家電リモコンをスマホにひとまとめにできたり、スマートスピーカーから音声操作ができる便利な製品、それがスマートリモコン。
スマートリモコンとは、シンプルに言うと、「Wi-Fi対応した学習リモコン」です。
あらゆる赤外線リモコンの信号を端末に覚え込ませ、スマートフォンやスマートスピーカーからネットワーク経由でその赤外線信号を発信することができます。

この仕組みによって、様々なデバイスから、家電の遠隔操作や自動操作をすることができるようになります。
こういうことをしようものなら、インターネットに対応した家電に買い換えなければならないの?と思われるかもしれませんが、その必要はなく、スマートリモコン1台の導入で解決するのでとてもコスパが良いです。
私は、このブログに示すとおり、2017年頃から理想のスマートリモコンを追い求めてずっと買い続けているスマートリモコンマニアです(笑)
その経験から、「本当におすすめのスマートリモコンはどれか?」をご紹介したいと思います!

Kou
スマートリモコンってどれがどう違うのかわかりにくいですよね…そこで実機の細かい特徴も含めて解説します!
こちらの記事をご参照ください。以下の章からは製品の詳細をまとめています。
もくじ
スマートリモコンの選び方
スマートリモコンは、2017年のスマートスピーカー発売に合わせ注目を集めてきた製品であり、目新しいモノが多いです。
昔は、主にこのスマートスピーカー連携(音声アシスタント対応)の点で各社機能差がついていたのですが、その後の各社製品アップデートにより、2022年現在では、どの製品もできることが似通ってきています。
そのため、どれも機能や性能の差もわかりにくく、選ぶポイントが中々わかりづらいです。
そこで、最新の市場動向を踏まえた選び方について、特に重要なポイントをまとめておきます。
機能を確認して判断する
スマートリモコンは、現在ではほとんど差異がなくなってきましたが、それでも機能面での差異を確認するのが重要です。
スマートリモコンには、以下のような機能が搭載されています。
スマートリモコンの機能
機能 | 特徴 | 選ぶポイント |
---|---|---|
家電登録・操作 | 家電の赤外線信号をアプリに登録する。 家電に応じて予めプリセットが用意されているものが多い。 | ・多くのプリセットを搭載しているか (家電登録の初期設定がラク) |
音声操作 | 音声アシスタントと連携させることで、 スマートスピーカーなどの音声操作端末へ話しかけて操作できる | ・Amazon Alexa、Googleアシスタント、 Apple Siriのどれに対応しているか ・音声アシスタント側の持つ機能に どれだけ対応しているか |
マクロ機能 | アプリ側で設定することにより、 家電を一括で(順番に)家電を操作できる | ・どれほど細かくロジック設定できるか |
センサー連動 | 搭載センサーにより、温湿度情報をアプリに表示したり、 センサー情報を元とした自動操作できる | ・多くのセンサーを搭載しているか ・センサーによる仕組みづくりが可能か |



スマートリモコンは、上記のような機能によって生活に合った使い方ができるので、この機能面をまずはチェックしましょう。
当サイトでは、この記事や各製品のレビュー記事で実機を用いて、機能詳細をまとめております。
製品のデザインを見て決める
スマートリモコンは、部屋の各場所に点在する家電へ赤外線が届く場所に設置する必要があります。
部屋の比較的目立つ位置に置くことになるため、本体のデザインは重要です。

長く使い続ける上では、このポイントも見逃さないようにしましょう。
また、アプリのデザインも重要で、製品の使い勝手に直結します。
デザインは好みによる部分もあると思いますので、実機画像をご参考いただければと思います。

スマートリモコン以外のラインナップを確認する
スマートリモコンの役割は、単にスマホへ家電リモコンをまとめるだけのデバイスではありません。
家の中にあるものをインターネットへ接続し、(遠隔操作・音声操作することで)生活を便利にする「スマートホーム」の根幹を担うデバイスでもあります。
このスマートリモコンを、スマートホームを実現する製品として、他の製品と組み合わせたくなった場合、メーカーを統一しておくと、以下のようなメリットがあります。
- メーカーを統一していないとできない仕組みづくりができる
- 設定アプリが1つで済むため、管理がラク
これは、個人的な経験から、スマートホーム化する上で重要なポイントと感じています。

