セサミ4 レビュー|セサミ3との違い・NFCで開け締めが便利なコスパ最高のスマートロック

セサミ4の実機

セサミ4は、CANDY HOUSE JPが発売する大人気の格安スマートロックです。

セサミスマートロック〜セサミmini〜セサミ3として発売されていましたが、最新は第4世代となる「セサミ4」となっています。

その人気の秘密は、ズバリ価格。その金額は、なんと「5,478円(税込)」!

クラウドサービスを利用するためのWiFiモジュールも「3,278円(税込)」と、セットでも税込み1万円を切る衝撃の価格です。

Kou

Kou

スマートロックの相場はだいたい2〜3万円。どんなに安くても総額10,000円はかかるのでこれは完全に価格破壊。しかもあの人気製品:セサミがこの価格で出してくるとは!

安いだけではなく、機能もかなり豊富でおすすめのスマートロックです。

今回は、セサミ4を前作と比較しながらレビューしていきます。

外観・初期設定(セサミ4とセサミ3との違い)

さて、製品を入手して、まずは取り付けと初期設定です。

セサミ4は、従来のセサミシリーズとほぼ同様の作りで、両面テープで簡単に取り付けが可能となっています。

▲セサミ3と4の比較。素材が若干ザラザラとしたものに変更されています。
▲外形最大幅は57.0mm。サイズはセサミ4も3も変わりません。

本体スペックです。設置の際のご参考まで。

項目セサミ4
サイズ(※)縦幅92.4mm×横幅57.0mm奥行42.2mm
重量(※)143g(両面テープ含)
プロセッサARM Cortex-M0,Flash 512KB
RAM64KB
OSSESAME OS 2
(※)セサミ4実測値のためあくまでご参考まで。

ドアには両面テープで取り付けます。高さ調節アダプターも同梱されています。

▲高さ調節アダプターや両面テープも同梱

鍵のつまみ部分のアダプターは、対応していないものでもメーカーさんにお願いすれば作ってもらえます。

▲つまみを合わせ取り付ける。両面テープで貼るだけなので、簡単。
▲取り付け完了!本体がコンパクトなため、収まりが良いです。
▲本体上部の蓋を取り外すとバッテリー交換が可能(取り外す必要なし)最初は絶縁テープを剥がすのをお忘れなく。

取り付けが終わったら、スマホアプリで設定。メールアドレスとその認証によるログインのみでかなり簡略化されています。

▲左から順にこの3ステップだけ!すぐに登録可能。最初の解錠・施錠の位置合わせをしっかり行うようにしましょう。
Wi-Fiモジュール
▲Wi-Fiモジュールも新型に。新旧ほぼ形状に変わりはありません。(USB-Aですがバスパワー給電でなくACアダプタ推奨)

これで、スマホから鍵の開け締めができます!設定は、今まで利用してきたスマートロックの中で一番簡単でした。

アプリを設定すれば、Apple Watchからも鍵の開閉ができますので、スマホを取り出さなくても鍵の開閉ができるのが良い点。

Apple Watchのコンプリケーションにセサミを登録
▲Apple Watchは、コンプリケーションに登録しておくと良いです。

また、1ドア2ロックにも対応しており、アプリで簡単に操作が可能です。

セサミmini時代の欠点として、アプリが入ったスマホを同時に利用しているとき、どちらか片方のセサミが接続できず、解錠・施錠ができなかったこともありましたが、それもこのマルチタスクにて改善されています。

今作セサミ4は、内部構造の変化により、これまでの唯一の課題とも言える「動作音」も改善されています。

▲動作音は大きく改善されています。

セサミ4は、セサミ3のマイナーバージョンアップ版とも言え、他にも「故障率の低下」や「修理時間の縮小」などがありますが、ユーザー的にはこれら以外に大きな変更点はありません。

セサミ4 レビュー

早速、セサミ4をレビューしていきます。

これだけで十分便利!NFCタグ機能

セサミ4の大きな特徴は、「NFCタグ機能」が搭載されていることです。

この機能は簡単に言うと、おサイフケータイのようにスマホをタッチして、鍵を解錠・施錠できるもの。

別売の専用品または市販の「NFCタグシール」を壁面に取り付けて、ここにスマホをタッチします。

セサミのロゴ入りNFCタグシール
▲こちらがNFCタグシール。セサミのロゴ入りでうれしいw

このNFC、セサミ3発表当初はふーん対応したんだ〜って感じでしたが、実際に何度か家の出入りで試した所、この機能が一番のキモというか、相当便利に感じたものでした。

▲動画はセサミ3ですが、セサミ4でも同じように動作します。
(スマートロックの動作を見せるためにあえて内側に貼って撮影しています)

