スマートスピーカーに続いて登場したのが「スマートディスプレイ」。
音声操作中心のデバイスでもディスプレイが付いて情報を視覚的に表示してくれると、その使い勝手の良さも格段に上がります。
私も全製品利用してきましたので、今回は、最近どんどん増えていっているスマートディスプレイのおすすめについて実機を利用して得た感想踏まえご紹介していきます。
もくじ
【選び方】基本的には自分が良く利用しているサービスを軸に考えよう
一般的に音声アシスタント内蔵のスマートディスプレイのラインナップとしては、以下の4製品が存在します。
- Appleはスピーカータイプの「HomePod」のみで、ディスプレイタイプの製品は出ていません。
- サードパーティ製で一部スマートディスプレイに相当する製品が出ていますが、今回の記事はメーカー純正品での比較です。
実際に利用してみて共通しているのが、やはりメーカーごとに独自のサービスを有しており、それぞれとの連携性・親和性に優れているということです。
Echo Show | Nest Hub | Clova Desk | |
---|---|---|---|
製品画像 | ![]() | ![]() | ![]() |
メーカー | Amazon | LINE | |
独自サービス | Amazonプライム ※プライムビデオ、Amazon Music、ショッピングなど | Googleサービス ※YouTube、Google Maps、Google翻訳など | LINE (トーク・ビデオ通話など) |
よって、当然ですが、まずは自分が使いたいサービスを軸にスマートディスプレイを選ぶのがおすすめです。
とはいえ、これらサービスを横断的に利用しており、かつ細かい機能の使い勝手を含めて検討したい方も多いのではないでしょうか。音声アシスタント系のデバイスはできることがわかりにくく、この辺がブラックボックスになっていると思います。
というわけで、実際に全製品を利用した経験を踏まえ、今回はこの部分を徹底的に比較していきますので、購入の一助になればと思います。
主要10項目に分けた評価
スマートディスプレイを比較する上で、今回は音声アシスタントの主要機能をジャンルごとに整理して体系的に述べていきたいと思います。
このジャンル分けは、それぞれのメーカーが元々得意としている分野があるので、評価にバイアスがかかっているように見えてしまう部分もあるかと思いますが、できるかぎりフラットに見ていきますので、ご容赦ください。
音楽再生
商品名 | 評価(10点満点) |
---|---|
Echo Show | 9 |
Nest Hub | 10 |
Clova Desk | 9 |
これはどのスマートディスプレイでも押しの機能の一つになっており、すべてのサービスで再生できます。
対応サービスとしては以下の表の通り。Echo Show(Alexa)の対応の多さが目立つところですね。
Echo | Nest | Clova | |
---|---|---|---|
サービス | ・Amazonプライムミュージック ・Amazon Music Unlimited ・Amazon Music HD ・Spotify ・Apple Music ・うたパス ・dヒッツ ・AWA | ・Google Play Music ・YouTube Music ・Spotify ・うたパス ・dヒッツ ・AWA | ・LINE MUSIC |
Echo Showの特徴は、Amazon Musicで利用した場合に歌詞表示が非常に見やすいのと、ラインナップにスマートスピーカーと比較しても最上位クラスの音質を誇る、「Echo Show」を有していることです。

一方Nest Hubの特徴は、YouTube Musicに対応していることによってMV付きで音楽を聞けることですね。本体の音質はEcho Showほど良くはありません。