スマートリモコンだけ買えれば良いという方も多いかとは思いますが、このブログのお問い合わせやTwitterでやり取りしていると、スマートリモコンの購入動機は「スマートホーム化をしてみたい!」と言う方がほとんどでした。
その購入される方の未来を考えたときに、予めこの観点でのポイントもあった方が良いと考え、ご説明しました。
2022年現在では、各社スマートリモコンの性能・機能差がなくなってきたことによって、「メーカー全体としてどのようなラインナップを提供しているか」が、一番重要なポイントと感じています。
そのため、この観点も評価に含めた上で、おすすめ製品を選定しています。
実際に使ってよかったスマートリモコンのおすすめ製品
早速、スマートリモコンのおすすめ製品について、これまで全て実際に利用してきた経験から、おすすめのものをご紹介します。
- 新製品の加筆修正
※当記事は、各社最新の仕様や独自の実機検証結果に応じて随時更新しています。(初稿:2018年1月14日)
Nature Remo 3

Nature Remoは、デザイン性と機能性に優れたスマートリモコン。家電の登録は「マッチング機能」で楽ちん。家電の音声操作は柔軟性が高く、細かい操作がしやすい。「ルール」による家電の自動制御まで簡単に設定でき、初心者から上級者まで幅広くおすすめ!
メリット
- 部屋に馴染みやすいデザイン
- 家電の登録が簡単
- 音声アシスタントへのアップデート対応が速い
- センサーが最も多く内蔵されている
- 日本製で利用に違和感がない
デメリット
- 他の製品と比べて若干高額
- 関連ラインナップが少ない

管理人:Kou
常に他のスマートリモコンの一歩先を行っているデファクトスタンダード的存在!
Nature Remoは、スマートスピーカー発売初期(2017年〜)から大人気のスマートリモコンです。
なぜこの製品が人気かというと、一番の特徴は製品の醸し出す雰囲気(デザイン性)です。

なんというか、「スマートリモコン界のApple製品」という印象で、メーカーもデザインには相当こだわって作られているようです。
インテリア的にもおしゃれで、その使い勝手もとてもシンプルです。
まず、スマートリモコンを使う上で面倒な「家電の登録」ですが、家電のリモコンを押すだけで自動判定してくれる機能が搭載されています。

さらに操作性も簡単かつ直感的です。

機能的な面での大きな特徴は、「オートメーション」機能ですね。これは、自分の好みに合わせて家電操作を自動化できるものです。

センサーも豊富に内蔵されており、これらで「温度・湿度」の確認から、オートメーション機能を用いて、家電の自動制御の仕組みづくりもできます。
このオートメーション機能は、他社よりきめ細やかに設定できるのが大きな特徴です。
また、このセンサーは他社なら別売製品を購入しなければならないことが多い所、Nature Remoはそれを多く「内蔵」しているのも高ポイントです。

音声アシスタント対応も、アレクサ、Googleアシスタント、Siri(ショートカット)と完備しています。
また、通常版のNature Remo 3は価格がやや高額ですが、廉価版のNature Remo miniも発売されているので、自分の利用用途に応じてどちらか選択しましょう。
項目 | Nature Remo 3 | Nature Remo mini |
---|---|---|
大きさ | 70mm×70mm×18mm | 58mm×58mm×15.6mm |
重さ | 約40g | 約29g |
外形・素材 | プラスチック(光沢) | プラスチック(非光沢) 壁掛け穴(画鋲止め) |
通信 | Wi-Fi 802.1 b/g/n 赤外線 Bluetooth | Wi-Fi 802.1 b/g/n 赤外線 |
温度センサー | ○ | ○ |
湿度センサー | ○ | × |
照度センサー | ○ | × |
人感センサー | ○ | × |
音声アシスタント対応 (Amazon Alexa、 Google Assistant、Siri) | ○ | ○ |
IFTTT対応 | ○ | ○ |
標準価格 | ¥9,980 | ¥8,980 |
さらに、最近では「Nature Remo E」と呼ばれるスマートメーターと連携した家電の「消費電力」を計測する製品も発売されていることや、「Natureスマート電気」という独自サービスも提供しており、スマートリモコンをエネマネに役立てることもできます。
一方で、Nature Remoのデメリットは、スマートホーム化の観点で(スマートリモコン以外の)製品ラインナップが不足していること。
Nature Remo 3では、スマートロックの「Qrio Lock」やスマートカーテンの「mornin’ Plus」などと連携できるのですが、機能性がやや低く全て揃えるには高額で、他社と比べるとコスパがイマイチです。
上記のような欠点もありますが、常に他のスマートリモコンの一歩先を行っており、いち早く多くのユーザーにブランド認知されているNature Remoを最初のおすすめ製品として掲載します。
+Style スマートマルチリモコン

+styleのスマートマルチリモコンは、+styleの多くの関連製品と連携し、スマートホームを簡単に実現できる。スマートリモコン自体の性能も、定評のあるラトックシステムのエンジンを積んでおり、初期登録〜実際の利用まで非常に使い勝手が良い。
メリット
- 他にはない家電のプリセットが豊富
- 家電の登録が簡単
- 音声アシスタントへの対応力が高い
- センサー計測データはグラフ表示も可能
- 他のラインナップと組み合わせた拡張性に優れる
- 日本製で利用に違和感がない
デメリット
- IFTTTが利用できない

