これまで自宅のエアコンは2009年製のエアコンだったのですが、今回それを新調してみました。
最近SHARPのスマート家電に揃えようと考えていて、エアコンもそれに合わせて買い替え。
今回は、SHARPの最新エアコンについて、半年以上利用したレビューや口コミをまとめていきます。

SHARPのエアコンは、プラズマクラスター搭載で快適な空調に整えてくれるだけでなく、気になるニオイも軽減してくれる。また、SHARPはAIoTを積極的に推進している企業であり、家電連携やスマホによる操作やモニタリング機能がかなり充実している。AIoTはまだ発展途上な点も見受けられるが、エコ自動+SHARP家電連携による自動運転が便利!
メリット
- エコ自動運転におまかせできる
- 清掃が簡単
- スマホアプリの機能がかなり充実
- 他のSHARP家電との連動運転が便利
デメリット
- たまにエコ自動運転のモードがおかしくなる。
- AI音声アシスタントが標準対応ではない

管理人:Kou
省エネ効果バツグン!スマホから色々できて自動運転がラク。買ってよかった。
もくじ
SHARPエアコンのラインナップ
SHARPのエアコンは、型名によって以下のラインナップが存在します。
モデル | 畳数 | 期間消費電力(※) | 省エネ基準達成率 | APF | プラズマクラスター | 無線LAN | 空気清浄機能 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
N-Pシリーズ | 6/8/10/14/18 | 1481kWh | 104% | 5.1 | 50,000 | ◯ | ◯ |
L-Pシリーズ | 6/8/10/14 | 1484kWh | 104% | 5.1 | 50,000 | ◯ | ◯ |
N-Xシリーズ | 6/8/10/14/18/20/23/26 | 1081kWh | 144% | 7.1 | 50,000 | ◯ | ー |
N-Hシリーズ | 6/8/10/14/18/20 | 1455kWh | 106% | 5.2 | 25,000 | ◯ | ー |
N-Dシリーズ | 6/8/10/14/18 | 1544kWh | 100% | 4.9 | 25,000 | ◯ | ー |
N-Sシリーズ | 6/8/10/14 | 1544kWh | 100% | 4.9 | 7,000 | ◯ | ー |
N-Nシリーズ | 6/8/10/14 | 1544kWh | 100% | 4.9 | 7,000 | 別売 | ー |
エアコンで注意してみるべきは、機能よりもまず省エネ効果にあると考えています。
パット見イニシャルコストが高いフラグシップのエアコンですが、5年・10年のランニングコストで見ると、総額ではトントンか少し安いくらいになります。
その他注目すべきポイントは、省エネ達成基準率と通年エネルギー消費効率(APF)ですね。
通年エネルギー消費効率(APF)とは、エネルギーを「1」とした場合に何倍のエネルギーにできるか?というエアコンの性能を表したもので、これが大きい数値であるほど、エアコンのエネルギー消費効率が優れているものとなります。
予算的には、上記表でいうところのN-Dシリーズにしておこうかと思ったのですが、Xシリーズの省エネ力の高さに魅力を感じ、Xシリーズを奮発して購入しました。(2020年6月に購入:AY-L40X2-W)
エアコンの基本仕様
ざっとエアコンの運転モードについて解説していきます。
エコ自動運転が便利
エアコンの運転モードは、主に以下のものがあります。
項目 | 内容 |
---|---|
エコ自動運転 | 運転内容をエアコンにお任せする |
自分で選ぶ | 冷房・除湿・暖房を選ぶ、温度変更する |
プラズマクラスター運転 | プラズマクラスターイオンで消臭・空気清浄 |
足もと運転 | 足もとセンサーで床面の温度を検知し、足もとの温度を優先的にコントロールする。 |
おでかけ運転 | 人がいないときを検知して設定温度を控えめに |
この中で、個人的に1番よく使っているのが、エコ自動運転です。
エコ自動運転は、運転開始時の室温・外気温・季節情報により、エアコンが自動で運転の種類と設定温度を選んでくれます。
- 運転開始時のパワーを通常よりも少し抑えて運転
- 湿度により体感温度が異なることを考慮して、設定温度を自動調整
- 光センサーが日差しの変化を検知して、設定温度を自動調節
- 床温度を検知して、冷やしすぎ・暖めすぎを抑える(足元センサー)
- 人がいないときに運転を弱める(足元センサー)
気象情報や各種センサーで自動調節してくれます。
実際、このエアコンを設置している我が家のリビングは南向きとなっており、冬には日差しが強いと逆に暑くなることがあります。
そういったときに、確かに暖房運転が弱まってくれて、何も操作・設定しなくても快適な状態にしてくれました。(たまに冷房になることもありましたが…笑)
また、このエコ自動運転の際には、暖房運転でもエアコンの電力が常時500W前後に抑えられていて、最近のエアコンの省エネ効率に驚きました。(10年前のものですが、前のエアコンは1,000W以上は出ていたので。)
このようなことから、私は後述のAIoT機能も使い、エアコンはほぼ全自動運転で任せています。
プラズマクラスター運転ももちろん搭載
SHARPといえば、プラズマクラスター。
このエアコンにももちろん搭載されており、プラズマクラスターイオンで消臭や空気清浄をしてくれます。
集中的にイオンを届ける場合は、パワフルショットを選択。