スマホは毎日形見離さず持ってますし、いつもポケットに入れていて、Suicaなどを利用しています。

そのおサイフケータイ的な使い勝手を、家の鍵の開け締めで再現できるのが何より嬉しい点。

その後、実際に利用を継続した上での注意点を2つ。

NFC利用の注意点
  1. 金属面に貼り付けると反応しづらくなる
  2. スマホのロック画面を解除してからタッチする

まず1.ですが、NFCの性質上、金属面に貼り付けると反応が鈍くなります。

我が家の扉は全面金属製となっており、扉に直接貼り付けると反応しづらくなりました。

そのため、壁面のコンクリの一見では気づかない所に貼っています。剥がすのも簡単なので、万が一バレないように貼る場所を入れ替えつつ運用予定です。

次に2.ですが、ショートカットまたはアプリが実行されてから解錠・施錠操作がされるという性質上、反応しなかったり、その動作で詰まったりエラーが発生することがありました。

セサミショートカットのエラー
▲アプリがウエイクせずに、このように実行エラーが出るか反応しないときがあります。

Android・iPhoneともに一度ロック画面を解除するとしっかり反応します。(一度操作させると、Bluetoothの接続が切れない限りは、ロック画面を解除せずに解錠・施錠することができます。)

そのため、スマホを手にとった流れでロック画面を解除し、その後タッチしましょう。

NFCでエラーが出た場合でも、次に紹介するウィジェットで開け締めするという代替手段があるため、実際の利用においてはそこまで困ることはありませんでした。

様々な手段で開閉可能(ウィジェット・スマートウォッチ・音声アシスタント等)

セサミ4では、スマホのウィジェットから操作が可能です。

これにより、いちいちロック画面を解除してアプリを開く手間なく、鍵の開け締めができます。

▲iPhoneの場合はスワイプしてウィジェットを開くことが可能です。

先述の通り、NFCでエラーが発生することもありますが、NFCを利用する際は少なくともスマホを手に持っている状態なので、スワイプしてボタンを押せば、すぐに鍵の解錠ができます。

それ以外にもスマートウォッチにも対応していることが大きいですね。Siriから解錠も出来ますよ。

▲実際の動作(動画はセサミ3ですが、セサミ4でも変わりません。)

しかも、次に紹介する通り、今作からリモート接続時(BluetoothではなくWi-Fi)のレスポンスが大幅に上がっているので、動作はかなりサクサクです。

操作のレスポンスがかなり速い

セサミスマートロックは、初代の頃から鍵の開閉操作のレスポンスが速いことが個人的に高評価でした。

当時の双璧だった初代Qrio Smart Lockはレスポンスが遅かったので、これだけでもだいぶすごいスマートロックが出たとなったんです

しかし、どのスマートロックでもそうですが、遠隔操作やBluetoothが接続しない場合は、インターネット(サーバーを中継)することによる、操作の遅延があります。

セサミ4(と新Wi-Fiモジュール)では、「Always Connect」と言う仕組みで、この遠隔操作時のレスポンス問題を解決しています。

セサミ3のAlways Connect概念図
▲常にBluetoothにてつながっているWi-Fiモジュールを経由し、さらに早くセサミ4につながるという仕組み。
公式サイトより引用)

これによって、Bluetooth接続時とほぼ同じくらいのスピードの速度で、遠隔操作でも安定して操作することが可能です。

この点、外からでも遠隔操作がしやすくなったのが良い点ですが、個人的に注目したいのは、アレクサ」や「Googleアシスタント」からの操作。

これらもクラウド経由で操作されることになるため、インターネット経由で操作されます。

他のスマートロックと比較しても、この音声アシスタントによる操作のレスポンスもかなり速いです。

どちらかというと外出時に便利な製品のため、声で鍵の開け締めはあまりしないかもしれません。

ただ、最近の音声アシスタントの進化はすごい発展していて、それらの機能(Alexa:定型アクション、Googleアシスタント:ルーティン)を借りて、スマートホームチックな一括操作やオートメーション操作(自動化)も可能です。

そのため、声で操作というより、音声アシスタントへの組み込み操作時でも、遅延なく操作できるのは嬉しいですね!