管理人:Kou
関連ラインナップも含めスマートホーム化が容易にできます!
スマート家電を多く発売する+Style(ソフトバンクC&Sの関連会社)のスマートマルチリモコンです。日本の企業が発売しています。
この製品が何より良いのは、以下にも掲載するラトックシステムの「RS-WFIREX4」のエンジンが積まれています。
ラトックシステムは制御機器メーカーとして知られるだけでなく、スマートリモコンの老舗的な存在で、現在から第4世代に至るほど、多くの更新がされています。
その信頼性の高いエンジンを積んでいるのが、まず高ポイントです。


このエンジンを積んでいるスマートマルチリモコンが優れている点は、日本向けの家電のプリセットが豊富な点です。
他の製品は、海外製のものを日本向けに展開しているので、日本ではあまり利用されていない家電類も多く混ざっており、ゴチャゴチャしています。
対して、この製品は日本製であるため、日本で使用頻度の高い家電に厳選されているのが良い点です。

よって、初期設定の手間を省くのに重要な、プリセット機能が豊富に揃っているのが良い点です。
音声アシスタント対応は、上記のNature Remoに匹敵する対応力を有しています。
- Amazonアレクサ
- Googleアシスタント
- Siri(シーン機能経由で設定可能)
テレビのチャンネル変更・音量変更、エアコンの温度変更・モード変更、テレビの局名指定、シーン機能との連動といった細かい機能にも対応しています。
センサー対応も、温度・湿度・照度が揃っており、これらはグラフで表示も可能です。

デメリットは、強いて言うならIFTTTが利用できないこと。

よって、ある程度+Style製品で揃える必要がありますが、これは音声アシスタント側の機能(例:Alexaの定型アクション)があれば十分代用できるかなと思います。
ちなみに、冒頭で解説したとおり、ラトックシステムも同様にスマートリモコンを展開(後述)しています。
なぜ、オリジナルのラトックシステムのスマートリモコンではなく、プラススタイルのものを先におすすめしているかというと、以下の観点で優れているからです。
- シーン(マクロ)機能がより細かく設定できる
- センサーから取得されたデータにより、グラフ表示も可能
- +Styleには他にも多くのスマートホームデバイスがラインナップしている
- Amazonで頻繁にクーポンを配信しており、実勢価格が安い
特に「スマートホーム化」という点で考えた時に、プラススタイルの方が優れているからなんですね。
よって、今から購入するのであれば、このプラススタイルのスマートマルチリモコンを選択する方がよいです。
SwitchBot Hub Mini

SwitchBotは基本的なスマートリモコンの機能を網羅しつつ、価格が格安で導入しやすい。内蔵センサーは搭載していないことや、海外製ではあるものの、別売SwitchBotシリーズを買えば、スマートホーム化への様々な仕組みづくりが可能!
メリット
- 神デバイス:SwitchBotのハブにもなる
- 温度計や加湿器まで幅広く関連製品を扱っており、拡張性が高い
- 音声アシスタントは細かい機能含め全対応
デメリット
- 単体だと機能がやや貧弱
- 海外製であり、日本向けにプリセットが厳選されていない

管理人:Kou
こちらも関連ラインナップが豊富で簡単にスマートホーム化できます!(特にロボットとカーテンがあるのが大きい)
この製品は、プッシュロボットで有名な「SwitchBot」シリーズのハブデバイスです。
実は、このハブには「赤外線リモコン機能」が内蔵されており、スマートリモコンとして利用することができます。

基本的な機能は、他社製品とほぼ変わりません。
ではなぜこの製品がオススメなのかというと、他のSwitchBotシリーズと連携して、スマートホーム化ができることにあります。
SwitchBotシリーズは、スマートホーム界隈で今最も勢いのある企業であり、スマートホームデバイスのラインナップが非常に豊富で、価格も安いものばかりです。