Clova Deskは、AmazonやGoogleと比較するとこれといって特徴がないですが、劣る点も特にありません。LINE MUSICの利用者は国内でも多いと思いますし、これのヘビーユーザーであればおすすめします。本体の音質は、Echo Showほどよくありません。
総合的には、ラインナップとして最上位の音質・大画面での自動歌詞スクロール機能を有するEcho Showがおすすめですが、本体の音質面は別途Bluetoothスピーカーでカバーできたりもします。
また、どの製品でも基本的な機能(音声による楽曲指定やコントロール機能)は揃っていますので、あくまで自分が現在利用しているサービスを軸に検討するのが良いかと思います。
動画再生
商品名 | 評価(10点満点) |
---|---|
Echo Show | 9 |
Nest Hub | 10 |
Clova Desk | 9 |
やはりディスプレイ付きという特徴から、動画再生にはどの製品も対応しています。
それぞれのサービスの対応状況は以下の通りです。
Echo Show | Nest | Clova | |
---|---|---|---|
サービス | ・プライムビデオ ・YouTube | ・YouTube | ・Abema TV ・YouTube |
とぱっと見ではこのような違いがあり、一見Nest Hubの選択肢は少ないかなというようにも見えますが、詳細について解説していきます。
Nest Hubは、パッと見動画の対応状況が少ないですが、やはりGoogleが出しているスマートディスプレイである以上、YouTubeの機能性が豊富です。他にはない以下のような機能があり、使い勝手が非常に良いです。
・音声によるダイレクト検索
・巻き戻し・早送りが音声で可能
・関連動画の自動再生
加えてNest Hubにはキャスト機能を有しています。これは、スマホで見ている動画配信サービスをそのままディスプレイに転送できるもので、これで現状どのスマートディスプレイでも対応していないNetFlixやHuluなどの動画再生ができてしまいます。これにより、Nest Hubの優位性が一段階上を行っているかなと思います。

一方でEcho Showではプライムビデオが現状唯一再生でき、それ以外にもNest Hubより機能性が落ちますが、内蔵ブラウザからYouTubeが見れたりするので、プライムビデオを多用しているならEcho Showがおすすめです。

Clova DeskはAbema TVを多く視聴している方におすすめします。これはNest Hubのキャスト機能で見ることができますが、Clova DeskにはAbema TVの専用UIがあるので、話しかけて直接起動や、タッチパネルからの操作がしやすいためです。
総じて、こちらも自分がよく見る動画サービスを主軸に選ぶのが良いですが、現状ではキャスト機能を含めた使い勝手の良さから、Nest Hubがわずかに優れているかなという感じです。
ニュースの再生
商品名 | 評価(10点満点) |
---|---|
Echo Show | 10 |
Nest Hub | 8 |
Clova Desk | 4 |
スマートディスプレイでのニュース再生。スマートスピーカーと違い映像つきでわかりやすいです。
ニュースの再生では、Echo Showが一つ抜けているかなと思います。その理由は、豊富なフラッシュニュース向けのスキルがある点です。
例えば、Nest Hubの場合、スキルのニュース配信は2019年9月現在、計19スキル(アクション)となっていますが、Echo Showの場合、なんと160スキルあります。
ディスプレイ対応していないものも多いですが、Amazonはスキルが一つのマーケットとなっており、特に専門メディア・ブログメディアの対応状況が豊富なので、お気に入りのメディアがあるか否かはこちらから調べてみてください。

一方でNest Hubもニューススキルの数で見るとそこまで多くはないですが、各ジャンルで最低限は揃っていますし、操作のしやすいYouTubeにはニュースコンテンツも多く存在しているので、おすすめです。
なお、Clova DeskはAmazonやGoogleと比較してしまうとかなり劣ります。ニュース再生は現状カテゴリ別に対応しておらず、ニュースの読み上げも映像付きでなく、話題のニュースをトピック(テキスト)のみ読み上げるという機能のみであるためです。
これはAbema TVのライブニュースでカバーするといった感じかなと思います。
コミュニケーション関連機能
商品名 | 評価(10点満点) |
---|---|
Echo Show | 8 |
Nest Hub | 7 |
Clova Desk | 10 |
スマートディスプレイは、コミュニケーションにも利用できます。このコミュニケーションとは主に「音声通話」「ビデオ通話」「メッセージ」機能を指します。
この点、最も利便性が良いのが、やはり「LINE」を有するClova Deskです。日本においてはコミュニケーションのプラットフォームとして確立されているので、これを利用している方は非常に多いのではないかなと思います。
Clova DeskのLINEでは以下の機能を有しており、かつディスプレイ上に通話ボタンが配置されていることから使い勝手が良いです。まるで固定電話のように使えます。
・ビデオ通話
・トーク内容の確認
・メッセージの送受信

