SADIOT LOCK レビュー|鍵のメーカーが作った本格スマートロックの実力は?

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スマートロックとは、自宅の玄関ドアの鍵に後付けして、スマホなどから自宅の鍵を操作するもの。

スマートロックがあるとかなり便利なんですよね〜。鍵を取り出さなくてすむのが最高です。

Kou

Kou

いまやスマホは肩身離さず持ち歩くモノ。ポケットからサッと取り出し家の鍵を開け締めできるのが便利!

そんなスマートロックですが、2021年2月に「SADIOT LOCK(サディオットロック」という製品が発売されました。

このスマートロックは、「ユーシン・ショウワ」という鍵の製造メーカーが販売する製品です。

ユーシン・ショウワは、1923年の設立以来、約100年にわたりカギ性能貢献に向上してきた鍵の老舗的な企業。

鍵のメーカーが作った製品ということで、信頼性が高そうですね。

そんな本格スマートロックですが、今回はメーカー様より製品をご提供頂き1ヶ月弱利用しましたので、レビューしていきたいと思います。

本記事はメーカー様より製品をご提供頂き作成・製品評価を実施しています。

現在では、後継品として「SADIOT LOCK 2」が発売されています。変更点は以下の通り。

  • セキュリティ強化(セキュリティチップ搭載による通信暗号化・クラウドでの本人認証)
  • 駆動時間が初代の2倍に
  • Bluetoothの電波強度を25%アップ(アプリ解錠速度が約5秒に短縮)
  • NFCタグの追加
  • 付属品にオートロック用マグネット追加

設置・初期設定

製品が到着し、早速本体を設置していきます。

本体の設置

早速、本体を取り付けていきましょう。

▲同梱品(本体・リチウム電池・両面テープ・サムターンホルダー・スペーサー・ネジ・取扱説明書)
▲本体の形状。後述しますが、設置面が広く安定感がありそうです

取り付けに際し、まずドアのツマミを回すためのアダプター(サムターンホルダー)のサイズを確認します。

▲S・M・Lの3サイズあるサムターンホルダーをツマミに合わせます。(ウチはMがフィットしました)

次に、本体の設置面とサムターンの高さに合うスペーサーを合わせます。

▲このように、高さの合うものを選びます。(ネジは止めずにサイズ合わせ)

サイズを合わせたら、各ホルダーを本体に設置していきます。

最後に、付属の電池を入れます。本体のカバーは取り外せるようになっているので、そこから挿入します。

▲本体をふたを外して、バッテリーを挿入できます。

この電池は、本体をドアに設置後でも入れることができます。

▲ツマミがきちんと回るかチェックしつつ、固定します。

両面テープ固定は強力なので、ツマミが回らない位置に取り付けてしまうと厄介です。そのため、ツマミに合わせながら固定します。

▲これで取り付け完了!

いくつかサイズ合わせが必要なパーツがありますが、基本両面テープで設置するだけなのでカンタンです!

アプリの設定

本体を取り付けたら、アプリで初期登録してスマホから操作できるようにします。

次に、解錠位置と施錠位置の登録をします。

▲本体をドアの解錠・施錠であわせます。

解錠・施錠の位置合わせといった特殊な設定もありますが、スマホアプリは案内に従って進めるだけなので、これもカンタンです。

SADIOT LOCK Hubの登録

外出先から遠隔操作をしたい場合、別売りのハブ製品を設定します。

自宅のWi-Fiルーターを設定することで、インターネット経由で操作できます。

これで完了です!本体は説明書、アプリには案内があるので、簡単にセットアップできました。

外観|作りがかなりしっかりしている

スマートロックとして「SADIOT LOCK」が特に素晴らしいと思った部分は、本体の作りです。

スマートロック全般の課題の1つとして挙げられるのが、両面テープ設置であるがゆえに「本体が外れることがある」ということ。

まだ製品を取り付けたばかりなので何とも言えないのですが、実際に製品を設置してみて、比較的強固な取り付け・かつ安定的に利用できると感じました。

その本体の詳細について、以下に述べていきます。

サムターン(ツマミ部分)について

通常のスマートロックに比べて、筐体に対してシリンダー部分が浮き出た形となっています。

シリンダー側面の幅にもゆとりが合って、手動での鍵の開閉もしやすいです。

▲サムターン部分が少し浮き出ており、ツマミを回しやすい構造になっています。

加えて、サムターンの部分が少しくぼんでおり、指を当てやすいです。

▲くぼんでいることから、ツマミを回す際のフィット感がどの製品よりも上。

スマートロックとはいえ、オートロックを使わない場合、鍵を手動で締める機会は多くあります。(帰宅時)

