ラトックシステムのスマート家電リモコン:RS-WFIREX4をレビューします。
このラトックシステムのRS-WFIREXシリーズは、スマートリモコンとして比較的有名な製品であり、すでに第4世代。
ソフトウエア面でも、発売以後有用なアップデートもどんどんされていき、今ではその決定版の一つといえるものです。
今回はレビューを通じてその理由と特徴を述べていきます。

Kou
このRS-WFIREX4は、数あるスマートリモコンの中でも「入門用」として最適!その理由を語ります。


ラトックシステムの最新スマートリモコン「smalia(スマリア)」が発売開始されています!より使いやすくなっているため、現在ではこちらがおすすめです。
もくじ
レビュー
それでは早速その特徴を見ていきましょう!
マニュアルが超充実しており初心者向けにベスト!
ラトックシステムのスマートリモコンで個人的に優れていると思う点として、各種設定周りの導線がわかりやすく、初心者にも優しい気遣いがいくつもあること。
まず大半のスマートリモコンは初期設定時に「機器のSSIDを指定してスマホに登録」→「機器用のWi-Fi設定」といった工程があります。
つまり、2重でWi-Fi設定をする必要があり、画面遷移やWi-Fi接続で手間が発生します。
その点、RS-WFIRIEX4(RS-WFIREX3も)は、QRコードでデバイス登録ができることにより、このWi-Fi設定の行ったり来たりといった手間を省いて設定可能です。

設定はアプリでしていくのですが、そのための解説も充実しています。


アプリ内でここまで詳しい解説が載っているのは、RS-WFIREX4のみですね。
さらに素晴らしい点が、これ以上にWebマニュアルの解説が充実していることです。
スマートリモコンでありがちなのが、接続がうまくいかなかったりすることですが、この点のFAQが豊富だったり、Wi-Fiルーターとの互換性情報が掲載されていたりと非常に充実しています。
メーカーのラトックシステム社は、生い立ちが制御機器メーカーであり、この手の製品の扱いに強みがあるのではないかと思っています。
これが、私が数あるスマートリモコンの中でも最初の一台、初心者向けとしてベストであると考える理由です。
AIアシスタントへの対応はスマートリモコンでも1、2を争う充実っぷり

現在トレンドとなっているAIアシスタントとの連携。
スマートリモコンを購入される方はスマートスピーカーとセットで用い、音声で家電を操作したい!という方もかなり多いのではないのでしょうか。
この点、RS-WFIREX4は各社スマートリモコンの中でも、1,2を争うほどの対応力であり、AIアシスタント側の仕様変更に合わせてかなり早いタイミングで新機能をリリースしているのが良い点。
さらに、主要AIアシスタント:Amazon Alexa/Google Assistant/Siriにも全対応しています。(Homebridgeを無視すると、Siriまで正式対応しているのがすごい)
実際に利用してみたところ、どのアシスタントでも話しかけてから平均2-3秒程度で家電操作することができ、ストレスなく利用できます。
それぞれの連携方式について所感交え詳細を述べていきたいと思います。
Amazon Alexa(Amazon Echo)との連携
Amazon Alexaとの連携では、スマートホームスキルとカスタムスキルに両方対応しています。
特に重要なのは、Alexa側で2018年10月、2019年1月にリリースされた、スマートホームスキルでテレビ(エンターテイメント)、エアコン(サーモスタット)に正式対応していることです。
従来のカスタムスキルでの方式は、テレビのチャンネル変更やエアコンの温度変更など細かい操作をする場合、冒頭に「家電リモコンで」という冗長なセリフを言って操作しなければなりませんでした。
カスタムスキルの場合

アレクサ!家電リモコンでエアコンを24度にして
家電リモコンでエアコンを暖房24度に設定しました

スマートホームスキルの場合

アレクサ!エアコンを24度にして
エアコンを暖房24度にしました

上記スマートホームスキルの方であれば、シンプルに柔軟な操作ができるので、この対応は音声操作をする上では非常に大きいです。
これにより、操作の際は、スマートホームスキルの方をメインにすると使いやすいです。
現状、カスタムスキルを利用する場合は、センサー情報を使って部屋の温度・湿度・明るさを確認するくらいではないかなと思います。
上記のように、RS-WFIREXシリーズはAlexaの仕様変更・機能追加にいち早く対応してきています。
よって、今後のAlexaのアップデートにも期待が持てるでしょう。
以下に簡単な操作用例を掲載します。
参考:スマートホームスキルの操作例
家電 | 操作 | 発話例 |
テレビ | 電源 | アレクサ、テレビをつけて/消して |
チャンネル | アレクサ、4チャンネルにして | |
ボリューム | アレクサ、ボリュームを3上げて/下げて | |
エアコン | 電源 | アレクサ、エアコンをつけて/消して |
温度設定 | アレクサ、24度にして | |
モード設定 | アレクサ、暖房にして/暖房24度にして | |
モード確認 | アレクサ、エアコンの”モード/設定温度”は何 | |
照明 | 電源 | アレクサ、電気をつけて/消して |
照度 | アレクサ、明るくして/暗くして | |
その他 | 電源 | アレクサ、〇〇をつけて/消して |
Google Assistant(Google Home)との連携
Google Assistantで操作する場合、Direct Actions方式とConversation Actions方式にそれぞれ両方対応しています。
基本的にはAlexaと同様な操作方式です。
これも、Google Assistant-スマートリモコン間でおよそ想定されうる操作に全て対応しています。
ちなみに、Alexaと違いGoogle Assistant側ではDirect Actions側でテレビの細かい操作の仕組みを持っていないため、このような細かい操作はConversation Actionsを利用しましょう。
この場合、「家電リモコンで」というセリフをつけなければなりませんが、Google Homeアプリのルーティン機能を絡めれば、それを省くことができます。
Siri(ショートカット機能)との連携
この製品の大きな特徴は、さらにSiri(ショートカット機能)にまで対応しているということでしょうか。
Siriに対応していれば、iPhoneやApple Watch、果てはHomePoから家電操作できます。
ここでは特徴的な部分をご紹介します。




