Googleが2020年8月に新発売した、完全ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds」を購入して、早速利用してみましたのでファーストインプレッションをお届けします。
私が興味を持ったのは、音楽用途というよりも、Googleアシスタントの使い勝手。
他のイヤホンとは違って、「OK,Google」と言えば、Google Home(Nest)のような感覚で、ハンズフリー操作ができること。
早速レビューを通じてその魅力をお届けします!


もくじ
セットアップ
Pixel BudsはスマホとBluetooth通信をし、音楽や各種サービスを利用することができます。
ここでは、所持しているPixel 4に接続してみました。




これだけでセットアップ完了!以下は、デバイスの詳細設定画面です。

他のイヤホンであれば、別途専用のアプリをダウンロードする必要がありますが、Pixel Budsは標準のBluetooth設定に集約されるのが隠れたメリットです。
とても簡単で、AndroidであればBluetoothの画面で様々な設定ができるので嬉しいところですね。
Pixel Budsは設定が簡単&シームレスで、ラクにセットアップできました。
Googleアシスタントをフル活用できる
この製品を利用してみて一番驚いたのは、Googleアシスタントの使い勝手の良さです。
ということで、実際にできることや、注目のリアルタイム翻訳について試した結果をお届けします。
何が便利なの?できることを紹介!

何が便利なのか?それは、耳につけた状態で「OK,Google」といえば、Googleアシスタントをハンズフリー起動できることです。
他社製品にも「Googleアシスタント対応のワイヤレスイヤホン」というのはいくつかあるのですが、どれも必ずイヤホンのボタンをタップして起動する一手間があります。

Kou
私が持っているワイヤレスイヤホンだと、「WF-1000XM3」や「Jabra Elite 65t」はこの方式でした。
音声操作前提の装置だと、このタップ操作というひと手間だけでも意外とめんどくさくて、若干ストレスになっていたのが正直なところ。
しかし、この製品は、「完全ハンズフリー」で起動できるので、ポケットに手を突っ込んだままでも重い荷物を持ちながらでも起動できるのが嬉しい点です。
Google Pixel Budsを利用した中で、特に便利だと感じたのは以下の通り。
ハンズフリー操作はAirPods Proでもできますが、あまり反応が良くないことと、SiriよりGoogleアシスタントの方が言語認識が優秀なので、使い勝手が良いです。
でも、外で「OK,Google」なんていきなり言いにくいですよね。100%変な人に見られます。。。
なので、私はこの音声操作は通勤時の徒歩ルートだとか、ランニング中でよく使っています。
ただ今は、某ウイルスのせいで「マスク」をつけての外出が基本なので、口の動きが見えず意外とバレません(笑)
マスクのおかげで外で恥ずかしがらずに、OK Google言いまくってますw
ちなみに、一応タップ操作で起動もできるので、OK GoogleやねぇGoogleを言うのが嫌な方はこちらを利用しましょう。
注目の機能:リアルタイム翻訳はどうなのか?
Pixel Budsの一番の注目機能は、このリアルタイム翻訳にあると言えます。
私も実際に試してみました。
このGoogleアシスタントは、「OK,Google、英語に通訳して」などというと、スマホのGoogle翻訳が起動します。
その後、Pixel Budsの左右耳どちらかを長押しし、その長押ししている間、音声を翻訳することができます。
つまり、翻訳したいときは、常にPixel Budsに触れている必要があります。
聞き取った声は、Pixel Budsからきちんと読み上げがされます。
また、スマホには実際の翻訳元と翻訳後の文章がきちんと現れており、音読もされます。
実際に私の話し言葉を英語に翻訳してみました。

色々試してみて、ところどころ「ん?」ってなる文法や拾いきれていない部分は見受けられましたが、基本的にGoogle翻訳なので、精度は高いですね。
全体を通した感想は、会話の最中にPixel Budsを長押しするということが、果たして現実的なのか?というところです。(こうしないと誤認識もあると思うので仕方ないのですが。。。)

