Roborock S8 Pro Ultra レビュー|掃除する前後の手間すらも省いてくれる最強ロボット掃除機!デュアルラバーブラシでカーペットのゴミもしっかりと集塵

掃除はほとんどロボット掃除機にまかせています、Kouです。

今回は、2023年7月に新たに発売された「Roborock S8 Pro Ultra」をレビューしていきます。

実際に利用してみたのですが、これまで利用してきたどのロボット掃除機よりも理想的なスペックとなっていて、興味津々!

この製品の特徴は、以下のとおりです。

特徴
  • 4way全自動ドック搭載(自動ゴミ収集、水拭き対応、自動給水、モップ自動洗浄・乾燥)
  • 片付け不要の障害物回避(スリッパ、電源タップなども回避)
  • 振動モップ、モップリフトアップ搭載、水拭き超強力モード搭載
  • LDSレーザーセンサーによる高精度マッピング
  • 最大6,000Paの吸引力
  • 新開発のデュアルラバーブラシを搭載

特徴をまとめるだけでも大変なほど、まさに機能盛りだくさんの製品なのですが、気になるのは実際の吸引性能や動作といったところ。

そこで、Roborock S8 Pro Ultraで実際に部屋を掃除してみましたので、その利用感について詳細をまとめていきます!

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Roborock S8 Pro Ultra レビュー

Roborock S8 Pro Ultraは、シリーズ最高の超高性能なロボット掃除機。4way全自動ドックと小物の障害物回避など、事前の片付け不要で掃除を完全にお任せできた。デュアルラバーブラシのゴミ収集能力が高く、フローリング・カーペット・絨毯の家含めて強力に清掃してくれた。マッピングで掃除のエリアを柔軟に指定でき、スマホアプリやAIアシスタント周りのまさに全部入りのモンスター級ロボット掃除機。

メリット

  • 事前の片付けなく掃除を完全におまかせできる(小物含めた障害物回避・4way全自動ドック)
  • デュアルラバーブラシで絨毯やカーペットの細かいゴミも集塵できる
  • 振動モップ+モップ自動注水&乾燥で単体でも水拭き性能が高く手間がない
  • マッピングで柔軟に掃除エリアを指定可能
  • スマホアプリ・音声アシスタント連携など機能面も完備

デメリット

  • 4way全自動ドックが大きいため、置き場所注意

この記事は、メーカーであるRoborockより製品を貸与頂き、記事執筆を行っております。

外観とスペック

まずは、外観についてチェックしていきます。

箱もけっこう大きい(‎梱包サイズ:51.5 x 50.9 x 44.2 cm)

箱の中を開けていくと、同梱品は以下の通り。

先にスペックをまとめておきます。

本体

項目スペック
型名S8PU52-04(黒)
サイズ幅:350 ×奥行:353 ×高さ:96.5mm
重量約 4.5kg
バッテリー14.4V/5200mAh (公称容量) リチウムイオン電池
ネットワーク接続WiFi
定格入力20VDC 1.5A
充電時間約4時間
表:Roborock S8 Pro Ultra 本体仕様

4way全自動ドック

項目スペック
重量約 10.1 kg
サイズ幅:426 ×奥行:514 ×高さ:450 mm
定格入力電圧100-127VAC
定格周波数50-60Hz
定格入力 (ゴミ収集時)9.5A
定格入力(ゴミ収集以外の動作時)1.3-1.1A
定格出力20VDC 1.5A
充電バッテリー14.4V/5200mAh (公称容量) リチウムイオン電池
WiFi802.11b/g/n(2.4GHz)
表:4way全自動ドック 本体仕様

外観詳細について解説していきます。

本体について

ロボット掃除機本体は、重厚感のあるブラックデザインでかっこいい。

こちらがロボット掃除機本体

幅:350mm ×奥行:353mm ×高さ:96.5mmと、一般的なロボット掃除機のサイズ感です。

上部には、圧力センサーとレーザー距離センサーが搭載されている突起がありますので、特定の家具の下を清掃したい場合は、この高さがあることに注意してください。

センサー内蔵の突起

本体上部には、操作ボタンが搭載。左から「水拭き掃除・電源(掃除の開始)・充電ドックに戻る」ボタンとなっており、スマホを使わず本体からも掃除が可能です。

操作ボタン

本体の前方には、障害物回避用の3Dセンサーも搭載されていました。

本体前方のストラクチャードライト&カメラと赤外線イメージングシステムにより、障害物を認識

蓋をあけると、本体のダストボックスを取り外せるようになっており、メンテナンスができるようになっています。

本製品は、4way全自動ドックの自動ゴミ収集で基本的にはあまりこれを触る機会はないと思いますが、フィルターの取替えやトラブルがないように、たまに清掃すると良いかと思います。

