スマート家電でおなじみ、プラススタイルから発売されている「ロボット掃除機G300」をレビューしていきます。
このG300は、実勢価格が2万円台ながら非常に高機能で優秀なロボット掃除機です。
その理由は以下の通り。
- 高精度ルームマッピング機能搭載
- スマートスピーカー(アレクサ・Googleアシスタント)と連携可能
- 同時水拭き可能
- Wi-Fi搭載で遠隔操作可能
- プラススタイルならではの自動操作も可能
- 日本製(プラススタイルはソフトバンクC&Sの関連会社)
特にマッピングと水拭きが搭載されているのがすごいですね。機能だけ見るとルンバだとi7シリーズ(10万円台)並のスペックです。
ちょっとコスパ良すぎでは?と思う本製品。
これまでは安い方のB300を利用していましたが、今回メーカーさんからG300を提供いただきましたので、実際の性能はどうなのかを検証していきたいと思います。

管理人:Kou
ルームマッピングとプラススタイルならではの自動化が使える!
もくじ
G300とB300の違い
私は元々、安いB300の方を利用していましたが、今回提供を受けてG300のレビューをしていきます。

まず、その特徴を明らかにするために、B300との違いについて解説します。整理も兼ねて、まずはざっとスペックの比較。
G300(PS-RVCG300-W01) | B300(PS-RVCB300-W01) | |
---|---|---|
ダストボックス | 350ml | 350ml |
水拭きタンク | 60ml | 240ml+50ml(ダストボックス) |
掃除可能面積 | 最大130㎡ | 最大120㎡ |
ルームマッピング | 最大400㎡ | 最大120㎡ |
吸引レベル | 800Pa〜1500Pa | 560Pa〜1080Pa |
段差乗り越え | 最大15mm | 最大13mm |
カーペット乗り越え | 最大20mm | 最大17mm |
センサー | 落下防止 衝突防止 壁沿い | 落下防止 衝突防止 壁沿い |
バッテリー | 2600mAh | 2600mAh |
稼働時間 | 最大75分 | 最大90分 |
充電時間 | 最大5時間 | 最大4時間 |
サイズ | 本体:約Φ340 X 82 mm (レーダー込で高さ約102mm) 充電ステーション:約169 X 138 X 83mm | 本体:約Φ322 X 62 mm(タイヤを含む) 充電ステーション:約170 X 117 X 70.5mm 約2.8kg |
単純に掃除能力がG300の方が違うと言ったところ。
吸引レベルは、Paベース(ゴミを浮き上がらせる力)でG300が1.5倍となっています。
また、ルームマッピングできる範囲も約3倍となっており、高精度なSLAM(レーザーセンサー)を搭載しています。
これにより、部屋中を隅々までルームマッピングすることができ、エリア指定もしやすくなるわけですね。


吸引力は十分すぎる
実際に掃除させてみました。
G300は、本体とアプリどちらでも可動させることができます。
このロボット掃除機で一番パワーを感じたのは、こちらの我が家最難関のこの木の段差。
約1.8cmの高さと、公称値(1.5cm)を越えています。

実際に自宅を3回ほど掃除した結果がこちら【閲覧注意】

こりゃ忖度なしにかなり効果アリですね。普通にロボット掃除機として優秀だなと思いました。
強いてケチをつけるならば、玄関の大理石の場所は止まってしまうことくらい。

まぁここは靴とかあるので、後述する「掃除禁止エリア」を指定して普通に掃除しないように設定すればOKです。
あとは、B300では扇風機の台に乗り上げて停止してしまうことがありましたが、G300ではそのようなことがありませんでした。

これは、先述のスペックの通り、段差乗り越え能力が高いからかと思います。こういった点でもG300のパワーを感じることができました。
このような段差がなくて整理されていれば、B300でも良いかと思います。
ルームマッピングは細かく指定可能
G300のもう一つの魅力はこのルームマッピング機能。これが搭載されているのは高価格帯のロボット掃除機が多いので、実勢2万円台のG300に搭載されているのは嬉しいところ。
しかも、400㎡ものマッピング可能なので、非常に嬉しいですね。普通の邸宅なら十分すぎるほどの範囲。