商品名(リンクはAmazonサイト) | 製品概要 | 販売価格(単位:円) |
---|---|---|
SwitchBot Hub Mini | Switch BotシリーズをWi-Fi対応させるためのネットワークハブ。 スマートリモコンとしても利用でき、 赤外線リモコンで操作する家電を操作可能 ※適用例:エアコン/テレビ/シーリングライトの 遠隔操作 | 3,980 |
Switch Bot | 指の代わりに物理スイッチのボタンを押してくれるロボット ※適用例:照明スイッチ/浴室リモコン/床暖房の遠隔操作 | 3,851 |
SwitchBot 温湿度計 | スマホのSwitch Botアプリで温湿度が確認・ 自動操作できる温湿度計 ※用途:空調制御/見守り | 1,980 |
SwitchBotカーテン | カーテンの開閉をスマホやスマートスピーカーから 操縦できるロボット ※用途:目覚まし/防犯 | 10,022 |
Switch Botボタン | Switch Botシリーズをボタンで操作できるIoTボタン ※用途:ボタン1プッシュで一括開閉 | 1,980 |
SwitchBot Hub Plus | Switch Bot Hub miniと機能・役割は同等。 ライティングデザインが豊富 ※用途:Switch Bot Hub miniと同様 | 5,980 |
SwitchBot スマートプラグ | Switch Botアプリで操作できるWi-Fi対応スマートプラグ。 家電の主電源をオンオフ可能 ※用途:間接照明/サーキュレーターのオンオフ | 1,980 |
SwitchBot スマート加湿器 | Switch Botシリーズで利用できる超音波加湿機 ※用途:加湿 | 5,578 |
SwitchBot屋内カメラ | SwitchBotアプリで映像視聴可能な見守りカメラ | 2,980 |
SwitchBot人感センサー | SwitchBotシリーズで利用可能で 仕組みづくりに役立つ人感センサー | 2,481 |
SwitchBot開閉センサー | SwitchBotシリーズで利用可能で 仕組みづくりに役立つ開閉センサー | 2,481 |
SwitchBot NFCタグ | NFCタグ。 タッチをトリガーにSwitchBot製品の操作が可能 | 980 |
SwitchBot スマート電球 | SwitchBotアプリで操作可能なスマート電球 | 1,899 |
SwitchBot スマートロック | スマホ等で鍵の開け閉めができるスマートロック | 9,980 |
スマートリモコンであるSwitchBot Hub miniとこれらを連携させて、色んなスマートホーム化の仕組みづくりができることが、この製品の一番のメリットです。
最初に他のスマートリモコンを購入してしまうと、SwitchBotシリーズで仕組みづくりをしたくなった時に、位置づけの重複する「SwitchBot Hub Mini」を購入しなければなりません。
よって、スマートホーム化を早くから見据えているのであれば、その中核のデバイスはSwitchBot Hub Miniにしておくと、コスパよく済みますよ!という視点です。
実際のリモコン操作なのですが、以下の機能を有しており、必要十分です。
- Amazonアレクサ・Googleアシスタント・Siriに全対応
- シーン機能が利用できる
- エアコンの温度変更など細かい指定が可能
一方で上記2つの製品と比較すると、デメリットとしては、以下の2点。
- 単体でセンサーが内蔵されていない
- プリセットが海外向け
ただ、センサーについては、SwitchBot温湿度計を購入することで補うことができます。温湿度計はセットで買っても安いです。
とはいえ、製品自体は安価であり、何より「スマートホーム化」という大きな視点で見れば、これほどまでに揃っているメーカーは他にないため、その中核としておすすめできる製品です。
eRemote 5

eRemote 5は、シリーズ第5世代にあたり、大幅にバージョンアップされ新発売。
特にAmazon Echoのアレクサ対応に優れ、簡単設定で連携が可能で操作も柔軟。
さらに待望のGPS(スマホの位置情報)連携にも対応し、帰宅前のエアコン操作も難なくできる。関連ラインナップも含め統合的なスマートホーム化を実現できる製品。
メリット
- 部屋の景観を崩さないデザイン
- アレクサ対応に特に優れる
- 給湯器などにも対応
- ついにセンサー対応
- その後のアップデートでアプリがかなり進化
デメリット
- 関連ラインナップが若干少ない

管理人:Kou
古くから人気のスマートリモコンの老舗的な存在!
eRemoteは、スマートリモコン界隈でも老舗的な存在で、スマートスピーカー日本発売前(2016年〜)から売れ筋の製品となっています。
2022年現在では上記3製品が有名ですが、これも長く販売実績があり、比較的安心して購入できるスマートリモコンです。
最新は「eRemote 5」となっており、発売当初はアプリの機能が少なかったものの、その後のバージョンアップで大幅に進化していました。
基本的な機能は以下の通り完備。
- Amazonアレクサ・Googleアシスタント・Siriに全対応(細かい機能にも対応)
- プリセット機能あり
- シーン機能が使いやすい(遅延機能などもあり)
- 温湿度センサーが本体に搭載