ダストボックスは水洗いも可能なので、メンテナンスしやすい

続いて、背面です。

本製品の大きな特徴は、デュアルラバーブラシが採用されていることです。

一般的には、「ラバーブラシ単体」か、「ラバーブラシ+毛ブラシ」のものが多く、これが採用されているもので有名所は、他にルンバくらい。この性能については後述します。

本体背面

毛ブラシのタイプと違って、髪の毛なども絡まりにくい構造となっています。

4way全自動ドックについて

本製品は、4way全自動ドックが付属しています。

一般的な自動ゴミ収集機能だけでなく、「自動注水+自動洗浄+自動乾燥」まで備えていて、水拭きのメンテナンスまでを、このドックのみで実現します。

4way全自動ドック 外観

幅:426 ×奥行:514 ×高さ:450 mmと結構なサイズ感です。色もブラックであることから、存在感がある感じ。

本体には、左から「汚水タンク」「清水タンク」「ゴミ収集ボックス」が入っています。

「清水タンク」に水を貯水しておき、水拭き時に自動で注水。

ごみ掃除が終わったら、ゴミを「ゴミ収集ボックス」に、水拭きの汚れを「汚水タンク」に貯蓄するといった構造です。

これにより、掃除前後の本体のメンテナンスをする手間がなくなります。

搭載されているタンク
貯水タンクを取り出してみた。ハンドルがついていて、取り出しやすい

さらに、本製品はモップ乾燥機能まで備わっています。

ベースステップに熱風排気口などを備えており、本体の充電だけでなくモップ乾燥までしてくれて、何もせずにモップの衛生面も保てます。

ドックの下部の構造

4way全自動ドックの背面は、スッキリとした作り。電源ケーブルを収納するための機構も備えています。

4way全自動ドックの背面
専用の電源ケーブル

本体をセットアップした所で、早速掃除していきます!

Roborock S8 Pro Ultraで掃除開始!

Roborock S8 Pro Ultra レビュー

外観の解説をしたところで、早速Roborock S8 Pro Ultraを使ってみましたので、レビューしていきます。

デュアルラバーブラシによるゴミの集塵能力が高い

掃除機といえば、重要なのはヘッドの性能。

吸引力が高くても、このヘッド(ゴミを集める能力)の性能が高くなければ意味がありません。

その点、Roborock S8 Pro Ultraは、新開発の「デュアルラバーブラシ」が搭載されています。

Kou

Kou

両方ともゴムブラシなのは、知っている限りではルンバくらいで、これは珍しい!

Roborock S8 Pro Ultraのデュアルラバーブラシ

ロボット掃除機によく採用されている、「毛ブラシ+ゴムブラシ」と比較して、ゴムブラシによって床に密着する面積が増えているからか、ごみを集める力が上がっているように感じます。

さらに、カーペット優先の清掃モードやカーペットモードもあり

加えて、全面ゴムブラシであるため、髪の毛やペットの毛もブラシに絡まりづらいのがメリットです。

これはロボット掃除機を何台も利用してきた経験からですが、このタイプのものは、特に絨毯やカーペットで効果を発揮し、取れるゴミの量が多いです。

2,3回清掃しただけでも、取れるゴミの量が多い

細かいチリのようなゴミも、しっかりかき集めてくれます。

モンスタースペックとも言え、語る部分のたくさんあるRoborock S8 Pro Ultraですが、私としては、まず掃除の根幹となる、このデュアルラバーブラシが第一に推したいポイントでした。

事前の片付けや都度のメンテナンスも不要

Roborock S8 Pro Ultraの同梱品の中でひときわ目立つのが、4way全自動ドックです。

通常、ロボット掃除機でこのドックがないタイプは、都度本体のゴミを掻き出す手間があります。

一般的なロボット掃除機は、本体の中に集塵されたゴミを都度収集するのが面倒なんです。。

加えて、水拭き一体型のタイプでも、水を濡らしてから利用したり、終わったあとには外して乾燥させたりと、掃除以外の部分で手間がかかる部分が多いです。

Kou

Kou

せっかく掃除を全部おまかせするために買うのに…こういう手間があるのは嫌!

