メモ魔のKouです。普段、仕事での議事録からプライベートでこのブログなど、何かと記録することを心がけています。
ボイスレコーダーを使う機会も多いのですが、文字としても残したいことや、iPhoneの通話録音にも良い製品はないかなと思っていた所、ちょうどよい製品が登場しました。
それが、PLAUD NOTE。
この製品の驚くべきところは、ChatGPTと連携したAIボイスレコーダーとなっていること。通常のボイスレコーダー機能に加え、高度な文字変換やその文字起こしを自由にアウトプットする機能が最大の特徴です。
ChatGPTは本当に素晴らしく、私も日常的なQ&Aやブログ記事の作成にChatGPTを活用しており、その人間のような「判断の精度の高さ」には驚かされていますが、ハードウェアとしてChatGPTに対応している製品は今のところ貴重なので、そういった意味でも注目です。
最近は本業だけでなく、ブログでの打ち合わせや取材の機会も増えてきたため、PLAUD NOTEはかなり便利に使えそうな予感…!
実際にPLAUD NOTEを利用してみたので、レビューを通じてその魅力をご紹介します。
もくじ
本体仕様とスペック
項目 | 仕様 |
---|---|
カラー | ブラック シルバー スターライト |
重量 | 約30g |
サイズ | 8.56cm×5.41cm×0.29cm |
ビットレート | 1536kBPS |
集音の有効範囲 | 最大約10m |
充電時間 | 2時間 |
マイク | MEMSマイク× 2 VCS骨伝導チップ× 1 |
バッテリー容量 | 400mAh |
連続録音時間 | 最大約30時間 |
待機時間 | 最大約2ヶ月間 |
保存容量 | 64GB/最大約480時間 |
USBポート | マグネットポート |
接続方法 | Bluetooth マグネット式ケーブル |
本体のデザインもスタイリッシュで良いですね。
また、これだけ薄くコンパクトにもかかわらず、1回の充電で連続30時間の連続録音が可能。1日中会議の日でも十分利用に耐えられます。
充電は専用コネクタのケーブルとUSB-C。iPhone 15シリーズのUSB-C端子に挿してそこから充電することもできます。
PCとこのケーブルを接続することで、有線でのデータ転送にも対応しています。長時間の大容量録音データでも安定かつ高速転送が可能。
本体前面には録音ボタンと録音モード切り替えスイッチを搭載。録音を開始すると、「PLAUD」ロゴのAの部分に搭載のインジケーターが赤く点滅し、録音されているか否かわかるようになっています。
本体は、裸で使うのと付属のケースで利用するの2パターンがあります。
このケースはMagSafeに対応しており、iPhone本体裏にマグネットでくっつけて一体化させることが可能です。
MagSafe非対応のAndroidスマホでも、付属のマグネットシールをつけることで、MagSafe非対応のスマホにもケースを取り付けすることが可能です。
本体仕様と付属品は以上です。実際に利用してみましたので、レビューをしていきます。
PLAUD NOTE レビュー
PLAUD NOTEを実際に利用してみましたので、レビューをしていきます。
普通にボイスレコーダーとして使いやすい、iPhoneでもワンタッチで双方向録音可能
PLAUD NOTEは、ChatGPTによるAIボイスレコーダーというのがウリの製品ですが、普通にボイスレコーダーとして使い勝手が良いです。
通常のボイスレコーダーよりもかなり薄型で、それを持ち運んでいる感じがしない。
特にiPhoneの場合、難なく通話録音ができるのが良いですね。
iPhoneは、通話録音機能に一定の制限があり、純正のボイスメモでは自分の声でしか録音することができず、電話をスピーカーにしてボイスレコーダーに録音させる必要があるなど、一癖あります。
その点、PLAUD NOTEを取り付けると、ボタンをワンタッチで双方の会話を録音できるので、使い勝手が良いんです。
Kou
しかもボタンが右手で押しやすい位置についているので、通話をしながら難なく録音開始できますよ!