これは、iPhoneだけでなくApple Watchからでも操作できるので、出先からでもサクッとSiriを呼び出して家電操作できるのが実際に使ってみて嬉しかった点。
音声アシスタントといえばAlexaやGoogle Assistantが最近の主流ですが、Siriでの操作もかなり良い感じですよ!
こちらも詳細は、Webマニュアル(詳細版)に詳しい説明がありますので、合わせてご参考まで。
外観はコンパクト&白素材。赤外線の届く範囲もかなり広い

前作RS-WFIREX3の筐体はオシャレという感じではなく、いかにも制御装置感が強いものでした。
その分赤外線の照射範囲が広いというのが強みでしたが、家に設置するとなると、インテリア面でやはり部屋の景観を崩さない、さりげないデザイン性は大事にしたいところ。
今回RS-WFIREX4では、外観に白のプラスチック素材が使われており、壁掛けなどある程度部屋の目立つ位置においても、そこまで違和感のないものに仕上がっています。






しかも驚きなのが、このコンパクト・白い素材にも関わらず、赤外線範囲の届く範囲が広いこと。
通常、赤外線を発信する装置では、黒い素材の方が通しやすい性質を持っています。
それは内部に複数の赤外線モジュールを搭載しているスマートリモコンも同様で、外観が白いものといえば他にNature Remoくらいでした。
それがRS-WFIREX4によって、壁面という各家電に赤外線を通しやすい部屋の景観を崩さずに設置できるのはとても大きなポイントと思います。
しかも、なんと公称で見通し30mまで家電操作可能!他のスマートリモコンでこんな広範囲に届くものはありません。
単に遠い距離の家電だけでなく、家具の周り込みとかも関係なしにバッチリ家電操作できますよ!
センサー内蔵で見守り用途にも使える
RS-WFIREX4は温度・湿度・照度センサーを搭載しています。
これがあると、室内をより快適にするための指標になったり、ペットや高齢者の見守り用途にも使えるので嬉しい点。


さらに、IFTTTと連携すれば、このセンサーのデータを利用して家電の自動制御といったことまでできてしまうのがすごい点。


と、こんな感じで家電の自動制御も実現することができます。
マクロ機能が便利
RS-WFIREX4ではマクロ機能を搭載しています。これがこのような学習リモコン導入のメリットの一つです。
これは、簡単にいうと、任意のボタンを指定した順番に自動実行できる機能のことです。

画像左ではテレビのザッピング処理を、画像右ではシーリングライトの調光を設定。
これによって、簡単な設定でボタンを1回押すだけで、自分の好きな操作を自動化できるので、とても楽ちんです。

一つ欠点として、マクロボタンはAIアシスタント側から実行することができないのがデメリット。
例えばAlexa側の定型アクションを組んだり、上記のSiriショートカット機能を駆使すればマクロ機能を実現できるのですが、アプリ側と設定を同期させたいときに面倒(ルール変更する際に2つ変更しなければならない)なので、マクロボタンもAIアシスタントから実行したい所。
とはいえ、ワンプッシュで色々できるので、普通にアプリから使うにはとても便利な機能です。購入されたらぜひ試してみてください。
おわりに
RS-WFIREX4は、スマートリモコンとして流行りな機能を網羅しつつ、豊富な設定解説(マニュアル)によって、つまづくことなく設定が可能。
この点が、スマートリモコン入門用として最もおすすめできる点です。
本体・アプリ含め積極的に更新されていますし、今後さらなるアップデートに期待ですね!
3 件のコメント
本日(2019/2/18)IFTTTに対応したとの発表がありました。
リンク貼り忘れ
https://www.ratocsystems.com/info/news/2019/0218.html
管理人のKouです。情報ありがとうございます!
本製品のIFTTT対応は認識しておりますので、追って記事反映いたします。内容が変わる部分があり、再編集していますので今しばらくお待ちください。