その点、Roborock S8 Pro Ultraは、4way全自動ドックにより、以下の4つの工程をも自動でやってくれるんです。

4way全自動ドックで自動化してくれる部分
  • 本体に溜まったゴミを収集する(自動ゴミ収集)
  • 自動で本体に注水〜自動でモップを濡らしてくれる
  • 自動でモップを洗浄し、洗浄で出る汚水はタンクに吸い上げてくれる
  • 自動でモップ乾燥

これで、通常の掃除・水拭き問わず掃除の前後の都度の手間を完全に省くことができます!

実際の動作は、以下の動画の通り。

Kou

Kou

パッと見何やってるのか全くわからないですが、音を聞いているだけで結構たのしい笑

このように、ドックに搭載されているローラーブラシが、モップの汚れをきれいにします。(画像:Roborock公式

自動ゴミ収集の際に、ゴミ収集の騒音が大きいように感じましたが、深夜に稼働するのでなければ実用上は問題ないかと思います。

加えて、Roborock S8 Pro Ultraの良い点は、その優秀な障害物回避機能によって、通常ロボット掃除機の利用で問題になる「事前の片付け」がほぼ不要なのも大きいです。

一般的にロボット掃除機は、家具や壁など大きな障害物は回避してくれますが、ケーブルやスリッパ、ペットのフンなど、小さい障害物を回避してくれません。

そのため、掃除の前にこれらを片付けする必要があるのですが、Roborock S8 Pro Ultraは、これらをも検知して回避してくれるのが素晴らしいです。※回避可能な障害物の大きさは、幅5cm高さ3cm以上の物体です。

普通のロボット掃除機だと絡んで停止したり家電を引きずってしまいますが、Roborock S8 Pro Ultraは、こういったコードも回避してくれます。

この「4way全自動ドックによる本体のメンテ」と「小物含めた障害物回避」を両立しているRoborock S8 Pro Ultraは、掃除の前後の手間が不要で利用できるのが最高!

ロボット掃除機の本来あるべき姿である「掃除をお任せ」を体現しているとも言える、素晴らしい製品です。

水拭きも振動モップ+モップリフトアップ+超強力水拭きモードで最強クラス

Roborock S8 Pro Ultraは、水拭きに関しても最強クラスの性能を誇ります。

前作と比較し、水拭きモップの振動部が2箇所に拡大しています。

水拭きについては、「ソフト(1,650回/分)・標準(2,300回/分)・強力(3,000回/分)」の3段階が選ぶことができ、ルートも「水拭き強力モード」「水拭き超強力モード」といったものも選べます。

水拭き超強力モードとは

吸引力を停止し、毎秒20cmのゆっくりとした速さでより丁寧に水拭きに専念する「水拭き超強力モード」を搭載。水拭きモップを高速振動させながら、よりきめ細かなルートを走行し、床のベタつきなどもさっぱりと拭き上げます。

振動モップであることからか、床をピカピカにしてくれました。

この観点では、回転式モップのほうがより水拭き性能が高いものかと思いきや、メーカーの検証により、振動モップのほうが汚れを広げたりすることなく、きれいな仕上がりとなるそうです。

実際確かに、きれいになっていました。

しっかり水拭きされており、床がピカピカに!

加えて、便利なのがモップリフトアップ機能。

カーペットを検知すると、水拭きモップが自動的に5mmリフトアップしてくれるので、 カーペットを濡らす心配がありません。

モップリフトアップの様子
触ってみても確かに濡れていない!

一般的な水拭き一体型のロボット掃除機は、これをアプリの「水拭き禁止エリア」を細かく設定する必要がありますが、このモップリフトアップ機能があることによって、その設定の必要もなく、かつ予期せぬエリアの水拭きも防いでくれます。

加えて、水拭きのみのモードやドックに戻るときに、メインブラシを持ち上げる「メインブラシ自動リフトアップ機能」も新開発されており、動作音も抑え、メインブラシの接触による汚れも防いでくれるようです。

もちろん、清水タンクに水を予め貯水しておけば、都度モップを濡らしたりする手間もないのが良い点です。

都度注水やモップを水で濡らす必要がなく楽ちん!

