSIルーメンと、 一般的なモバイルプロジェクターの2〜3倍ほどの明るさを誇ります。

これは、日中の明るい場所でもそこそこ見られるレベルの性能です。
モバイルプロジェクターのレビューをするときは、いつも日中ではほぼ見えないことをデメリットとしてよく上げるのですが、Nebula Mars 3の性能であれば、そうは言えません。

更に、画質はフルHDで精細度は高く、色彩豊か。階調表現に優れ、全体がより明るく見えるように感じました。



これは、これまで体験してきた中では、レーザー光源プロジェクターに近いレベルの優れた画質。
Nebula Mars 3の特徴である、AI補正機能で周囲の環境に合わせて補正できる機能が、この性能を一層引き立たせているのかなと思いました。

ということもあり、モバイルプロジェクターとは思えないほどの明るさと、発色の良さでした。
スピーカー性能が最強クラス、音場が広く迫力を伴って楽しめる
もう一つすごいなと思った点は、スピーカー性能です。
モバイルプロジェクターは、そのサイズ感からしても、音質があまりよくないものが多く、Nebula Capsule 3 Laserのレビューをした際も、価格に比してこの点を欠点として上げていました。
しかしながら、Nebula Mars 3は、スピーカー性能がかなり高く、もはや据え置きタイプのホームプロジェクターかそれ以上とも言える性能でした。
その大きな特徴は、サラウンド感。Dolby Digital Plusに対応しており、映画を見る際に臨場感満点で視聴することができました。

また、このボディになんと40Wスピーカーを積んでおり、特に低音がパワフルなサウンドでした。
Bluetoothスピーカーとしても利用できるので、アウトドアで音楽を流し、フェスっぽい雰囲気を作るにも最適なプロジェクターです。

Nebula Mars 3は、スペック上明るさが特に目立ちますが、このスピーカー性能の良さも見逃せないポイントです。
モバイルプロジェクターにしてはサイズが大きいのも、この点によるものなのかなと。それほど音質面を重視している製品に感じました。
Android TVで様々なコンテンツが視聴可能
Nebula Mars 3は、OSに最新のAndroid TV 11.0を搭載しており、セットトップボックスやドングルなしで、様々なコンテンツを視聴することができます。
YouTubeや、Amazonプライムビデオ、Disney+やHulu、U-NEXTなど、おなじみのものは全て対応しています。





TVerやAbema TVのような、国内サービスももちろん視聴可能です。


ライセンス認証の問題で、Netflixは視聴できないプロジェクターも多いですが、Nebula Mars 3は、専用のNebula Playを経由して、独自アプリで視聴することができるようになっています。
この点もガイドがしっかりとしていて、簡単に視聴できるようになっています。この辺がさすがはAnkerです。



なお、Android TVなので、Googleアシスタントでの操作も可能です。


単純に本体の性能が良いだけでなく、OSも標準的なAndroid TVのため、使い勝手が良いです。
ゲームモードもあるので、家庭用ゲーム機に接続してプレイもできる
Nebula Mars 3は、HDMI2.1のポートを搭載しており、家庭用ゲーム機に接続してゲームも楽しめます。
特に、フルHD画質等の性能から、ニンテンドースイッチをプレイするのにちょうど良い。
ということで、Nebula Mars 3にスプラを接続して、ゲームプレイしてみました。


ただし、Nebula Mars 3でゲームをする場合は、通常の画質モードだとコントローラと映像の間に、かなりの遅延があります。
そのため、多少画質は落ちますが、ゲームモードでのプレイが必須です。

ガチ勢にはやや厳しいかもしれませんが、ゲームモードでプレイすれば、テレビとそこまで変わらない程度の操作感でプレイできました。
本体そのものの性能もよく、ゲームにつなぐためのテレビのかわりに、Nebula Mars 3を購入するのもありです。
痒い所に手の届く設定や機能が豊富(自動補正ほか)
Nebula Mars 3は、多くの設定モードを備えています。

特に便利なのは、「自動台形補正」と「オートフォーカス」が備わっていることですね。
モバイルプロジェクターなので、頻繁に場所を変えたり外に持ち出したりすることも多いかと思いますが、投影する場所や壁との距離に合わせて、いちいち手動で台形補正したり、ピント合わせをするのは面倒です。
Nebula Mars 3は、この自動機能により、どの位置で投影しても歪みなく綺麗に投影してくれます。

また、Nebula Mars 3は、給電機能やライト機能も備わっているので、アウトドアなどでポータブル電源としても活用できたりします。
IPX3相当の防雨性能を備えているので、多少雨にぬれても問題なしです。

記事の随所に述べましたが、この辺のきめ細やかさに、Anker製品ならではの良さが光ります。
レビューまとめ
Nebula Mars 3、実際に利用してみてもそのスペック通り、明るさとスピーカー性能が半端ではなかったです。
とてもモバイルプロジェクターとは思えない。特に画質面は、各種補正機能もそれを更に引き立たせているように思います。
その反面、モバイルプロジェクターとしてみればサイズ感や重量があるのが欠点でもあるため、よりコンパクトなタイプがよければ、Nebula Capsule 3 Laserをチョイスするのが良いかと思います。
Anker Nebula Mars 3 レビュー
Anker Nebula Mars 3は、超高性能なモバイルプロジェクター。その明るさは圧巻で、とてもモバイル系の製品とは思えないほど。階調表現や色彩豊かな映像美を楽しめるだけでなく、スピーカー性能もサウンドバーを積んでいるのではと思うほどの音質の良さだった。モバイルプロジェクターというには、そのサイズ感や重さは気になったものの、ハンドルもついており自動補正周りの使い勝手もよく、自宅での利用からアウトドアまで、様々な場所で利用可能。
メリット
デメリット