ルンバはこれまで690、e5とエントリーモデルを利用してきましたが、最近ルンバは「iRobot Geniusホームインテリジェンス」という大型アップデートが配信されるなど活気づいています。
そんな中、これを機にグレードアップしようと思い、「ルンバi7+」に乗り換えました。

ルンバのラインナップの中で、i7+は2番目にハイスペックなルンバとなっています。
このルンバi7+は、普通に買ってしまうと非常に高額ですが、「Robot Smart Plan(ロボットスマートプラン)」という、いわゆる「サブスク家電」形態のプランを利用することで、月額3,800円(税抜)で導入することが可能です。
合わなければ途中で解約することができるため、このプランを契約して導入してみました。
さて、ルンバといえばロボット掃除機の老舗的存在であり、最近ではメーカーであるiRobot社が、スマートホームを積極推進していることもあり、さらなる発展にも期待のできる製品です。
そんなルンバi7+を利用して3ヶ月程度経ちましたので、レビューをお届けします。

ルンバi7+は、スマートマッピングやクリーンベース(自動ゴミ収集機)までに対応しているルンバの中でもハイスペックなモデル。清掃能力も高く、従来のスケジュール機能だけでなく、音声アシスタントやIFTTTなど、スマートホームライクな自動操作も充実。事前に片付けする必要がある等仕様上の課題はあるが、ロボット掃除機として使い勝手が抜群によくおすすめ!
メリット
- 清掃・段差乗り越え能力が高い
- クリーンベースで掃除後のメンテがかなり楽に
- スマートスピーカーから部屋ごとの掃除命令が可能
- サブスクプランでイニシャルコストを抑えられる
デメリット
- 事前にある程度部屋の片付けが必要
- クリーンベースが大きく設置スペースが必要

管理人:Kou
ルンバは今もロボット掃除機のデファクトスタンダード!
もくじ
ルンバ i7+ レビュー
早速、ルンバi7+を利用したレビューをしていきます。
清掃能力がかなり高い
まずは、ロボット掃除機としては要の機能となる清掃能力。
ルンバi7+は、清掃能力がルンバ643シリーズに比べて10倍の性能となっています。
その特徴は、「AeroForce 3段階クリーニングシステム」の採用。ルンバ内部に真空状態を作り出すことによって、パワーリフトによる吸引力がアップしています。

さらに、メインブラシにはゴム製の「デュアルアクションブラシ」が採用されており、ホコリや髪の毛がからまりにくい構造となっているのです。

実際、このデュアルアクションブラシによって、髪の毛やチリが絡まりづらく、しっかり吸引してくれているという印象。
ただ、清掃の音は、一般的なロボット掃除機と比べてパワフルなこともあってか、結構うるさいです。(その分ゴミをしっかり吸引してくれていると考えれば、問題なしですが。)
また、特に電源ケーブルなどは従来ルンバの通り絡まることも多いので、事前の片付けなどは必要です。

段差乗り越えは2cmまでOK
ロボット掃除機と言えば、掃除能力以外に最も気になるのは「段差乗り越え」ですね。
部屋の各所にある段差を越えられないと、掃除がストップしてしまうのでこれは事前に気をつけておきたい所。
これは公称では約2cmの乗り上げが可能とされています。安価帯のロボット掃除機だと、1.6cm前後なので、乗り上げ能力が若干高いです。
事前に何回かテストしたところ、たしかに公称値通り、2cmの段差乗り上げが可能でした。
以下の動画の段差は約1.8cmほどあり、他にいくつか利用してきた安いロボット掃除機では、乗り上げるのが困難でした。
全般的に走行能力に優れていると感じます。
気になる方は、以下のようなグッズでバリアフリー化すると良いです。
もちろんカーペットやラグも問題ないです。
ただ、カーペットにも形状によって注意すべきものがあって、軽すぎてカーペットが折れてしまう場合に、その丸まりでルンバが止まってしまうことが稀にありました。
この場合、ニトリとかで売ってる滑り止めを使うなどして対策すると良いです。
クリーンベースで掃除後のお手入れがめちゃくちゃ楽に!
i7+最大のウリがこの「クリーンベース」。自動ゴミ収集機と言われるものです。
ダスト容器のゴミを自動で排出し、クリーンベース内の密封型紙パックにゴミを取り込んでくれます。