アプリは使いやすいが、今後のバージョンアップに期待

最後に、アプリの使い勝手についても取り上げます。

セサミ4では、「SESAME OS 2」が搭載されており、アプリもセサミmini時代から変更されています。

オートロックも3秒から設定できるようになっています。(前回は5秒でした)

前回のアプリは、アプリを開いた時点でセサミ本体がBluetooth接続されるか、Wi-Fiに接続されるかで「Busy状態」となっていました。

画面がわちゃわちゃと切り替わるため、ややストレスを感じるポイントですが、今作アプリでそれもなくなっています。

さらに、鍵を渡すのも「QRコード」を読み取るだけで、他の人に合鍵を渡せるので、かなり楽ちん。

鍵の履歴
▲履歴機能もあります。見守り用途や民泊・コワーキングスペースにも使えそうですね。

全体的に、シンプルで気持ちの良い使い勝手となっています。

「手ぶらで解錠」が誤作動することがある

セサミ4は、スマートロックの人気の機能である、「手ぶらで解錠」機能にも対応しています。

この機能は、家の近くに着いたときに「スマホのGPS+Bluetooth(近づいたらセサミとスマホが反応)」によって、アプリの操作やNFCのタッチなど1アクションを取る必要すらなしに、鍵が自動操作されるという機能です。

▲こちらの設定をオンにします。地図で手ぶらで解錠が動作する範囲を指定できます。

この精度は、セサミminiの頃とも比較して上がっている印象ですが、たまに玄関から遠い部屋から玄関へ近づいた際にも手ぶらで解錠が反応してしまい、勝手に鍵が空いてしまう欠点があります。

この不安要素もあるため、私はNFCでの施錠・解錠を重視しており、手ぶらで解錠機能はオフにしています。

この機能とオートロックを重視したい場合、誤動作が起こりにくく開閉センサーもついている、「Qrio Lock」をおすすめします。

オートロックつきマンションならセサミ一択!

スマートロック全般の欠点として、(エントランスの)オートロックのあるマンションだと、玄関の扉の前に着くまでに結局自宅の鍵が必要となり、本来のメリットを活かせないという欠点がありました。

この点、セサミでは「セサミボット」というボタンを押す装置が新発売され、モニターホンの解錠ボタンに取り付けることにより、マンションのオートロックもスマートロック化できます。

セサミボット本体
▲こちらが実機です。
▲モニターホンの解錠ボタンに取り付けて、自分で呼び鈴を鳴らしてから操作することで解錠する。

かつてはSwitchBotの裏ワザ的な活用方法でしたが、セサミシリーズのみでできます。

この機能がセサミに集約されることによって、このマンションのオートロックと玄関のスマートロックを同一のアプリで操作できるようになり、よりスムーズに帰宅することができるようになりました!

Apple Watchからセサミボットの操作
▲もちろんApple Watchから遠隔操作で解錠もできます。

しかも、このセサミボット、先述のAlways Connectが活かされているのか、遠隔操作時でもレスポンスがめちゃくちゃ速いです。価格も安く、SwitchBotの上位互換といえるかも。

マンションのオートロックというのは、自分でカスタマイズできない領域なので、このような製品がスマートロックのメーカーから標準で発売されたのは、何よりうれしい限り。

これがあることで、オートロックつきマンションにお住まいの方は、セサミ4一択です。

おわりに:コスパが良いどころじゃない!

様々使ってみて一番買ってよかったと思うのは、遠隔操作も含め動作のレスポンスや接続の安定性がかなり向上していると言う点です。

スマートロックは、いかに玄関前で待たされないかが、一番重要だと思っているので、これがサクサク安定なのが何より大きいですね。

セサミ4になり、最大の欠点であった動作音の問題も改善され、値段も更に下がり、ほぼ完璧。

最後にメリット・デメリットをまとめます。

デメリット
  • 手ぶらで解錠が誤作動することがある
メリット
  • NFCの使い勝手が抜群に良い
  • NFCが反応しなくてもウィジェットでOK
  • 遠隔操作時のレスポンスが大幅に向上
  • アプリが使いやすくなってる
  • 待望の1ドア2ロックに対応!

以上です。スマートロックを初めて手に取る方から、スマートホーム上級者まで幅広い方へおすすめの製品です!

Kou

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