その場合でも、SADIOT LOCKは使いやすい構造となっています。

Kou

Kou

さすが鍵のメーカーが作ったスマートロック!こういう細かい点からもこだわりポイントを感じ取れました。

設置面が幅広で強固に取り付けできる

一般的なスマートロックに比べて、設置面が幅広く取られています。

加えて、設置面の面積に対し、サムターン部分が小さくなっているため、重心が安定しています。

▲Qrio Lockやセサミ3と比較すると、この幅が広い.。(Qrio Lockとの比較)
▲SADIOTは操作面(サムターン)に対し設置面が広いため、ツマミを回してもぐらつきにくい(セサミ3との比較)

スマートロックが剥がれ落ちやすくなるのは、この手動でサムターンを回す力によって設置面が摩耗し、両面テープが外れやすくなることが遠因です。

その点、上記画像の赤枠でご覧になられるように、設置面(両面テープ)がしっかり固定されます。

このようなことから、SADIOT LOCKは、これまで試してきたスマートロックの中で最も堅牢な印象が強く、比較的外れにくそうなスマートロックだと感じました。

Kou

Kou

外れたらスマートロックの意味ないし締め出しのリスクも…そういった点からも品質が良く安心して使えそう!

触り心地・デザインが良い

何より良いなと思ったのは、この製品の触り心地やデザイン性です。

これは好みによるので何とも言えないですが、1万円台と比較的安いスマートロックにしては、製品のデザインや触り心地が良く、しっかりした作りである印象を受けます。

▲素材はカーボン調。高級感もあります。

製品は黒と白の2色展開で、ドアにも合わせやすいです。

この章で述べたような点から、まさに「鍵のメーカーが作った」ということが感じ取れました。

機能も基本的なものを完備

続いて、実際の操作です。ここでは主にスマホアプリについてレビューしていきます。

鍵の施錠と解錠

スマホアプリから鍵の施錠・解錠ができます。

▲実際の映像。

スマートロックとしての欠点は、スマートウォッチや音声アシスタントに対応していないと言う点ですが、その代わりに、以下のようなリモコンキーも発売されています。

さらに、アプリには、外出先から遠隔で施錠・解錠できる機能もあり、必要十分です。

鍵の施錠と解錠をする際に、読み込み時間(1〜2秒)が発生しますが、比較的レスポンスも良く、難なく操作できます。

手ぶらで解錠

SADIOT LOCKは、スマホで鍵を開け締めするだけでなく、鍵の自動操作機能もあるのが便利です。

その機能は、「手ぶらで解錠」と「オートロック」機能の2つ。

手ぶらで解錠とは、「スマホのGPS(位置情報)」を利用し、自宅に近づいたら自動的に鍵が施錠・解錠されます。

一点1ヶ月弱程度利用してきた中で、手ぶらで解錠を利用時に、Bluetooth接続がうまくいかないと通知が無限に発生するバグのようなものがあります。

この点はアプリやファームウエアのアップデートで改善してもらえると嬉しいです。

上記のような点もありますが、この手ぶらで解錠の精度は、何回かテストしたところ他社スマートロックと同等レベルの精度で及第点といったところです。

オートロック(締め忘れ検知機能が便利)

また、自動で施錠できるオートロック機能も搭載しており、これで自動施錠が可能です。

▲施錠は秒数で施錠できるタイプ。
▲オートロックの動作です。

さらに、他のスマートロックにありそうでなかった機能として、個人的に便利だなと思ったのは、「締め忘れ検知機能」です。

これを設定すると、GPSで位置情報を感知し、「自宅から150m離れた時点」で鍵の閉め忘れをスマホにプッシュ通知することができます。

これで、先述の鍵の遠隔操作で、それを通知したら鍵を閉めるといったことが可能です。

オートロックは、締め出しのリスクもあるため、設定しない人も多いかと思いますが、その場合はこの「締め忘れ検知」で自動確認〜手動操作できるのが良い点。

こういった画期的な機能もあるので、おすすめです。

合鍵の作成・解錠履歴

SADIOT LOCKには、合鍵作成機能もあり、ここでファミリーキーやゲストキーを作成することができます。

家族で利用することができるだけでなく、一時的に親戚や友達を自宅に泊めたりするとき、この機能は便利です。

さらに、それぞれの人物ごとに解錠履歴を見ることもできるので、お子さんの見守りにも活用できるのが良いですね。

▲こんな感じで名前を指定して見られるので、誰が帰宅したかがわかります。(見守り用途で使える)

民泊やコワーキングスペースでも利用できそうです。

このように、SADIOT LOCKはスマートロックならではの便利機能が備わっており、必要十分です。

おわりに

SADIOT LOCKは、実際に製品に触れてみて、主に本体の作りが素晴らしく、確かに鍵の老舗メーカーが作ったというだけあるなと感じました。

スマートロックは外出・帰宅で毎日見るものであり、本体の出来が良く堅牢そうな作りでデザインもよし、インテリア面でも良いですね。

アプリについても、若干の読み込み時間やスマートウォッチ対応がないものの、初出のわりに基本的な機能も完備。今後のアップデートも楽しみです。

これで1万円台というのは中々コスパが高い製品だなと感じました。さすが鍵のプロが作ったスマートロック、良い感じです!

Kou

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