通話音声はボタンのスライドだけで簡単に切り替えられ、外付けの装置でありながら振動センサーと骨伝導原理を用いて、内部音声もしっかり録音される点が画期的です。
ケースでスマホと一体化できるため、別途ボイスレコーダーを持つ必要がないのも良い。
携帯方法としては、PLAUD NOTEを単体で持つか、専用のケースに入れてiPhoneのMagSafeを利用して収めるという2つのパターンがあります。
特にケースは、MagSafe(マグネットでの装着)に対応しているので、収まりが良い。
PLAUD NOTE本体もクレジットカードほどのサイズであるため、ウォレットケースのようにして収納できますね。
もちろん議事メモを取る際にも重宝しますが、何よりこのiPhoneの通話録音が簡単にでき、かつ後述するように文字起こしやChatGPTによる内容のまとめまでしてくれるのが最高です。
ChatGPTが文脈を理解しながら会話内容をまとめてくれる
この製品の最大の特徴は、ChatGPTと連携し、文字の変換や要約などを行ってくれることです。
仕事や通話、プライベートの会話などで一通り使ってみましたが、その精度はなかなかのもの。
文字で起こされている以上に「あのー」や「えーっと」などといったフィラーワードや話につまっているところも多々あるのですが、それらも文章では割とカットされていて、文章として読みやすい形に仕上がっています。
強いていうと、固有名詞の変換はできていないことも多くちょっと微妙。これはPLAUD NOTEに限らず多くの音声入力アプリでも弱い部分なので、仕方ないのかも。
その上で、要約の精度はそこそこ高かったです。
この会話では、ゴルフに行く予定の「日時」「場所」が正確に入力されていました。
他にも、会議を想定して、キャンプの予定を立てる会話で使ってみました。
日時や場所だけでなく、会話の中で出てきた「準備や持ち物」もまとめてくれていました。
この会話では、文脈的に意味の違うものが散見されたものの、多少の違いは編集機能で手動で修正することができますし、実際の会話は音声で残っているので、問題ありません。
そのため、多少間違っていても、「文字として残してくれる」「一通りまとめてくれている」だけでもありがたい。ChatGPT連携機能の恩恵を感じる部分です。
何回か試してみた所、要約では違う内容が出ることもありましたが、会議中や通話中に決定事項をしっかり話すことが重要のように思いました。
実際、決定事項をちゃんということは、PLAUD NOTEを利用していなくても重要なことなので、その癖がつくという意味でも良いのかも?
なにより、この精度で文字として残してくれるのがありがたいです。文字変換機能つきのボイスレコーダーを試したこともあるのですが、結構誤字があったので。
PLAUD NOTEの文字変換は、先述の通り固有名詞には弱いなと感じるものの、文章の生成能力は高いように感じます。
「要約」機能によって、ある程度まとめてくれる点を考えても、ChatGPT連携ができるPLAUD NOTEの良さは、まるで会話を理解しながら記録に残してくれることが、画期的な製品に思いました。
ChatGPTに即時連携してアプリですぐに見られるのが良い
正直言って、単にChatGPT連携をするというだけなら、文字起こししたものをChatGPTにコピー&ペーストして文章を整形させたり、指示命令(プロンプト)によっては、様々な形にまとめることはできます。
しかし、特に議事録は長文になりがちで、スマートフォンだけでその作業を完結させるのは難しいです。
PLAUD NOTEの場合、アプリ上ですぐにある程度整形された文章を見ることができるのが大きな利点に感じました。
細かい機能は、例えば以下のようなものもあります。
アプリの機能 | 内容 |
---|---|
再生停止 | 音声の再生・停止が可能 |
倍速再生 | 0.5x・1x・1.5x・2xの倍速再生が可能 |
早送り・巻き戻し | 15秒単位で早送り・巻き戻しが可能 |
ノイズキャンセリング | 録音音声のノイキャンが後からできる |
編集 | タイトルや会話本文の編集が可能 |
コピー | 会話内容をクリップボードにコピーが可能 |
要約 | 文字起こしをもとに要約が自動生成される (編集可能、コピーが可能) |
マインドマップ | 文字起こしをもとにマインドマップが自動生成される (編集不可、画像保存が可能) |
シェア | 他のアプリ等にシェア可能(ShareSheet) |