床面にプラズマクラスターイオンを届けて、ニオイを消臭できます。
また、このプラズマクラスター機能は部屋干しにも効果があり、洗濯物を乾燥します。
これは、プラズマクラスターだけでなく、エアコンが自動で暖房や除湿を選択し、乾燥に適した空調としてくれるようで、生乾きのニオイも軽減してくれました。

このプラズマクラスター運転は、実際に運転をしていると、人がいない時を検知して作動し、人がいるときには動作が停止するようになっているみたいです。
よく、エアコンが「人の動きを検知したので、プラズマクラスター運転を停止します」としゃべります。
エアコンがしゃべる
これが、SHARPの最新エアコンに買い替えてびっくりした点なのですが、エアコン自体がしゃべります(笑)
基本的には、エアコンのリモコンでモードや温度を変えたとき、「暖房24度で運転を始めます」などと話しかけてくれます。
それ以外にも、センサーの検知や天気予報も話してくれるので、これで確認できるのが良いです。
これのメリットとしては、スマートスピーカーから音声操作をする場合ですね。
スマートスピーカーと連携させてスマートリモコンで音声操作するといったのが現在では一般化しつつありますが、この方式で気になるのは、本当にそのモードに設定されているかわからないことです。
私はずっと上記の方法で利用してきたのですが、暖房と指示したつもりが実は自動モードであまり暖かくならないとか、たまにあります。
この点、普通のエアコンだと、「ピッ」となって終わりだったのが、SHARPのAIoT対応エアコンは、モードをしゃべってくれるので、何も見ずにその設定になっていることがわかるので安心感があります。
一方で、常に何らかの操作・設定変更をした場合に、必ずしゃべるので煩いってはありますね(笑)在宅勤務でオンライン会議をしている際にこうなると結構困ります。。。
その場合は、「聞いて」ボタンを3秒長押しすることで、このしゃべり(ココロエンジン機能)の音量を消すことができますので、これも知っておくようにしましょう。
清浄もお手軽
基本的には最新エアコンならでは、フィルター自動掃除運転が利用できますが、ある程度のお手入れが必要です。
シーズンごとに、お手入れをしていきましょう。
また、パーツが簡単に取り外せるので、お手入れがしやすいのもメリットです。




特にルーバーを簡単に外して水洗いできるのが良いですね。
エアコンの電源を消しても、自動でお掃除運転がされますので、基本的にはこれを稼働させればOKですが、四半期に1回くらいの定期的なお掃除の際にも楽チンです。
AIoT機能がすごい|COCORO Airの利用感は?
SHARPの家電は全般的に、IoT向けの機能が多いです。(SHARPはこれをAI×IoTで「AIoT」としています。)
その機能は、「COCORO AIR」に集約されています。
具体的にどのようなものがあるかというと、以下のとおりです。
運転状況のモニタリング
エアコンの運転状況については、アプリに数字やグラフデータとして可視化されます。
温湿度だけでなく、電力量も見ることができますね。
電力消費量は、自宅では暖房運転でも平均500Wほどで、かなり優秀な部類に入るかと思います。
稼働状況を見ることができるので、単に空気質の改善に利用するだけでなく、稼働状況により高齢者の見守りといった用途にも扱えるのが嬉しいポイントかと。

それ以外にも、以下の軸からグラフデータで確認することができます。
- エアコンの運転履歴(温湿度・電力消費量)
- 省エネレポート
- 電気代
このモニタリング機能は、IoT家電にする上で大きなメリットの一つです。
私はいくつものスマートホームデバイスを利用してきましたが、それらは既設家電を操作することができても実際の稼働状況がわからないんですよね。