それらを含め、アプリeHomeの「シーン機能」に組み込むことができ、自動制御できるのが良い点ですね。


スマートリモコン単体としてのデメリットはほぼありません。
強いていうと、上記のSwitchBotや+Styleスマートマルチリモコンと比較すると、関連ラインナップがやや少ないといったところ。
ただし、HomeLinkアプリにしかない、リンナイの給湯器との連携や、アイホン(ドアホン)との連携もあります。
- カーテン:「eCurtain」
- スマートプラグ:「ePlug」
- カメラ:「eCamera 2」
- 空気質管理:「eSensor」「eAir」
- 給湯器:「リンナイ」・「ノーリツ」(無線LAN対応の給湯器)
- ドアホン:「アイホン」
そのため、ご自宅の住設によっては、こちらもおすすめの製品です。
RS-WFIREX4

RS-WFIREX4は、ラトックシステムのスマート家電リモコンシリーズの第4世代にあたる製品。日本企業で古くから改良が続けられており、信頼性が高い。リモコンのエンジンは、スマートホームサービス:MANOMAや+Styleのスマートマルチリモコンへも展開されている。
メリット
- 他にはない家電のプリセットが豊富(扇風機、ロボット掃除機など)
- 音声アシスタント対応は他社に先駆けアップデート
- IFTTT対応で外部連携性にも優れる
- 日本製で利用に違和感がない
デメリット
- スマートホーム化の拡張性が低い

管理人:Kou
ラトックシステムのスマートリモコンのエンジンは信頼性が高くおすすめ!
上記の「+Styleスマートマルチリモコン」はこの「RS-WFIREX4」のエンジンを搭載しています。
機能は先述の通りなのですが、このスマートリモコンは「白基調」なので壁掛けでも違和感なく取り付けられます。

機能は「+styleマルチリモコン」と同じなのですが、この製品の違いは以下のとおりです。
- RS-WFIREX4はIFTTTが利用できる
- +styleスマートマルチリモコンは、温度湿度照度のグラフ表示が可能
IFTTTが利用できるのがメリットですね。管理は若干煩雑になりますが、IFTTTにある膨大なサービスを利用して様々な仕組みづくりが可能です。
肝となる以下の機能も+styleスマートマルチリモコンの項で述べたとおり、十分に揃っています。
- プリセットは日本製家電のものが多い
- 音声アシスタント対応は細かい機能含め全対応
- センサーは温度・湿度・照度を内蔵
スマートリモコンとしての使い勝手はかなり良いのですが、他社と比べると、スマートホーム化向けの製品ラインナップが少ないことが欠点ではあります。
なお、ラトックシステムのスマートリモコンのみ、USBハブタイプのスマートリモコン「RS-WFIREXU」が発売されています。
これは、本体がコンパクトなだけでなく、ケーブルレスで設置できるのが良い製品。

Amazon簡単セットアップにも対応しており、アレクサと絡めた音声アシスタント連携の初期設定も簡単に行えるなど、おすすめのスマートリモコンの一つです。
ORVIBO Magic Cube

ORVIBO Magic Cube・Magic Dotは、デザイン性の高さが魅力。機能もセンサー以外は充実しており、コスパが高い。ホームセキュリティ系のラインナップもあり、ややマイナーながらおすすめ製品の一つ。
メリット
- デザイン性が高い
- 音声アシスタントへの対応力が高い
- シーン機能が使いやすい
デメリット
- センサーを内蔵していない
- 他ラインナップも手薄
- 海外製品感が強い

管理人:Kou
これも価格が安いわりに機能豊富でおすすめ!
ORVIBOのスマートリモコン(Magic Cube・Magic Dot)は、それぞれドイツのデザインアワードを受賞するほどデザイン性の高いスマートリモコンです。