一方で、Echo Showも負けていません。LINEが使えるという意味で使い勝手はClovaほどではありませんが、EchoデバイスまたはAlexaアプリを導入しているスマホで音声通話やビデオ通話・メッセージのやりとりができたりします。さらに、Alexaには「呼びかけ機能」や「アナウンス機能」を有しているので、まるで家庭内の内線として利用することも可能です。

一方で、Nest Hub Maxは最上位モデルのNest Hub MaxのみGoogle Duoと連携したビデオ通話が可能で、安いNest Hubではこれが利用できないのが欠点(カメラが付いていない)
EchoやClovaと比べると少しとっつきにくい部分がありますが、Google Duoはスマホアプリを簡単にインストールできますので、これを利用する場合Nest Hub Maxを選びましょう。
基本的には、LINEが使えるClova Deskが良いですが、LINEを利用していない方もいると思いますし、Echo ShowやNest Hubも選択肢はありますので、やはり利用用途に応じて選択してみてください。
スケジュール管理
商品名 | 評価(10点満点) |
---|---|
Echo Show | 10 |
Nest Hub | 8 |
Clova Desk | 6 |
スケジュール管理はスマートディスプレイの主要機能の一つ。話しかけるだけで予定登録・読み上げができたり、タスク管理をすることができるので、とても便利です。
この点Alexaを有するEcho Showが高機能です。連携サービスが最も豊富。特に、Googleカレンダーだけでなく、Office365やiCloudとも連携することができ、iPhoneユーザーの方や仕事でWindows PCを使っている人もカバーします。

Nest HubはもちろんGoogleカレンダーと連携することができるのですが、純正機能なわりにこのGoogleカレンダーの使い勝手は、機能的な点で、Echo Showと変わりません。
及第点ではありますが、他のカレンダーと連携することができないため、Echo Showと比較してしまうと見劣りする部分です。

一方ClovaもGoogleカレンダーやiCloudカレンダーと連携できます。予定を読み上げてもらうのは可能なのですが、欠点は予定の追加・削除が現時点でできないことです。
スマホとかで登録すれば良い話なのですが、音声でサクッと登録できるのも音声アシスタントのメリットの一つなので、これが使えないのは結構致命的。
総じて、機能性が一通り備わっており、連携サービスも豊富なEcho Showがおすすめです。
タスク管理・リマインダー
商品名 | 評価(10点満点) |
---|---|
Echo Show | 10 |
Nest Hub | 6 |
Clova Desk | 6 |
音声アシスタントでは、Todo管理もできちゃいます。登録や読み上げをハンズフリーで行ってくれるので、これも使い勝手が良い機能の一つです。スマートディスプレイであれば、視覚情報としても確認できるため、これも頭に残りやすいのが良い点。
そんなタスク管理機能ですが、それぞれの使い勝手はどうでしょうか。
まずEcho Showの場合、リスト表示が可能で使い勝手が良いです。タッチパネルで「完了」フラグを立てることもできるので、タスク管理に向いています。
また、指定時刻にテキスト・音声でアラートしてくれるリマインダーも設定でき、充実しています。

