Ankerは、Nebulaのブランドで多くのプロジェクターを発売していますが、ついに照明一体型のプロジェクターも発売されたので、ご紹介します!
それが、「Nebula Nova」。普通のシーリングライトと変わらず、引っ掛けシーリングに取り付けて利用できるプロジェクターです。
この製品の特徴は、以下の通り。
- 天井照明とスピーカーが一体となったプロジェクター
- 最大120インチのフルHD投影が可能
- 普通のシーリングライトと変わらない、簡単取り付け・スペース不要
- 10W高出力スピーカー×2、Dolby対応でハイスペックな音響
- Android TV搭載で多様なアプリ、Googleアシスタントが利用可能
この製品、その見た目から、誰もがpopIn Aladdinの競合品だなと思うことでしょう。
私もpopIn Aladdinのユーザーなので、今回はそれと比較しつつ、この製品のメリットやデメリットについて、レビューしていきます。
もくじ
Nebula Novaを設置してみた
Nebula Novaは、シーリングライトにプロジェクターが搭載されており、側面にレンズがついています。

popIn Aladdin 2と比べると、若干厚みは大きめ。

背面はLEDライトとなっています。

そのためか、Nebula Novaは、照明としての明るさが、最大6,100ルーメンとなっており、popIn Aladdin 2(最大4,300ルーメン)よりも明るいです。
なお、Nebula Novaには、USB接続が可能となっており、写真や動画、音楽などのデータを直接取り込むことが可能です。
これは、天井に取り付けるという性質上、中々利用が難しそうです。将来的にここに接続できる周辺機器が発売されると使い勝手が上がりそうですね。

背面は、Nebula NovaもpopIn Aladdin 2も、変わりません。普通のシーリングライトと同様です。

さて、製品を実際に取り付けてみたいと思います。
ご自宅の引掛シーリングに、専用のアダプターを装着することで、設置ができます。

あとは、普通のシーリングライトと同様、アダプターにはめ込むだけです。



あとは、ライトカバーを取り付けたら、完成です!

popIn Aladdinとの比べて最初に気づいたことは、プロジェクターの電源を投入すると、自動的に照明が暗くなる点です。中々気が利いてます。
最初は、シーリングライトにレンズがあることに、違和感も出てくると思いますが、天井でそんなに目立つものでもないですし、慣れれば特に気になりません。
なお、popIn Aladdinと比べて、若干厚みがあることが気になっていましたが、実際に設置してみて、天井に取り付ける製品であることもあり、そんなに大きく変わらない印象を受けました。

Nebula Novaのメリット
Nebula Novaを、早速利用してみました。
Android TV搭載なのが大きい(特にTver・Googleアシスタント)
popIn Aladdin 2と比較した時に、最も大きな差は、Android TV 9.0を搭載していることです。
popIn Aladdin 2の場合は、Androidが独自にカスタマイズされており、TV向けとしては、Nebula Novaの方が最適化されています。
popIn Aladdin 2は、その分オリジナルコンテンツを楽しめたりして良いのですが、実用性では、Nebula Novaが上回る印象を受けました。
私は、リビングのテレビに、シャープのAndroid搭載スマートTVを置いているので、なおさらそのように感じます。


YouTubeも、難なく見ることができます。

そして、特筆すべきなのは、Android TVであることによって、アプリが豊富なことです。
特に、popIn Aladdin 2にはない、「TVer」が視聴できるのは、Nebula Novaの特権かと思います。

特に地上波視聴の関連が良い感じで、TVerだけでなく、Torneアプリまで利用できます。
Torneアプリは、ヌルサクでUIもよく使いやすいので、nasneからテレビのライブ放送・録画を視聴できるのが良い感じです。
もちろん、DiXiM Playも利用できるので、Nasne以外のDTCP-IPネットワークレコーダーも視聴することができます。

普通のBDレコーダーなどと比べても、UIがヌルサクで使いやすいんです。

Android TVならではのソフトは完備しており、Amazonプライムは当然のこと、Apple TVも見れちゃいます。


そして、何気に大きいのは、Googleアシスタントを搭載していることです。
popIn Aladdinの音声認識は、独自のものを積んでおり、Googleアシスタントと比べると認識精度が悪く、レスポンスもよくありません。
この点は、Web検索やGoogle Nestシリーズで培ってきたものもあるのでしょう。
テレビのリモコンで文字打ちするのはめんどくさいので、私はほとんど音声操作をしています。
しかもコンテンツ内検索をするときにも、音声操作が使えるので、使い勝手がかなり良いです。

popIn Aladdin 2の音声検索は、アプリ内のコンテンツ検索に利用できない(常に横断検索となる)ので、この点が地味に使い勝手が良いです。
動作も、popIn Aladdin 2より、キビキビと動く印象です。
もし自宅にインターネット対応のスマートテレビ(たいていAndroid TV)があれば、それらと同じ操作性を再現できるというのは、Nebula Novaの隠れたメリットです。
常にフォーカスが効いて、画質がかなり良い
Nebula Novaには、オートフォーカスが搭載されています。
これによって、部屋のどの面に設置しても、画質がかなり良いです。

popIn Aladdinは、この点手動調整なのですが、中々Nebula Novaのようなピント調整をするのが難しいです。
これは、一度設置したら、大抵は定点での利用となると思いますので、あまりメリットを感じない方も多いと思います。
ただ、初期設定は簡単で、どの配置でも常に綺麗な画質で見られるのは、意外と便利に感じました。
というのも、僕の部屋は、プロジェクターを見られるスペースが2ヶ所あり、たまに配置を変更したりしています。
この際に、Nebula Novaであれば、ピント調整をすることなく、台形補正をするだけでOKなのは、かなり便利です。




