【2022年】スマートディスプレイ徹底比較|現時点でのおすすめと選び方

スマートディスプレイ

スマートスピーカーに続いて登場したのが「スマートディスプレイ」

音声操作中心のデバイスでもディスプレイが付いて情報を視覚的に表示してくれると、その使い勝手の良さも格段に上がります。

私も全製品利用してきましたので、今回は、最近どんどん増えていっているスマートディスプレイのおすすめについて実機を利用して得た感想踏まえご紹介していきます。

新型Echo Show 15は、まさにスマートディスプレイ!ウィジェットによる操作がめちゃくちゃ便利で、フォトフレーム機能でインテリアにも良い感じです。

【選び方】基本的には自分が良く利用しているサービスを軸に考えよう

音声アシスタント内蔵のスマートディスプレイのラインナップとしては、主にAmazonの「Echo Showシリーズ」、Googleの「Nest Hubシリーズ」、LINEの「Clova Desk」の3つがあります。

  • Appleはスピーカータイプの「HomePod」のみで、ディスプレイタイプの製品は出ていません。
  • サードパーティ製で一部スマートディスプレイに相当する製品が出ていますが、今回の記事はメーカー純正品での比較です。

実際に利用してみて共通しているのが、やはりメーカーごとに独自のサービスを有しており、それぞれとの連携性・親和性に優れているということです。

Echo ShowNest HubClova Desk
製品画像echo show 5nest hubclova desk
メーカーAmazonGoogleLINE
独自サービスAmazonプライム
※プライムビデオ、Amazon Music、ショッピングなど
Googleサービス
※YouTube、Google Maps、Google翻訳など
LINE
(トーク・ビデオ通話など)

当然かもですが、まずはよく使っているサービスを軸にスマートディスプレイを選ぶのがおすすめです。

とはいえ、これらサービスを横断的に利用しており、かつ細かい機能の使い勝手を含めて検討したい方も多いのではないでしょうか。

音声アシスタント系のデバイスはできることがわかりにくく、この辺がブラックボックスになっていると思います。

というわけで、実際に全製品を利用した経験を踏まえ、今回はこの部分を徹底的に比較していきますので、購入の一助になればと思います。

主要10項目に分けた評価

スマートディスプレイを比較する上で、今回は音声アシスタントの主要機能をジャンルごとに整理して体系的に述べていきたいと思います。

以下に掲載する評価は、できる限り製品仕様に準じて掲載していますが、「おすすめ」を示すために、個人の感想を含めた評価となっておりますことをご容赦ください。

見やすくするために、以下の通り色分けして分類しています。
Echo Show=橙色、Nest Hub=水色、Clova Desk=緑色

音楽再生

商品名評価(10点満点)
Echo Show10
Nest Hub9
Clova Desk9

これはどのスマートディスプレイでも押しの機能の一つになっており、すべてのサービスで再生できます。

対応サービスとしては以下の表の通り。Echo Show(Alexa)の対応の多さが目立つところですね。

EchoNestClova
サービス・Amazonプライムミュージック
・Amazon Music Unlimited
・Amazon Music HD
・Spotify
・Apple Music
・うたパス
・dヒッツ
・AWA
・Google Play Music
・YouTube Music
・Spotify
・うたパス
・dヒッツ
・AWA
・LINE MUSIC

Echo Showの特徴は、Amazon Musicで利用した場合に歌詞表示が見やすいのと、ラインナップにスマートスピーカーと比較しても最上位クラスの音質を誇る、「Echo Show」を有していることです。

▲音楽に合わせ歌詞が自動スクロールされるので、非常にみやすい

一方Nest Hubの特徴は、YouTube Musicに対応していることによってMV付きで音楽を聞けることですね。本体の音質は、同じ価格帯のEcho Show 8と比べると良くはありませんが、最上位モデルのNest Hub Maxがあります。

nest hub
▲やはりディスプレイがあるならMVは見たい!