一方でNest Hubの場合は、タスク管理機能に現状対応していません。代替機能として「リマインダー」機能、「覚えておいて」という機能がありますが、Todoリスト的に利用ができるEcho Showの方が使いやすい部分があります。
Clova Deskは独自機能として「リマインダー」「メモ機能」があり、これが覚え書きとして役に立ちますが、そのメモはスマホと同期されず、あくまでClova Deskの中で利用できるものなので、少し使い勝手が低いです。
タイマー・アラーム
商品名 | 評価(10点満点) |
---|---|
Echo Show | 10 |
Nest Hub | 10 |
Clova Desk | 9 |
地味に実用性が高い機能がタイマー・アラーム機能。音声アシスタント系デバイスで最も多く利用しているのは実はこの機能という方も多いのではないでしょうか。
この点、どのスマートディスプレイにも搭載されており、視覚的にタイマー表示をしてくれるので使い勝手は良いです。
細かい特徴としては以下の通り。
- Echo Showでは「アラームの終了」をトリガーにスマートホームデバイスや音楽、天気予報を実行できる(定型アクション機能)
- Echo ShowとNest Hubではタイマーに名称をつけることができる(タイマーを複数設定するときに重宝する。)

といったところくらいですが、基本的にどのデバイスでも不自由なく利用できるので、どれを選んでも問題ありません。
スマートホーム
スマートディスプレイで目立った機能がこのスマートホーム。様々なデバイスと連携して、声で家電操作や自動制御ができたりします。
この点、どのスマートディスプレイでも充実していますが、細かい違いがあります。
まず、Echo Showの特徴は、以下の3点。
・連携できる外部デバイスが非常に豊富
・定型アクション機能が豊富であらゆる仕組みづくりが可能
・タッチディスプレイでもそこそこ家電操作ができる
Alexaはスマートホームにかなり力を入れているように見受けられ、連携できるデバイスによっては、各種家電の細かい制御(エアコンの温度変更やテレビのチャンネル変更)もできるようになっています。
加えて、定型アクションもそのパターンは非常に豊富です。Nest Hubのルーティン機能でもほぼ同様のことができるのですが、「遅延設定(待機)」ができたり、センサーをトリガーに置いた自動制御まで可能と、できる仕組みづくりのパターンは最も多いと言ってよいでしょう。
続いて、Nest Hubの特徴です。
・連携できる外部デバイスが非常に豊富
・ルーティン機能は「アクションを絡めた仕組みづくり」まで実現可能
・タッチディスプレイでもかなり操作できる
といった形で、Alexaに負けず劣らずといったところです。
特にルーティン機能は非常に優秀で、あらゆるアクションを組み込めます。これはAlexaのカスタムスキルでは実現できないことです。
また、タッチパネルでの操作も同様にメニュー化されており、非常に行いやすくなっています。

最後に、Clova Deskの特徴です。
・連携できる外部デバイスは少ない
・赤外線リモコン操作の家電であれば、別途連携デバイスを用意する必要がない
・タッチパネルで操作できない
Clova Deskは連携できるデバイスがEcho ShowやNest Hubに比べて少ないのが欠点ですが、大きな特徴は赤外線リモコン機能が内蔵されていることです。
例えばAlexaやGoogleアシスタントのデバイスでこれを実現する場合、別途スマートリモコンの購入・連携設定が必要となりますが、これが一切不要でサクッと音声操作が可能となります。このような導入が楽というのは、トラブルの多いネットワークデバイスでは、非常に重要なことです。
一方で、機能は少し貧弱で、タッチパネル上で家電操作ができなかったり、外出先からこの赤外線リモコン機能を利用することができません。
とはいえ、この簡単・サクッと利用できるというのがClova Deskの大きな特徴のため、特にわかりにくいスマートホーム入門用としてはベストなデバイスではあります。
という感じで、各社特徴がありますが、スマートホームの性質上、基本的には拡張性の高いEcho ShowかNest Hubを選択が良いかなと思います。Clova Deskはサクッと簡単に家電の音声操作という体験をしたい方におすすめです。
調べ物関連
商品名 | 評価(10点満点) |
---|---|
Echo Show | 6 |
Nest Hub | 10 |
Clova Desk | 6 |
調べ物用途では、スマートスピーカーと比較して、やはり視覚的に表示できるスマートディスプレイが使いやすいです。情報がディスプレイに残るので、頭に入りやすいです。
そんな調べ物用途ですが、どのスマートディスプレイでも、人物・用語検索といったことは可能です、がメーカーそれぞれの特性から細かい部分に差があります。
さすがGoogle先生を有する「Nest Hub」が1日の長があります。
Nest Hubの大きな特徴は以下の2点。
1.経路検索・施設検索機能(Google Maps)が圧倒的に優れる
2.翻訳機能が英和・和英どちらも対応でかつ精度が高い(Google翻訳)
特に1.については、スマホと同じように電車や車での経路検索はもちろん、地図情報まで表示できます。この機能はやはり昔からGoogle Mapsで培ってきたものがあるのでしょう。他のスマートディスプレイでこの使い勝手に追いつく気がしません。
2.の翻訳機能についても同様です。基本的にGoogleアシスタントは言語認識精度が他と比べて高く、音声で話しかけてもしっかり漢字や文節変換をしてくれます。翻訳を利用する際にも誤変換率が少なく、しっかり英和〜和英変換してくれます。