黒物家電のそばにちょこんと置いておくと、違和感がなくて良いです。
機能性も、中々充実しています。特にシーン機能は複数条件を設定することができ、使いやすいです。

音声アシスタントとしても、Amazonアレクサ・Googleアシスタント・Siriに全対応しており使い勝手が良いです。細かい機能にも対応しています。
家電 | できること | 用例 |
---|---|---|
エアコン | 電源ON/OFF 温度変更 モード変更 | アレクサ、エアコンをつけて アレクサ、エアコンを25度にして アレクサ、暖房にして |
テレビ | 電源ON/OFF 音量変更 チャンネル変更 | アレクサ、テレビをつけて アレクサ、テレビの音量を3下げて アレクサ、テレビを8チャンネルにして |
照明 | 電源オン/オフ | アレクサ、照明をつけて |
シーン | (アプリで作った) シーンの実行 | アレクサ、一括オフ |
このように、デザイン性もよく、コスパの良いスマートリモコンです。
一方でデメリットとしては以下の通り。
- センサー類を内蔵していない
- 手動登録したリモコンを(基本的に)音声操作できない
特にセンサー類を内蔵していないのは、他のラインナップから考えるとデメリットです。
他のスマートリモコンは別売製品との組み合わせでこれを実現できますが、ORVIBOシリーズは別売製品がホームセキュリティに重きを置くものが中心で、この用途での利用が難しいです。
古くから販売実績のあるスマートリモコンのため、おすすめ製品の一つですが、上記5製品に比べると若干劣るかなと感じる部分もあります。
まとめ(比較表で整理)
それぞれの製品仕様を、当サイトの評価を交えまとめます。
製品名 | Nature Remo(mini) | +styleリモコン | Switch Bot Hub mini | RS-WFIREX4 | eRemote (mini) | Magic Cube(Dot) |
---|---|---|---|---|---|---|
製品画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
評価 (10点満点) | 9.3 | 9.3 | 8.6 | 8.6 | 9.0 | 8.0 |
大きさ | 74×74mm (58×58mm) | 約Φ60.2×19.8mm | 65×65mm | 45×45×15mm | 113×113×34mm (55×55×65mm) | 53x53x54mm |
重さ | 61g (29g) | 53g | 36g | 16g | 133g (72g) | 103g |
通信 | Wi-Fi 2.4Ghz | Wi-Fi 2.4Ghz | Wi-Fi 2.4Ghz | Wi-Fi 2.4Ghz | Wi-Fi 2.4Ghz | Wi-Fi 2.4Ghz |
センサー | 温度 湿度 照度 人感 (温度) | 温度 湿度 照度 | ー | 温度 湿度 照度 | 温度 湿度 | ー |
赤外線距離 | 非公開 ※実測10m以上 | 20〜25m | 非公開 ※調査中 | 最大30m | 非公開 (実測5m以上) | 8m以上 |
Amazon Alexa | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Google Assistant | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Siri | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
IFTTT | ○ | × | ○ | ○ | ○ | × |
定価 | ¥10,978 (¥7,678) | ¥6,480 | ¥3,980 | ¥7,560 | ¥7,500 | ¥5,980 (¥4,980) |
Amazonで見る | Nature Remo | スマートマルチリモコン | Switch Bot Hub Mini | RS-WFIREX4 | eRemote | Magic Cube |
※カッコ内は同メーカーのラインナップの製品仕様を示します。
今回は厳選して5つご紹介しましたが、他にもスマートリモコンはたくさんレビューしてきたので、ぜひ当ブログ内の記事をチェックして頂けると嬉しいです!
20 件のコメント
丁寧な解説でものすごく参考になりました!ありがとうございます!
管理人のKouです。
とても嬉しいお言葉ありがとうございます!励みになります^^
引き続き頑張って更新していきますのでよろしくお願いいたします!
たくさんあるスマートリモコンの差異がわからず困ってたので助かりました。
ありがとうございます!
今後の更新も楽しみにしてます。
管理人のKouです。
こちらこそ記事閲覧頂き大変にありがとうございます!ご参考頂けたようで書いた甲斐がありました^ ^
引き続き頑張って更新していきますので、良かったらまた見に来てくださいね!
毎度丁寧に、特に実際に使われて、纏められていて助かってます。
スマートホームについて調べるときは必ず、目を通すサイトです。
ただ2つだけ、赤外線の照射範囲だけ無く、それぞれリモコンの出来る事、出来ない事や、アプリの作りの良さ、値段等を、○✕△や数値で一纏めの表にして貰えると、比較がもっと楽になると思います。
もう1つは、自分の読み込み不足だと申し訳ないですが、現状センサによる家電の制御などは、出来る時は明言されていますが、出来ない時は触れられていないだけで、明言されていないと感じました。