Clova Deskは、AmazonやGoogleと比較するとこれといって特徴がないですが、劣る点も特にありません。LINE MUSICユーザーは国内でも多いと思いますし、ヘビーユーザーであればおすすめします。本体の音質は、Echo Showほどよくありません。

総合的には、価格に対して音質が良いこと・大画面での自動歌詞スクロール機能がある、Echo Showシリーズがおすすめですが、本体の音質面は別途Bluetoothスピーカーでカバーできたりもします。

また、どの製品でも基本的な機能(音声による楽曲指定やコントロール機能)は揃っていますので、あくまで自分が現在利用しているサービスを軸に検討するのが良いかと思います。

動画再生

商品名評価(10点満点)
Echo Show10
Nest Hub9
Clova Desk9

ディスプレイ付きのため、動画再生にはどの製品も対応しています。

それぞれのサービスの対応状況は以下の通りです。

Echo ShowNestClova
サービス・プライムビデオ
・YouTube
・YouTube・Abema TV
・YouTube

とぱっと見ではこのような違いがあり、一見Nest Hubの選択肢は少ないかなというようにも見えますが、詳細について解説していきます。

Nest Hubは、パッと見動画の対応状況が少ないですが、YouTubeに純正対応しているのが大きいです。他にはない以下のような機能があり、使い勝手が非常に良いです。
・音声によるダイレクト検索
・巻き戻し・早送りが音声で可能
・関連動画の自動再生


加えてNest Hubにはキャスト機能もあります。これは、スマホで視聴できる動画配信サービスをそのままディスプレイに転送できる機能で、Huluなどの動画再生もできます。このため、Nest Hubの優位性が一段階上を行っているかなと思います。

▲Nest HubはYouTubeの独自UI(他のディスプレイはブラウザ版)を持っていることにより、操作しやすい

一方でEcho Showは、プライムビデオが現状唯一再生でき、Nest Hubより機能性が落ちますが、内蔵ブラウザからYouTubeが見れたりするので、プライムビデオを多用しているならEcho Showシリーズがおすすめです。

▲Echo Showは何と言ってもプライムビデオ。もちろん巻き戻しも可能。

Clova DeskはAbema TVを多く視聴している方におすすめします。これはNest Hubのキャスト機能で見ることができますが、Clova DeskにはAbema TVの専用UIがあるので、話しかけて直接起動や、タッチパネルからの操作がしやすいためです。

▲Clova DeskはAbema TVの専用UIがあり、視聴がしやすい。全般的に国内向け感が強い。

総じて、こちらも自分がよく見る動画サービスを主軸に選ぶのが良いですが、現状ではキャスト機能を含めた使い勝手の良さから、Nest Hubがわずかに優れているかなという感じです。

ニュースの再生

商品名評価(10点満点)
Echo Show10
Nest Hub8
Clova Desk4

スマートディスプレイでのニュース再生。スマートスピーカーと違い映像つきでわかりやすいです。

ニュースの再生では、Echo Showシリーズが一つ抜けているかなと思います。その理由は、豊富なフラッシュニュース向けのスキルがある点です。
例えば、Nest Hubの場合、スキルのニュース配信は2019年9月現在、計19スキル(アクション)となっていますが、Echo Showの場合、なんと160スキルあります。

特に専門メディア・ブログメディアの対応状況が豊富なので、お気に入りのメディアがあるか否かはこちらから調べてみてください。

▲テレビさながらの視聴感覚

一方でNest Hubもニューススキルの数で見るとそこまで多くはないですが、各ジャンルで最低限は揃っていますし、操作のしやすいYouTubeにはニュースコンテンツも多く存在しているので、おすすめです。

なお、Clova DeskはAmazonやGoogleと比較してしまうとかなり劣ります。ニュース再生はカテゴリ別の選択に対応しておらず、ニュースの読み上げも映像付きでなく、話題のニュースをトピック(テキスト)のみ読み上げるという機能のみであるためです。
これはAbema TVのライブニュースでカバーするといった感じかなと思います。

コミュニケーション関連機能

商品名評価(10点満点)
Echo Show8
Nest Hub7
Clova Desk10

スマートディスプレイは、コミュニケーションにも利用できます。このコミュニケーションとは主に「音声通話」「ビデオ通話」「メッセージ」機能を指します。

この点、最も利便性が良いのが、「LINE」に対応しているClova Deskです。LINEはコミュニケーションツールとして、一番利用者が多いためです。
Clova DeskのLINEでは以下の機能を有しており、かつディスプレイ上に通話ボタンが配置されていることから使い勝手が良いです。固定電話のように使えます。
【Clova Deskの機能】
・ビデオ通話
・トーク内容の確認
・メッセージの送受信

