Soundcore Liberty 4 NC レビュー|通常版(無印)との違いを比較。どちらも甲乙つけがたい程コスパ良い

Ankerの「Soundcore Liberty 4」は、発売された当初、イヤホンとして必要な機能をすべて備えつつも、音質もよく、価格が14,990円とビックリした記憶があります。

2023年になった今でも、個人的には1万円台最強のワイヤレスイヤホンと考えており、そのコスパは抜群。

そのSoundcore Liberty 4の新たなラインナップとして、「Soundcore Liberty 4 NC」が発売されました!

その違いは、以下の表の通り。

項目Soundcore Liberty 4 NCSoundcore Liberty 4
商品画像
カラーバリエーションブラック、ホワイト、ネイビー、
ピンク、ライトブルー
ブラック、ホワイト、
ワインレッド、ブルー
価格¥12,990 (税込)¥14,990 (税込)
ノイズキャンセリングウルトラノイズキャンセリング 3.0
(環境と耳の形に合わせてパーソナライズ)
ウルトラノイズキャンセリング 2.0
(環境に合わせて自動調節)
音質クリアで歪みのない音質
11mmダイナミックドライバー
ACAA 3.0
9.2mmダイナミックドライバー
+6mmダイナミックドライバー
ハイレゾ再生
HearID
3Dオーディオ
ヘッドトラッキング
音楽モード / ムービーモード
再生可能時間
(イヤホン本体 / 充電ケース含む)
通常再生時:10時間 / 50時間
ANC再生時:8時間 / 40時間
充電時間:10分で4時間再生可能
通常再生時:9時間 / 28時間
ANC再生時:7時間 / 24時間
充電時間:15分で3時間再生可能
Bluetooth通信規格5.35.3
対応コーデックSBC / AAC / LDACSBC / AAC / LDAC
防水性能IPX4IPX4
装着感Liberty 4 NC専用イヤーチップ雲に触れるような独自の2層構造
CloudComfortイヤーチップ
ヘルスモニタリング
イヤホン本体のコントロールタッチコントロール感圧センサーコントロール
サイズ約5.7 x 5.7 x 3.0cm約5.9 x 5.7 x 2.9cm
重さ約60g (充電ケース含む) / 約5g (イヤホン本体 片耳)約55g (充電ケース含む) / 約6g (イヤホン本体 片耳)
価格¥12,990 (税込)¥14,990 (税込)
表:Soundcore Liberty 4 NCとSoundcore Liberty 4の違い

商品名に「NC」とついていることからも、「ウルトラノイズキャンセリング3.0」を搭載していることが最大の特徴。

イヤホンが外部の環境やノイズを検知・除去するだけでなく、耳の形を瞬時に計測し、これまで取りこぼしていたノイズまで除去され、よりパーソナライズされたノイズキャンセリングを提供するとされています。

それ以外にも細かな違いがあるため、今回は「Soundcore Liberty 4 NC」と「Soundcore Liberty 4」の違いを中心に、それぞれの実機を比較しつつ、レビューをしていきます!

https://www.benrilife.com/wp-content/uploads/2019/05/Kou1600.jpg

Soundcore Liberty 4 NC レビュー

「Soundcore Liberty 4 NC」は、Soundcore Liberty 4(無印)と比較すると、特にノイズキャンセリング性能が優れている。その性能は3万円以上の高級機に匹敵するほどで、電車内のロードノイズやエンジン・エアコンの音はほぼ完全に掻き消された。音質面では、特に中高音の音質や3Dミュージック利用時の定位感・音場感がSoundcore Liberty 4の方が良いと感じた。その他ゲームモードの有無や装着感など細かい違いはあり、甲乙つけがたいものの、全体としては価格が若干安いSoundcore Liberty 4 NCの方がおすすめ。

メリット

  • ノイズキャンセリング性能が高級機に匹敵するほど高い
  • NCにしかない機能がある(ゲームモード等)
  • 名作「4(無印)」を受け継いでいるため、イヤホンとしての基本性能・機能に優れている
  • NCの方が価格が若干安い

デメリット

  • 3Dミュージックの定位感が4よりやや劣る
  • 4(無印)より解像感・中高音の音質がやや劣る

ノイキャン重視

音質重視

本記事は、NCと通常版の比較がメインです。Soundcore Liberty 4のレビューで、全体的な機能とその使用感の解説をしています!