センサが有るとそれによる制御も出来ると思う人も居るかも知れないので、表を作ることでそれをハッキリさせる事にもなると思います。
後、これは相談なのですが、自分は、勘違いした訳ではなく、出来ないとは思ってたんですが、ラトックは頻繁にアプリをアップデートしていたので、直ぐにセンサによる家電制御も対応すると期待して、ラットックのスマートリモコンで、センサによる家電制御をしたかったのですが、現状ラトックは新型機が出ても、大型アップデートをしそうにないので、Nature Remoを買おうか迷ってます。
良ければ、ご意見をお聞かせ下さい。
長くなってすいません。
日本でスマートリモコンに、情報量では現状1番だと思っているので、更新楽しみに待ってます。
管理人のKouです。
大変嬉しいお言葉/貴重なご意見頂戴し誠にありがとうございます!
頂いたご意見についてそれぞれ分けて回答させて頂きます。
—
【1】比較表について
→承知しました。度重なる更新の結果、私自身文字が多すぎて読みにくいと思っていたところだったので、ご指摘を元に徐々に整理して掲載するように致します。
もちろんこの「表」を用いた比較は記事編集の上で検討事項の一つだったのですが、AIアシスタントなどの仕様のまたがりや実用面での裏技、別売製品との組み合わせを考慮すれば、簡易的な軸で評価を並べてしまうとバイアスがかかったり、返って判断がつきにくくなってしまうかなと思い、今まで掲載せずできる限り文章で特徴的な点を解説するようにしていました。
今後、これをご指摘頂いた内容を元に、各軸で細かく整理するなどしてよりわかりやすい表現になるよう見直ししていきます。
【2】出来る時は明言されているが、出来ない時は触れられていない事がある点について
→はい。明言していない部分もいくつかあります。これは、正直書こうと思えばいくらでも書けてしまうため、ただでさえ色んな要素を述べている本記事がさらに読みにくくなり、当該製品の主たる特徴もぼやけてしまうと考えていたためです。
よって、この記事は「まとめ記事」として位置付け、特徴的な部分のみ記載して気になる製品はレビューを読んでいただくという編集方針にしていました。(もっともセンサーによる家電制御ができないの点はRS-WFIREX3のレビュー記事でもフォーカスできていませんね。書ききれておらず申し訳ありませんが、この点は追って追記しておきます。)
おっしゃる通り表にすることで結果的にできないことが明確になるというのは有効ですね。まずは「重要なポイント」で掲載している内容をベースに各軸でスコアリングや記号で一覧してよりわかりやすく比較頂けるようにしていきたいと思います。
【3】ご相談事項について
→こちらに対しては、ここに掲載するにはかなり長文になってしまったため、個別にご連絡させて頂きます。
こちらこそ長文での返信申し訳ありません。貴重なご意見誠にありがとうございます。よりわかりやすく、かつ詳細な情報をご提供できるよう頑張って更新を続けていきますので、また是非見にきてくださいね^^
すいません、後からもう1つ思ったんですが、何か考えが合ってのことかもしれ無いですし、このブログサイトが対応してるのか分かりませんが、してるなら、更新が分かりやすいので、誤字修正とか以外で記事を更新したら、前に出したほうがいいかと思います。
特にこの記事に関しては、内容が最新なのにだいぶ後ろにありますし、或いは1年以上前の記事なでの、年末で区切って、新しいページにしても良いかもしれないです。
最初の方は前年度とほぼ同じ内容になるでしょうが、そこからまた更新していくのはどうでしょう。
前回気付かずに、間お開けずの指摘になってすいません。
ブログの記事一覧を見て、だいぶ内容が変わっているのに後ろにあるのはもったいないと思ったので、参考までに御願いします。
またすいません。
誤字が有りました。
或いは1年以上前の記事なでの
→或いは1年以上前の記事なので
間お開けずの指摘
→間を開けずの指摘
追加でご指摘頂いた点に関しては、一定の運営方針があり、このままとさせてください。
とはいえ、例えば随時更新しているランキング部分にすぐ飛べるようなジャンプボタンなどの追加を検討させて頂きます。(現時点では目次にその役割を担わせています。)
まずは以前にご要望頂いた表などによる評価を随時実施いたします。
こんにちは。
遅れ馳せながらスマートリモコンの購入を検討しはじめたところ、こちらの記事がとても良くまとまっていて分かりやすく、大変参考になりました。
ひとつご意見を賜っても良いでしょうか?
スマートリモコン購入にあたり、どのように使うかシミュレートしているのですが、どうしてもネックになってしまう部分があります。
この記事のeRemote Proの説明で書かれているとおり、通常、スマートリモコンは命令されたとおりに赤外線信号を発信するのみで、その時点の対象家電の運転状態などお構いなしです。
特に外出先からの制御となると、スマートリモコンはおろか人間さんも家電の運転状況を知る由が無いため、「電源をオフるつもりで出した命令」で逆にオンになってしまう事例を、他の多くのブロガーさんも言及していました。
Kouさんご自身はこの問題をどのように解決していますか?
余談ですがラトックのRS-WFIREX4がIFTTT対応したという記事を見つけました。
造詣の深いKouさんなら既にご存知の内容かもしれませんが共有させていただきます。
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1170405.html
管理人のKouです。ブログ閲覧頂きありがとうございます!参考頂けたようで嬉しいです^ ^