通常、ルンバは以下のようにフタの中を空けて清掃しますが、クリーンベースのおかげでルンバ本体のダストボックスは常にカラの状態です。

クリーンベースがない場合、本体のゴミを取り除くのは、かなり面倒な作業でした。
ルンバi7+は、ロボット掃除機に戻ったタイミングで自動でルンバ内のゴミを吸い上げてくれるので、ルンバ内のゴミを常にカラにすることができます。
しかも、捨てるときは普通の掃除機のように、紙パックを捨てて取り付けるだけなので、めちゃくちゃ楽です。


公称値ではダスト容器30杯分となっており、入れ替え頻度としては、自宅では2ヶ月ほど持ちました。(交換用紙パックは3枚セットで2,178円です)
ダスト容器のランニングコストも気になる部分ではありますが、ルンバは型名が数字からローマ字になってからダストボックスの水洗いが可能(後述)となっていて、本体のダストボックス内部のゴミを書き出したらサッと水洗いして比較的楽に掃除できます。
このクリーンベースのデメリットは、筐体が大きいことです。

ただ、それと引き換えにメンテの手間が省けるとなると、その設置スペースくらいは全然許せます(笑)元々掃除の時短をするために買ってるので。
床掃除だけでなく、本体の掃除も楽になったことで、個人的にはこれがあるだけで最強の掃除グッズになったなという印象を受けました。
このクリーンベースがあるのは、「ルンバi7+」と「ルンバs9+」のみの特権であり、私もこれがあるためにi7+をチョイスしました。
ルームマッピングで自宅を学習する
ルンバのi7シリーズ以上のモデルで、これまたかなり便利なのが「ルームマッピング」機能。
これの良さはズバリ、「部屋を指定して掃除」ができることです。



しかも、iRobot Geniusにアップデートされたことで、家具までをも判定してくれたり、新たな掃除エリアを提案してくれたりもするので、かなり細かく指定することが出来ます。
このマッピングがさらに便利なのは、進入禁止エリアを指定できることです。


従来、付属品のバーチャルウォールを物理的に置くことで、進入禁止エリアを指定することができるようになっていましたが、これでアプリで細かく指定できるようになってから、とても使い勝手がよくなりました。
ルンバに似た安いロボット掃除機も多く発売されている現在ですが、後述するスマートホーム連携も含め、このへんのセンシングを活用したIoT家電ならではの賢さが極まっている印象で、そういう意味でもやっぱりルンバを利用したくなってしまいます。
スマートホーム連携が最強
個人的にルンバが最強だなと思う所以の一つに、スマートホーム関連機能の性能の高さが上げられます。
まず、ルンバは古くからアレクサやGoogleアシスタントのような「音声アシスタント」に対応しているため、スマートスピーカーに話しかけて運転・停止が可能です。

しかも、単に音声アシスタント対応しているだけでなく、先述の通り部屋の名称を設定していれば、スマートスピーカーなどに話しかけて指定の場所を掃除してくれるのがとても便利です。
ここで、ルンバに以下のように話しかけると、ルンバがその部屋まで行って、掃除してくれるんです。

アレクサ、ルンバで「寝室」を掃除して
わかりました。(ルンバがその部屋にいく)

アレクサ
これが地味に便利で、例えば書斎で在宅勤務をしているときはリビングだけ掃除してもらうとか、逆に食卓で昼休みしているときは、書斎を掃除してもらうなど…使い勝手が良いです。

Kou
ルンバ以外のロボット掃除機でアシスタント対応しているものは、たいてい「運転・停止」だけなので、あまり価値を感じられないのですが、ルンバは声で部屋指定ができるので大変重宝しています!
また、珍しくIFTTTに対応していたり、従来から便利だった「スケジュール」機能も搭載。