Echo Showについては、Nest Hubで述べた実用性の高い2点の変換率や情報量が低い部分があります。経路検索については施設情報はそこそこ表示してくれるものの、Nest Hubと違い地図データを表示できなかったりすることや、誤認識したり特に和英で正常に変換されなかったりすることも多いです。
ただし、Echo ShowはAmazonのショッピング機能を利用できるので、商品情報・価格を調べたり評価を見たりするのには活用できたりします。
Clova Deskも電車の運行情報は教えてくれますが、Nest Hubと比べると機能性が圧倒的に足りないです。
翻訳についても、和英・英和ともに実施してくれますが、対応言語などやはり劣る部分があります。
その他特徴
ここまでは主要機能について述べてきましたが、最後に一律に評価できない、製品の持つコンセプトや独自機能について紹介します。
Amazonは上記以外にもかなり多くの機能を有しています。その代表格は、Amazonでの買い物機能です。ディスプレイで商品情報を表示もしてくれますし、話しかけて即座に購入・買い物かごに追加など、音声ショッピングが楽しめます。
それ以外にもKindleやAudibleによるオーディオブック再生など、Amazonの他のサービスとの高い親和性・コンテンツの豊富さも見逃せないポイントです。
ちなみにAmazonデバイスでは、Echo Show以外に、Fire HD 8、Fire HD 10がAlexaに対応しており、Echo Showと同様の使い方ができる「Showモード」を有しています。端末性能(マイク・音質)は落ちますが、実はEcho Showよりもコスパ・携帯性ともに良く、オススメだったりしますので、合わせてご検討ください。

一方Nest Hub(というかGoogleアシスタント)の特徴は音声の認識精度が非常に高いことです。
これは正確にデータを取っているわけではないですが、日常的に全音声アシスタントを利用している私としても、Googleアシスタントが最も認識率が高いと感じます。
特に、漢字変換・文節の認識、特定の固有名詞(特にスマートホームデバイスの操作時)の認識率が高く、普段使いでもストレスが低いです。
それ以外にも少し先述していますが、キャスト機能の使い勝手が良いです。
特にAndroidデバイスでの利用時に、画面を丸ごとNest Hubに転送できるので、まるでPCで言うところのサブディスプレイのように利用できます。
このようなスマホとの連携性と言う点では、メーカーであるGoogleがAndroid OSを握っている以上、Nest Hubが最も強い部分です。

最後にClova Deskは簡単に使えることです。
Clova Deskはこの記事の様々な箇所で述べていますが、設定・操作が簡単と言う点が目立ちます。
とりわけ配慮が行き届いているのが「コマンドガイド」と呼ばれるフレーズ集です。
画面上からすぐにアクセスできるようになっており、できることがわかりにくいスマートディスプレイでも使い方を把握しやすいよう、工夫がされています。
さらに、Clova Deskでは、お子さん向けの機能が充実しています。
・世界の童話を読み上げ
・日本昔話を読み上げ
・動物の鳴き声
このような形で、全般的にライト層でも気軽に利用できるというのが、Clova Deskの特徴ですね。