RS-WFIREX4のIFTTT対応は認識してますので追って記事反映します。ありがとうございます!
さて、ご質問の件、以下に回答します。
※ちょっとマニアックです。すみません。
私はその問題はネットワークカメラ:Arlo Qというのを使って大方解決しています。
私はスマートリモコンのジオフェンス(スマホ位置情報がトリガーになるもの)による家電の自動制御を多用しているのですが、これは外出してることが前提のため、ご指摘の通り実際に家電がどうなったのか確認する術がありません。
このArloというのは、同じくジオフェンスで「警戒モード」に設定することができ、その間は「音と動作」を検知した場合、スマホに通知が流れるようになっています。
例えばあるある問題のテレビがトグル電源の逆操作でついてしまった場合、テレビの画面表示の動作と音でこのアラートが出ます。その通知が来たら念のためカメラで部屋を覗いて遠隔オフにします。
また何らかの理由でテレビが付けっ放しのままという場合、他の家電も正常に操作されていない可能性が高いということです。これも同様にArloからアラートが出るので、念のためスマートリモコンで全ての家電をオフにします。
このようにテレビの誤動作を逆に利用して、正常に全ての家電がオンオフになっているかを簡易的に検知する仕組みにしています。元々防犯目的だったArloをスマートホームシステム自体の監視役として活用してる感じです笑
確実ではないですが、これらは全てジオフェンスによって自動で設定され、アラート検知された時だけ確認すればいいので、そこまで手間なく精度の高い家電操作ができています。
100%を目指すなら、エアコン対策はeRemote Proにしてトグル電源の家電だけスマートプラグ噛ませるしかないかなと思いますが、管理もやや煩雑になり、主電源を制御するとあまりよくない家電もあったりします。
その点これは導入の簡易性、通知を受けた時だけ確認、実際の稼働がカメラで見れるという点で気に入っています。
ちょっと変なやり方で参考にならない・お金かかる・部屋にカメラつけるのってそもそもどうなの?などあるかもしれませんが、一応私の場合は、ということで回答いたしました。
製品群はこちらの記事にもまとめているのでもしご興味あれば!
いずれこのへんもスマリモだけでセンシングできるようになるといいですね。
ご回答ありがとうございます。
スマートプラグで通電をいきなり断つ方法は他所でも見かけましたが、さすがにそれはなぁ・・・と思っていたところ、遥かにエレガントな解決法で対応されていてさすがです。
私も位置情報をトリガにしていきたいと考えていましたので、大きなヒントとなりました。
ただあまりお金は掛けられないので、私なりの解決策を模索していきたいと思います。
今後も「こういう場合はどうなんだろ?」「こういう使い方が出来るモデルはどれ?」などアドバイスを頂きにお邪魔させていただくかもしれませんが、その時はよろしくお願いします。
お役に立てて良かったです^^
ぜひぜひ!私自身スマートホーム化で苦労した部分も多いので、その経験上お答えできる範囲で回答させて頂きます。
今後ともよろしくお願いいたします!
何回も読ませて頂き、かなり理解した上で先程ラトックのRS-WFIREX4を購入致しました。
使用してみてまた感想等書き込ませて頂きます。
ありがとうございます。
管理人のKouです。何度も読んでいただけたとのこと、とても嬉しく思います^^
RS-WFIREX4はコスパも良く様々なことができ、スマートリモコンの中ではかなりオススメの一品です。
何かご不明点などありましたらお答えできる範囲で回答させて頂きます。今後ともよろしくお願いいたします!
こんにちは。
Google Homeと連携して音声操作出来るスマートリモコンを探している中、このサイトを発見しました。すごく参考になります。
質問なんですが、IFTTTを使わずに単体で、任意の言葉でマクロ機能を呼び出し出来るのはsRemo-R2とLS-Miniだけでしょうか?
管理人のKouです。大変申し訳ございません。ご返信したつもりだったのですが、されていなかったことに今気づきました。。。
もう遅いと思いますが、最新状況を取り急ぎ回答します。
昔は「スマートスピーカーからIFTTTなしでマクロ(シーン)機能を実行できるスマートリモコン」というのは貴重だったのですが、その後のアップデートで対応している製品が増えてきました。
Google Homeの場合ですと、例えばNature RemoがIFTTTなしでのシーン制御に対応しています。
別途全ての製品を実機検証した後、最新の内容を取り纏め記事に追加しておきます。
詳細なレビュー有難うございました。今までRS-WFIREX3を使っていたのですが、2年ほど放置していました。壁掛けできる白いスマートリモコンを探していてこのサイトに行き着きました。コスパを考えて、Swith Bot Hub Miniを購入することにしました。
管理人のKouです。記事参考にして頂きとても嬉しいです。
壁掛けだったら白がいいですよね!
コスパ観点だとSwitch Bot Hub miniがベストだと思いますよ!
温湿度計とかセンサー後々必要になったとしても安いですし。
ご不明点があれば遠慮なくお尋ねください^^
とても参考になりました!
一点、もし分かればお尋ねしたいのですが、音声アシスタント操作での反応の早さは各製品で違いますか?
というのも、google homeからswitchbotに命令すると5〜6秒くらい(一度呼びかけてからすぐに再度命令すると3秒くらい)待たされるので。
他のスマート家電は1〜2秒で反応するんですが。