B300のマップでもしっかり映し出されますが、粒度が粗めです。(解像度が低い)上記の通りG300は高精細に部屋の構造をスキャンしてくれます。
また、マップ上に線が引かれることにより、ロボット掃除機が通過した場所を可視化することができます。これはしっかり掃除してくれているのかを確認する上でかなり便利。
マッピングについては、そのポイントをロボット掃除機が掃除(通過)しなかったとしても、レーザーによって、部屋の間取りをある程度捉えてくれていました。

このマッピング機能を用いて、掃除する範囲をアプリ上で指定することが可能です。

先程止まってしまった玄関(大理石)を避けて指定しています。
他に、ここでのメニューは「掃除のエリア指定」や「吸引レベルの調整」もこのアプリから可能となっています。
特にぶつかったらまずいモノがあったり、ケーブルでごちゃごちゃしているところを避けたりするのに良いかと思います。
このロボット掃除機のマッピング機能はかなり便利で、この機能を搭載しているのは実用上かなり大きいです。
この価格帯にしては高精細に映し出してくれますので、これだけ見てもかなりコスパの良い製品と言えます。
スマートスピーカーにも対応
この製品の大きな特徴は、アレクサやGoogleアシスタントといった音声アシスタントに対応しており、スマートスピーカーから声で操作できる点です。


ハンズフリーで稼働できるので、他の家事をしながらでも手を止めること無く稼働させられるのは地味に便利だと感じる点です。
といってもメリットはあまりないかもしれませんが、アレクサ(定型アクション機能)やGoogleアシスタント(ルーティン機能)の中で仕組みづくりが可能な点です。
これにより、例えば「いってきます」と話しかけたら、他のスマート家電と合わせて「照明を消し、ロボット掃除機を稼働させる」といった一括操作ができるのが良い点です。
ちなみに、このロボット掃除機は、プラススタイルアプリのシーン機能を活用することで、「Siri」からでも操作することのできるのが珍しいポイント。

一つだけデメリットを言うと、ルンバでできるような、「部屋を声で指定して掃除」をすることはできないです。
これはスマスピ操作では結構便利機能だと感じるのですが、このロボット掃除機では非対応となっています。
プラススタイルならではの自動化がすごい
プラススタイルの最大の良さは、非常に高機能なスマートホームアプリにあります。
これで、他にも発売されているプラススタイル家電と合わせて操作することが可能です。

例えば、位置情報に合わせて「外出したら自動で照明やエアコンを消し、ロボット掃除機をオン」といった自動操作が可能です。


私は、自宅をプラススタイル家電で整えつつあるので、このアプリひとつで様々な家電を統合的にコントロールできるのがとても嬉しいポイント。
プラススタイル家電は、Wi-Fi搭載のスマート家電にしては安価で揃えやすいということもあり、これでスマートホーム化するのはかなりおすすめです。
参考:プラススタイル家電

Kou
プラススタイル家電は、こちらで多くの製品をレビューしていますので、良かったらご参考ください!
設定・お手入れなど
ここからは、このロボット掃除機を利用する上での設定やメンテナンスなどをご紹介します。
初期設定の注意ポイント
初期設定で、ロボット掃除機は2つありますが、「ロボット掃除機(互換モード)」の方を選択して初期設定をしてください。

ちなみに、Wi-Fiはルンバなどとは異なり、2.4GHzのみ対応となっています。

スマホのWi-Fiを一度2.4GHzにつないで、設定をしてください。
エリア指定で掃除禁止範囲を指定
B300には、掃除禁止エリアを設定できる磁気テープが同梱されていますが、G300には同梱されていません。
よって、アプリのエリア指定か、または物理的な障害物を置くことで対策してください。
実際B300を使っていたときに、磁気テープは放置しておくと結構邪魔と言うか、部屋の景観を崩すような感じでもあるので、この高精度なエリア指定で禁止範囲を指定できるのであれば良いかなと感じています。

ダストボックスは水洗い対応
お手入れの流れについて説明します。




ここでG300の良い点は、ダストボックスの水洗いが可能なことです。

ルンバだと旧型は水洗いできないモデルが多いので、これが普通にOKなのは嬉しいですね。

おわりに
プラススタイルのロボット掃除機、これが2万円台とは信じられないくらいのハイテク家電でした。
スマートスピーカーだけでなく、アプリ独自のシーン機能で細かく自動操作も設定できたりするのが特徴的。
プラススタイルは他にも様々なWi-Fi対応家電を安価に発売しているので、他の製品もセット買いしてスマートホーム化するのもおすすめです!