本体仕様について
最後に本体仕様をまとめておきます。スマートディスプレイは基本家のどこかに常設するものであるため、設置スペースの観点で結構重要です。
Echo Show | Echo Show 5 | Nest Hub | Clova Desk | |
---|---|---|---|---|
画面 | 10.1インチタッチスクリーン 1280 x 800 | 5.5インチタッチスクリーン 960 x 480 | 7 インチタッチスクリーン 1024×600 | 7インチタッチスクリーン 1024×600 |
カメラ | 5MP | 1MP(カバー付き) | – | 5MP |
スピーカー | 2.0インチ×2パッシブラジエーター、 Dolbyデュアルスピーカー | 1.65インチ 4W スピーカー | フルレンジ スピーカー | フルレンジ スピーカー |
外部出力 | Bluetooth | Bluetooth、3.5mmステレオジャック | Bluetooth | Bluetooth |
サイズと重量 | 246mm x 174mm x 107mm、1,755g | 148mm x 86mm x 73mm、410g | 178.5x118x67.3 mm、480g | 181x173x104.5 mm |
電源 | 30W | 15W | 15W | 20W、バッテリー内蔵(3000mAh) |
実際に使った感覚として、Echo Showは思った以上にサイズ感が大きかったので、デスク置きしたい方は注意です。
それ以外の大きな特徴として、Clova Deskは、バッテリーを内蔵していることです。これはスマートディスプレイの中でもClova Deskにしかない大きな特徴で、少し配置を変える際などに非常に重宝します。
まとめ
これまでの評価を各製品軸にまとめると以下の通りです。

Amazonは、通販に限らず「Amazonプライム」を代表とした多くのサービスを有しています。
特にプライムビデオ・Kindle/Audibleの読み上げ機能・Amazonでの買い物機能は、Echo Showだけの特徴です。
普段Amazonを利用されていない方でも、ニュース機能やスマートホーム機能などの使い勝手が良く、万人におすすめできるスマートディスプレイです。
メリット
- Amazonサービスとの親和性が良い
- コミュニケーション関連・タスク管理機能も充実
- スマートホームの仕組みづくりがしやすい(特に定型アクション)
デメリット
- 調べ物関連に弱い

Nest Hubは、Googleが培ってきたサービス・AIを使えてとても使い勝手が良い。特にYouTube、経路検索関連の機能は抜群に使い勝手がよい。また、キャスト機能に代表されるAndroidスマホとの親和性も高く「生活のサブディスプレイ」として利用できる。安い価格帯のラインナップがないのが欠点ではあるが、これも万人におすすめの製品。
メリット
- Googleサービスとの親和性が高い
- 言語の認識精度が高い
- 経路検索など調べ物用途で使い勝手が良い
デメリット
- コミュニケーション関連機能が弱め

Clova Deskは、日本で最も利用されているSNSの一つ:LINEが使えるのが最大の特徴。そのため、コミュニケーション関連機能は最も使い勝手が良い。細かい機能性では他社に劣る部分も多いが、「コマンドリスト」や「ファミリー向け」に代表されるシンプルな利用感は好印象。
メリット
- LINEが利用できる
- 簡単・シンプルに使える
- ファミリー向けの機能が多め
デメリット
- 機能面から見るとコスパが悪い
今回述べた記事の中で、細かい点に惹かれる部分があれば検討要素に入れていただき、購入判断の一助になれば幸いです。
さらに、各特徴のさらに詳細について、細かい画像・動画付きでそれぞれ以下のレビュー記事も用意していますので、合わせてご参考まで!
レビューまとめ
随時追記していきますが、もし「この観点で比較してほしい!」などのご意見あれば記事最下部のコメント欄までどうぞ!