音声を確認しながら文字を見られるのが特に良い。自動スクロール機能により、トランスクリプトのように音声の流れに従ってテキストを読むことができるのが便利。
一方で、このアプリはまだ出てまもないこともあってか、改善点もあると思います。
まず、アプリ上でマインドマップ作成されたものも見ることができますが、これは会話の全体像が確認できるものの、内容が簡素だったり、アプリ上で編集ができなかったりするので、ちょっと微妙。
件名だけでなく、もう少し会話内容の部分をマインドマップ化してほしいものです。
加えて、自動スクロールの際に「文字」と「音声」の位置がズレることもあったりするので、この点も修正されるとありがたい。
他にも「日時」や「場所」の情報は、カレンダーアプリと連携して直接入力できると良いかなとも思いました。
といった感じで、いくつか改善点はあるように感じましたが、ボタンを押すだけで録音のみならず、ChatGPTによる文字起こしから要約までを完結できるそのシームレスさが何より良いので、今後このような細かい部分が改善されることに期待ですね。
録音音声の音質も良い(録音音声あり)
ChatGPT連携による文字変換や議事のまとめが印象的な製品ですが、ボイスレコーダーとしての録音品質も重要です。
この点については、問題なくクリアな音声を録音できる性能を備えていました。
通常の会議室だけでなく飲食店などのような騒がしい環境など、様々な場所で試しましたが会話内容をしっかり録音していました。
実際の録音音声はこちら。
録音した場所は飲食店で、テーブルの上にPLAUD NOTEを装着したiPhoneを乗せて会話をしていますが、店内に流れる音楽や雑音、他のお客さんと店員さんの会話をカットし、主体となっている話者の声がしっかりと集音されているのがわかるかと思います。
文字がおかしくなっている点があっても通話品質が良いので、問題なく聞き直せるのが良いところ。
しかもノイズキャンセリング機能を搭載しているので、雑音はこれでほとんどカットできます。録音ノイズを25デシベル以上削減し、高音質音声を実現します。
また、PLAUD NOTEは、薄い筐体の中に高品質なオーディオ性能を搭載。2つのハイエンドマイク、Knowles Sisonic™️ を使用し、最大1536 kbpsのHi-Fiサウンドとなっているようです。
騒がしい場所でも問題なかったので、個人的には今後取材などでも使っていきたいなと思っています。
このように、ChatGPT連携だけでなく、録音品質の良さもPLAUD NOTEの魅力です。
セキュリティ面も意識されて作られている
PLAUD NOTEを利用する際、最も懸念されるのは、セキュリティ面やプライバシー面の問題です。
特に業務での利用において、情報セキュリティに対する不安を感じる方も多いでしょう。
その点、PLAUD NOTEはプライバシー保護を最優先に考え、セキュリティ対策が万全とされています。
個人情報を含む全てのデータは暗号化され、Googleサーバー上で管理されており、共有は簡単ですが、データのアップロードや編集などの操作はユーザーの許可なしには行われないとのこと。
クラウドサービスやChatGPT連携のことを考えると、業務で利用するには会社の許可も必要な製品と思いますが、一定のプライバシー保護やセキュリティ面も意識された製品となっています。
レビューまとめ
PLAUD NOTEを実際に利用してみて、機能は色々あるものの、普通にボイスレコーダーとして使い勝手が良いなと感じました。
ケースでスマホと一体化でき持ち運びもしやすいですし、iPhoneでも難なく通話録音できるのがお気に入りポイント。
また、アプリの機能はもう一歩といったことも述べましたが、ChatGPT連携によって文脈を理解しながらまとめてくれたり、その修正機能も備えているので、記録を残すには最適です。
通話録音だけでなく取材やインタビューなどでも利用できるレベルの完成度の高さを感じましたので、今後のブログ活動に本製品を積極的に利用していきたいと思っています。
PLAUD NOTE レビュー
PLAUD NOTEは、ChatGPT連携のAIボイスレコーダー。単にボイスレコーダーとして使い勝手がよく、iPhoneでも双方向の通話録音できることや超薄型の設計やボタンを押すだけで録音〜ChatGPT連携まで可能なシンプルさがお気に入り。文字起こしの精度は優秀で、音声と文字の同時保存や要約ができるのも良い。アプリはもう少し機能性がほしいと感じたが、まだ発売前なので今後に期待。会議や取材だけでなく、通話でも重宝する一品。
メリット
デメリット