Kou
スマートリモコンで外からエアコンをつけ(消し)ても、本当にそれがついて(消えて)いるのかわからないというのは不安要素の一つです。
SHARPのAIoT家電は、これが搭載されているので、それらがわかるというだけでも結構なメリットですな。
加湿空気清浄機や外気と連動した自動運転
別途発売されている、SHARPの加湿空気清浄機(AIoT対応モデル)であれば、それと連携して自動運転が可能です。

私は、この加湿空気清浄機&エアコンとの自動運転にほぼ任せていて、エアコンの手動操作はあまりしていません。
実際の利用でメリットと感じる点は、以下の2点。
- 暖房運転時に加湿が強めになる
- 就寝時にエアコンの照度センサーを検知し、空気清浄機の運転を弱めてくれる
- 外気に合わせて加湿の強弱をつける
加湿空気清浄機は運転音が結構うるさいので、2番目はわかりにくいですが、良いと感じる点です。
このような形で、何も操作しなくても加湿を含めた室内の空調を常に快適に保ってくれるのが良いです。
他にも外気によって、加湿を強めたりなどの機能があります。
生活パターンもクラウドで学習してくれるようですが、この機能は正直学習できているのか、あまり実感がわきません。
ですが、何もしなくても最適な空調に整えてくれ、かつエコ自動運転で省エネにも確かに寄与しているので、OKです。
COCORO HOMEアプリでSHARP家電の一括操作
COCORO Airアプリ以外にも、「COCORO HOME」というアプリもあります。
これは、シャープが打ち出すスマートホームのサービスです。
これによって、空調家電以外にも、SHARPのテレビやホットクックといった調理家電まで情報の確認や一括操作が可能となります。


これはSHARP家電でまとめている我が家では中々使い勝手が良く、スマホが家電リモコンの代わりになります。
アプリのバージョンアップも含めると、今後化けるような気がしていて、このような独自サービスがある点からも、SHARP家電でまとめることをしています。
リモート操作も可能(遠隔・音声)
現行品のSHARPエアコンは、ほぼ全て無線LAN(別売アダプター含めると全機種)に対応しており、インターネット経由で操作できます。
つまり遠隔操作が可能であり、外出先から帰宅前にエアコンをつけておくといったことが可能です。


また、AmazonのアレクサやGoogleアシスタントとインターネット経由で連携させて、スマートスピーカーからの音声操作も可能です。
これらはスマートリモコンは不要で、COCORO AIRスキルをスマートスピーカー側に追加するだけで利用することができます。
ただし、このスキルは「COCORO Airを使って」という枕詞を言わなければなりません。
アレクサでいうところの、標準のスマートホームスキルに対応してないわけですね。
スマートリモコンからの操作だとその枕詞を言う必要がないため、個人的にはスマート家電なのにスマートリモコンを利用して音声操作をしています(笑)
これは、音声アシスタント標準のものにアップデートしていただきたいところです。

アレクサ、エアコンを23度に設定して
わかりました。(エアコンが23度になる)

アレクサ
音声操作用例
内容 | セリフ |
---|---|
運転の開始と停止 | ・アレクサ、ココロエアーを使ってエアコンをつけて/消して |
運転モード設定 | ・アレクサ、ココロエアーを使って部屋を暖めて ・アレクサ、ココロエアーを使ってプラズマクラスター運転にして |
温度変更 | ・アレクサ、ココロエアーを使って2度下げて ・アレクサ、ココロエアーを使って28度にして |
風量・風向変更 | ・アレクサ、ココロエアーを使ってスイングして ・アレクサ、ココロエアーを使って風を弱めて |
運転モードの確認 | ・アレクサ、ココロエアーを使って何の運転をしているか教えて |
SHARPエアコンの評判・口コミ
上記までが私のレビューですが、SHARPエアコンの他の方の評判が気になり、口コミを見てみました。
全体的に、買い替えに満足している方が多く、COCORO Airの空調・電気代のモニタリング機能が痒いところに手が届くといったものが多かったです。
また、自動運転で狙ったモードにならなかったりという感想もあったり、音声操作が純正対応でないところに不満を持つ人も。(これは、今後の最適化やアップデートに期待したいところですね。)
なお、「シャープさん」でおなじみ、公式ツイッターでもエアコンの設定や操作のコツなどを定期的に流しているので、フォローするのもありです。(私もフォローしてます!)
おわりに
エアコンを久々に買い替えましたが、最近のエアコンは凄いですね。
初めて運転させた時の省エネっぷりに驚いたことや、完全自動運転など、AIoTならではの進化も感じさせます。
エアコンは長く利用するものですし、奮発して購入もありだと思いますよ!