▲このボタンを押して通話相手を指定すると、すぐにビデオ通話できるので操作がかなり楽。

一方で、Echo Showも負けていません。LINEが使えるという意味で使い勝手はClovaほどではありませんが、EchoデバイスまたはAlexaアプリを導入しているスマホで音声通話やビデオ通話・メッセージのやりとりができたりします。さらに、Alexaには「呼びかけ機能」や「アナウンス機能」を有しているので、家庭内の内線として利用することも可能です。

Echo Show 5
▲Echo Show 5は使わないときはフロントカメラをオフにできるのも地味に嬉しい点。

一方で、Nest Hub Maxは最上位モデルのNest Hub MaxのみGoogle Duoと連携したビデオ通話が可能で、安いNest Hubではこれが利用できないのが欠点(カメラが付いていない)
EchoやClovaと比べると少しとっつきにくい部分がありますが、Google Duoはスマホアプリを簡単にインストールできますので、これを利用する場合Nest Hub Maxを選びましょう。

基本的には、LINEが使えるClova Deskが良いですが、LINEを利用していない方もいると思いますし、Echo ShowやNest Hubも選択肢はありますので、利用用途に応じて選択してみてください。

スケジュール管理

商品名評価(10点満点)
Echo Show10
Nest Hub8
Clova Desk6

スケジュール管理はスマートディスプレイの主要機能の一つ。

話しかけるだけで予定登録・読み上げができたり、タスク管理をすることができるので、とても便利です。

スケジュール管理に関しては、Echo Showシリーズが最も高機能で、連携サービスも豊富です。特に、Googleカレンダーだけでなく、Office365やiCloudとも連携することができ、iPhoneユーザーの方や仕事でWindows PCを使っている方の利用もカバーします。

▲予定表示はこんなかんじでできます。(Echo Show 5での表示)

Nest HubはもちろんGoogleカレンダーと連携することができるのですが、純正機能なわりにこのGoogleカレンダーの使い勝手は、機能的な点で、Echo Showと変わりません。
他のカレンダーと連携することができないため、Echo Showと比較してしまうと見劣りします。

▲こんな感じでGoogleカレンダーに予定追加できます。

一方ClovaもGoogleカレンダーやiCloudカレンダーと連携できます。ただし、予定を読み上げてもらうのは可能なものの、予定の追加・削除が現時点でできないことです。
スマホとかで登録すれば良い話なのですが、音声でサクッと登録できるのも音声アシスタントのメリットの一つなので、これが使えないのは結構致命的。

総じて、機能性が一通り備わっており、連携サービスも豊富なEcho Showがおすすめです。

タスク管理・リマインダー

商品名評価(10点満点)
Echo Show10
Nest Hub6
Clova Desk6

音声アシスタントでは、Todo管理もできちゃいます。登録や読み上げをハンズフリーで行ってくれるので、使い勝手が良い機能の一つです。

スマートディスプレイであれば、視覚情報としても確認できるため、文字として頭に残りやすいのも良い点。

そんなタスク管理機能ですが、それぞれの使い勝手について比較します。

Echo Showの場合、リスト表示が可能で使い勝手が良いです。タッチパネルで「完了」フラグを立てることもできるので、タスク管理に向いています。
また、指定時刻にテキスト・音声でアラートしてくれるリマインダーも設定でき、充実しています。

▲このようなリストになっています。スマホからだとAmazonの検索結果に直接ジャンプできたりするのも便利です。

一方でNest Hubの場合は、タスク管理機能に対応していません。代替機能として「リマインダー」機能、「覚えておいて」という機能がありますが、Todoリスト的に利用ができるEcho Showの方が使いやすい部分があります。

Clova Deskは独自機能として「リマインダー」「メモ機能」があり、これが覚え書きとして役に立ちますが、そのメモはスマホと同期されず、あくまでClova Deskの中で利用できるものなので、少し使い勝手が低いです。