このように、ルンバはスマートホームの要素を持つことで、さらに便利な自動操作やリモート操作が可能となりました。
さらに、水拭きロボット「ブラーバ」と連携して掃除もでき、掃除をした箇所の自動水拭きもしてくれるようになります。
メーカーのiRobot社はこのスマートホームにかなり力を入れていて、アプリにもそれが現れています。
今後、より進化していくことに期待しています!
ルンバi7+の評判
上記は私のレビューですが、ルンバi7+の評判も気になり、チェックしてみました。
その清掃能力だけでなく、様々な自動操作の機能もあって掃除をするのが楽になると評判でした。
やはりモノが散らかっていると、ルンバを走行させるのができなかったり、コードが絡まったりするのが欠点ですが、最後に紹介した片付け方は必見!?笑
ルンバのお手入れについて
購入前に、お手入れ方法についても事前に把握しておくと良いので、お手入れの方法についても補足します。
ダストボックスは水洗い可能
クリーンベースのあるルンバi7+は、本体にゴミが溜まることはほぼないですが、ダストボックスに細かいほこりがある場合に、水洗いをすることが可能です。

これはルンバの型名が「ローマ字」になってから水洗いができるようになっており、それがあるだけでもだいぶ手間が省けます。
従来のルンバは、ダストボックスのゴミを逐一掻き出して清掃するのが大きな手間でしたが、このルンバi7+はクリーンベースがあることによって、ルンバ本体のダストボックスは常にカラなわけです。

つまり、たまにサッと水洗いすれば良い状態となっており、これがあるだけでもだいぶ手間が省けます。
各種パーツのお手入れ
各種お手入れ頻度の目安を以下の通り掲載します。
部品名称 | お手入れの頻度 | 交換時期の目安 |
ダスト容器 | 毎回使用後 | 適宜 |
ブラシ | 週に1回 (ペットのいるご家庭は週に2回) | 半年から1年に1回 |
充電用接続部 | 1ヶ月に1回 | 適宜 |
段差センサー | 1ヶ月に1回 | 適宜 |
フィルター | 週に1回 (ペットのいるご家庭は週に2回) | 2ヶ月に1回 |
前輪 | 2週間に1回 | 1年に1回 |
エッジクリーニングブラシ | 1ヶ月に1回 | 適宜 |
ここに糸くずやゴミが絡まっていると、床を傷つける可能性があるので、前輪部分をお手入れします。




これが定期メンテで、あとは数ヶ月に1回のフィルター交換など、表の通り実施していく感じです。
おわりに:ロボットスマートプランを検討しよう
最後に購入方法についてご紹介。
ルンバは、最寄りの家電量販店やAmazonなど、様々な場所で発売されていますが、高額な家電で実際にご自宅に合うかどうかなど、悩ましい部分も多いかもしれません。
そんな時におすすめなのが、「Robot Smart Plan」に契約して入手する方法です。
これは、いわゆる「サブスク家電」と呼ばれるもので、月額支払でルンバを利用できるプランです。
契約先は、ルンバのメーカーiRobot社ではなく、iRobot社のパートナーであり、レンタル家電最大手の「Rentio(レンティオ)」です。
「お試し2週間コース」と「あんしん継続コース」に分かれており、以下の内容に別れます。
ルンバの種類 | お試し2週間(税抜) | あんしん継続(税抜) |
---|---|---|
ルンバi7+ | 4,527円 | 3,800円 |
ルンバi7 | 3,618円 | 3,618円 |
ルンバ960 | 2,709円 | 2,709円 |
ルンバe5 | 2,255円 | 2,255円 |
ルンバ643 | 1,800円 | ー |
ルンバ641 | ー | 980円 |
ブラーバJet m6 | 2,709円 | 2,800円 |
ブラーバ 390j | 2,255円 | 1,500円 |
ブラーバ Jet 250 | 1,800円 | 980円 |
お試し2週間の料金は、その後あんしん継続に加入する場合、全額キャッシュバックがされます。(一度返却が必要です。)
また、契約期間中は無償修理保証もあるので、安心して利用できます。
注意点としては、「あんしん継続コース」は最低利用期間が6ヶ月となっており、最低でも月額×6ヶ月分の料金はかかります。
また、最新版であるs9シリーズがラインナップされていないのは残念ですが、正直ルンバi7+でも十分すぎる性能で機能的な過不足は無いです。
何言う自分もこれに加入してルンバi7+を利用しており、問題なく利用できているので、この選択肢もおすすめとしてご紹介します。

Kou
個人的なおすすめは、ローマ字の「eシリーズ」か「iシリーズ」です!