この記事は、メーカーであるAnker Japanより製品を提供いただき、記事執筆を行っております。

Soundcore Liberty 「4 NC」と「4」の比較レビュー

Soundcore Liberty 4 NCをレビューするにあたって、以前発売された別のラインナップ「Soundcore Liberty 4」と比較しつつ、レビューしていきます。

外観(ケース)の違い

Soundcore Liberty 4 NCのケースのサイズは、約5.7 x 5.7 x 3.0cm。

Soundcore Liberty 4は、約5.9 x 5.7 x 2.9cmとなり、横幅が大きめながら、高さが低く薄型です。

実際持ってみると、Soundcore Liberty 4 NCのほうが厚みがある分、少し大きめに感じましたが、どちらも一般的なワイヤレスイヤホンと同じ形状で、そこまで変わりません。

上から見た様子(左:Soundcore Liberty 4、右:Soundcore Liberty 4 NC)
高さを比べた様子(左:Soundcore Liberty 4、右:Soundcore Liberty 4 NC)
Soundcore Liberty 4 NCを持ってみた

ケースを開けたときの取り出しやすさは、上蓋をスライドしてイヤホン本体を出せる、「Soundcore Liberty 4」の方が取り出しやすいと感じました。

左:Soundcore Liberty 4、右:Soundcore Liberty 4 NC
Soundcore Liberty 4 NCは、ボタンを押して開けるが、片手で開ける際に指が蓋に被って開けづらいことがある

どちらもUSB Type-C充電、ワイヤレス充電に対応しています。

本体のカラバリも、ブラック、ホワイト、ブルーは共通で、NCにはネイビー、ピンク。4(無印)には、ワインレッドがあるため、それぞれ好みのものを選んでください。

ケースの違い
Soundcore Liberty 4 NC
Soundcore Liberty 4

装着感の違い

どちらもそこまで大きくは変わりませんが、Soundcore Liberty 4 NCのほうが、シェルとステムがやや厚めに作られており、密閉感が若干高いものの、やや装着疲れしやすいです。

左:Soundcore Liberty 4、右:Soundcore Liberty 4 NC

とはいえ、どちらもほとんどかわらない。

元々、シェルの部分が大きめに作られているイヤホンではないため、どちらもカナル型にしては、装着感は軽快です。

なお、Soundcore Liberty 4 NCは、Soundcore Liberty 4の自然な装着感を実現する「CloudComfortイヤーチップ」ではなく、NC専用のイヤーチップとなっているようです。

専用設計となっている分、他社製のイヤーピースとの互換性が少ないのはありますが、装着感はそこまで変わらず、私の耳には合うものとなっていました。

個人的には、「CloudComfortイヤーチップ」が搭載されていることと、シェルの部分がやや小さく、耳への圧迫感の少ない、Soundcore Liberty 4が、装着疲れが若干しにくい作りで好きでした。

装着感の違い
Soundcore Liberty 4 NC
Soundcore Liberty 4

ノイズキャンセリング性能の違い

これについては、「ウルトラノイズキャンセリング3.0」を搭載している、Soundcore Liberty 4 NCの方が良いです。

実際に騒音が響く場所や、電車の中で交互に入れ替えて試してみましたが、Soundcore Liberty 4 NCは、電車内でのロードノイズは完全に消えます。

騒音のある場所で、Soundcore Liberty 4 NCをチェック

これは、Soundcore Liberty 4でも同じですが、電車の速度が上がった際に響き渡る轟音や反響音、エンジン音やエアコンの作動音はそこそこ残り、低周波の音はNC並みには消えませんでした。

同様に、Soundcore Liberty 4でもテストした

実は、このテストの過程で、他社のAirPods Pro 2や、最新のSONY WF-1000XM5とも比較しましたが、そのノイズキャンセリング強度は、以下のような印象を受けました。