タイマー・アラーム

商品名評価(10点満点)
Echo Show10
Nest Hub10
Clova Desk9

地味に実用性が高い機能がタイマー・アラーム機能。

音声アシスタント系デバイスで最も多く利用しているのは、この機能という方も多いと思います。

この点、どのスマートディスプレイにも搭載されており、視覚的にタイマー表示をしてくれるので使い勝手が良いです。

細かい特徴としては以下の通り。

  • Echo Showでは「アラームの終了」をトリガーにスマートホームデバイスや音楽、天気予報を実行できる(定型アクション機能
  • Echo ShowとNest Hubではタイマーに名称をつけることができる(タイマーを複数設定するときに重宝する。)
nest hub
▲Nest Hubのタイマー表示は結構おしゃれです。

といったところくらいですが、基本的にどのデバイスでも不自由なく利用できるので、どれを選んでも問題ありません。

スマートホーム(家電操作)

商品名評価(10点満点)
Echo Show10
Nest Hub10
Clova Desk8

スマートディスプレイで目立った機能がこのスマートホーム。

様々なデバイスと連携して、声で家電操作や自動制御ができるのがとても便利。

この点、どのスマートディスプレイでも対応していますが、以下の細かい違いがあります。

まず、Echo Showの特徴は、以下の3点。
・連携できる外部デバイスが非常に豊富
・定型アクション機能で細かい仕組みづくりが可能
・タッチディスプレイでもそこそこ家電操作ができる

Alexaはスマートホームにかなり力を入れており、連携できるデバイスによっては、各種家電の細かい制御(エアコンの温度変更やテレビのチャンネル変更)もできるようになっています。

加えて、定型アクションもそのパターンは非常に豊富です。Nest Hubのルーティン機能でもほぼ同様のことができるのですが、「遅延設定(待機)」ができたり、センサーをトリガーに置いた自動制御まで可能と、できる仕組みづくりのパターンは最も多いです。

▲連携デバイスが豊富なことで、こんなトリッキーなこともできちゃうのが面白いところ。

続いて、Nest Hubの特徴です。
・連携できる外部デバイスが非常に豊富
・ルーティン機能の自由度が高い(位置情報による自動制御まで可能)
・タッチディスプレイでもかなり操作できる


といった形で、Alexaに負けず劣らずといったところです。
特にルーティン機能は非常に優秀で、あらゆるアクションを組み込めます。
また、タッチパネルでの操作も同様にメニュー化されており、非常に行いやすくなっています。

▲かなり細かいポイントなのですが、照明の調色まで対応しているのは「Nest Hub」のみです。

最後に、Clova Deskの特徴です。
・連携できる外部デバイスは少ない
・赤外線リモコン操作の家電であれば、別途連携デバイスを用意する必要がない
・タッチパネルで操作できない


Clova Deskは連携できるデバイスがEcho ShowやNest Hubに比べて少ないのが欠点ですが、大きな特徴は赤外線リモコン機能が内蔵されていることです。
例えばAlexaやGoogleアシスタントのデバイスでこれを実現する場合、別途スマートリモコンの購入・連携設定が必要となりますが、これが一切不要で音声操作が可能となります。導入が楽というのは、設定トラブルの多いネットワーク系のデバイスでは、とても重要なことです。
一方で、機能は少し貧弱で、タッチパネル上で家電操作ができなかったり、外出先からこの赤外線リモコン機能を利用することができません。

とはいえ、この簡単・サクッと利用できるというのがClova Deskの大きな特徴です。スマートホーム入門用としてはベストなデバイスではあります。

▲簡単な家電制御ならClova Desk単体でできるのが良い点。

という感じで、各社細かい特徴がありますが、スマートホームの性質上、基本的には拡張性の高いEcho ShowかNest Hubを選択が良いかなと思います。

Clova Deskはサクッと簡単に家電の音声操作という体験をしたい方におすすめです。

調べ物関連

商品名評価(10点満点)
Echo Show6
Nest Hub10
Clova Desk6

調べ物用途では、スマートスピーカーと比較して、視覚的に表示できるスマートディスプレイが使いやすいです。

情報がディスプレイに残るので、頭に入りやすいです。

そんな調べ物用途ですが、どのスマートディスプレイでも、人物・用語検索といったことは可能です。

しかし、メーカーそれぞれの特性から細かい部分に差があります。

この点で最も良いのは、Google先生が作った「Nest Hub」。
Nest Hubの大きな特徴は以下の2点。
1.経路検索・施設検索機能(Google Maps)の使い勝手がかなり高い
2.翻訳機能が英和・和英どちらも対応でかつ精度が高い(Google翻訳)