水拭きに関しても、最新技術がふんだんに注ぎ込まれたロボット掃除機ですごい。

走行性能も高くマッピングで柔軟に掃除エリアを指定可能

ロボット掃除機で便利な機能が、マッピング

これがあると、部屋を指定して掃除できるのが便利です。

例えば、家事をしている間に書斎だけ清掃してもらったり、書斎で在宅勤務をしているときはリビングを清掃してくれたりと、部屋に滞在するピーク時間をずらしてくれることで、結果的に時短にも繋がります。

今回は、2つの住居でテストしてみました。

部屋のスキャンも、精度高く行ってくれます。部屋の編集も自在にできます。

部屋の名称も自分の好きなように名付けられます。

こんな感じで部屋を作り、掃除をしてもらいました。

4LDKの家でもそれぞれの部屋を精度高くスキャンしてくれている。掃除した走行ルートも白い線で見える。

マッピング上でロボット掃除機が走行したルートがリアルタイムで白い線で見えるようになっています。

このときの掃除では、右上の部分に大きな家具を置いており、それをどけるのを忘れていて、掃除ができていないことに気づきました。

そのため、次の掃除で、マッピングでエリアをこの右上の部屋に指定して、清掃しました。

こういった形で、特定のエリアを指定して清掃できたり、部屋ごとに掃除できるのがマッピング対応ロボット掃除機の大きなメリットです。

指定した部屋・エリアのみの走行や禁止エリアももちろんアプリ上のみで設定可能です。

なお、Roborock S8 Pro Ultraが特に優れているのは、搭載のストラクチャードライト&カメラと
赤外線イメージングシステムで床の障害物を認識してくれること。

この障害物が、マッピング上でも表れていて、かつその精度も高かったです。

検証した中で、唯一障害物として認識してくれなかったのは、床に落ちている雑巾くらいで、ほとんどのモノを障害物として認識し、回避してくれました。

また、Roborock S8 Pro Ultraは、段差の乗り越え性能も高く、障害物回避もしっかり行ってくれるので、基本的な走行能力も高く、細かく設定しなくてもある程度大丈夫です。

2.2cmと公称値を若干超える段差も難なく乗り越えてくれた

このように、掃除の内容もアプリで管理することができ、かつ走行能力が高いので、多少片付いていない家でもしっかりと停止することなく掃除してくれます。

細かい設定もスマホアプリで柔軟に可能、音声操作も

マッピングがメインのスマホアプリですが、細かい設定も柔軟に行なえます。

代表的な機能である「掃除予約(スケジュール運転)」は、もちろん設定が可能です。

それ以外にも障害物回避や衝突減少モード、ペットの有無も指定可能。

カーペットの掃除設定や床掃除の設定、ドックの設定まで、細かく行えます。

消耗品の管理もできるのが便利。

消耗品の状況もアプリで確認できる

さらに、アレクサやGoogleアシスタント、Siriで声での設定も可能。

アレクサやGoogleアシスタントへの対応が一般的ですが、AppleのSiriにもしっかりと対応しています。

例として、アレクサの音声操作は、以下のとおりです。

動作セリフ
清掃を開始アレクサ、(ロボロックを使って)掃除を始めて
清掃停止アレクサ、(ロボロックを使って)掃除を停止して
一時停止アレクサ、(ロボロックを使って)掃除を一時停止して
再開アレクサ、(ロボロックを使って)再開して
どこにいるか探すアレクサ、隠れないで
状態アレクサ、(ロボロックを使って)何をしているか教えて
充電ステーションに戻るアレクサ、(ロボロックを使って)ドックに戻して
モード変更アレクサ、(ロボロックを使って)サイレント/バランス/ターボ/最大に変更して

この音声アシスタントの操作は、カスタムスキルと呼ばれる「ロボロックを使って、」という枕詞や、一部クセのあるセリフを言わければなりませんが、アレクサの「定型アクション」やGoogleアシスタントの「ルーティン」を使って、それを省くことも可能です。

このように、スマホアプリの機能や音声アシスタントの機能も充実していて、使い勝手が良いですね。

レビューまとめ

Roborock S8 Pro Ultraは、まさに全部入りのロボット掃除機といった印象で、掃除の前後の手間を省き、全てをおまかせできます。

水拭きは回転モップや洗剤を使えるタイプでないため、水拭き特化となるとより良い製品もありますが、それを考慮したとしても、ロボット掃除機としての総合力に優れています。

最後に、この製品をおすすめできる人とできない人をまとめます。

おすすめできない人
  • (ロボット掃除機利用において)掃除の前後の片付けが苦にならない方
おすすめできる人
  • とにかく面倒な工程を省きたい方
  • ロボット掃除機に掃除の全てを任せたい方
  • 絨毯・カーペット多めの住宅にお住まいの方(デュアルラバーブラシの効果が高い)
  • マッピングが高精度のロボット掃除機をお求めの方
  • 掃除の前後の片付けなどでロボット掃除機が合わなかった方

以上です!まさに怪物級のロボット掃除機でした。値段は高いですが、間違いなく生活が便利になります!

Kou

Kou

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