ノイズキャンセリング強度

AirPods Pro(第2世代)>Soundcore Liberty 4 NC≧WF-1000XM5>Soundcore Liberty 4

Soundcore Liberty 4 NCは、高価格帯となるWF-1000XM5とほぼ同等レベルまたはそれ以上のノイズキャンセリングであったことに驚きました。

この辺で個人的に一番ノイズキャンセリングの効く、AirPods Pro(第2世代)にはさすがに敵わないかなといった印象ですが、AirPods Proは、ノイズキャンセリングが効きすぎて耳がツンとするような違和感を受けることも多いです。

そういった疲れがなく、かつノイズキャンセリングがしっかり効くSoundcore Liberty 4 NCは、この価格帯にしては素晴らしい性能だなと感じました。

WF-1000XM5とも比較

また、アプリの機能面でも、若干の違いがあり、Soundcore Liberty 4 NCの方は、移動モードを備えていて、飛行機・電車・車などといった、シーンに応じたノイズキャンセリングを適用できます。

やはり「NC」という商品名である分、ノイズキャンセリングにはかなり力が入っている印象です。

ノイズキャンセリングの強度
Soundcore Liberty 4 NC
Soundcore Liberty 4

外音取り込みの違い

外音取り込みは、Soundcore Liberty 4 NC・Soundcore Liberty 4、どちらも変わらずといった感想です。

歩いている際や、コンビニのレジでの会話で比較しましたが、どちらも周囲の環境音や、話声はしっかり聴くことができます。

感想としては、この値段にしては十分ですが、他の高価格帯イヤホンと比較した際には及第点といった所です。

特に、この辺で最も優れていると感じる、AirPods Pro(第2世代)と比較すると、やや自然さにかけるというかこもっているというか、機械的に集音している印象を受けますね。

言葉で表現するのが中々難しいですが、Soundcore Liberty 4 NCは、外音取り込み時に常に建物のホールに入ったかのような反響音がしているような音をわずかに感じる感覚でした。

とはいえ、この機能は周辺の環境音や人の声がしっかりと聞ければよいので、それが可能なSoundcore Liberty 4 NCでも十分です。

外音取り込みの違い
Soundcore Liberty 4 NC
Soundcore Liberty 4

音質の違い

これに関しては、スペック通り、Soundcore Liberty 4の方が良いと感じました。

Soundcore Liberty 4 NCとSoundcore Liberty 4で音質チェック

Soundcore Liberty 4は、NCと比較すると、音の分離感があり、特に中高音域が明瞭に聞こえます。

シンセやハイハットなどの高音が若干刺さるようにも感じましたが、解像感が高く、Soundcore Liberty 4のほうがクリアな音質です。

また、3Dオーディオに関しても、違いを感じました。

3Dオーディオ設定をオン

Soundcore Liberty 4 NCの3Dオーディオは、4と比較すると、反響はしているが音の広がり・増幅が少ないです。

その音の広がりが少ない分、ボーカルの声質にエコーがかかったような、機械的に変わっている感じもして、NCは3Dミュージックはオフにして聴くほうが好みでした。

一方で、Soundcore Liberty 4は、その音の広がりを感じ取れ、定位感のある印象。楽曲が3D調整によって不自然になることもありませんでした。

バスドラムの4つ打ちは、より迫力が増し、高音も目立ちやすくなることから、クラブミュージックをガンガンかける方には特に向いているのではないかと思います。(よりハコの中で聴いてる感が増す)

Soundcore Liberty 4は、独自ドライバーとしてA.C.A.A3.0を搭載し、2つのダイナミックドライバーを採用しています。

イメージ:A.C.A.A3.0搭載の、超高音質
A.C.A.A 3.0

それに対し、Soundcore Liberty 4 NCは、11mmのドライバーが1つ。

さらに細かい違いは、3Dオーディオで、Soundcore Liberty 4はヘッドトラッキングを搭載しており、より定位感のある視聴ができます。

この音質面が、Soundcore Liberty 4 NCと比較した際の、Soundcore Liberty 4の最大の優位性に感じました。

音質の違い
Soundcore Liberty 4 NC
Soundcore Liberty 4

通話品質の違い

TEAMS会議の最中に、2つペアリングし同じ音量で交互に聴いてみましたが、Soundcore Liberty 4の方が、人の声がわずかにクリアに、聞き取りやすく感じました。