特に1.については、スマホと同じように電車や車での経路検索はもちろん、地図情報まで表示できます。Google Mapsがある以上、他のスマートディスプレイがこの使い勝手に勝るのは難しいと感じます。

2.の翻訳機能についても同様です。Googleアシスタントは言語認識精度が他と比べて高く、音声で話しかけてもしっかり漢字や文節変換をしてくれます。翻訳を利用する際にも誤変換率が少なく、しっかり英和〜和英変換してくれます。

▲スマホのGoogle Mapsと変わらない表示でかなり使いやすい。
調べた情報はスマホに転送してくれるので、外出先でもシームレスにナビができる。

Echo Showについては、Nest Hubで述べた実用性の高い2点の変換率や情報量が低い部分があります。経路検索については施設情報はそこそこ表示してくれるものの、Nest Hubと違い地図データを表示できなかったりすることや、誤認識したり特に和英で正常に変換されなかったりすることも多いです。

ただし、Echo ShowはAmazonのショッピング機能を利用できるので、商品情報・価格を調べたり評価を見たりするのには活用できたりします。

Clova Deskも電車の運行情報は教えてくれますが、Nest Hubと比べると機能性が圧倒的に足りないです。
翻訳についても、和英・英和ともに実施してくれますが、対応言語などやはり劣る部分があります。

その他の特徴

ここまでは主要機能について述べてきましたが、最後に一律に評価できない、製品の持つコンセプトや独自機能について紹介します。

Amazonは上記以外にもかなり多くの機能があります。その代表格は、Amazonでの買い物機能です。ディスプレイで商品情報を表示もしてくれますし、話しかけて即座に購入・買い物かごに追加など、音声ショッピングが楽しめます。
それ以外にもKindleAudibleによるオーディオブック再生など、Amazonの他のサービスとの高い親和性・コンテンツの豊富さも見逃せないポイントです。

ちなみにAmazonデバイスでは、Echo Show以外に、Fire HDタブレットがAlexaに対応しており、Echo Showと同様の使い方ができる「Showモード」を有しています。端末性能(マイク・音質)は落ちますが、実はEcho Showよりもコスパ・携帯性ともに良い部分もあり、合わせてご検討ください。

▲消耗品やスナック菓子などサクッと書いたい時にかなり便利。

一方Nest Hub(というかGoogleアシスタント)の特徴は音声の認識精度が非常に高いことです。
これは正確にデータを取っているわけではないですが、その評判としても、日常的に音声アシスタントを利用している私としても、Googleアシスタントが最も認識率が高いと感じます。
特に、漢字変換・文節の認識、特定の固有名詞(特にスマートホームの操作家電)の認識率が高く、普段使いでもストレスが低いです。
それ以外にも少し先述していますが、キャスト機能の使い勝手が良いです。
特にAndroidデバイスでの利用時に、画面を丸ごとNest Hubに転送できるので、サブディスプレイのように利用できます。
このようなスマホとの連携性と言う点では、メーカーであるGoogleがAndroid OSを握っている以上、Nest Hubが最も強い部分です。

▲Googleアシスタントでの操作が目立つNest Hubですが、実用面ではこのキャスト機能が一番の目玉なのではと思っていたりもします。

最後にClova Deskは簡単に使えることです。
Clova Deskはこの記事の様々な箇所で述べていますが、設定・操作が簡単と言う点が目立ちます。
とりわけ配慮が行き届いていると感じるのが「コマンドガイド」と呼ばれるフレーズ集です。
画面上からすぐにアクセスできるようになっており、できることがわかりにくいスマートディスプレイでも使い方を把握しやすいよう、工夫がされています。