Kou
長押しするのを待ってもらってから、話してもらう必要があるからですね。。。
これは利用していく中で気づきを追記していきます。
付け心地や音質は?本体性能について
ここまでは主にGoogleアシスタントの機能の紹介をしてきましたが、本体スペックについてもご紹介。
まずスペックを簡単に紹介します。
項目 | スペック |
---|---|
スピーカー | 12mm ダイナミックスピーカードライバー |
コーデック | AAC,SBC |
ノイズキャンセリング | パッシブノイズリダクション |
通信 | Bluetooth 5.0 |
防水 | IPX4 |
センサー | タッチセンサー(各種操作) デュアルIR近接センサー(装着検知機能) 加速度センサー・ジャイロスコープ(モーション検出) |
イヤホンのバッテリー (再生可能時間) | 音楽:最大5時間 通話:最大2.5時間 |
ケースのバッテリー (使用可能時間) | 音楽:最大24時間再生分 通話:最大12時間利用分 ※USB-C給電、ワイヤレス給電(Qi)対応 |
サイズ | イヤフォン:20.5 x 19.5 x 18.2 mm, 5.3g ケース:63 x 47 x 25 mm,56.1g |


音質は?
率直に言うと、普通です。
良く言えば、バランスが良い癖のない音質です。
標準設定だと、個人的にはJabraなどと比較すると低音域が物足りなかったので、以下設定の「バスブースト」を有効にしています。

普段聞き慣れている「WF-1000XM3」と比べると、やや解像感に欠ける音質といったところです。
これは、コーデック(圧縮技術)はAAC,SBCと同一であるものの、WF-1000XM3はハイレゾへのアップスケーリング機能(DSEE HX)が搭載されていることが大きいのかなという所感です。
加えて、Pixel Budsはノイズキャンセリングが搭載されていないため、AirPods Proと比較しても、サウンドへの没入感にも欠けますね。
メインで利用しているAmazon Music HDのハイレゾ相当の音源だと、それを顕著に感じます。
Pixel Budsはこれらのイヤホンよりお安くなっていますが、音質を求めるイヤホンかというと、後述の音が途切れる問題も影響し、ちょっと微妙に感じました。
音が2〜3分に1回くらいの頻度でプツッと途切れる
これ、結構騒がれているのですが、私のPixel Budsでも音がプツッと途切れます。
ポケットに入れたりなど、遮蔽物がないところでも発生します。
特にサブスクの音楽再生の時にこれが2〜3分に一回ほどの頻度で起こります。。。
ちなみにニュースの再生時でも上記の通りプツっとなります。
これ止まった瞬間にビクっとなり、聴き心地が悪いので改善してほしいです。
Google公式もこの問題を認識しているようで、早めにアップデートで改善を期待します。
付け心地は?
音質面では正直言って微妙なPixel Budsですが、付け心地は中々良いです。
WF-1000XM3のように大きくもないですし、AirPods Proのような装着軸の存在感がなく、さりげなく耳に入れられるのが良いですね。
耳の突起部分のシリコンで少し固定されるような形となるので、フィット感も良いです。


本体はIPX4相当の防水にもなっているため、ランニングなどのスポーツ時にも安心して使えます。
ケースへの入れ心地も、WF-1000XM3やAirPods Proと同様に、マグネットがついておりスポっと入れられるため、Jabra Elite 65tよりも良かったです。

レビューまとめ
音楽を聴く用途だと、音質は普通・プツプツ問題もあり、現時点では価格に比して微妙なところ。
ただ、Googleアシスタントのハンズフリーによる使い勝手は間違いなく良く、リアルタイム翻訳も中々の精度。
という点から、購入前のイメージ通り、イヤホン本来の音楽を聴くというよりも、Googleのサービス(特に翻訳)をよりラクに使うための「ヒアラブルイヤホン」というイメージです。
スマートホーム化しているなどで、Googleアシスタントを頻繁に使っている方やGoogleサービスをよく使っている人におすすめです。