Soundcore Liberty 4 NCとSoundcore Liberty 4を交互に設定し、会議

Soundcore Liberty 4 NCの方は、4と比べるとわずかにこもったように感じますが、この差は本当にわずかで、NCが聞き取りがしにくいといったわけではありません。

そのため、通話品質に関しては、どちらでも問題ないといった感想です。

また、風切り音をカットする機能は、どちらにも備わっています。

どちらもマルチポイント機能を備えていたり、テレワークで使いやすいです。

オンライン会議で利用する分には、どちらでも問題ありません。

通話品質の違い
Soundcore Liberty 4 NC
Soundcore Liberty 4

アプリの機能の違い

アプリにも、以下のような細かい違いがあります。

主要機能の比較
  • NCには、ゲームモードがある
  • NCには、サウンド補正機能がある(音漏れによる特定の周波数帯の現象を検知し、自動補正)
  • 4(無印)には、ヘルスケアモニタリングがある
  • マルチポイントはどちらも搭載している
  • 本体コントロールは、どちらもカスタマイズ可能

特に、NCにゲームモードがあるのは注目ですね。

FPSや対戦格闘ゲームでは、遅延によってプレイに支障が出る場合がありますが、このゲームモードがあればその遅延を抑えることができます。

また、Soundcore Liberty 4には、ヘルスケア機能がありますが、NCにはその機能はありません。

そのため、以下のようなことが言えます。

機能の違い
  • ゲームを重視するなら、Soundcore Liberty 4 NC
  • ヘルスケアを重視するなら、Soundcore Liberty 4
機能の違い
Soundcore Liberty 4 NC
Soundcore Liberty 4

価格(コスパ)の違い

Soundcore Liberty 4 NCは、12,990円(税込)。Soundcore Liberty 4は、14,990円(税込)となっており、NCの方が2,000円安いです。

コスパ観点で見ると、甲乙つけがたいですが、個人的には、Soundcore Liberty 4 NCを推します。

Soundcore Liberty 4の方が、楽曲の音質や通話品質はたしかに良いと感じたのですが、よく聞かないとわからないレベルで、それほど大きく変わらないことと、どちらもイコライザーで自分好みの音質にできます。

かつ、ノイズキャンセリングはSoundcore Liberty 4 NCの方が優れているのと、ゲームモードなど一部NCのみ搭載されている機能もあります。

上記に加え、価格が2,000円安いSoundcore Liberty 4 NCの方が、コスパが良いかなと思いました。

ただし、他項目のレビューから、以下を重視する場合は、Soundcore Liberty 4を選ぶと良いです。

Soundcore Liberty 4(無印)を選ぶ場合
  • 3Dミュージック(音場感)を重視したい方
  • (ボーカルメインの楽曲など)中高音を意識する方
  • ヘルスケアを重視する方
  • 装着疲れしにくいイヤホンを重視する方
コスパの違い
Soundcore Liberty 4 NC
Soundcore Liberty 4

レビューまとめ

総評
Soundcore Liberty 4 NC
Soundcore Liberty 4

上記項目での評点的には、Soundcore Liberty 4 NC:「4.375」、Soundcore Liberty 4:「4.500」。どちらもほぼ同じ!

「Soundcore Liberty 4 NC」と「Soundcore Liberty 4」を、実機を実際に用いながら比較レビューを行ってきましたが、正直どちらも甲乙つけ難いほど、1万円台前半のイヤホンとしては優れています。

その上で、やはり結論としては、「音質重視ならSoundcore Liberty 4」「ノイズキャンセリング重視ならSoundcore Liberty 4 NC」になると感じました。

その上で、実際に実機を使ってみて、細かい性能や機能の違いはあったので、上記レビューをご確認いただき、各人に最適な方を選んでいただければ幸いです!

Kou

Kou

正直どちらも細かい違いなので、より値段の安いSoundcore Liberty 4 NCの方が個人的にはおすすめです!

ノイキャン重視

音質重視

本記事は、NCと通常版の比較がメインです。Soundcore Liberty 4のレビューで、全体的な機能とその使用感の解説をしています!

Kou

Kou

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