さらに、Clova Deskでは、お子さん向けの機能が充実しています。
・世界の童話を読み上げ
・日本昔話を読み上げ
・動物の鳴き声

このような形で、全般的にスマートディスプレイ初心者でも気軽に利用できるというのが、Clova Deskの特徴です。

▲画面のボタンをタップすれば、フレーズをサクッと見ることができます。

本体仕様について

最後に本体仕様をまとめておきます。設置スペースを決める際のご参考となれば幸いです。

項目Echo Show 10Echo Show 8Echo Show 5Nest HubClova Desk
画面10.1インチスクリーン
(1280 x 800)
8.0インチ
(1280×800)
5.0インチ
(960×480)
7 インチタッチスクリーン
1024×600
7インチタッチスクリーン
1024×600
カメラ13MP13MP2MP5MP
スピーカー2.1チャンネルシステム: 1インチツイーター x 2 (ステレオ)、
2.5インチウーファー
2.0インチ 10Wスピーカー x 2、パッシブ低音ラジエーター1.65インチ(42mm)フルレンジスピーカーフルレンジ スピーカーフルレンジ スピーカー
外部出力BluetoothBluetoothBluetoothBluetoothBluetooth
サイズと重量251 mm x 230 mm x 172 mm、2560 g200mm x 130mm x 99mm、1,037g148mm x 86mm x 73mm、410g178.5x118x67.3 mm、480g181x173x104.5 mm
電源30W30W30W15W20W、バッテリー内蔵(3000mAh)
Echo Show 10円周(直径)は約37cm
▲Echo Show 10だけは、ディスプレイが回転するため、
37cm×37cmの設置スペースが必要なので、ご注意ください。

Clova Deskは、バッテリーを内蔵しているのが特徴ですね。少し配置を変える際などに重宝します。

まとめ

これまでの評価を各製品軸にまとめると以下の通りです。

星は10段階評価を5段階に変換しています。

Echo Show レビュー
総合評価:4.5
echo show

Amazonは、通販に限らず「Amazonプライム」を代表とした多くのサービスがあります。
特にプライムビデオ・Kindle/Audibleの読み上げ機能・Amazonでの買い物機能は、Echo Showだけの特徴です。
普段Amazonを利用されていない方でも、ニュース機能やスマートホーム機能などの使い勝手が良く、万人におすすめできるスマートディスプレイです。

メリット

  • Amazonサービスとの親和性が良い
  • コミュニケーション関連・タスク管理機能も充実
  • スマートホームの仕組みづくりがしやすい(特に定型アクション)

デメリット

  • 調べ物関連に弱い
  • Amazonプライムを契約していないと使い勝手が悪い
Nest Hub レビュー
総合評価:4.5
nest hub

Nest Hubは、Googleが培ってきたサービス・AIを使えてとても使い勝手が良い。特にYouTube、経路検索関連の機能は使い勝手が抜群に良い。また、キャスト機能に代表されるAndroidスマホとの親和性も高く、サブディスプレイとして利用できる。安い価格帯のラインナップがないのが欠点ではあるが、これも万人におすすめの製品。

メリット

  • Googleサービスとの親和性が高い
  • 言語の認識精度が高い
  • 経路検索など調べ物用途で使い勝手が良い

デメリット

  • コミュニケーション関連機能が弱め
  • Echo Showに比べて同スペックでの価格が高い
Clova Desk レビュー
総合評価:3.5
clova desk

Clova Deskは、日本で最も利用されているSNSの一つ:LINEが使えるのが最大の特徴。そのため、コミュニケーション関連機能は最も使い勝手が良い。細かい機能性では他社に劣る部分も多いが、「コマンドリスト」や「ファミリー向け」に代表されるシンプル・簡単な利用感が好印象。

メリット

  • LINEが利用できる
  • 簡単・シンプルに使える
  • ファミリー向けの機能が多め

デメリット

  • 機能面から見るとコスパが悪い
  • AmazonやGoogleに押され気味

今回述べた記事の中で、細かい点に惹かれる部分があれば検討要素に入れていただき、購入判断の一助になれば幸いです。

さらに、各特徴のさらに詳細について、細かい画像・動画付きでそれぞれ以下のレビュー記事も用意していますので、合わせてご参考まで!

レビューまとめ

おまけ:こんなおしゃれなスマートディスプレイもありますよ(Atmoph Window 2)

Kou

Kou

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特に「スマートホーム」に関する情報が充実しています!
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