Nebula Novaは、このオートフォーカスを使えることにより、以下3点のメリットがあると感じました。
- 初期設定が簡単(フォーカス調整をする必要なし)
- 常に最高の画質で視聴できる
- 少し配置を変更する場合にも、台形補正をするだけでOK
設定面が簡単であることにより、よりストレスなく&気軽に配置変更ができるようになったと感じています。
また、輝度も800ANSIルーメン、画質も1920×1080(フルHD)と、popIn Aladdin 2(700ANSIルーメン)よりも若干明るくなっています。
それもあり、popIn Aladdin 2よりも、若干見やすくなっている印象を受けました。
照明一体型にしては低音がしっかりとした高出力な音質
Nebula Novaは、10Wの高出力スピーカーを2基搭載しています。
しかも映画館ではおなじみ、Dolbyオーディオを搭載している本格的なもので、音楽や動画・映画も迫力を伴って楽しめます。
元々、シーリングライトとして設置することから、天井スピーカーのように、降り注ぐ音を楽しめるのが特徴的です。

popIn Aladdin 2と比べると、特に中低音に迫力があります。popIn Aladdin 2は、この点物足りなかったので、そういう意味でも、Nebula Novaはおすすめです。
実際に、音質をテストしてみましたので、ご確認ください。(イヤホン推奨です)
大きくは、ドラムの四つ打ちの響きが明らかにNebula Novaの方がよく、パワフルです。
Dolbyというには、天井からのデュアルスピーカーのため、映画館やホームシアター並みの音響では無いですが、家庭内で位置を問わず、気軽に聞くという意味では十分すぎるほどの音質です。
照明は柔軟に切り替えが可能
Nebula Novaは、100段階の調光・調色が可能となっており、もちろんリモコン付き。普通のシーリングライトとして使うにも優秀です。

実際の調光・調色としては、以下のような感じ。リモコンからは、消灯+3段階での明るさに変えることができます。




強いて言うと、Nebula Novaはスマートホーム対応していない(あくまでテレビリモコンとしてのGoogleアシスタントでスキルがない)、リモコンのBluetoothペアリングを解除しないと赤外線リモコンとして利用できない、などスマートホーム的な使い道では、仕様に難ありです。
という点もありますが、シーリングライトとしては、多段階調光・調色ができるだけでも、優秀であるといえます。
Nebula Novaのデメリット
続いて、Nebula Novaのデメリットを挙げます。
HDMI機器につなぐことはできない
普通のプロジェクターと違い、ゲーム機やBDレコーダーなどのHDMI機器につなぐことができないのが、最大の欠点です。シーリングライト一体型なので、仕方ないんですけどね。
これは、popIn Aladdin 2では、「Aladdin Connector」と呼ばれるHDMI接続を無線化できるアダプターがあるので、HDMI接続が可能です。

そのため、この点がNebula Novaの最大の欠点と言えるかと思います。
一応、Android TV(Google Play)のゲームアプリで遊べたりするのですが、やはり専用機に比べると、ちょっと微妙ですね。

これは、今後「Aladdin Connector」のような、アダプターが出ることに期待するしかないです。(一応本体にUSB-Aハブもあるので)
投影する部屋を選ぶ(サイズ目安を掲載)
これも、シーリングライト一体型なので、仕方のない点。
部屋の引掛シーリングの場所により、投影サイズや投影できる場所が決まってしまいます。
参考までに、以下の通り距離とインチ数を掲載しますので、ご参照ください。

ちなみに、自宅の壁は、投影できる壁まで「1.4m」あり、この場合「幅154.3cm×高さ86.5cm」ありました。Nebula Novaは、アスペクト比16:9のため、約70インチとなります。
なお、popIn Aladdin 2の場合は、補正なしで「幅159cm×高さ88cm(71.8インチ)」となりました。
いずれも公称値の通りでサイズ感は、Nebula NovaとpopIn Aladdin 2で、ほぼ変わりません。
2.1mの距離を取れる場合は、最大120インチの大画面で見られるのが良いですね。
レビューまとめ
Nebula Novaは、何よりAndroid TV搭載なのが、一番の良いポイントではないかと思います。
それ以外にも、オートフォーカスや高出力のスピーカーなど、プロジェクターとしての基本性能に優れたものとなっています。
最後に、この製品をおすすめできる方と、できない方について、まとめます。
- ゲーム機を繋ぎたい方
- ヒーリング系、お子様向けコンテンツを楽しみたい方(popIn Aladdinの方が充実しています)
- Android搭載のスマートテレビがご自宅にある方
- TVer、Disney+を見たい方
- 気軽にプロジェクター視聴を楽しみたい方(設置スペース不要、オートフォーカス)
- 音質にこだわりたい方
以上です!シーリングプロジェクターといえば、popIn Aladdinの独壇場でしたが、Ankerも発売してきて、ますます面白くなりそうですね!
Nebula Nova レビュー
Nebula Novaの最大の特徴は、Android TVを搭載していること。普通のネット対応テレビと変わらず、popIn Aladdinに無いアプリ、Googleアシスタントによる高精度入力、画面レスポンスがよく使いやすい。オートフォーカスや800ANSIルーメンの高精細映像、高出力スピーカーで、popIn Aladdin 2よりクリアで音質良く映像を楽しめた。popIn Aladdinの独自コンテンツに魅力を感じなければ、こちらの方がおすすめです。
メリット
デメリット